隙を産み出す野球、30/03/2021阪神0-1広島、守り勝つ野球はどこへ行ったの?

Last Updated on 2021年4月1日 by wpmaster

阪神先発西勇輝、広島先発森下暢仁で試合がスタート。スコア上は、ロースコアの接戦ですが、実際は、投手戦ではありません。チームプレーも個々の個人技の積み重ね又は総和です。佐々岡、河田は、広島の野手は、個々の選手の実力があるのだが点が取れないと言いますが、この試合を見ると、両チームの打者は、個々の実力が高いとは言えません。

上本崇司の使い方

1回裏、西勇輝は、セットポジションに入る前、プレートから右足を前外しにして左足を一塁方向に踏み出す。西勇輝は、トップを入れ替えて牽制するので、トップポジションに入るのが早い。トップポジションの過程でボトムハンドの前腕部を回外し、左足を背骨の近くに落すので、右手小指の回転半径が短く加速距離が長い。左回りで一塁に牽制球を投じる。

一塁走者田中広輔は、左足拇指球、右足踵にウェイトをかけセットアップ、両足ともアンツーカーから出てリードを取る。右肩、右膝が背骨の方に入る。左足拇指球で地面を後に蹴る。右足の拇指球で地面を後に蹴る 両足、両手を揃えて胸からヘッドスライディングする。すなわち、右肘の外側に右手首が出ている。

7回裏、西勇輝は、プレートを外さずに、左足首を背屈して、右足小指球で地面を2回蹴ってトップポジションの過程に入る。左回りして一塁に牽制球を投じる。

一塁走者の上本崇司は、右足も左足もスパイクの内側で地面を噛ませる。アンツーカーから両足が出すまでリードを取る。 左足も右足も拇指球で地面を後に蹴らない
帰塁のときも、左足首を背屈してヘッドステイバックしてから右膝をに左股関節を越えさせる。骨盤の両側が浮かない。右足も左足も拇指球で地面を後ろに蹴らない。右足小指球で地面を前に蹴る。故に、打席では、左足首を背屈、左膝でブロッキングしてスイングする。右足拇指球に回転軸ができないから、両股関節をぶつけると、右膝が落ちる。右膝が地面に着くまでマン振りができる。左足首を背屈した後左足首を底屈したときに地面の掘れたところに躓く。右手をインサイドアウトでベースの外側(打者寄り)をタッチする。
上本に関しては、オールドファンも理解できていない。チビ=「守備固め、バント屋、バットを短く持ってカットする。転がして走る」という、ユダヤ人によって植え付けられた先入観から解放できていない。実際の上本は、右打者では、鈴木誠也の次に振る力がある。菊池涼介、會澤、堂林、長野なんかよりずっと振る力がある。

上本は守備が上手くない。具体的に言うと、右足首を背屈せずにチャージするので、左手の小指が加速しない。グラブが背骨の右側に来ない。トップを入れ替える間(右腕前腕部を回内して右肘をヒッチする間)ができないから、トップポジションの過程(右腕前腕部の回内)にも入っていかない。捕手からの送球を受けるときも背骨の左側で捕球してタッチする。矢野の守備も上本と同じことが言えます。加えて、走るとき、左足でも右足でも拇指球で地面を後ろに蹴ります。矢野は、代打代走に使えない。しかし、矢野は、代走守備固めに使われています。広島の野手で守備固めができるのは、曽根、羽月、三好だけです。上本の仕事は守備固めではない 上本のライバルは矢野ではない。
上本の仕事は、代打と言っても、バント屋ではなく、バットを短く持って投球をカットすることでもありません(バットを短く持つと、トップハンドは、背骨から離れたところを握るので回転半径が長く、加速距離が短くなる)。低目のワンバウンド以外は、マン振りして一振りで試合を決める代打の切り札である。

インコースに投げるときの森下暢仁の体の使い方

投手は、トップハンドの親指のしなりを解かずにボールを押し込んでアウトハイに投げる。投球腕前腕部の回外のとき、トップハンドの小指のしなりを解いてアウトローに投げる。トップハンドの親指のしなりを解いてボールを押し込んでインハイに投げる。トップハンドの親指のしなりを解いてトップハンドの中指の前にトップハンドの親指が出ると、インローに投げられる。どんな投手でも、アウトハイよりもインコースベルトの上、インコースのベルトの下に投げたフォーシームは、初速と終速の差が大きい(シュート回転が大きい)。
投手は、トップを入れ替えると(=右腕上腕部を外旋、右腕前腕部を回外)、右股関節が左股関節にぶつかっていく。
森下は、二段モーションでないときの人差し指と中指をくっつけて投げるフォーシーム、縦カットは、右股関節を左股関節から剥がしてから、リリース(右腕上腕部を回内)してインコースベルトの高さの上下に投げる。 両股関節を剥がすことによって、後ろ足に軸を作るのではなく、両股関節をぶつける前の状態に戻す。再度、後ろ足の踵をスイングできる状態にする。投球腕の上腕部が再度、外旋されてトップハンドの小指の前に投球肘が出る。よyって、初速と終速の差を小さくすることができている。森下は、特に、二段モーションで、インコースベルトの上下に投げると。二回目の前膝のレッグアップ前に右足踵で地面を蹴る。前膝をレッグアップしてから、トップを入れ替える。右投手は、セットアップのとき、背骨の右側でボールを持つ。ボールを親指から握ると親指のしなりが解ける。セットアップのとき、親指のしなりが解けると、トップを入れ替える間が作れないと、トップハンドの中指、小指球が加速しない。トップハンドの小指がトップハンドの中指に入り込む。トップハンドの小指をどかす。トップハンドの親指の基節骨が加速しない。投球腕の前腕部の回内が中途半端であると、前肩が落ちないから、左足親指が加速する。左膝でブロッキングすることができず、左膝が左足つま先の前に出る。トップハンドの親指のしなりが解ける。トップハンドの小指が加速しない。それでも、トップを入れ替えることができるから、トップを入れ替えた後は、両股関節がぶつかる。右股関節を左股関節から剥がせない。初速と終速の差を縮めることができなくなる。
トップハンドの親指のしなりが解ければ、トップハンドの小指が加速しない。トップハンドの親指がしならない。トップハンドの親指のしなりを解かずに末節骨でボールを叩いたとき、トップハンドの中指小指が立たない。トップハンドの中指、小指のしなりが解けるとボールを引っ掛ける。トップハンドの中指、小指末節を加速させてトップを入れ替えることができない。ボールの外側を縦にこすれない。チェンジアップをすっぽ抜けない。
トップハンドの小指がトップハンドの中指の前に出ると、トップハンドの親指でボールを叩いたときに、トップハンドの人差指、中指にボールが引っかからない。トップハンドの小指を加速できない。

森浦は、クイックでないとき、左足小指球で地面を蹴ってヒールアップする。 前膝をレッグアップすると、左足が踵体重になる。右肩、右膝が背骨の方に入る。

塹江は、トップを入れ替えて投球肘をヒッチすると、左手親指がしなり、波動が産まれ、ノンストップでトップポジションの過程に入る。ほぼ立投げ、ノーステップと言えるぐらい、背骨と至近距離で前膝を落とし、投球腕前腕部を外旋、前足首を背屈する。
投球肘をヒッチしたとき、前肘を畳んで回内する。ボトムハンドの手首は、ヘソの方には入れず、前肩の前方で止めている。それにより、前肘の推進を止めている。反面、右肘を前に伸ばしてからグラブを右胸のところに引く。前肘が加速して、前肩関節が背骨の方にわずかに入る。前肩関節を開いてから右肘を、右胸を経由して右脇のところで畳むので、前肩が下がるのが遅れる。左手親指のしなりが解ける。トップを入れ替えた後の左肘の推進の妨げになることがある。
塹江は、右足のスパイクの外側の踵で地面を蹴ってセットアップを解くと、右股関節が左股関節を跨ぐ。右足つま先が加速し、左手親指のしなりが解ける。左手小指が加速しない。左手親指のしなりが解ける。ボールを引っ掛ける。
栗林は、ヒールアップした後、右足が踵体重になるというマイナス面がある。確かにその結果、ヒッチはする。ヒッチしたときは、ボトムハンドの前腕部は、肘を畳まず回内する。右腕前腕部を回内したとき、左肘を畳んで、左腕上腕部を回外する。右肘を逆Lにしたときの右手の位置が骨盤を越えない。左足つま先の加速が抑えられた。これまでの登板の中で前膝のブロッキングが最もできていた。但し、左足のスパイクの外側の踵寄りでセットアップを解除すると、左股関節が右股関節を跨ぐ。右足小指球で地面を後ろに蹴ってしまう。左足の爪先が加速する。左腕前腕部の回外がワンテンポ遅れる。右手の親指のしなりが解ける。右手小指が加速しない。右手親指のしなりが解ける。ボールを引っ掛ける。右腕前腕部を回内すると右腕上腕部が凹む。フォークをワンバウンドさせる。

森下暢仁Vs佐藤輝明

佐藤輝明は、セットアップのとき、左足つま先を捕手の方に向け、右足踵にウェイトをかける。両肩をフラットにしてトップハンドの手首だけ頭の高さに持ってくる。右足踵で地面を蹴る。左足に回転軸ができる。右股関節が左股関節を跨ぐ。右足首を背屈したときトップを入れ替えない。トップハンドの肘がヒッチしない。右足の小指球から右足は踏み出していく。右肩を背骨の方に入れて割れを作る。右足首を底屈したとき、右足がインステップする。ヘッドが立つ。トップの位置を後ろ肩の高さに落ちてくる。右肩を開いてからトップを入れ替える。左足の拇指球で地面を後ろに蹴る。右膝の壁が崩れる(右足がO脚になる。)。フォロースルー期に右足の踵の位置が動くのも、後ろ足の拇指球を軸に振っていることの証左であるから、左股関節を右股関節から剥がして、左足踵で地面を前に蹴れる準備ができていない。左肘が左手首の前に出ないから、左手の小指が加速しない。ヘッドが下がる(グリップの高さより左手小指の位置が低い)。本塁打も量産できない。指先が引っかからない、故にボールをこすれない、裏返った変化球が振れない。ボールを引っ掛けたワンバウンドを振る。

右翼鈴木誠也の守備

9回表 サンズは、栗林の投球に捕手付近まで入られているが、前肩を残し、前足首を背屈してヘッドステイバックしているから、ポイントは、背骨よりも前。
矢のような送球を投げる右翼手の場合、相手チームの走者は、先の塁に向かってスタートを切らないから捕殺数は減る。
鈴木誠也は、フォアハンドで背骨の左側で捕球。だから、相手チームの打者走者は、左足で一塁ベースの内側を蹴って一塁ベースを回り始める。矢のような送球が投げられるのに捕殺数が多い。鈴木誠也は、グラブを背骨の方に引く。前に弾く。左足は前に踏み出しているから、ボールは背中の後ろにある。鈴木誠也は、左足首を背屈して、ボールを拾いに行く。鈴木誠也は、トップポジションに入ったとき、ストライドが狭い。二塁ベースには田中広輔が入る。田中広輔は、バックハンドでボールの内側(自分の背骨寄り)を捕球し、ミットが本塁方向に流れる。 サンズは、右足拇指球で地面を後ろに蹴る。 左膝を背屈していく過程でo脚になる。サンズは二塁タッチアウトになった。

エンドランの失敗

1回裏 田中広輔は、真ん中低めのシュートをヘッドを残して左前安打、前述のように牽制で差される。
菊池涼介は、インコースベルトの高さのシュートに対し、左足の着地位置を探ってスイング。ヘッドアップして打った打球は、三塁線でハーフバウンドする。大山は、捕球せず、菊池涼介は、内野安打となる。
一死一塁、西川は、カウント2-2。阪神の守備シフトは、遊撃定位置で、二塁手が二塁ベースに入る。一二塁間が空く。左打者は、インロー、アウトローは、共に、ヘッドステイバックして、ポイントは背骨の前する。すなわち、後ろの股関節で引きつける。一二塁間に引っ張るケース。割れは、後ろの股関節を剥がすことによって作る。西川は、インロー(左打者のアウトロー)シュートに対し、第トップを入れ替えないので、一次ヘッドステイバックがほぼない。トップポジションの過程で、左膝が伸びる。スイングを開始すると左肘が伸びる。ポイントが背骨の後ろになる。ヘッドが下がって、ヘッドアップする。顎が上がる。菊池涼介は、走路を外側に膨らませず、ラインの内側に向かって真っすぐに走ることができている。しかし、西川が進塁打を打つことができず、一塁走者が入れ替わった。

西勇輝は、右足小指球→右足踵の順で地面を蹴って、トップを入れ替えて投球肘をヒッチ、左足外側踵で地面を蹴る。左股関節が右股関節を跨ぐので、テイクバックが大きくなる。インコースに投げるとき、一塁に牽制球を投げるときは、右足でプレートの一塁寄りを蹴る。
鈴木誠也は、投球肘のヒッチよりわずかに遅れて、トップを入れ替えてヒッチする。トップハンドの中指、小指球が加速しない。トップハンドの小指がトップハンドの中指に入り込む。トップハンドの小指をどかす。トップハンドの親指の基節骨が加速しない。トップハンドの上腕部、前腕部で引き付けられない(右肘でスクラッチできない)両股関節が接近しない。
鈴木誠也のスイングは、左足の着地位置を探らず真下に落す。トップを入れ替えたときに左足首の背屈を大きくしただけで、準ノーステップ打法であるところは昨シーズンと変わらない。股関節を剥がして割れを作る。スイングして両股関節をぶつけた後、両股関節を剥がす。二塁手糸原は、フォアハンドで回り込んで捕球。背骨の左側で捕球。両手首を背骨の方に引くと、骨盤の右側が浮く。
何度も繰り返すが、鈴木誠也は、いかなる投手と対するときも、投手がセットアップを解く前にトップを入れ替えてトップハンドの肘をヒッチすれば、各々の動作をゆったりと行う間ができる。
二死一二塁、遊撃手木浪が二塁ベースに入る。阪神の選手は、一二塁間を詰める。坂倉は、初球、真ん中低めのスライダーに対し、右足小指球にウェイトをかけ、左足親指を捕手方向に向けてセットアップ。トップを入れ替えないで左足踵→拇指球の順で地面を蹴る。わずかに左肘がヒッチ。右股関節が左股関節を跨ぐ。左足首を背屈して更に左肘をヒッチ。トップポジションの過程で、右足小指球から踏み出す。トップを入れないでヒッチしていたので、トップハンドの親指がしならず、加速しない。トップが後ろ肩の高さに留まる。後ろの脇が締まってしまう。前肩が落ちない。後ろ足に回転軸ができる。前肩が背骨の方に入る。ヘッドが立つ。前肩を開く。トップを入れ替える。左膝が伸びる。

6回裏、先頭森下の代打はメヒア。カウント1-1。メヒアはトップが深くヘッドが寝るからヘッドステイバックしない。メヒアは、引っ張れないから、三塁手は、三塁ベースよりも内側、二三塁を結ぶラインよりわずかに後ろに守る。遊撃手が二塁ベースに入る。三遊間が空く。メヒアは、トップポジションを作ったまま、ボトムハンドの前腕部は回外して左肩を右肩よりも下げてセットアップ。インハイのシュートに対し、左足の拇指球で地面を蹴る。後ろ足に回転軸ができる。トップを入れ替えずに(トップハンドの前腕部を回内したまま)トップハンドの肘をヒッチする。左肩が右肩より少ししか上がらない。ヘッドが寝る。左肘は背骨の方に入る。トップポジションで、左足を踏み出したとき、左肩が背骨の方に入る。ヘッドが立つ。左肩でボールを引き付けている。左腕前腕部を回内する。ヘッドが寝る。背中にヘッドが巻き付く。左肘を抜くと、ヘッドが立つ。トップを入れ替えずに(=トップハンドの前腕部を回外しない。トップハンドの肘が前にトップハンドの手首の前に来ない。トップハンドの手首がトップハンドの肘の後ろに来ない。ヘッドステイバックしない。トップハンドの手首とボールの起動との距離が詰まる。)右手の人差し指の付け根でグリップを押していく(スイングの開始、ドアスイング)。ヘッドが下がる。左足を背骨の方に引く。右手親指でグリップを押し込まずに、右手首をコック(背屈)してヘッドアップする。差されるが、僅かにヘッドが残った分、ハーフバウンドの打球が三遊間を抜ける。

メヒアは、左足拇指球で地面を後ろに蹴った瞬間から走路が外側に膨らむ。メヒアの代走曽根は、大盛と同程度に、ロスを少なくして(=走路を外側に膨らませずに)走ることができる。田中広輔が、トップを入れ替えず、後ろ足に回転軸を作り、前肩が背骨の方に入るから、ワンバウンドを振る。だからエンドランがかけられない。
田中広輔は、右膝を屈曲し、左肩を残さず、ヘッドを残さずにバントの構えをする。一塁側にスイング。しかし投前のバントになる。西勇輝は、背骨のわずかに左側で捕球し、両手首を背骨の方に引く。一塁に送球する。
一死二塁、阪神打線は、森下を打てないから、三塁手大山は、三塁ベースの内側、二三塁間を結ぶラインより前に守る。二塁手は、二塁ベースの後ろに入る。三遊間が空く。菊池涼介は、初球、インコースベルトの高さのシュートに対し、ヘッドステイバック。ポイントが背骨の前になる。ヘッドをボールの外側に入れて三遊間に打つ。
トップポジションにおいては、前足は、踵から踏み出すと、前足首を底屈したときインステップが最も抑えられる。前足の親指から踏み出すと最もインステップする。前足の小指から踏み出すとインステップの程度は、これらの中間になる。
一死一塁、カウント1-0、遊撃手が二塁ベースに入る。一二塁間を狭める。菊池涼介は、西勇輝が投球肘をヒッチしたときにスタートを切る(エンドラン)。西川は、アウトローのシュートに対し、トップポジションの過程で、右足の着地位置を探りながら、右足小指から踏み出す。右肩が背骨の方に入る。ヘッドが立つ。右肩を開いてからトップを入れ替えると、左膝が伸びる。両腕が伸びる。投球は、捕手寄りに入りこんでいないけれども、西川のポイントは、背骨より後ろです。ヘッドが下がる。左手首をコックしてヘッドアップする。菊池涼介がハーフウェイよりも二塁べースよりに達しているにもかかわらず、二塁手糸原は、後ろに回り込んで背骨の左側で捕球。二塁には投げられないから、一塁に送球する。
二死二塁、鈴木誠也は、左足の着地位置を探らず真下に落す。この段階ではトップハンドで引き付けるので、割れは小さい。スイング後、両股関節を剥がせない。一飛に終わる。