[日本ハム]”敗因”は2つの走塁ミス

日本ハム対楽天17回戦(エスコンフィールド)

先発は、金村尚真と早川隆久

試合は、9回終了の段階で勝敗を確定することができず、延長12回裏まで戦い、結果、3-3で両者引分けとなった。

日本ハムは、リーグ優勝の争いでリードをしていない。首位ソフトバンクを追う立場である。

よって、この引分けは、負けに等しい評価が付けられるのである。

タイトルに付した走塁ミスは、本塁蹴る前にアウトになった3回裏の水谷、12回裏のマルティネスのことではない。

すなわち、両ケース共、一塁走者は、本塁に突入しない方がミスなのだ。

一死一二塁における守備体系

6回表

投手河野(左投げ)、打者小郷(右投げ左打ち)

一死一二塁

遊撃水野は、ハーフウェイより二塁ベース寄り、二塁走者の後ろ、二塁ベースの中堅寄りのコーナーより後ろ、外野芝の切れ目の前で守る。

前進せず右股関節を内旋して二塁方向に進む。

左腕前腕部を回外して打球を潰しにかかる。

遊撃水野は、二塁に右手でアンダーハンドトスしてしまう。

6-4-3の併殺という結果オーライの3アウトの取り方をしてしまう。

一死満塁における守備体系

11回表

投手齋藤友貴哉(右投げ)、打者渡邊佳明(右投げ左打ち)

二塁手上川畑は、一二塁間の走路の前、ハーフウェイより一塁寄り、内野芝の切れ目の後ろで守る。
上川畑は、右股関節を内旋して一塁方向に移動、左腕前腕部を回外して首の高さで打球に触れる。

上川畑は、本塁に送球する。

伏見は、両股関節は屈曲しているが、両足親指IP関節を底屈して左打席の内側のラインの内側(左打席内)に両足を入れる。本塁送球と三塁走者のランニングが被らない位置に動いている。

しかし、伏見は、左腕前腕部を回内、回外して送球に触れ、右足爪先で本塁を蹴った後、右膝を地面に着けてしまう。

右股関節を外旋して立ち上がり、一塁に送球するが送球をワンバンドさせてしまう。

11回表
二死満塁

投手齋藤友貴哉(右投げ)、打者小深田(右投げ左打ち)

齋藤友貴哉は、本塁に投げずに一塁に送球して3つ目のアウトを取っている。

4回裏

二死一塁

投手早川(左投げ)、打者上川畑(右投げ左打ち)

一塁走者レイエスは、打球がリリースされた後、ハーフウェイ手前からスタートを切る。

中前安打で二塁に進塁したに留まってしまう。

一死二塁におけるケース打撃

9回裏

一死二塁

投手則本(右投げ)、打者上川畑(右投げ左打ち)

二塁走者スティーブンスン

カウント3-2からランエンドヒットをかけていない。

打者走者上川畑は、本塁一塁間ハーフウェイから加速していない。

一塁ベースのフェアゾーンをオーバーランして二塁に向かっていない。

二塁走者スティーブンスンは、ボールを宣告後、二塁に帰塁してしまう。

三塁に進塁できていない。
捕手に一塁又は二塁に送球させれば二塁走者は本塁に還れるのであるが、一塁又は二塁に送球させることができなかった。

二死満塁における攻撃手段

10回裏

二死満塁

投手藤平(右投げ)、打者スティーブンスン(左投げ左打ち)

1、2、3球目(4球目はファウル)、何れの走者も盗塁のスタートを切るが投球終了後に帰塁してしまう。

5球目、スティーブンスンは、インコース(左打者のアウトコース)ベルトの高さ(ノーバウンド)を空振りで全ての走者がスタートを切る(スティーブンスンは三振)。

footnote

用語の意味に関しては、下記記事参照

[知って得する]頻出野球用語集[完全保存版]