Last Updated on 2023年3月8日 by wpmaster
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今季の戸田隆矢
昨シーズンは、先発で芽が出かかって、今年こそは、シーズン通して先発ローテーションに定着してくれるものと期待してたけど、残念な結果に終わったな。
今季の戸田は、3試合に登板(内、先発1回)。
0勝0敗 1ホールド
7回1/3 9失点(自責も同じ)。
防御率 11.05
被安打 10(被本塁打1)
7奪三振 四球1
ロースコアの接戦で通用する投手が、先発、リリーフ併せてシーズントータルで20人以上いないと3連覇は難しい。
それなりに実績もあるので復活してもらわないと困る。
今季の不振はどこにあるのか探ってみよう。
徹底解析!戸田隆矢のピッチング
右足の重心は、拇指体重です。
左膝は緩く曲げ、上体、頭は、骨盤の上に乗せ、緩く前傾させています。
足を上げる高さは、骨盤よりやや下で、これぐらいなら、瞬発力もさほどロスしないだろう。
踵にも少し重心が残っています。
重心移動前は、スパイクの内、外のどちらかというと外側にかかっています。
あまり強く蹴りすぎると瞬発力が消耗します。
膝を緩く曲げ、瞬発力による負荷を解いて脱力できています。
大腿骨を重心移動前に浮かすことができます。
両肩は、水平になっています。
戸田は、大腿骨を浮かせてから、重心を沈めていきます。
戸田は、軽く左股関節を外旋しています。
打者は、足を上げ始めます。
左腕を伸ばすアーム式に近い位に、左腕を緩く曲げ下します。
左股関節を内旋、右股関節を外旋し始めています。
肩、肘に瞬発力をかけずに、脱力できているので、胸の張りを作るまで脱力できていれば、瞬発力をボールに伝える投げ方ができそうです。
右膝を蹴り戻して本塁方向にステップをします。
しかし、この動作は、ステップのストロークが長くなり、瞬発力を消耗します。
これ以上、伸びないという限界まで、左腕を後方に伸ばし、左肩を内旋して、手の平を外側(三塁側)に向けます。
相当、瞬発力による負荷をかけて、左肩を内旋させています。
グラブを持つ手の肩も内旋しています。
戸田が重心を中間まで沈めたところで、打者は、足を上げたまま、グリップの位置を下げ、ややヒッチさせます。
この段階では、未だ、右くるぶしは、本塁方向を向いています。
後ろの骨盤も打者に隠せています。
後ろの股関節、後ろの内臀筋を内旋し始めてしまっています。
股関節の内旋が早いと肘が下がり、腕が横振りになります。
横振りになると、縦振りに比べ、肘の上げるとなると負荷がかかるので、加速もしなければ、失速します。
股関節を外旋した後、本塁を結ぶ線上まで戻して、T字にステップして
フィニッシュで右膝を上方に緩く蹴り伸ばして壁を作ってから、肋骨下の筋肉をスライドさせ、股関節を外旋させないと、後ろを小さく、前を大きくした投げ方で瞬発力の伝わった球が投げられません。
左肘を直角に曲げて前腕を下します。
左腕が逆L字型になっています。
手の平は外側に向けています。
右足のくるぶしは、やや一塁側寄りに向いてしまっています。
わずかに右膝で弧を描いています。
これだと、膝を始め体全体が開いてしまいます。
打者は足を下し始め、グリップの位置を高くします。
踵からスパイクの内側の順に着地すると縦回転の球が投げられるのですが、
右足の拇指から着地し始めています。
打者はトップを作ります。
プレートの縁にかけた左足を内旋した左肘までのラインが、いわゆるCアーチになっています。
この内旋により左肩にしなりを作り、左肩を外旋したときに瞬発力を産みます。
テイクバックのときにM字型になると、肩関節を覆っている関節包という軟部組織の下部を引っ張る際に瞬発力による負荷がかかり、肩関節が緩くなって、肩の脱臼と同じ部位を損傷してしまいます。
いわゆる、ルーズショルダーになります。
M字型になる投手は、かつての前田健太、今村猛、九里、田中正義などがいます。
戸田は、テイクバックのときに、左肘が逆L字型になります。
逆L字型の投手には、右では、今村猛、宮國、大谷翔平、左では、今永がいます。
後述しますが、こちらも故障しやすい投げ方です。
左肘は、上がっていますが、左肩より下にあるので、
両肩はM字型になっていません。
ルーズショルダーに全くなりえないとは言いませんが、ルーズショルダーになりやすい投げ方ではないようです。
左肘をつまみ上げるようにして肘を持ち上げます。
左足を蹴り始めたときに、腸腰筋を内旋させています。
上体を直立させ、頭は、ほとんど前に出されていないものの、軸足から首までの横にあるラインに頭が飛び出しています。
テイクバックのときに、左肩の内旋が強すぎたのと、骨盤の外旋が早すぎたので、トップが未だできていません。
体全体の開きが早いので、ボールを握る手が打者の前に現れかかっています。
右肩の内旋が一応できていたので、両肩の肩甲骨を接近させることができています。
この段階では、右肩の開くを抑止できています。
まずまず、三角筋に負荷をかけずに、トップを作れつつあります。
右肩の内旋の間が短かったので、右肩が開き始めてしまっています。
後わずかで90°になりつつあり、トップが概ね出来上がりです。
腰が引けていないので、後ろ足である左足に重心は残っていません。
右膝も直角に曲がっています。
左膝が緩く曲がっているので、右膝もつま先より前に出されていません。
しかし、胸を、ほぼ、打者の正面に向けてしまっています。
ボールを握る手も頭の後ろに隠れ切っていません。
トップを作るのが遅れたので、右足の着地とトップの完成がほぼ一緒なので、
肘に衝撃が加わります。
着地の間も股関節は静止しません。
打者は、未だ、振り下ろしていません。
打者は、トップの位置を深く入れたままです。
肩甲骨を剥がす投げ方は、一応できています。
左肘が85°に曲がってトップが完成したときに胸が打者の正面を向いてしまっています。
開きが早いのが残念。
打者は振り下ろし始めます。
体が打者の正面を向いていて胸の張りが十分できませんでした。
急ピッチでトップを作ったことにより、胸の張りも十分作れずに、急激に三角筋に負荷がかかり、左肘と左上腕部が急激に引っ張られます。
股関節の内旋が早く、体全体の開きが早くなると、三角筋、肘の動きが股関節の回転方向に抗うことになるので、肩、肘を故障しやすくなります。
打者は、トップを入れ直します。
一応、手の平は、外側を向けています。
股関節の内旋が早かったので、重心の位置が一塁側にズレています。
右足が着地する際も股関節は外旋させていたので、右膝が開いてしまっています。
頭がラインからやや外れています。
肩、肘に相当、負荷を掛けないと、縦回転が十分に作れません。
左肘が伸びて左肘と左上腕部がロックされてしまっています。
ボールはシュート回転(失速)します。
左肩が凹んでしまっているので、肩を損耗しやすい投げ方です。
上腕を内旋させながら、小指の側から斜めにチョップして、手の平を打者の方に向けていきます。
右膝を真っすぐに伸ばすと、瞬発力がボールに伝わり、バックスピンのかかった縦回転の球が投げられます。
それにより、三塁側へのターンする際の回転軸になります。
それにより、壁ができ、三塁側へのターンが早く回りすぎるのを抑止します。
三塁側に上体が傾いているのですが、右膝が一塁側に傾いています。
左腕だけで内旋させています。
打者は、振り下ろし始めます。
右膝が曲がってしまっていますので、左腕のフォロースルーの通路をふさいでしまい、腕を振り切ることができません。
バックスピンのかかった球が投げられません。
右膝を伸ばすことによる回転軸ができていないので、左足を股関節と同じ方向(三塁方向)にターンできません。
腕が直前でストップするので、左肩が地面に打ち付けられて故障しやすくなります。
一塁側に四股を踏んでしまい、股間から下が台形になってしまっています。
両肩が開いているので、腕が振り切れない、打者の目線からリリースポイントが遠くなるだけでなく、左肩に負荷がかかって故障しやすい。
打者は、重心を残し、フォロースルーで、左足をターンして、野手のいないところに落とすことができる。
まとめ
改めて、じっくり見たけど、ちと、酷すぎないか?
ノースローの間に、体が投げ方忘れちゃったのかな?
戸田が瞬発力をボールに伝えて、バックスピンのかかって、且つ、失速の少ない球が投げられない原因は、主に次の点からなります。
股関節の内旋が早く、左股関節のタメがないこと。
テイクバックのときに左肩がロックされて、トップを作ることが(左肘を直角に曲げる。厳密に言うと、戸田は、トップを完成させないうちに、腕の内旋に入ってしまっている。)遅れること。
よって、三角筋にも負荷がかかり、右膝、右肩の開くが早くボールの出所が見やすく、瞬発力が逃げて、シュート回転する。
現状では、後ろ(リリーフ)で起用するのは、勘弁願いたいところ。
典型的な先発投手です。
投げ方を見ると、確かに、戸田は、肩も肘も故障していますが、他のどの投手もしている程度の故障です。
トップを早く作って、胸の張りを作って三角筋や背筋に負荷をかけずに、腕のしなりを作れるようになれば、球数も放れます。