日本ハム2-6西武[必見]投球をワンバウンドさせない方法

日本ハム対西武3回戦
先発は、上原健太とディートリックエンス
試合は、現象面から言うと、2点ビハインドから石川直也がした2つのワンバウンド投球によって延べ3人がホームに還り、2-6で日本ハムが敗れました。

ワンバウンドを投じた私は石川直也を責めません。

何故でしょう?

右肩を故障しているからです。

プレーの進行に応じて、マウンドも本塁周辺のアンツーカーも地面が掘れます。

投球はワンバウンドで投げると故障します。ワンバウンドを振る打者は、どこのコース、どの球種を投じてもトップハンドの肘を加速できません。

ノーバウンドで投球するのが投球の基本です。例外は生じません。

ワンバウンドを弾いたり後逸した捕手を叱責するのではなく、先ず、投手のフィジカルに関して手当てをして下さい。

宇佐見は、ワンバウンドを投げろというサインは出していません。

得点圏に走者が進塁した後は、内野は全員走者より後ろに守ります。且つ、三塁手は送球に触れることができる位置に守ります。

捕手がホームベースより前、すなわち、マウンド寄りに弾いた場合は、投手がベアハンドで捕球します。投手が三塁又は本塁に送球又はトスします。又は、ボールを持ったまま走って三塁走者にタッグします。

宇佐見も責めません。

プロ野球選手は、経済関係上、他の選手、コーチの命令に従う義務は生じません。

例え先輩であっても捕手がワンバウンドを投げろというサインを出したら、投手は逆らって下さい。

バッテリーにワンバウンドの投球をさせるコーチがいたら、バッテリーは、逆らって下さい。

コーチが経済関係をフィクションしてワンバウンドのサインを強制したのであれば、捕手は、ワンバンドをブロックしないことで、コーチに抵抗して下さい。

バッテリーにワンバウンドの指示を出すコーチは駆逐しなければなりません。

投手がワンバウンドを頻発する原因と対策

投球腕の前腕部を回外、回内しながらノーバウンドでホームベースまで投球できる水準までフィジカルを再生産することができていれば、投球をワンバウンドさせることができます。

  • ボールを投球する手の親指の爪の裏で押す。
  • 投球する手首をコックする。
  • 右投手は、首を二塁ベース又は三塁ベース方向に捩じる。
  • 左投手は、首を一塁ベース又は二塁ベース方向に捩じる。
  • 首をバックネット方向に戻す前にセットを解く又は打者寄りの足の拇指球で地面を蹴る。
  • 前膝を骨盤より高く上げる
  • 肩甲下筋を伸展して上体と下半身の捻転差を作る。
  • 後ろ足の拇指球で地面を後ろに蹴る。
  • 投球腕の前腕部を回内後、投球する手の人差し指の付け根をボールに被せる。

捻転差が生ずること、投球する手の人差し指がボールの付け根に被さることは意思によって避けることはできません。

捻転差を作る動作をした結果、投球する手の人差し指の付け根にボールが被さっているので、投球する手の人差し指の付け根が被さるのは自然、偶然で生じたのではありません。

肩甲下筋が突っ張れば、腱板、棘下筋も突っ張ります。ワンバウンドの投球を繰り返せば、腱板、棘下筋がすり切れて投球肘を支えられなくなります。

投手は、投球腕を回外すること(セットを解く、投球肘を加速させる、ファオロースルー)によって棘下筋、腱板を再生産し、投球腕の前腕部を回内すること(投球肘を上げること、リリース、フィニッシュ)によって深層屈筋、側副靭帯の前束を再生産しますが、肉体を再生産する過程で、ノーバウンドで投げられなくなってワンバウンドでしか投げられなくなります。

石川直也は、セットを解いた後、両手首を結ぶラインがWの状態にならず、右肘が伸展していきます。

更に、右肩甲下筋が突っ張って捻転差が生ずる。右腕棘下筋が突っ張ります。

右腕前腕部を回内した後、右肩の腱板と棘下筋で右肘を支えられずに、右腕上腕部棘下筋が凹みます。

右手人差し指の付け根がボールに被さります。

肉体の稼働はメンタルではコントロールできません。
現状では、私は、石川直也を責めるのは酷であるという評価を付けます。

フィジカルの再生産させる上で、必要なこと

セットを解く前は、右手親指の爪の裏でボールを押すのではなく、右手親指第二関節をボールに当てる(投球する手の手首が背屈する)。

投球する手の中指の第二関節にボールを嵌める。

グラブは、背骨の前にセットする。

投球する手首をコックしない。

右投手は、三塁ベース方向に首を捩じらない。
左投手は一塁ベース方向に首を捩じらない。

首を二塁ベースの方に向けたら、バックネット方向に首の向きを変えてからセットを解く、拇指球で地面をタップする。又は二塁に偽投若しくは送球する。

走者を三塁に進塁させたら、一塁、二塁には牽制球を投じない。

走者を三塁に進塁させたら、二塁には偽投もしない。

投球腕の前腕部を回外してセットを解く(セットを解いた後、両手首を結ぶラインがW字になる)

前膝は骨盤より下までしか上げない(スモールステップ)。

投球腕の前腕部に骨盤を跨がせない。

後ろ足の拇指球で地面を後ろに蹴らない。

投手が投球の反復によって腱板、深層屈筋、側副靭帯を再生産できなくなり、投球を再生産できなくなった場合、投手自身を含め、捕手、内野手、外野手がファウルゾーンに飛んだ飛球に関して、ノーバウンドで打球に触れ、先頭打者の進行方向の塁に投げ、投手がワンバウンド投球を再発することを抑止しなければなりません。

一死一二塁、打者が捻転差を作らずに本塁打を量産できる場合[ケース打撃]

一死一二塁、打者が捻転差を作らす本塁打を量産できる打者の場合、一人ランエンドヒットで差し支えありません。

走者が投手がセットを解いた後、スタートを切ったとしても引っ張ってフライボールを打つスイングでかまいません。

但し、打者がバントをぜず、走者が盗塁しなくても走者がしなくてはならないことが生じます。

既に出塁している走者がしなければならないこと

投手がセットを解く前にラインの内側に入って一次リード
投手がセットを解いたらシャッフルして二次リード

ゴロ、ライナー、飛球、問わず、オーバーランする。

飛球の場合、後続の走者がワンウェイリードを取って、帰塁の途中で止まる。先行する走者が野手が打球に触れた後にスタートを切る。

投手がリリース後、投球腕の上腕部が凹んだらスタートを切る。

捻転差を作らずに本塁打を量産できる打者は、ワンバウンドを振ることはまず生じません。
ペナントレースは長丁場です。
打者がワンバウンドを振ったら、走者は帰塁します。帰塁後、再スタートは不要です。

該当例:5回裏、打者7番上川畑、一塁走者マルティネス、二塁走者万波
8番伏見は、ヘッドを鋭角にして立ち、右肘をヒッチ、スモールステップした後、右肘を上げるので、打率ほど打撃は悪くない。

マルティネスは、ラインの内側に入って一次リードを取るが、二次リードを取らない。

上川畑は、スイング後、ヘッドが下がる。左手首をコックしてヘッドアップしてしまう。一二塁間おゴロを産む。
マルティネスは、タッグアウトになる。
該当例:7回裏、打者万波、一塁走者野村、二塁走者清宮

万波は、左股関節を内旋して左足拇指球でタップするのではなく、左股関節を内旋した後、左足拇指球でツイストして左膝が背骨の方方に入った分、捻転差が僅かに生じました。

一塁マキノンは、フェアグラウンドに背を、一塁側スタンドに背を向け一塁ベンチ内でフォアハンドシングルで打球に触れます。

マキノンは、左手親指の爪の裏、左手人差し指の爪の裏でボールをつまみます。グラブを閉じます。

グラブを開け、右手親指の爪でボールを押してボールをグラブから抜き取らないと投げられません。

ボールをグラブから抜き取れば、左肘が右肩の方に入ります。左腕上腕部の内旋運動、右腕前腕部の回外運動の回転半径が長く、加速距離は短くなります。

一塁野村は打球が上がった後、すぐに帰塁します。ランダウンプレーには持ち込みません。

二塁走者の清宮は、マキノンが打球に触れた後、スタートを切りません。

一死二三塁、打者が捻転差を作らずに本塁打を量産できる場合[ケース打撃]

一死二三塁、打者が捻転差を作らす本塁打を量産できる打者の場合、一人ランエンドヒットで差し支えありません。

走者が投手がセットを解いた後、スタートを切ったとしても引っ張ってフライボールを打つスイングでかまいません。

但し、打者がバントをぜず、走者が盗塁しなくても走者がしなくてはならないことが生じます。

既に出塁している走者がしなければならないこと

投手がセットを解く前にラインの内側に入って一次リード
投手がセットを解いたらシャッフルして二次リード

ゴロ、ライナー、飛球、問わず、オーバーランする。

飛球の場合、後続の走者がワンウェイリードを取って、帰塁の途中で止まる。先行する走者が野手が打球に触れた後にスタートを切る。

投手がリリース後、投球腕の上腕部が凹んだらスタートを切る。

捻転差を作らずに本塁打を量産できる打者は、ワンバウンドを振ることはまず生じません。
ペナントレースは長丁場です。
打者がワンバウンドを振ったら、走者は帰塁します。帰塁後、再スタートは不要です。

該当例:8回裏、打者清宮、二塁走者奈良間、三塁走者江越

清宮は、予備動作で左手首コックしたことで右肩が左肩の方に入ります。左肘を上げるのが遅れます。

二塁手の外崎は、背骨の左側の頭上でバックハンドで打球に触れます。二塁ベースに入った遊撃手の児玉に送球するだけではアウトにできません。奈良間にタッグしないとアウトにできません。

外崎は、左腕前腕部を回外してフォアハンドシングルにしてから右手親指の爪の裏でボールをグラブを開け、右手親指の爪でボールを押してボールをグラブから抜き取らないと投げられません。

ボールをグラブから抜き取れば、左肘が右肩の方に入ります。左腕上腕部の内旋運動、右腕前腕部の回外運動の回転半径が長く、加速距離は短くなります。

奈良間は打球が上がった後、二三塁間、ハーフウェイで停止します。

奈良間は、外崎が打球に触れた後、スタートを切りません。外崎は二塁に投げません。

江越は、外崎が打球に触れた後、左足内踝を右足内踝にぶつけスタートを切りますが、左腕前腕部を回外、左股関節をバックステップして停止します。

脚注

用語の意味に関しては、下記参照

[知って得する]頻出野球用語集[完全保存版]