[走塁技術]五十幡亮汰の一人犠走

OP戦日本ハムvs広島2回戦(エスコンフィールド)(2024年3月12日)

事実関係

9回裏一死一塁
一塁走者五十幡は、一二塁間のライン上からラインの後ろに向かって一次リードを取る。右足の小指の外側を一塁ベースアンツーカーと芝の境目に沿わせる。

森浦(左投手)は、右足拇指球で地面を蹴る。
右股関節が内旋する。
頸反射はしていない。
右足外踝が本塁に向く。

森浦は、プレートの一塁側から左足の小指を外さずに、右足の踵の内側をマウンドと一塁を結ぶライン上に入射させる。
森浦は、左腕前腕部を回内する。
左腕前腕部が左肩の高さに上がる。

五十幡は、左足の内踝を右足の内踝にぶつけた後、左膝をニーアップする。二塁に向かって加速する。

森浦は、一塁に送球する。

一塁手二俣は、森浦からの送球をバックハンドで煎餅捕りし、一塁ベースより前(一塁線上本塁寄り)から二塁にサイドハンドで送球する。

二塁手の矢野は、二塁ベースの一塁寄りのライン、右翼寄りのコーナーに右足の小指を当てる。

五十幡は、二俣と矢野を結ぶライン上に左足内踝を右足の内踝にぶつけ、右足のスパイクの外側から右足を入射させる。右股関節が外旋する。

矢野が五十幡の進路の左側に移動する。五十幡は左股関節を外旋して再び、二俣と矢野を結ぶライン上で左足内踝を右足内踝にぶつける。

二俣の送球と五十幡の進塁動作が重なる。

五十幡は、右股関節を内旋して一塁に進路を変える。

矢野が二俣の送球を左手小指の爪に当て送球は中堅方向に転がる。

小園が二塁ベースに背を向けて中堅に走る。

五十幡は、右股関節を内旋して二塁方向に進路を変える。五十幡は、ラインの内側(三塁線寄り)を走る。

矢野は、走行中の五十幡よりも更にラインの内側(三塁線寄り)に一塁側に背を向けて立つ。

五十幡は、減速する。

矢野は、一塁と二塁を結ぶラインを跨ぎ、右中間に向かって歩く。矢野の右足全体と左足の大部分(左足の踵以外)が二塁ベースの後ろ入る、走行中の五十幡に背を向ける。

二塁ベースの後ろに入った矢野は、首を走行中の走者である五十幡の方にの方に捩じったら、五十幡の三塁進塁を阻止できたのか。

首を走者の方に捩じれば、投球腕の上腕部がグラブを持つ左手の方に捻転します。

右腕前腕部の回内又は回外運動、左腕前腕部の回転半径が長く、加速距離が短くなります。

左腕前腕部が掌屈して左腕前腕部が右肩の方に入っていきます。

左腕前腕部の回内又は回外運動、右腕前腕部の回転半径が長く加速距離が短くなります。

二塁ベースに入った矢野が三塁に送球したとしても五十幡は、セーフの評価が審判から付けられるでしょう。

外野に転がって行った送球を拾った野手がノーバウンドで投げるか、ボールを拾った野手とは別の野手の中継を介した場合は、中継に入った野手は、走者の方に首を捩じらずに三塁に投げない限りは、走行中の走者を三塁で刺すことはできないのである。

五十幡は、二塁ベースの手前で減速することによって二塁手の矢野を二塁ベースの後ろに入らせることに成功したのです。

五十幡は、左股関節を外旋して後に引っ込めた後、右股関節を内旋、右膝をニーアップして加速する。

五十幡は、矢野の左足踵が自身の一塁と二塁のラインを越えた後、二塁ベースのマウンド寄りのコーナーを右足つま先で蹴る。

中堅手の久保がベアハンドで拾い、三塁に送球する。

五十幡は、右膝を伸展、左膝を屈曲し、三塁ベースの中堅寄りのコーナーを右足で蹴る。

ハーフウェイ手前から走路を膨らませる。

ここを蹴ると、ファウルゾーンにオーバーランでき、三本間の走路を膨らませずに走れる。

三塁ベースで地面を蹴った後、右股関節を内旋してドリルスライディングをする。
左股関節が引っ込む。本塁に向かって離塁できる体勢ができる。

三塁林は、両腕前腕部を回外して三塁ベースのマウンド寄りのコーナーの前で2バウンド後、ショートバウンドで送球に触れる。

五十幡は、右股関節を外旋し、右足のスパイクの内踝を三塁ベースのマウンド寄りのコーナーに沿わせて停止する。

五十幡は、ワンウェイリードからスタートを切って一二塁間で挟まれ、二塁走者五十幡の三塁及び三塁ベースオーバーランをアシストした。

上記の事例から学べること

走者は、塁間に挟まれたらどうするか。

ランダウンプレーに持ち込まれたら、挟まれた走者は、キャッチボールをする野手を結ぶライン上に入り、送球とランニングをユニゾンさせる。

送球が逸れ後、減速する。

ランダウンプレーが行われていた塁の内に何れかに野手を入らせる。

ランダウンプレーを行う側は、どうするか

走者の走路の走路の左または右にずれて送球する。

送球を逸らしたら、ランダウンプレーを行っていた塁間の内の先の塁(このケースでは二塁)よりも、もう一つ以上先の塁(このケースでは三塁及び本塁)と後逸した送球に触れた野手(上のケースでは、中堅手)のトップハンドとを結ぶラインの内側(右翼線寄り)に入る。

footnote

用語の意味に関しては、下記記事参照

[知って得する]頻出野球用語集[完全保存版]