Last Updated on 2024年9月27日 by wpmaster
個々の選手のレベルの差は、いかにして産み出されるのでしょうか。個々の選手を集めて作ったチーム間の格差は、いかにして産み出されるのでしょうか。
野球は投手が投げなければ、ゲームは動かせません。パーフェクトインサイドアウトで腕を振れることができるようになった投手は、タフな投手であると価値付けられます。先発、セットアップ、クローザーにタフな投手を集められれば、投手スタッフのレベルの総和は、アップします。
タフな投手、特にリリーフ投手を集めることができれば、相手チームの選手は、互いにロースコアのゲームで僅差でリードした場合、一点もやらないシフトを敷いてくれます。
野球を教えている人間は、労働量を減らして肉体の負荷を減らして瞬発力を増すという学問を学んでいないので、野球指導者によって権威付けられ、通説とされた手段が、一点もやらないものとは言えません。
しかし、相手チームのシフトを打ち破って安打又は安打に相当する結果を産み出すことができなければ、得点を奪うことができません。
反面、ペナントレースは、トーナメントではありません。50敗してもリーグ優勝はできます。肉体の稼動を崩さずに反復しないとリーグ優勝はできません。走塁、守備、投球、打撃の土台は強化しなければいけません。
序
走者一二塁では、一塁走者、二塁走者に関しても進塁義務が生じるので、共にフォースドプレーとなります。
走者一二塁で採り得る手段は、下記のとおりです。ケース打撃においては、走路を外側に膨らませずに走れ、単打でも2つ先の塁に進めることが前提要件です。
①送りバント 無死 一死の場合
②バスター
③バントエンドラン
④ヒットエンドラン
⑤投手又は捕手に一塁牽制を投げさせる
⑥ダブルスチール
⑦外野へ飛球を打つ。
飛球は、2つ以上、進塁できる。
外野が前進守備を敷いてきたら2つ以上進塁できる。
ホームプレート寄りの肩(外野塀から後位の肩)が打球の進行方向の肩側に入れる。ホームプレート寄りの肩がグラブを持たない投球肩であれば、グラブを持つ手の回外運動の回外運動の回転半径が長く加速距離が短くなる。ホームプレート寄りの肩がグラブを持つ手側の肩であれば、投球腕前腕部の回外運動の回転半径が長く加速距離が短くなる。
前進守備を敷けば、シャッフルする間、及び、前腕部を回外、反対側の足の親指IP関節を屈曲する間が作れないから拇指球で地面をホームプレート方向に蹴ってしまう。股関節の内旋運動の回転半径が長く加速距離が短くなる。
三塁手が三塁ベースのアンツーカーから出て、二三塁間のアンツーカー又は外野芝のところまで前進して打球に触れた外野手からの送球を受ける。三塁ベースが無人になる。
三塁手が三塁ベースから離れたら、2つ以上進塁できる。
☆三本間ランダウンプレーで挟まれていた二塁走者は、三塁帰塁に成功した後、三塁ベースから足を離さない。三塁ベースから足を離すとタッグされる。
ダブルスチールにおける守備側のシフト
投手は、一塁に牽制を投げないので、一塁ベースには張り付きません。
二盗の場合、2塁ベースの近くに守備位置をとっている方が2塁ベースカバーに入ります。
例えば、右打者で2ストライクを取られる前は、引っ張ってくる場合、遊撃は三遊間を狭くするので、ベースから離れます。二塁手が2塁ベースカバーに入ります。左投手の場合、二塁手が二塁ベースに張り付きます。
逆に左打者で引っ張ってくるバッターであれば、二塁手は一二塁間を狭くし、二塁ベースから離れます。この場合は遊撃手が二塁ベースに入ります。右投手の場合には、遊撃手が二塁ベースに張り付きます。
また、打者の左右ではなくアウトコース中心の配球であったり、打者が2ストライクを取られた後、アウトコースのベルトの上下をポイントを後ろにして打つ場合は、セカンド方向の打球が増えるので、遊撃手が2塁ベースに入ることも多くなります。
二塁手は、二塁ベースに入る場合、左肘をヒッチ、右足首を底屈→背屈して左足踵で地面を蹴り、右股関節を左膝が越えます。走るとき、前傾するのは、前方の足首を底屈したときと、前方の足首を背屈して後方の膝が前の股関節を追い抜いた瞬間のみで、それ以外はヘッドステイバックしています。ストライド(回転半径)を狭くして右足のスパイクの外側で二塁ベースの一塁ベースから最も近い角を蹴ります。右足で二塁ベースを蹴るのは、捕球する(スイングする)左手の小指が右足踵から遠いので加速距離が長くなるからです。これば、右投げの一塁手が右足踵で一塁ベースを踏むのと同じです。バックハンドでもフォアハンドでも右足首を背屈して背骨の右側で捕手からの送球を捕球します。二塁走者は、一塁走者に背を向けて二塁ベースカバーに入ります。左回りでタッチする場合、左股関節を右股関節にぶつけずに捕球し右股関節を左股関節にぶつけてタッチします。左足で二塁ベースを踏む遊撃手に比べ、右足で二塁ベースを踏む二塁手は、タッチするときの軸足である左足にウェイトが乗らないので、タッチのV字スイングが加速しません。二塁手と遊撃手の二塁ベースまでの距離が同程度であれば、遊撃手が二塁ベースに入ります。
三塁手は、三塁ベースに入り、三塁送球に備えます。
バントシフト
走者一二塁のケースでは、打者は、三塁側にバントしてきます。投手、捕手、一塁手のいずれかが捕球します。
投手が投球腕の上腕部を外旋したとき、打者は、バントに切り替えます(トップハンドの前腕部の外旋=トップハンドの肘を出す)ので、一塁手は、投手が投球腕の上腕部を外旋したときに一塁手は前進守備を採ってきます。
打者がヘッドアップしてバントした場合には、打球が浮きます、一塁走者、二塁走者とも二次リードを大きく取るので、捕手は二塁又は三塁で刺せません。背骨の左側でバントを捕球する一塁手、捕手、投手の場合、捕球後、前肩を背骨の方に引き、開きますので、三塁に投げるのが遅れます。また、前に打球を弾きます。同じく背骨を前肩の方に入れます。二塁走者は、ハーフウェイで二次リードを大きく取りますので、三塁で刺せません。打者走者、一塁走者、二塁走者のいずれからもアウトが取れない場合があり得ます。
二塁手は、二塁ベースカバーに入って牽制に備えると共に、投手が投球したら一塁ベースカバーに入り一塁送球に備えます。ボールを背骨の左側で捕球する二塁手は、二塁走者が止まらずに、三塁ベースの内側を左足で踏んで、本塁に特攻します。
遊撃手は、二塁ベースカバーに入り牽制に備えると共に、投手が投球したら二塁ベースカバー又は三塁ベースカバーに入ります。三塁ベースカバーに入るのは、三塁手がバントを捕球した場合です。
三塁手は、三塁ベースの近くに守り、三塁ベースカバーに入り三盗に備えます。プッシュバントは三塁手が捕球します。
右翼は一塁ベースカバー、中堅は、二塁ベースカバー、左翼は三塁ベースカバーに入ります。
ショートが3塁ベースへスタートします。それと連動してファースト、サードが本塁へ走り出します。
ブルドッグシフト
通常のブルドッグでは、セカンドが1塁ベースへスタートするのですが、2塁ベースに向かって走ります。
私見では、一死一二塁のケースでは、右投げの右翼も中堅も左翼も前進守備は採りません。後ろに下がると左肩が背骨の方に入るからです。外野手は、後ろの下がっていれば後ろに下がる必要はありません。左足首と右足首を背屈しながら前進するストライドが狭くなるので反対側の足が前方の股関節を越えるのが遅れません。足首を背屈すれば、ヘッドステイバックしますので、打球とトップハンドの手首の距離が取れます。右足首を背屈すれば、右足に軸ができます。右足の拇指球で地面を後に蹴ると右股関節が左股関節にぶつかります。送球動作において左足に軸ができません。
外野フライの場合の守備側のシフトと動き
右飛、中飛、左飛の場合、外野手は、ゴロも飛球も、ボールを背骨の右側で捕球します。後ろに回り込んで捕球をすると打球を背骨の左側で捕球してしまいます。後ろに回り込んで捕球するということは、右足首を背屈せずに、左足の拇指球で地面を後ろに蹴っているから、左膝が右股関節の前に出るのが遅れ、走路が外側に膨らんでいるのです。左肩が背骨の方に入ります。トップハンドの前腕部の回内する間が作れるのは、助走のストライドが短い場合です。この場合、ストライドが広がります。左肩が開いてから、右肘が出ます。送球が遅れます。打者走者は、中前二塁打、右前二塁打、左前二塁打になります。
外野手は、三塁にノーバウンドのボールを投げます。ワンバウンドさせると、地面が掘れたところに当たるとバウンドが変わってしまいます。二塁手は、右翼手が打球を捕球した位置から三塁ベースを結ぶ線上に入って送球をカットします。カットすることで、どこのベースに向かっても投げることができます。右翼手が、フォアハンドでボールの内側を捕球した場合、バックハンドでボールの内側で捕球をした場合には、二塁手は、右翼手が打球を捕球した地点との距離を詰めます。三塁側に背を向け、背骨の左側で右翼からの送球を捕球する右投げの二塁手は、送球のトップポジションに入る過程で左肩が背骨の内側に入ります。右股関節を左股関節にぶつけると右肘の推進が遅れます。
三塁手は、三塁ベース付近で三塁送球に備えます。
三塁ベースに偽投してからボールを持ったまま、二塁ベースに入ります。
遊撃手は、右翼手が捕球した位置から三塁ベースを結んだ線上に立ちます。右翼から二塁手への送球をカバーします。二塁手が右翼からの送球をノーカットの場合には、遊撃手が右翼手からの送球をカットするフリをします。二塁ベースに入ります。二塁走者と一塁走者の進塁を抑止します。
投手は、三塁のベースカバーに入ります。
左飛の場合、遊撃手が左翼手が捕球した位置と三塁ベースを結ぶ線上に立ち、三塁送球をカットします。二塁走者と一塁走者のタッグアップを抑止します。
右投げの左翼手が背骨の右側で、ボールの外側で捕球できた場合は、カット不要です。
二塁手は、二塁ベースに入り、二塁送球に備えます。三塁手は、三塁ベースに入り三塁送球に備えます。
中堅手は、左翼手のカバーに入ります。右翼手は、二塁のベースカバーに入ります。
左中間のゴロは、三塁手が送球カットに入り、遊撃手が三塁ベースカバーに入ります。
二ゴロの場合の守備側のシフトとその動き
いかなる場合も前進守備は要りません。
右投げの二塁手は、打者がヘッドアップしてハーフバウンドのゴロを打った場合、バックステップしてからシャッフルしながら打球の落下点の後ろに入ります。
右投げの二塁手は、フォアハンドで捕る場合もバックハンドで捕る場合も、背骨の右側で捕球します。背骨の右側で捕球すると右足首の背屈が遅れると、トンネルしますが、後ろに回り込んで捕球するとゴロを前に弾きます。左肩が背骨の方に入ります。右肘をヒッチする間を作れません。右手親指がしならず、右手小指が持ち上げる間が作れません。右手親指でボールを叩く前に右肩が残りません。右手首を持上げ直します(=ボールを右手中指基節骨に握り直す)。
一死一二塁の場合には、二塁走者は進塁義務があります。ライナーやバントの場合にはインフィールドフライに規定は適用されません。二塁走者は二塁に帰塁するよりも三塁に進塁することが優先されます。二死二三塁のケースでは、三塁ベース上、ホームベース上に入った野手は、タッチという動作が、捕球に加わります。二塁手は、二塁に投げることよりも三塁に投げることを優先します。一塁走者のみアウトになった場合、一塁走者が打者走者に入れ替わります。一三塁の場合、三塁走者は進塁義務がありませんから本塁送球はタッグプレーですが、二塁送球はフォースドプレーです。
一塁走者が二塁に進塁して、打者走者が一塁に出塁しても、アウトが一つ増えて一二塁のままです。
右回りで三塁ベース、二塁ベースに投げる場合には、左股関節を右股関節にぶつけずに捕球し、右股関節を左股関節にぶつけず、左足を軸にして投げます。左回りで二塁ベースに投げる場合には、右股関節を左股関節にぶつけ左足を軸に投げません。二塁手は、ニゴロを一塁ベースに送球する前、ランダウンプレーの途中に、右投げの二塁手は、右手親指基節骨でボールを叩いてフライングエルボーするがリリースする直前に寸止めし、シャッフルしながら左足を三塁又は本塁に向け、ボールをリリースせずに、三塁走者を牽制することができます。尚、投手は、ベースを外していれば内野手として解釈されますので、三塁偽投はボークになりません。
右投げの遊撃手は、二塁手若しくは右翼手からの二塁送球を、フォアハンドで捕るときもバックハンドで捕るときも背骨の右側で右足を軸に捕球します。三塁手、左翼手からの送球を捕球する場合も軸足は右足です。二塁ベースカバーに入る場合は、二塁ベースの一塁ベースから最も近いところ(右翼から遠い方、遊撃手の左肩から遠い方)を左足で蹴ります。背骨の左側で捕球すると、送球動作に入る過程で、左肩が背骨の方に入って、左肩を開いてから右肘を出しますので、一塁に投げられず(第三者は一塁ベースへの偽投であると錯覚する)、三塁にも投げられません。右膝を地面に着けて捕球すると二塁走者は、三塁ベースを蹴ります。右翼手、中堅手、左翼手からの背骨の左側で捕球すると、打者走者は、右前二塁打、中前二塁打、左前二塁打になります。
中堅、右翼は、打球処理の準備をします。二塁手が捕球した後、右翼手は、一塁ベースカバーに入ります。左翼手は、遊撃手をカバーします。投手は、一塁ベースカバーに入ります。
二塁走者が左足でベースの内側を踏んで本塁に突入してくることがあるので、捕手はホームベースを空けません。捕手がホームベースの前にしゃしゃって出て、一塁ベースを指差したら二塁走者は、本塁に突入できることがあります。
遊ゴロの場合の守備側のシフトとその動き
一死二塁の場合、二塁走者は、進塁義務が生じません。二塁走者は、①頸反射と右股関節の内旋をしながら左肘をヒッチして右腕上腕部が内旋するのを防止します(左股関節のバックステップ)。②左手親指基節骨を屈曲して両足の内踝をぶつけます(シャッフル)。右足はスパイクの外側から入射します。③頸反射と左股関節の内旋をしながら右肘をヒッチし、左腕上腕部が内旋するのを防止します(右股関節のバックステップ)。二塁走者は、①~③を繰り返して2wayリードを進塁優先の取ります。打者がトップポジションに到達した瞬間(トップハンドの親指のしなりを解く直前)に、左手小指のしなりを解いて右股関節を戻します(右股関節の内旋)。左手親指のしなりを解いて上記②のシャッフルを行います。右股関節を戻して(内旋)左股関節を屈曲します(スタート)。
一死一二塁の場合には、二塁走者は進塁義務があります。ライナーやバントの場合にはインフィールドフライに規定は適用されません。二塁走者は二塁に帰塁するよりも三塁に進塁することが優先されます。ハーフウェイから二三塁ベースを結ぶ線の内側を走ります。二死二三塁のケースでは、三塁ベース上、ホームベース上に入った野手は、タッチという動作が、捕球に加わります。二塁ベースへの動きは二塁走者の三塁進塁と逆の動きになり、二塁走者と交錯します。遊撃手は、二塁ベースに投げることよりも三塁ベースに投げることを優先します。
右投げの遊撃手は、フォアハンドで捕る場合もバックハンドで捕る場合も、背骨の右側で捕球します。背骨の右側で捕球すると右足首の背屈が遅れると、トンネルしますが、後ろに回り込んで捕球するとゴロを前に弾きます。左肩が背骨の方に入ります。
背骨の左側で捕球すると、送球動作に入る過程で、左肩が背骨の方に入って、左肩を開いてから右肘を出しますので、一塁、二塁に投げられず(第三者は一塁、二塁ベースへの偽投であると錯覚する)、三塁にも投げられません。左膝を地面に着けて捕球、二塁送球をすると二塁走者は、三塁ベースを蹴ります。
遊撃手は、右回りで三塁ベースに投げる場合には、左股関節を右股関節にぶつけずに捕球し、右股関節を左股関節にぶつけず、左足を軸にして投げます。左回りで二塁ベース、一塁ベースに投げる場合には、右股関節を左股関節にぶつけずに左足を軸に投げます。三塁手は、打者がトップポジションを解除する直前(トップハンドの親指のしなりを解く直前)に三塁に入っておきます(注1)。
[注記1]
2022広島ー阪神6回戦(2022年4月6日)
7回裏一死二塁、二塁走者佐藤輝明、投手遠藤淳志、打者大山
大山は、真ん中高めのフォーシームを振ってヘッドアップします。打球は、遊撃定位置のゴロをなります。
遊撃小園は、グラブの小指側を立てます(バックハンド)。グラブの小指側を内旋して小指側のしなりを解きます(フォアハンド)。グラブの小指側で打球を叩いて、右手親指を屈曲します。左足首を底屈し左足のスパイクの外側から入射します。右肘をヒッチしてベアハンドキャッチします。佐藤輝明は、左足首を背屈し、右股関節を屈曲します。佐藤輝明は、右内踝を左内踝にぶつけます(シャッフル)。佐藤輝明は、左内踝を右内踝にぶつけます。佐藤輝明は、頸反射せずに、右足首を底屈し、右足のスパイク内側から二塁ベース方向に入射します。右股関節が外旋します。佐藤輝明は、右足拇指球で地面を二塁ベース方向に蹴ります。小園は、左股関節を内旋して、右股関節をバックステップします。頸反射しながら右手基節骨でボールを叩き左腕上腕部が内旋するのを抑止します。左足は足首を底屈し、左足小指球、スパイクの外側の順に入射していきます。立てた右手小指基節骨を三塁ベース方向に向けます。三塁手の田中広輔は、大山がトップポジションを解除する直前に前に出て打球を追い、三塁ベースに入っていません。小園は、一塁ベース方向にシャッフルします。小園は、右肘をヒッチして右股関節をバックステップします。左股関節を内旋します。頸反射しながら、右手親指基節骨でボールを叩いて左腕前腕部が内旋するのを防止します。右手小指を立てて、右手小指基節骨を三塁ベースに向けます。小園は、再度、右肘をヒッチして右股関節をバックステップします。右内踝を左内踝にぶつけ、左足首を底屈して左足のスパイク外側で入射します。田中広輔は、ここで三塁ベースに走ります。左腕上腕部を外旋し、左股関節を戻し、右手親指基節骨でボールを叩いて一塁ベースに送球します。三塁ベースに入らない三塁手のエラーなのですから、遊撃小園は、ガラ空きの三塁ベースに投げて、二塁走者が本塁に還っても同点、対応としてはがら空きの三塁ベースに投げるのがベストであったと考えます。(本文に戻ります)
右投げの二塁手は、二塁ベースに入る場合には、フォアハンドで捕球する場合もバックハンドで捕球する場合も背骨の右側で右足を軸に捕球します。右回りで三塁ベースに投げる場合には、左股関節を右股関節にぶつけずに捕球し、右股関節を左股関節にぶつけず、左足を軸にして投げます。左回りで二塁ベース、一塁ベースに投げる場合には、右股関節を左股関節にぶつけずに左足を軸に投げます。
捕手は、ホームベースを空けてはいけません。捕手がホームベースの前にしゃしゃって出て、一塁ベースを指差したら二塁走者は、本塁に突入できることがあります。
試合終盤一死一二塁のケースにおける守備側のシフト
一塁手は、一塁線寄りに守り、一塁線を破る長打(二塁打以上)になることを抑止します。
三塁手は、三塁線寄りに守り、三塁線を破る長打(二塁打以上になることを抑止します。
大部分の外野手は、バックホームできる位置まで前進し、二塁走者のホームインを抑止します。私は、内野手も外野手の前進守備は反対です。況してや、二死の場合、外野手は、フライを捕球すれば、攻撃終了です。前進守備なんか必要ありません。
打者走者は、一塁ベースを回り、二塁走者のホームインをアシストします。
外野手は、中継に入った内野手を飛び越えて本塁にノーバウンドで送球すると、打者走者が進塁しやすくなるので、打球の方向に応じて二塁手、若しくは遊撃手又は双方がカットに入ります。
暴投、捕逸 二塁手は二塁ベースカバー 遊撃は二塁ベースに入る。遊撃は三塁寄りに転がれば、三塁ベースに入ります。
一死一二塁のケースにおけるケース打撃
[送りバント]
送りバントは、トップハンドは、手首を背屈して、バットの背骨から遠いところを握ります。ヘッドを頭の前、トップハンドの手首の前に出します。ボトムハンドの前腕部は回外します。前肩が後ろ肩より下がります。回転半径は長くなりますので、ヘッドが加速しません。前肩を開いてから、ヘッドを残してトップハンドの肘を伸ばします。両膝を屈曲させます。ボールの内側をバントします。トップハンドの小指がトップハンドの手首より下がります。トップハンドの親指でグリップを押し込んでヘッドアップします。打球にスライス回転をかけて三塁側に転がします。左打者は、ヘッドアップしたり右肘で掃うとバントが一塁側に転がります。トップハンドの親指でグリップを深く押し込まず、左手の人差し指の付け根でバットを押し引きします。引くとヘッドアップします。三塁側に転がります。バントは、インサイドアウトスイングと真逆のスイングなので、打撃を崩します。両膝を屈曲したところから走るので、骨盤の左右が浮いて走路が外側に膨らみます。尚、前足首を背屈し、ヘッドステイバック、ヘッドを残す(トップハンドの肘をトップハンドの手首の前に出す)と縦回転のバントを転がすことができます。
相手チームのセットアップ、クローザーがタフか打線の弱いチームの選手は、終盤にバントシフトを敷いてくることがあります。
三塁手、一塁手ともにダッシュしてきて、遊撃手は3塁ベースカバーに走ります。初球バントをやめるのも一つの手段です。相手の守備は、シフトを変えてくることがあり得ます。
一塁手、三塁手が前方にダッシュ、遊撃手が3塁ベースカバー、二塁手は1塁ベース
カバーに向かった場合、二遊間が大きく開きます。中堅手が前進しますが、センターが処理してもすぐにベースは踏むことは難しい。
更に投手をも前進すれば、投手の左右に少しずれれば安打になり得ます。
右投手又は右投げの内野手が背骨の左側で捕球してくれれば、安打にならなくても走者は、確実に進塁できます。
バスター
バスターは、バントの構えから、ボトムハンドの前腕部を回外します。ボトムハンドの肘を突っ張らせ、トップを深くしてスイングします。前肩は背骨の方に入りませんが、ボトムハンドの肘が突っ張るとトップハンドの前腕部が回外できません。前足首を底屈してから投球肘が出てくるまでの間が短い投手からは、内野の頭上を越える打球も、三遊間、一二塁間、三塁線、一塁線を破る打球が打てません。そうでない投手からは打てます。
バントエンドラン
一塁手、三塁手、投手がチャージしてきた場合、三塁ベースに投げることがあります。
エンドランは、投手が投球肘のヒッチか、前膝のレッグアップのいずれか早い方をしたときに、走者は、左肩をヒッチします。右足首を底屈→背屈して、左足の踵で地面を前に蹴ります。野手が打球を処理する前に、既に二塁走者は、スタートを切っているので、二塁走者を三塁で刺すことができず、フィルダースチョイスという価値が付けられます。
☆二塁走者は、遊撃手より後ろでリードを進めていった方が三本間でラインの内側に入って走ることができる。
遊撃手が二塁走者より前に出るシフトを敷いた場合を含め、二塁走者が遊撃手の後ろを進めていき、三塁側又は一塁側にスクイズをして二塁走者を還すスクイズダブルを行う。
三塁側にバントする場合も一塁側にバントする場合にも、トップハンドの親指基節骨でグリップを叩く前にトップハンドの手首を背屈して投手板より後ろに加速距離の長いプッシュバントをする。
ヒットエンドラン
一二塁のケースでは、野手がどこに投げても、フォースドプレーです。一死の場合、バントやライナーの場合には、一塁走者も二塁走者も帰塁よりも進塁が優先されます。ライナー、バントを正規捕球された場合には、一塁走者、二塁走者はタッグアウトになります。ベースカバーに入った野手は、捕球にタッグ(V字スイング)が加わります。バントやライナーを落球したり、ワンバウンドで捕球した場合には、どこに投げてもフォースドプレーです。併殺となり得ることがあります。打者が空振りをしたときは、盗塁と同じになります。盗塁失敗もあり得ます。三塁手が三塁ベースから離れていれば、一塁走者も、二塁走者も一旦、塁上で止まらずに、次の塁に走らなければいけません。
一死一二塁の場合も、一死一塁の場合と同じく、ボール先行か平行カウントでヒットエンドランを行います。打者は、カウント3-0の場合、ワンバウンド以外は、ヘッドの届く範囲のボールは全てスイングします。そうしないと盗塁は成功しません。前肩が背骨の方に入る打者、前肘を突っ張らせて前足を踏み込む選手(カット打法も含む)選手は、ど真ん中の抜いた変化球を振れません。
三塁手は、三塁ベースに入り、ダブルスチールに備えています。二塁手が二塁ベースに入れば、一二塁間が空き、遊撃手が二塁ベースカバーに入れば、三遊間が空きます。
一二塁間が空いた場合、右打者は、後ろ足を軸に左肩を背骨の方に入れ、左肩を開いてからトップハンドの回内を解いて(スイングの開始)ボテボテのゴロを打つのは避けなければいけません。
打者は、トップハンドの前腕部を回内したとき(振り下ろす直前)、ボトムハンドの前腕部を回内するとヘッドが寝ます。
ボトムハンドの肘を張ってトップを深くして左足を踏み込んだままボトムハンドの肘をほどいてトップハンドの回内を解いたり、トップを深くしたまま着地位置を探り、背骨の方に左足を引いからボトムハンドの肘をほどくとトップハンドの人差し指の付け根でグリップを運ぶドアスイングになります。合せただけの打撃になります。トップハンドの前腕部を回内しても両肩がフラットになります。ボトムハンドの肘が突っ張っているとトップハンドの前腕部が回外できないので、トップハンドの肘が落ちません。前足首が背屈せず、ヘッドステイバックができません。前足の支点が前足の爪先なのでトップハンドの手首と支点との距離(回転半径)が長くなります。インハイのボールの軌道とトップハンドの親指の距離が取れないので、トップハンドの親指の加速距離が短くなります。これらは、避けなければいけません。
右打者は、トップハンドの前腕部を回外して、トップハンドの肘をヒッチ(前足首が背屈&ヘッドステイバック)してからトップハンドの前腕部を回内してトップポジションに入る。トップハンドの肘がトップハンドの手首の外側に張り出す。軸足は後ろ足ではありません。軸足は、前足です。後ろ足は、ターン足です(踵で前に蹴ります)。トップポジションはトップハンドの肘よりも上で、前肩を下げる。トップハンドの回内を解いて前足首を背屈、ヘッドステイバックを大きくする。トップハンドの肘が前の股関節を越えると両股関節がぶつかる(前足首が底屈)。トップハンドの親指のしなりを解かずにグリップを押し込む(前足首が背屈)。両股関節を剥がして一塁手、二塁手の頭上を越えるライナーを打つことが重要です。これがパーフェクトインサイドアウトスイング(ヘッドの軌道がV字、ボールの軌道に対してレベル)です。前足首の背屈を大きくすれば、支点が前足の爪先から踵に移ります。トップハンドの手首と軸足(前足)の支点の距離が縮まります。ステイバックが大きくなります。ストライド(回転半径)を狭くして、ヘッドステイバックを大きくすれば、インハイのボールの軌道に対しても、トップハンドの親指とボールの軌道との距離が取れます。よってトップハンドの親指の加速距離を長くできます。
差される(入られる)のは構いません。内野の頭を越えます。二塁走者は、帰塁よりもホームインが優先ですが、ホームインできます。
打者走者も、右投げの外野手が背骨の左側で捕球をしたら、二塁に進塁することが必要です。中飛、右飛になっても、一塁走者、二塁走者は、タッグアップでそれぞれ進塁し、二死二三塁のケースを作れます。一塁ライナーになった場合、一塁走者はアウトになっても、二塁走者は三塁に進塁できます。
三遊間が空いた場合には、左打者は、後ろ足を軸に左肩を背骨の方に入れ、左肩を開いてからトップハンドの回内を解いて(スイングの開始)ボテボテのゴロを打つのは避けなければいけません。
左打者は、トップを深くして左足を踏み込んだままボトムハンドの肘をほどいてトップハンドの回内を解いたり、トップを深くしたまま着地位置を探り、背骨の方に左足を引いからボトムハンドの肘をほどくとトップハンドの人差し指の付け根でグリップを運ぶドアスイングになります。トップハンドの手首がトップハンドの肘より前に出てしまいます。何れも合せただけの打撃になります。これは避けなければいけません。
ボトムハンドの肘を突っ張らせてトップを深くしたところから、ボトムハンドの回内を解くと引手主導の打撃になります。引手である右肘でボールを掃って前肩を残し、内野の頭を越えるのも避けなければなりません。
左打者は、ヒッチしてからトップポジションの過程に入る。トップハンドの肘がトップハンドの手首の外側に張り出す。トップポジションはトップハンドの肘よりも上で前肩を下げる。トップハンドの回内を解いて前足首を背屈、ヘッドステイバックを大きくする。トップハンドの肘が前の股関節を越えると両股関節がぶつかる(前足首が底屈)。トップハンドの親指のしなりを解かずにグリップを押し込む(前足首が背屈)。両股関節を剥がして遊撃手、三塁手の頭上を越えるライナーを打つことが重要です。中飛、右飛になっても、一塁走者、二塁走者は、タッグアップでそれぞれ進塁し、二死二三塁のケースを作れます。
左打者は、インローのボールに関してポイントを後ろにして三塁線に打つと、三塁ライナーになりますが、三塁手は、三塁線を固めていますので、パーフェクトインサイドアウトスイングでポイントを前(ボールの外側)にして三遊間に内野の頭上を越えるライナーを打つことが重要です。三遊間にライナーを打てば、三塁手も三塁ベースから離れます。一塁走者も二塁ベース上で静止することなく三塁に走れます。一塁走者は、二塁ベースに滑り込む場合は、ポップアップスライディングをすることが重要です。
投手又は捕手に一塁牽制を投げさせる
一塁手は、一塁ベースには張り付きません。一塁走者はリードを大きく取ります。更に二次リードも大きく取ります。
背骨の左側で捕球する右投げの一塁手は、3-4-3、3-6-3が3-5-3もできません。
二塁走者は、進塁が優先なので、スタートが遅れなければ三盗に成功しやすくなります。
投球後、一塁走者は、二次リードを大きく取る。ハーフウェイで転ぶ 、帰塁を遅らせる
二塁走者は三盗に成功しやすくなります。
一塁手が三塁に送球したら、二塁に進塁します。無死の場合、三塁送球が三塁手の背骨の右側であれば(一塁走者にとっては左側)、一塁走者は一塁に帰塁します。二死においては、バッテリー及び内外野は、一塁走者をアウトにするか打者走者を打ち取れば足りるので、使えません。
ダブルスチール
盗塁の場合も、スタートはエンドランのときと同じです。
投球腕の前腕部を回内してセットアップを解く投手はトップポジションに入るのが遅れます。クイックができません。ボトムハンドの前腕部を回内して前足の爪先を前に出す投手は、後ろ足のスパイクの内側で地面を後ろに蹴ります。スライドステップができません。
ダブルスチールを仕掛けるのも一つの手段です。
左肩が背骨の方に入り、ボールの内側を捕球する捕手は、左肩を開いてから右肘を出します。ボールを背骨の右側で捕球すると、右足首の底屈が遅れると投球を後逸しますが、ボールの外側を捕球できます。左肩が背骨の方に入りません。右腕前腕部を回外してからトップポジションに入ります。捕逸の多い捕手は、守備の上手い捕手なのです。ボールを背骨の左側で受けると前に弾きます。左膝を地面に着いて背骨の左側で投球を受けると、更に送球におけるトップポジションに入るのが遅れます。ダブルスチールを仕掛けるのも一つの手段です。
捕手は、走者からすれば本塁に近い三塁に送球しますので、一塁走者はスタートが遅れても二盗に成功します。二塁送球が逸れれば、二塁走者は本塁に還ることができます。但し、二死の場合には、捕手は、走者にとって、本塁から遠い二塁ベースに投げることがあります。
結論
一死一二塁のケースで二塁走者を三塁で刺せる遊撃手がいるチームは強いチームです。6-4-3、4-6-3の併殺を取るチームは弱いチームです。
実況アナが6-4-3、4-6-3の併殺が美しいという価値を付けると言うことは、その隙を突いて巨人の選手が三塁に進塁したことをその実況アナは腹の中では喜んでいるのです。ロスチャイルドからの任務をその実況アナは忠実にこなしているのです。
一死一二塁で打者にバントをさせたり二ゴロ又は三遊間のゴロを打たせて、二塁走者を三塁に送れず、二死一二塁を産み出すチームは弱いチームです。三振でアウトになったり飛球でアウトになるのは、三遊間にボテボテのゴロを打って併殺になるよりはずっと益しです。
二死二三塁のケースを産み出すのは、打者にとって最低限の仕事です。強いチームとは言えません。二ゴロやバントは、成功すれば二死二三塁が作れますが、相手がエラーをしない限りは、それ以上のケースは産み出しません。ニゴロ、三遊間のゴロ、バントは、一塁走者が二塁フォースドアウトにされれば、一塁走者が入れ替わるだけで、二塁送球がフォースドプレイでアウトにできる一三塁のままです。
一死一二塁のケースで、私が推奨するのは、エンドランをかけて一二塁間又は三遊間にライナー又は飛球を打たせることです。
ケース守備、ケース打撃の源となるのは、労働力の再生産です。ケース守備、ケース打撃の土台は、肉体の稼動によって産み出せれます。
どんなキャリアを産み出し、蓄積させてきたコーチを雇用して理論や法則を教えても、選手は育てられません。
労働力を再生産させているだけで、筋トレをしていない、肉体が形成されていく途上の子供の頃から、野球を始めれば、走塁、捕球、投球、打撃に関する素振りの数が蓄積されない内に、肉体の負荷が蓄積して振れなくなります。筋トレをすれば体重が増えます。成長促進剤の入った牛や牛乳を飲食すれば身長が伸びます。ストライドが広がってスリークォーーで振っても、チビがオーバーハンドで投げるよりも高い所から振り下ろせます。筋トレをして肉体が形成されている人間は、労働量の多い振り方でも数多く振れてしまいます。肉体の動かし方を変えません。肉体の稼動に関して落ちこぼれた高校生、大学生、企業の選手を集めて猛練習を課しても強いチームはできません。
肉体が出来上がっていない子供は、振る数が累積しない内から違う体の動かし方を試します。少ない労働量でアウトを稼ぎ、得点を稼ぎます。その結果から、価値が付けられ、理論や法則(どこに走るかどこに打つかどこに投げるか)が産み出されます。プロ野球チームは、子供の内から選手を囲い込まないと強いチームは作れません。コーチに必要なことは、選手の動きに口出しせず、労働力を再生産して黙って選手のボールを受け、打撃投手を務め、ノックを打ち続けることです。
footnote
関係記事
用語の意味に関しては、下記記事参照