引っ張ってフライボールを産むインサイドアウトスイングとオーバーランは野球の基本[対西武24回戦F2-6L]

日本ハム対西武24回戦、先発は、池田隆英と松本航
池田は、13個のアウトを取り、3失点で降板する。7回裏に2点を返し、一点差に迫るが、ロドリゲスが2本の二塁打を打たれ、河野がワンバウンド投球して再び3点ビハインドとなり、3-6で敗れた。

池田隆英のセットポジション

1回表一死一塁、一塁走者の源田は、左足、右足のスパイクの内側でエッジをかけ、左股関節を内旋してセットアップする。右足にアンツーカーと芝の境目を跨がせている。森友哉の打席のフルカウント、源田は、池田が右腕前腕部を回内した後にスタートを切る。捕手古川は、左打者のインローの投球を、バックハンドで捕球後、フォハンドにし、右手親指の指先でボールを押してボールを抜き取る。古川は、右肘をアクセレーションする前に左股関節を外旋している。源田は、右足の拇指球で地面を蹴り、左膝が左足つま先の前に出てしまうが、右股関節をバックステップする。ハーフウェイからラインの内側に入る。二塁送球は、二塁ベースのマウンド寄りのコーナーの前でハーフバウンドする。二塁に入った上川畑のグラブの先に当たる。二塁手細川がカバーに入る。源田は、左膝を屈曲、右股関節を内旋、右膝を伸展してスライディングする。右足のスパイクの内側で二塁ベースの右翼寄りのラインを蹴る。森友哉は、空振りの三振
2回表二死二塁、打席は呉、カウント2-0、池田は、左膝を上げてからセットを解く。二塁走者の武田愛斗は、池田が静止している間に二次リードを取る。池田が左足拇指球で地面を蹴る前に左腕上腕部を外旋してトップを作った上でスタートを切っている。
捕手古川は、右肘をアクセレーションをする前に左股関節が内旋し、左足の爪先が背骨の方に向くまでインステップが大きい。右股関節の内旋運動の加速距離が長く、左膝を開いた後、右股関節の内旋運動の加速距離が短くなる。右腕前腕部を回外する間が作れない。愛斗は三塁にヘッドスライディングして三盗に成功する。源田も愛斗もオーバーランしていない。

松本航のピッチング

3回裏二死走者無し、松本航は、右足のスパイクの外側をプレートの一塁側に沿わせ、左肩を左打席の外側のラインからボール1個分外れたところに向ける。右足踵で地面を荷重し、続けて右足小指球で地面を踏む。1回目の左膝のレッグアップで左肩が左打席の外側のラインのバックネット寄りに向く。2回目の左膝のレッグアップで左肩が左打席の外側のラインからボール1.5個分入ったところを向く。グラブが首の高さで背骨よりも右肩方向に入る。右肘をアクセレーションする前に右足の拇指球にウェイトが移る。リリースの直後、右手人差し指の付け根がボールに被さる。右腕上腕部の棘下筋が突っ張り、右肘が落ちる。
五十幡は、左足の内踝、右足の拇指球にウェイトをかけ、オープンスタンスでセットアップする。ヘッドの角度を45°にして担ぐ。左手親指PIP関節が屈曲している。予備動作としてコックを用いる。首が三遊間の方を向き、頸反射していない。
左手親指の指先でグリップを押して左肩甲下筋が突っ張る。首が左肩の方に向く。右肘を抜くと左腕前腕部が内旋する。ワンバウンドの投球を空振り三振する。

二死一三塁からの攻撃

二死一三塁、一塁走者は、二盗後オーバーランして挟まれれば無安打で得点できる。二死を取られているので、3アウトが成立するまでは、審判がタイムをかけない限りは帰塁は不要である(関係記事)。

7回裏開始前スコアは、0-3と3点ビハインド、引っ張ってフライボールを産むインサイドアウトスイング+オーバーランで追い付き追い越せない点差ではない。2-3と一点差に追い上げてから二死一三塁、右投手の水上が、カウント1-0から投球をワンバウンドさせる。森友哉は、フォアハンドでグラブを出し、左腕前腕部を回外して投球を弾く。ボールは、右打席の内側のラインのマウンド寄りに転がる。アンツーカーと芝の境目で水上がボールを拾う。一塁走者の木村は、二塁ベースをオーバーランして左足のスパイクの外側から入射後、左足内転筋を内転、右股関節を外旋して二塁ベースに帰塁してしまう。

カウント2-0から、二塁走者の木村、中島は、水上が右腕前腕部を回内した後、シャッフルしてから左腕前腕部を回外し、スタートを切る。しかし、一塁を守る山川が捕球する前に本塁を蹴ることができなかった。
杉谷は、オープンスタンスでヘッドを寝かせて構える。グリップを左手親指の指先で押している。左肘を上げた後、首が右打席の内側のライン方向に動く。左肩甲下筋が突っ張る。左腕前腕部を回外し切ることができずに、左手小指の付け根が投球の軌道に入射する。産み出された打球にジャイロ回転がかかった。

参考資料

日本ハム

1回表、池田は、4球目、金子侑司に対し、アウトロー(左打者のインロー)にフォークをワンバウンドさせる(ボール)。
1回表、池田は、15球目、森友哉に対し、インロー(左打者のアウトロー)にフォークをワンバウンドさせる(ボール)。
2回表、池田は、34球目、平沼に対し、インロー(左打者のアウトロー)にフォークをワンバウンドさせる(ボール)。
4回表、池田は、77球目、呉に対し、アウトロー(左打者のインロー)にフォークをワンバウンドさせる(四球)。

池田は、左足で地面を蹴らずに、セットを解かずに首を左打席の中心線に向ける。

左足拇指球で地面を蹴る。
左足股関節を内旋し、左膝は骨盤の高さまで上げる。
右足踵が一塁方向に滑る。

左腕前腕部、右腕前腕部を回外してセットを解く。
左腕前腕部、右腕前腕部を回内する。
右手首は両股関節を結ぶラインを通過するが、右手掌側も背中から出ず、腹側方向に収まる。
左足前脛骨筋が回内(外反)する。

右肘がインバートLになる。

右腕前湾部を回外する。
右足踵が地面を離れ、右足拇指球にウェイトが移る。

右手親指基節骨でボールを叩く。
右腕前腕部が右肘の高さにコックアップする。

左腕前腕部を回外する。
左足のスパイクの内側踵から入射する。

右腕前腕部を右肘の上で回内する。

リリース直後、右腕上腕部棘下筋が凹む。
リリース直後の右肘の高さ、右肘のレイトコッキングの角度、右腕と背骨の交わる角度は、オーバーハンドに近いスリークォーターである。

8回表、河野は、3球目、滝澤に対し、アウトローにカットボールをワンバウンドさせる(ボール)。
8回表、河野は、8球目、呉に対し、インローにフォーシームをワンバウンドさせる(ボール)。

西武

1回裏、松本航は、9球目、近藤に対し、アウトロー(左打者のインロー)にカーブをワンバウンドさせる(ボール)。
1回裏、松本航は、11球目、近藤に対し、インロー(左打者のアウトロー)にカーブをワンバウンドさせる(ボール)。
2回裏、松本航は、18球目、上川畑に対し、アウトロー(左打者のインロー)にスライダーをワンバウンドさせる(ボール)。
3回裏、松本航は、40球目、五十幡に対し、アウトロー(左打者のインロー)にフォークをワンバウンドさせる(空振り三振)。
4回裏、松本航は、43球目、近藤に対し、インロー(左打者のアウトロー)にフォークをワンバウンドさせる(ボール)。
4回裏、松本航は、53球目、上川畑に対し、インロー(左打者のアウトロー)にフォークをワンバウンドさせる(ハーフスイング、ボール)。
6回裏、松本航は、80球目、杉谷(左打席)に対し、アウトロー(左打者のインロー)にフォークをワンバウンドさせる(ボール)。
7回裏、公文は、4球目、木村文紀に対し、アウトロー(右打者のインロー)にスライダーをワンバウンドさせる(ボール)。
7回裏、水上は、2球目、杉谷(左打席)に対し、アウトロー(左打者のインロー)にスライダーをワンバウンドさせる(ボール)。
8回裏、平良は、14球目、上川畑に対し、インロー(左打者のアウトロー)にスプリットをワンバウンドさせる(ボール)。