2019広島vs日本ハム1回戦,野村祐輔49球1回5失点でKO

Last Updated on 2019年12月9日 by wpmaster

登板日の翌日は、ほとんど全ての投手がノースロー。最低でも中2日開けてブルペンに入る投手が多い。野村祐輔は、5月28日のヤクルト戦で63球を投げた翌日に当たる5月29日にブルプンに入る。メジャーのガイドラインでは63球投げたのであれば次回登板まで中3日空ける。個々人のフィジカル面に応じてもっと空けることがあってもいい。野村は右肩関節の損傷の故障がある。野村は、その次の登板になった6月4日の西武戦は106球投げて6回4失点。
ブルペンでの投げ込み以外に投げ方を修正、定着させる練習方法があるにも関わらずだ。

野村祐輔のピッチング

野村は横振りの投げ方を縦振りに変える修正を行ったという。方向としては正しい。確かに野村は右肘をつまみ上げる過程で大腿骨をヒッチアップして両肩峰をぶつけて投げる投げ方は採り入れている。

右肘をつまみ上げた後からは修正できているが問題は右肘をつまみ上げる前なのだ。昭和のOBにはテイクバックのときに右腕を背中の方に引いて捻転差を作る投げ方は、瞬発力を産み出すとして絶賛されてきた。しかし事実は逆なのだ。

私がシーズン前から指摘している「テイクバックのときに右腕を背中の側に引いて上体と下半身の捻転差が横回転を産み出している面があるからテイクバックのときに右肩を左肩よりも下げる投げ方に変えた方がいい」というところについては、全く修正できていない。テイクバックのときの右肩と左肩の高さは水平で相変わらず捻転差が大きい。

野村は「く」の字をつくったときから右膝が内に入り、右肘をつまみ上げたときには小指球を支点に親指、小指よりも踵が後ろになる後ろ体重で右膝が深く内に入ってしまっている。
骨盤の回転と右肘の推進方向が逆のダブルプレーン投球の数が尋常ではない。41球目には右腕上腕部が凹み投球をワンバウンドさせている。
両股関節をぶつけたときに左膝が曲がりo脚になる。左足を軸に骨盤を回転することができていない。左股関節が前に出されているので右腕の振りが泳いでいる。

ファウルはドアスイング、ヘッドをボールの内に入れて打つので、実際、中島はそれで全て打っており、ファウルを連発する打者は少ない球数で打ち取ることができる打者である。中島に13球も投げさせられるということは野村のストレートに問題があるということである。

野村は先発で140キロ台前半のストレートを投げるから少ない球数であれば147キロぐらいは投げられるだろう。しかし、今の投げ方では150キロを投げようがアウトコースに投げようがインコースに投げようが必ず打たれる。度胸云々とかメンタルは関係ないのだ。
他の選手への示しとか軍隊じゃねえんだから関係ねえよ。野村祐輔が要調整だからだ。

西川遥輝は後ろ体重ながら手首の下がりを抑えて打っている。大田も押し手主導で手首の下がりを抑えて打てている。野球においてもその他仕事においても運不運は存在しないのだ。

完璧な打ち方ではないが、野村のストレートが打撃を崩せていないのである。

野村は二軍戦での結果云々ではなく、フィジカル面のメンテナンス、投げ方が修正できるかによって再昇格を決める必要がある。

リリーフ投手のピッチング

島内は、クイックで投げるときもそうでないときも、「く」の字を作ったときに右股関節を外旋、左足内転筋を内旋しステイバックする。右膝をタイトに曲げていたのをルーズに曲げた重心を高くしたことで大腿骨のヒッチアップができスウェイしなくなった。右肘をつまみ上げたときは以前は左手は親指が上になっていたのを小指を上にして左肩が開かなくなった。左肩が開かないことで両肩甲骨をぶつけて剥がすことができるようになる。
リリースの瞬間は、以前から左足が突っ張っていたが、更にフォロースルーでも左足で地面を蹴って左膝を伸ばして投げられている。
しっかりと調整してきたところが看て取れた。

菊池保則は、島内同様、「く」の字のときにステイバックができていた。右肘をつまみ上げたときに左手は小指が上で左肩の開きを抑えて投げられていた。後は逆Mを修正することが必要。

遠藤は、野村同様、左足の壁が崩れており左足を軸に骨盤を回すことができていない。ワンバウンドの投球が26球中5球と多い。今のままでは一軍では通用しない。

ロドリゲスは、右肘をつまみ上げたときに右足の小指球を支点に右膝が内に入り、ユングメン同様、右肘をつまみ上げた段階においても上体と下半身の捻転差が大きく、体軸に横回転がかかり、ボールの軌道にも横回転がかかる。

上沢vs広島打線

上沢は108球中ワンバウンドの投球が9球とフィジカル面の状態は良くない。

野間は第一打席に酷い踵体重でワンバウンドのスプリットを空振り。ワンバウンドを振っているようでは使い物にならない。野間の交代は懲罰ではなく野間がパリーグの投手に通用しない、野間を起用したらチームが勝てないから交代させられた。メンタルは関係ない。エッジのかけ方、軸足移動という技術面の問題。

4回表、會澤も上沢がワンバウンドさせたナックルカーブに、ステップ幅が広がり空振り三振

6回裏、上沢は、95球目、リリースの瞬間に右足の小指球を支点に右膝が伸び、右足踵が地面を離れ三塁側に倒れる。左足はスパイクの内側の踵を支点にしているが左膝が突っ張らず、ここでも右腕上腕部が凹んでいる。
會澤は、右足がインエッジをかけストライドが広がり空振り三振

田中広輔が打てなくても外されないのはチームリーダー論やモチベーションの面からではない。経済関係上の面からである。経済関係といってもグッズ売り上げのことではないよ。

試合経過

1回裏

西川遥輝は、4球目、アウトコース(左打者のインコース)ベルトの高さのチェンジアップ131キロを打って右前安打

野村は、9球目、インロー(左打者のアウトロー)にスライダー133キロをワンバウンドさせる。

大田泰示は、8球目、アウトローのストレート140キロを打って中前安打

野村は、17球目、インハイ(左打者のアウトハイ)のシュート141キロが外れて近藤に四球を与える。

無死満塁、中田翔は、18球目、真ん中低目のストレート139キロを打って左翼線に二塁打
広島1-2日本ハム

野村は、19球目、アウトロー(左打者のインロー)にカーブ115キロをワンバウンドさせる。

無死二三塁、王柏融(左打者)は、22球目、アウトコース(左打者のインコース)ベルトの高さのスライダー131キロを打って右前安打
広島1-4日本ハム

渡邉諒(右打者)は、25球目、インローのストレート138キロを見逃し三振

清宮は、28球目、インロー(左打者のアウトロー)のチェンジアップ127キロを打って一ゴロ

清水優心(右打者)は、36球目、真ん中高目のストレート139キロを打って右前安打

野村は、41球目、インロー(左打者のアウトロー)にスライダー131キロをワンバウンドさせる。

二死一、三塁、中島卓也は、49球目、アウトロー(左打者のインロー)のスライダー132キロを打って左前安打
広島1-5日本ハム
一走清水優心は、三塁タッチアウト

2回裏

島内は、5球目、インハイ(左打者のアウトハイ)のストレート148キロが外れて西川遥輝に四球を与える。

大田泰示は、8球目、真ん中低目のストレート148キロにストライドが広がり見逃し三振

近藤は、10球目、アウトハイ(左打者のインハイ)のストレート144キロを打って左飛

中田翔は、16球目、アウトコースベルトの高さのストレート149キロを打って右飛

3回裏

王柏融は、19球目、アウトハイ(左打者のインハイ)のストレート146キロを打って一ゴロ

渡邉諒は、22球目、アウトコースベルトの高さのストレート151キロを見逃し三振

清宮は、25球目、アウトロー(左打者のインロー)のストレート148キロを打って一ゴロ

4回裏

島内は、28球目、アウトローにフォーク136キロをワンバウンドさせる。

清水優心は、29球目、インハイのストレート146キロを空振り三振

中島卓也は、30球目、インコース(左打者のアウトコース)ベルトの高さのストレート147キロを打って遊ゴロ

西川遥輝は、37球目、アウトコース(左打者のインコース)ベルトの高さのカットボール140キロを打って左飛

5回裏

島内は、39球目、アウトローにフォーク132キロをワンバウンドさせる。

大田は、41球目、アウトハイのフォーク134キロを打って遊ゴロ。これをショートが送球エラー

島内は、47球目、アウトコース(左打者のインコース)ベルトの高さのフォーク134キロが外れて近藤に四球を与える。

島内は、53球目、アウトローにフォーク134キロが外れて中田翔に四球を与える。

王柏融は、7球目、真ん中低目のフォーク134キロを空振り三振

渡邉諒は、9球目、アウトコースベルトの高さのストレート142キロを打って右飛

清宮は、14球目、インコース(左打者のアウトコース)ベルトの高さのストレート144キロを空振り三振

6回裏

遠藤は、2球目、アウトローにスライダー129キロをワンバウンドさせる。

清水優心は、3球目、アウトコースベルトの高さのストレート145キロを打って二ゴロ

遠藤は、5球目、真ん中低目にフォーク134キロをワンバウンドさせる。

中島卓也は、9球目、アウトコース(左打者のインコース)ベルトの高さのストレート146キロを打って三ゴロ

遠藤は、11球目、アウトロー(右打者のインロー)にカーブ115キロをワンバウンドさせる。

西川遥輝は、13球目、アウトハイ(左打者のインハイ)のストレート147キロを打って三ゴロ

7回裏

遠藤は、14球目、インローにフォーク134キロをワンバウンドさせる。

大田は、16球目、真ん中高目のストレート145キロを打って右中間に二塁打

遠藤は、17球目、アウトロー(左打者のインロー)にカーブ114キロをワンバウンドさせる。

近藤は、19球目、真ん中高目のストレート141キロを打って二ゴロ

中田翔は、24球目、アウトローのスライダー132キロを打って三ゴロ

王柏融は、25球目、アウトハイ(左打者のインハイ)のストレート144キロを打って左飛

8回裏

渡邉諒は、1球目、アウトローのストレート145キロを打って二ゴロ

中﨑は、3球目、インロー(左打者のアウトロー)にチェンジアップ138キロをワンバウンドさせる。

清宮は、5球目、インコース(右打者のアウトコース)ベルトの高さのチェンジアップ139キロを打って中飛

清水優心は、11球目、真ん中低目のチェンジアップ138キロを空振り三振

1回表

上沢は、4球目、インロー(左打者のアウトロー)にスプリット144キロをワンバウンドさせる。野間は、空振り三振

菊池涼介は、7球目、アウトコースベルトの高さのナックルカーブ117キロを打って右前安打

バティスタは、12球目、インハイのシンキングファストボール146キロを打って遊飛

鈴木は、15球目、アウトコースベルトの高さのフォーク142キロを打って左中間に二塁打
広島1-0日本ハム

西川龍馬は、17球目、アウトハイ(左打者のインハイ)のカットボールを打って二飛

2回表

會澤は、22球目、真ん中低目のカットボール138キロを打って中飛

安部は、28球目、インロー(左打者のアウトロー)のチェンジアップ135キロを打って三塁内野安打

磯村は、31球目、アウトハイのストレート147キロを打って左中間塀直撃の二塁打
広島2-5

田中広輔は、36球目、真ん中高目のナックルカーブ122キロを打って二ゴロ

野間は、37球目、アウトハイ(左打者のインハイ)のカットボール143キロを打って遊ゴロ

3回表

上沢は、42球目、アウトローのストレート143キロが外れて菊池涼介に四球を与える。

バティスタは、43球目、インハイのストレート145キロを打って遊飛

鈴木は、46球目、真ん中のナックルカーブ124キロを打って遊併打

4回表

西川龍馬は、54球目、アウトハイ(左打者のインハイ)のカットボール143キロを打って二ゴロ

上沢は、58球目、アウトローにナックルカーブ125キロをワンバウンドさせる。會澤は、空振り三振

安部は、61球目、インロー(左打者のアウトロー)のフォーク142キロを打って二ゴロ

5回表

上沢は、64球目、アウトローにナックルカーブ125キロをワンバウンドさせる。

磯村は、65球目、真ん中低目のフォーク140キロを打って遊ゴロ

上沢は、68球目、インロー(左打者のアウトロー)にフォーク142キロをワンバウンドさせる。

田中広輔は、69球目、インロー(左打者のアウトロー)のツーシーム142キロを打って遊ゴロ

上沢は、74球目、アウトローにナックルカーブ125キロをワンバウンドさせる。

長野は、75球目、真ん中低目のフォーク143キロを空振り三振

6回表

菊池涼介は、78球目、アウトローのスライダー130キロを打って遊撃内野安打

上沢は、82球目、アウトローにナックルカーブ125キロをワンバウンドさせる。

バティスタは、アウトローのカットボール141キロを打って中飛

上沢は、87球目、アウトローにストレート147キロをワンバウンドさせる。

鈴木は、88球目、アウトローのフォーク138キロを打って三ゴロ

西川龍馬は、89球目、真ん中高目のストレート143キロを打って左前安打

上沢は、90球目、真ん中低目にフォーク143キロをワンバウンドさせる。

會澤は、95球目、アウトローのスライダー122キロを空振り三振

7回表

安部は、98球目、アウトコース(左打者のインコース)ベルトの高さのカットボール138キロを空振り三振

磯村は、103球目、真ん中高目のストレート142キロを空振り三振

上沢は、107球目、インロー(左打者のアウトロー)にチェンジアップ136キロをワンバウンドさせる。

田中広輔は、108球目、インロー(左打者のアウトロー)のスプリット144キロを空振り三振

8回表

長野は、2球目、真ん中高目のシンキングファストボール148キロを打って左中間に二塁打

菊池涼介は、5球目、アウトコースベルトの高さのスライダー134キロを打って中飛

バティスタは、8球目、アウトハイのシンキングファストボール147キロを打って右中間席に本塁打
広島4-5日本ハム

ロドリゲス(右右)は、13球目、アウトローにチェンジアップ142キロをワンバウンドさせる。

ロドリゲスは、14球目、アウトローにスライダー136キロが外れ鈴木に四球を与える。

西川龍馬は、4球目、アウトローのスライダー124キロを空振り三振

會澤は、5球目、インコース(右打者のアウトコース)ベルトの高さのストレート139キロを打って右飛

9回表

安部は1球目、インロー(左打者のアウトロー)のストレート145キロを打って中飛

石川は、5球目、アウトローにフォーク137キロをワンバウンドさせる。磯村は、空振り三振

田中広輔は、7球目、インロー(左打者のアウトロー)のストレート146キロを打って二ゴロ