対日本ハム1回戦。
先発は藪田和樹と加藤貴之。
藪田は、テイクバックがほとんどないところと、左膝を伸ばしてゆっくり本塁側に向けてステップするところはいつもと同じ。
藪田は初回、先頭の西川遥輝に対し、インハイに真っすぐが外れてますが、振ってくれずに歩かせます、
杉谷のところでトップを作ったときに右肩が下がります。
三塁側に重心が残ります。
しかし、インコースを引っ張って軸が開いたところに、インハイに真っすぐを投げ込み、
見逃し三振。
レアードに対しては、フィニッシュのときに、伸ばした左足を軸に骨盤を回転させ、
右足を左足の上に通過させて一塁側に重心移動して、外寄り高めの真っすぐ148キロで。空振り三振。
中田翔に対し、フィニッシュのときに、右足を左足の上に通過させて
アウトコースベルトの高さのカットボールで三ゴロ。
2回もインコースのベルトの高さの真っすぐを先頭の田中賢介に見送られて四球。
巨人から移籍の大田泰示がセンターに二塁打を放ちますが、田中賢介は三塁でストップ。
あまり足が速くなくて助かりました。
岡の三ゴロで一点。
大田も三塁に進みます。
石井一成をフィニッシュのときに、右足を左足の上に通過させてインコースのベルトの高さのカットボール144で
空振り三振。
個人的には、このカットボールは球速以上に手元でキレていたように思います。
この回からハードカーブ(ナックルカーブ)をストライクゾーンに投げるようになります。
捕手の大野奨太は、藪田のアウトハイ150キロを膝の開きを抑えてライトフェンス直撃の当たりを打ちます。
広島0-2日本ハム。
西川遥輝には、トップを作ったときに右肩が下がり、手首が寝てボールを引っ掛け低めに外れた後
三塁側に重心が残りアウトハイに外れたので、見送られて四球。
杉谷に対しても、ツーシームを投げるとき、トップを作ったときに右肩が下がり、手首が寝てボールを引っ掛け、
低めに外れます。
しかし、杉谷を一ゴロに仕留めます。
2回終わって48球。
今日の藪田はフィジカル面から良くありません。
その後も、3回中田翔、田中賢介のところ、
5回西川遥輝(82,83球目)、6回中田翔(100、102球目)、田中賢介(104球目)、
岡(113,115球目)のところで
トップを作ったときに右肩が下がり、手首が寝てボールを引っ掛けます。
6回田中賢介のところでは、既に藪田は限界を超えています。
見殺しかよ、おい!
中田翔には四球を出しますが、田中賢介は一ゴロに打ち取ります。
続く太田は、アウトハイのカットボールを開きを抑えてフェンス直撃の二塁打を打ちます。
岡は、アウトローのカットボールを打って遊ゴロ
藪田は、6回 116球 3安打 4奪三振 4四球 3自責
加藤は、一塁側に右足で蹴ってステップ。
蹴り戻さずに右足で弧を描いて投げることがあります。
右打者のインコースには、フィニッシュのときに左足を右足の上を通過させて重心移動しているので
瞬発力の伝わった真っすぐがいきますが、
左打者のインコースは、前述のように左膝が開いて瞬発力がボールに伝わりません。
丸は、5回2アウトからアウトコースベルトの高さの真っすぐを開かずにレフトにライナーの安打を打ちますが、
鈴木誠也がアウトローのシュートを泳いで(膝がつま先よりも前に出る)ライトフライ。
加藤は、2回新井の打球をふくらはぎ下に当てますが、4回の新井のソロ本塁打1本に抑えます。
6回、代わった左の宮西は、右足で弧を描き、フィニッシュのときに一塁側に重心が残ります。
田中広輔は、宮西の膝が開き、ボールが見やすいので、スライダーに空振りしたものの、
ポイントは合っています。
この回、行けそうな気がします。
四球で出た會澤の代走上本を一塁に置いてニゴロ。
杉谷が二塁に投げるのを止めて、一塁に悪送球。
無死ニ、三塁でどちらの走者もタッチプレー。
日ハムの内野は、1点はくれてやるシフト。
いかなる結果でも点が入り得る。
菊池の二ゴロで広島2-3日本ハム。
2015年のまでの広島打線はできなかった点の取り方です。
丸が重心を残してレフト前に落とし、3-3の同点
鈴木が真ん中高めの真っすぐをライトフライの後、
エルドレッドが低めのフォークを手首の返しを遅らせてレフト線に二塁打で4-3と逆転
広島は、中﨑、Jackson、今村のリレーで逃げ切り1点差を守り抜きました。
九里は、四球が多いものの、タフな投手というよりは、技巧派なので先発でしょう。
藪田は、今日は良くありませんでしたが、タフな投手なので後ろに回すのがいいと思います。
楽天戦の先発は、Johnson、九里(チーム状況でスライドすることはザラにあります)、中村祐太となり、
野村は、来週のオリックス戦の頭に、藪田に代わって中10日で投げさせ、Johnsonと野村を分散させるのではないかと思われます。
抹消せずに中10日で投げさせることは、肩痛が再発したときの大竹にもありました。
ヘーゲンズは、今日、ファームで7回投げて1失点。
個人的には、投球動作や投げている球そのものは先発向きだと思う。
ブレイシアの内容が良くなくても、中継ぎが足りていて、先発が足りないときは、
ブレイシアに代わって一軍昇格して先発
中継ぎが足りなくなったら中継ぎに回るということになるのだろう。
リリーフのできない投手ではないので、
中継ぎ→先発転向はやって欲しくないが、先発→中継ぎは呑むことができる。
今日は、バティスタがレフトで先発出場。
一打席目は、膝を直角に曲げ、ボールの軌道にバットを水平に合わせましたが、重心が残り切らずにレフトフライ。
これは惜しかったが、後はいいところがなく4-0。
これで交流戦5勝2敗。
カードの頭は取りましたので、残る2戦の内、1つは取って勝ち越したいところです。
[追記]
バティスタは、昨日は斜めに落ちるスライダーに前に出されて空振りしましたが、先日のチェンジアップをわずかに重心を残して打っての本塁打など緩い変化球には対応できそうな気がします。
インコースに対しては昨日はバットが止まりましたが、インコースのベルトより上の球をいかにさばけるか様子見になると思います。
大田も巨人時代よりも、球の軌道に応じたバッティングができるようになりました。
今年は、4勝18敗と出だしに躓きましたので、リーグ優勝は難しいかもしれませんが、終わってみればCS圏内のAクラスに入ってくることもあるかもしれません。