オープン戦 広島0-5日本ハム。この試合に投げた投手は、総じて課題が残ったね。

Last Updated on 2018年3月19日 by wpmaster

オープン戦日本ハムとの一回戦。

日付にすると、開幕まであと半月

投手リレーも順序は開幕までに入れ替わることはあるだろうが、シーズンに入ってからの継投をテスト。

調整の進捗度を確認していく作業に入っている。

この試合の先発は藪田。

日本ハムは、上沢(うわさわ)。

試合経過

カープの各投手vs.日本ハム打線

先発藪田

藪田は、初回、左膝を上げて重心移動をする前に骨盤が三塁側に滑り、リリース直後に右肩が凹んだところをアウトコースベルトの高さの真っすぐ146キロを西川遥輝に左越えに二塁打を打たれる。

松本剛がアウトハイのカットボールを二ゴロを打ち、進塁打になる。

近藤のときには、左肩を内旋して、左足を踵から着地し、胸の張りを大きくして、右肘の位置、ロトップの位置を高くして投げて右腕もしなっているが、骨盤が滑ったことで、左股関節にタメを作って内旋し腸腰筋の外旋は遅らせても、右肩が凹んで、真ん中のストレートを中飛を打たれて犠飛となる。

フィニッシュでも三塁側に重心が残っている。

広島0-1日本ハム。

5表、藪田は、左膝を上げたときに、右足は踵に重心がかかり過ぎている。

左膝を内に入れ、ヒップファーストで左足をステップしていくが、骨盤が三塁側に滑り、右肘が伸び、一塁側に上体は傾いて左膝を蹴り伸ばしてトップの位置は高くして投げらているが、インハイに真っすぐが外れて岡に四球を与える。

一塁走者の岡は、二塁方向に右足の重心が乗ったところ一塁に戻れずに、牽制アウト。

清水は、ボトムハンドの肘がロックされて左肩が内に入ってバットが遠回りするのでインコースを攻めるのはいい。

しかし、清水のところで、藪田は、左膝を上げたときに上体が反り、リリースしたときに右肘が伸びてしまい、フィニッシュで右足を一塁側にターンできていても、真っすぐがインハイに外れ、四球を与える。

西川遥輝のところでも骨盤が三塁側に滑り、右肩が凹んでアウトローにカットボールが外れて四球。

松本のところでも、骨盤が三塁側に滑った関係で、回転軸が一塁側に傾いたときに、頭が外れ、右腕が頭から離れたところを内旋している。

打撃でいうドアスイングと一緒なのよ。

ボールに瞬発力が伝わらず、アウトローのカットボール137キロを一二塁間を破る安打を打たれる。

打者は、スイングの結果ボールを長く見れたアウトローに失速したボールが行ってしまう。

ライト鈴木誠也送球がライトから見て左に逸れる。

鈴木は、左股関節の外旋が早くて右腕のトップを作るのが遅れたな。

インステップで着地しているので、左膝の開きも大きい。

右足でエッジをかければ、グラブを動かしたままの捕球したときの握りで投げても、ボールが逸れない。結果としてボールが長く見れる。

広島0-2日本ハム

一塁ランナーも三塁へ進塁。

近藤は、右肘が伸びてロックされた状態で構え、良く言えばヘッドを残して打つ、そうでなく言うなら左肘の出が遅いので、インコースベルトより上に弱点がある。

藪田は、左足のくるぶしを本塁に向け、左膝を本塁側に向けるスピードは速いので、瞬発力がボールに伝わる投げ方だが、骨盤が滑ることで、リリースのときに右肘の位置、トップの位置は高くても、右肘が伸びて131キロシュートがアウトハイに外れ、近藤に三遊間を破られる。

広島0-4日本ハム。

中田翔は、真ん中低めのシュート126キロに前の骨盤、頭が前に出されて差されている。

田中広輔は、右から回り込んで右足を左足より前に、右足一本で立ってバックハンドシングルで捕り、手首の向きを変えずにボールを握り直さずに投げる必要があるところ、右足をすり足で横に移動して打球の正面に入ってファンブル。

同様にレアードにも、リリースのときに右肘が伸びて真ん中高めのカットボールのような軌道のフォークを左越えに打たれる。

広島0-5藪田。

藪田は、アウトローのフォーク132キロで田中賢介を空振り三振に取って5回終了

真っすぐ系のMaxは、148キロ

藪田は、5回 93球 被安打4   奪三振6  与四球5  与死球1  5失点(自責3)

藪田は、開幕までに2箇所修正が必要。

プレートを足裏全体で踏んでから拇指球に重心を移す、右足のスパイクの内側でしっかりとエッジをかける動作を作ること。

これができれば、真っすぐも活き返るし、フォークも使えるようになる。

6回表は、塹江が登板

塹江は、グラブを持つ手を解いたときに、脱力して投げられている。

グラブを持つ方の手の肩の右肩を内旋して右肩が開かないのは、大腿骨を骨盤に刺して肩甲骨をぶつけて剥がすことができ、ボールを持つ手が頭の後ろに隠れるので、そこはいい。

右膝を本塁側に向けるのも速く瞬発力がボールに乗ることに貢献する。

テイクバックのときに左肘が逆L字にならないときはトップが早く作れるのだが、左肘が逆L字のときには、胸の張りを大きくしていても、トップを作るのが遅れる。

左腕の内旋のときに、右腕がしなるものの、左足を三塁側にターンした5球目を除き、フィニッシュで一塁側に四股を踏んで右膝が折れ曲がり重心が残るので、左腕だけで内旋してしまっているので、故障しやすい。

瞬発力がロスする。

岡を初球インハイ149キロで遊ゴロ

清水をインコースベルトの高さの真っすぐ148キロで右飛

石井一成をアウトローのスライダー133キロで空振り三振

塹江は、1回 6球 無安打 無四球 1奪三振 無失点

7回表は、中﨑が登板

この前の試合同様、左膝を骨盤よりも高く上げてそのまま真下に落としてヒップファーストにならずに、リリース直後に右肩が凹む球があり、一塁側に右足をターンした初球を除き、三塁側に重心が残ったが、松本をアウトコースベルトの高さの真っすぐ系140キロで西川遥輝を二ゴロ。

中﨑は、右足は踵に重心をかけて拇指球で着地、左足を下すときに、内転筋を内旋してヒップファーストでステップして、スプリットの握りのチェンジアップを投げたが、トップを作る過程で、右肩が左肩よりも上がり、更に両肩がM字になる。

左股関節のタメもあり、左膝は、本塁方向に向いているが、左肩が開き、変化し始めるのが早く、打者は、ヘッドを停止する。

左膝を内に絞っていますが、右肩が上がっています。

両肩がM字になって、左肩の内旋を解いて開いてしまっています。

右足の重心を踵にも残してステップして、大腿骨を骨盤に骨盤を刺したときに、左肩の開きと右肩がM字になるところを修正すれば、チェンジアップは公式戦に入ってから使えるようになるだろう。

松本を真ん中高めの真っすぐ144キロで右飛

大田には、アウトロー131キロのスライダーを三塁内野安打

森山はインコースベルトの高さの真っすぐ系140キロで見逃し三振

Maxは、145キロ

中﨑は、1回 14球 1安打 1奪三振 無失点

開幕までにフィジカル面、投球動作をどこまで上げていけるか。

8回表には、Jacksonが登板

フィニッシュでの左足のターンはどの球もできている。

投球動作のそれより前の段階のところで、ヒップファーストが十分でなくリリースのときに右肩が凹むことがあった。

トップを作るのが遅れ、右肘のコッキングの位置が頭と離れ、右肘が伸びてしまう球もあったが、球数を投げる毎に右肩、右肘の角度が上がり、頭の近くで内旋し、修正されつつはあった。

しかし、田中賢介の4球目でチェンジアップを投げたときに、左足を上げたとき、左膝を内に入れたときに、右足の踵が浮いて、トップを作る過程で両肩がM字型になり、頭と右腕のコッキングの距離が離れ、一塁側に上体を傾けているものの、右肩は上がらず、インローに外れる。

この試合のMaxは、147キロ

Jacksonは、1回 19球 1安打 1奪三振無失点

未だ、調整途上だ。

9回は、今村が登板

今村は、左膝を内に入れヒップファーストでステップ。

左足のターンは不十分

左膝を本塁に向けるスピードは、スライドステップのときもそうでないときも昨年よりも速くなった。

左足は、スパイクの内側から着地に入っていき、拇指球に重心を移していき、左肘と左膝の並進運動はできている。

左股関節、腸腰筋の外旋は遅らせているが、左膝の開きが早い。

トップを作るのが遅れ、上胸の張りを作り、上体を一塁側に傾け、右肘、右肩の位置は高いが、ボールを引っ掛ける。

テイクバックのときに右肘が逆L字になり、左肩が開くのが早まり、フォークが落ち始めるのが早い。

打者は始動がしやすい。

この試合のMaxは、142キロ

松本の打球は、メヒアの右に切れていく打球で、右足を左足よりも前に出してバックハンドのシングルで捕らなければならないところ正面に入ってファンブル。

今村は、1回 14球 無安打 無失点

昨年終盤から、フィジカル面、投球動作とも未だ、上がってきていない。

今季もいかに、投球動作の精度を上げてごまかしながら抑えていくことができるか。

日本ハムの各投手vs.カープ打線

日本ハムの先発上沢は、左肩の内旋もできていて左肩が開かない。

テイクバックは右肩右手首を少し内旋するが、背中に付くほどでもないので、現代では中程度

エッジをかけた右足からボールを持つ手までにCアーチがかけられている。

頭の近くで右肘をコックしてインサイドアウトで内旋するので、右腕の弧が大きく、胸の張りを作ってトップの位置も高く、上体も一塁側に傾けられているので、回転数の多い球が投げられている。

右足の一塁側へのターンもできている。

新井に投げた球は、トップを作ったときに右肘が沈んで、左膝がインステップになり、右肘の出が遅れた。

3回には、メヒアにアウトローのナックルカーブ120キロで見逃し三振。

ボールを頭の後ろに隠せて、胸の張りが大きく、右肘の位置、トップの位置が高く、頭の近くで右腕を内旋させ、フィニシュでも左膝を蹴り伸ばして一塁側に右足をターンさせ、懸河のように落ちる。

上沢は、6回74球投げて新井のセンター前安打1本 6奪三振 無四球 無失点

しっかりと調整できている。

鈴木誠也は、真ん中のストレート145キロを打ったとき、右足のスパイクの内側でエッジをかけて、トップの角度もキープできている。

左膝の探りも真っすぐでストロークが短くロスがない。

インパクト後に左足の重心をスパイクの外側に移してうねり上げて左の骨盤を三塁側にずらし、左膝を蹴り伸ばしていく左足の拇指球で着地。

フォロースルーのときに左足の重心を踵に持っていった上で拇指球で着地すれば本塁打だっただろう。

失速しているので、あれは西川遥輝のファインプレーでも何でもないよ。

5回のバッティングもアウトコースベルトの高さの真っすぐに、左肩が動かず、右肘の出も左股関節よりも先に出て壁を作ってスイングし、ボールも長く見れている。

鈴木誠也は、打撃の状態は悪くはないが、調整段階。

7回裏登板の井口は、左膝を内に入れてヒップファーストで投げる。

トップを作る過程で両肩がM字型になる。

故に、頭がラインから外れる。

右足のターンはできている。

左足を上げたときにヒッチして下したときにグリップを上げる打法で引き付けてストロークを長くして打つ下水流は、左足の探りのストロークをストレートに修正。

フォークのとき、昨年までよりは大分修正されたが、ステイバックのときにやや左肩がやや内に入って変化球に空振りしている。

アウトハイのスライダーもリブダウンが大きいので、下水流は左肩が前に出て空振り。

松山は、左肩が内に入るから、左肘の出が遅れる。

実況は上手いバットコントロールなんて言っちゃってるけどさ、ヘッドが遅れてるんや。

体から遠い真ん中低めだからレフト線の二塁打になったんや。

堂林は、左肩、頭、左の骨盤が前に出され、振り遅れてアウトローのスライダーに空振り三振

井口は、1回 16球 1安打 2奪三振 無失点。

公文は、プレートの一塁側寄りを踏んで、胸の張りも大きく、右膝を本塁方向に向けるのも速く、右膝も伸びるので瞬発力の乗った球が投げられている。

しかし、右打者にとっては、左肘の位置は下がるので、バックスピンは落ちる。

左打者のインサイドは距離が短くなるので、スイングの結果、体感速度は速いと錯覚する。

エルドレッドは、アウトコースベルトの高さのフォークを易しい球とは言え、後ろが大きく取れているので、コンタクトポイントが前で壁を作っていてもストロークが長くボールが結果として長く見れている。

メヒアは、ヘッドを残しているが、左股関節の外旋で産み出した瞬発力が最も伝わるインローの真っすぐ144キロをライトへ二塁打。

會澤は、インコースベルトの高さのスライダー133キロをグリップ先行のインサイドアウトで体の近くを回すが浅いレフトフライ。

西川龍馬は、真ん中高めを空振り三振。

公文は、1回 17球 2安打 1奪三振 無失点。

9回に登板した白村は、左膝を内に入れ、ヒップファーストでステップするが、トップを作ったときに右肘が沈むので、リリースのときに右肩が凹むことがある。

右肩、右手首の内旋がタイトで両肩がM字型になるので、右肘が伸びて高めに外れることがある。

小窪は、左肩が前に出されて右肘の出が遅れて差される。

真ん中高め147キロに左飛。

下水流は、真ん中フォークにわずかに左肩が内に入り、体が前に出されて遊ゴロ

前の打席よりは右肘の出は前進している。

石井が右足を前(三塁側)に出してバックハンドでシングルキャッチ。

くるぶしを一塁側に向けて投げるがトップを作るのが遅れたがアウト。

上本は、右肘がロックされてバットが遠回りしてファウル後、アウトハイ真っすぐ144キロをヘッドを残して打つが左飛

白村は、1回 11球 無安打 無四球 無失点。

まとめ

広島の投手は、各投手とも投球動作に課題が残る試合だった。

特に、藪田は、開幕までにきっちりと投球動作を立て直さないといけない。

中﨑、今村は、15球以内に抑えて無失点に抑えたが、調整途上。

ペース配分しながら、開幕までにどのレベルまで持っていけるかだろう。

野手も3失策と、守備面も課題が残った。

カンポスは当落線上の投手ではないので、今季は外国人は投手3:野手1を基本線にして守りの野球をしていくことが必要。

打者は、エルドレッド3:バティスタ2:メヒア1ぐらいの割合で、入れ替えながらやっていけばいいだろう。

[追記]

藪田は、登板前日150球の投げ込みをしたという。

かつては、ファームの試合で先発した後、100球の投げ込みをしたこともあったという。

個々人によって、フィジカル面が異なるにしろ、これらの調整は考えものだ。