広島対DeNA7回戦、試合は、9-2と大差になったが、ベイスターズのミスがなければここまで点差が広がらなかった試合である。四球で次の打者につなぐことは、運動音痴の奴がやること。他人を働かせて自らは権利義務の当事者にならないロックフェラー、ロスチャイルドのやり方と同じである。実体のない信用と言う言葉を後付で用いて言い逃れをする。広島の各打者が満塁のケースを何度も産み出したことには価値を高く付けることができない。
高橋昂也のピッチング
高橋昂也は、未だ、アーム式に近いが、左腕上腕部を外旋して左肘をつまみ上げる直前の一瞬、左肘を緩く曲げる(左腕前腕部を回内)。
高橋昂也は、序盤は、左手親指基節骨でボールを叩いたときに右膝が折れたが、投球を重ねる毎に、ストライドがノーステップに近いほど狭く、立投げに近いので、前膝でブロッキング、前足を軸に回転半径を狭く、左手中指、小指の加速距離を長く(=ゆったりと)投げられている。左腕上腕部を外旋したとき両肩甲骨がぶつかる(=左肩関節が残る)。左手親指基節骨でボールを叩いたときに右足小指球で地面を後ろに蹴り、右足首を再度背屈、右足踵で地面を蹴って、両足をシャッフル、前足を軸に両股関節を剥がした後に両股関節をぶつけ左足をターンできている。
鈴木誠也は重症ではない
小園は、16安打中、長打は、3本で、本塁打は、ゼロ。短距離打者になってしまったのかというと違う。これは、セイバーメトリクスをしただけではわからないことである。
硬式野球は、ドンピシャでボールに合わせる必要はない。スイングの軌道と投球の軌道に誤差は生じて構わない。重要なのは加速距離だ。鈴木誠也、小園は、ノーステップ(前足は上げても踏み込まないこと)でスイングするので、前膝でブロッキング、前足を軸に回転半径を狭く、トップハンドの中指、小指の加速距離を長く(=ゆったりと)スイングできている。ノーステップで振るとフルスイングできない、速い打球が打てないと言う奴は野球を知らない奴。スイングに力感が感じられないと振る力が弱い、速い打球が打てないという奴は野球を知らない奴。
鈴木誠也は、ロメロがセットアップを解いてから、1回目のヘッドステイバックを行う。1回目のヘッドステイバックのときに外踝より僅かに踵寄りに体重がかかる。トップポジションの過程で右膝が折れて右足の拇指球で地面を後ろに蹴ってしまったが、トップを入れ替えたとき(2回目のヘッドステイバック、右肘のヒッチ)、前膝を突っ張らせてブロッキング、前膝の壁が崩れていない。人差し指の付け根でグリップを押さずに右手小指の外側で投球を叩いている。トップを入れ替えたとき、トップハンドの肘、ヘッドは下がってよい。前足を軸に空振りしている。ここまで一貫して両肘が突っ張っていない。腰を三塁側に引いて逆「く」の字を作っている(=骨盤が前掲している)。右手中指、小指を走らせ右腕前腕部を回外してから右手をグリップから離し、左手一本で振っており、ボールは追いかけていない。順番どおり振っており、始動を早めれば済むことである。
カープファンがディスる鈴木誠也を私がディスらないのは、誠也を庇っているからではなく、結果が出ていなくても、実際にスイングが悪くないから、他の打者よりもスイングが優れているからである、三連覇中の鈴木誠也のスイングよりも進歩しているからである。スイングが悪くないのに打てないのは、小園の長打率が低いのと根拠が同じである。これもセイバーメトリクスからはわからないことである。長打が多くないのは偶然ではない。収束するのであれば、ドアスイングのNPBの投手の投球を引手で投球を引き付けていないからである。それでも最終結果として鈴木誠也と同レベルのOPSになっていると思う。
いかなる投球に対応、フライ打ちを究めた、小園の犠飛
小園は、左手小指の外側で投球を叩いて右前安打、左犠飛で2打点、、太腿の高さのドアウスイングの打者であれば踏み込んでから前肩を背骨に入れている(腰は捕手側に引く)投球を、踏み込まず腰を一塁側スタンド方向に引いて四球を取り(パーフェクトインサイドアウトに近いスイングで振れている打者)、3打点目。小園の振る力の水準からすればどれもどうってことはないが、3打点の中で最も価値を付けるとすれば、左犠飛だろう。
7回裏、スコアは、6-2と広島が4点リード、終盤、4点差であれば、十分にひっくり返され得る点差である。
フォロースルーの部分だけ見ると、右膝が右足つま先の前に出て泳いでいるようにも走り打ちのようにも見えるが、泳いでいるか走り打ちか否かは、フォロースルーのプロセスの部分を見て価値を付けるんじゃないんだよ。
小園は、左手中指の基節骨でグリップを握り、左手親指の指先とグリップ、左手人差指の付け根とグリップの間を空けている。伊勢がセットアップを解く前に、前田智徳ばりにゆったり大きく左肘をヒッチ。
伊勢は、フェード回転しながらインロー(左打者のアウトロー)に落ちる球を投じる。松山、田中広輔、林のように人差し指の付け根でグリップを押す打者であれば、合せただけの浅い飛球か、泳いで引手で手首を返さず右肘で掃うか、前肩関節が投球の軌道から離れていき空振りの三振だろう。丸、村上、佐藤輝明も同じ。
小園は、トップポジションに入った後、再度、回ヘッドステイバック。トップを入れ替えた後は、左肘、ヘッドは下がっても構わない。
西川や坂倉も、トップを入れ替えた直後、小園ほど後ろ肩関節が残らず、後ろの肩関節が背骨の方に動くだろう。小園は、右足を軸に左手小指を走らせる。小園のスイングは、左手小指が背骨から右股関節を通過する過程でのヘッドのしなりが西川や坂倉の比ではない。加速距離が長いイコールゆったりと振れている。背骨のラインが「く」の字になる。左手親指基節骨でグリップを叩いた瞬間、右膝を突っ張らせ、ブロッキング、ヘッドステイバックし直す。両股関節を剥がし、上体、下半身に捻転差ができる。ヘッドが投球の下を潜る。打球のスライス回転がかかる。
軟球は、芯にジャストミートさせたとき最も打球が飛ぶ。中学で軟式野球までやったことがある素人なら、結果が同じ左飛の場合、田中広輔、松山の方が「上手く合わせた」という価値を付け、小園については「擦ってしまいましたが、打球が伸びてくれました」という価値を付けるだろう。
けどな、俺なんかの場合は違うのよ。
小園は、「パーフェクトインサイドアウトスイングに近いスイングで振っているから打球にスライス回転がかかる。」と小園の方に価値を高く付ける。外野フライを打つときの手本のようなスイング。これもセイバーメトリクスからはわからない。
小園のスイングに力感を感じないから、鈴木誠也以外誰にも真似できないスイングをさらっとやってのけているように見える。
朝飯前の仕事をやってのけた小園にしてみれば、犠飛一つ打てない広島の全左打者の先輩たちに対しては、「犠飛は、こうやって打つんだよ、バ~カ!」と言ったところだろう。
実際、小園は、人差し指の付け根でグリップを押し、人差指の付け根をボールの上に被せてボールを引っ掛けたり、引手でボールの内側を引っ掛ける田中広輔、松山のスイングを直喩して「ボールを引っ掛けないように打てました」と言ってのけた。
総括
元の命令でなく小園を8番に起用しているとすれば、小園の振る力の水準がわからないのだから、河田、朝山はモンマもんのアホや。
クロンの方が松山よりもインサイドアウトで振れる。バックハンドで捕球した場合のみだが、3-4-3,3-6-3,3-5-3ができる。宮﨑の打った地を這う打球に対し、田中広輔は、両足首を交互に背屈しながら走れないから走路が膨らむ。ダイブしないと捕れない。背骨の左側でグラブを出し、ボールの内側を捕球。左腕前腕部を回内しないとトップポジションに入れない。遊撃守備も三塁守備も小園が田中広輔よりも数段上。遊撃田中広輔、一塁松山は、あり得ない。松山は、クリーンアップ以前にスタメンがあり得ない。