ヤクルトのセットアッパー候補スコットマクガフのピッチングを解析します。

ヤクルトがカラシティー、アルメンゴ、ウルキデスを自由契約にして新たに契約を結んだのがアルバートスアレスとスコットマクガフ。

アルバートスアレスが先発候補であれば、こちらのマクガフはセットアッパー候補。

早速、動作解析をしてみましょう。

以下の画は、94マイル(150キロ)のファストボールで三飛に打ち取ったときのもの

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右足の踵に重心を残してスパイクの外側寄りに重心を置いて左足を踏み出す直前に右股関節を外旋します。

2

テイクバックのときに左肩よりも右肩を下げて縦回転を作る。

スライドステップで左足の着地位置を探るが、探りが短いので左肘と左膝が並進するので、ステップ幅を調整することでがきる、左膝が閉じることを抑止できる、左足の壁を作ることができる。

3

右肩関節の外転(右肘をつまみ上げる)をしたときに右膝が内に入る。

コックした右肘を一塁側に引いて両肩甲骨をぶつける。

4

トップを作る過程(右腕上腕部を外旋する前)に左足のスパイクの内側から左足を着地させる。

右腕前腕部は回内(二塁方向にボールを持つ手を向けている)できている。

左肩、左膝が割れる。

5

右腕上腕部を外旋してトップを作ったときに、右腕前腕部が回外(ボールを持つ手が打者の方を向いている)し、右肘が沈む。

6

左肩、左膝の開きが早いが、ステップ幅が狭く、左股関節の外旋が俊敏で回転半径が小さく肩甲骨の稼働が俊敏なので、左足の着地から右肘が出てくるまでの間は、アルバートスアレスよりも短い。

体軸の傾きは、アルバートスアレスよりも大きく、右肘の高さもアルバートスアレスよりも高く、アルバートスアレスよりもオーバーハンドに近い。

リリースの瞬間に右腕上腕部の付け根が凹む(テイクバックが横に大きかったことと関係する)。

床田(広島)、梅野(ヤクルト)同様、リリースの瞬間に左膝の壁が崩れる(床田は右膝)。

バッティングで投手寄りの膝の壁が崩れると、投手寄りの足を軸に、トップハンドの肘を推進、捕手寄りの足の股関節を内旋してフルスイングできないのと同じで、ピッチングも踏み出した方の足の膝の壁が崩れると、踏み出した足を軸に投げる方の肘を出して骨盤を左回転(左投手は右回転)させてリリース(回内→ボールの外側を縦に擦る)→フォロースルー(投げる方の腕の前腕部を回外)というフルスイング(≠テイクバックから肉体に負荷をかけ続ける)ができないのだ。

7

右腕前腕部を回内するときに右足を蹴り、左足のスパイクの外側の踵で地面を蹴る。

瞬発力をボールに伝えると共に下半身にかかった負荷を解いていく。

上体の順方向への倒れ方は、エンニーロメロよりも大きい。

8

一塁側へ上体を倒し右足を一塁側へターンする。

総合評価

アルバートスアレスよりも腰投げに近くなっていないがが(全くない得ないということではない)、それでもテイクバックが横に大きいのでダブルプレーン(骨盤の左回転と右腕前腕部の回内がシンクロする、いわゆるアッチ向いてホイの投げ方)になりやすい投げ方をしている。

右肩関節の外転のときに右股関節が内旋しているので、傾斜の緩い神宮のマウンドに対応できるかどうか。

体軸の一塁側への倒れ方がアルバートスアレスよりも回転数のあるボールを投げられるが、左膝の壁がリリースの過程で崩れるので、瞬発力がボールに乗り切らない。

打者は、間を作りにくい投手ではあるが、ステップ幅を狭く、回転半径を小さくして振ればファストボールに対応できる。

実力としてはパットンよりやや上ぐらい。

リリーフとして無双できるというレベルにはない。