Last Updated on 2020年10月9日 by wpmaster
6回裏を終了した段階でスコアは0-0。7回表、広島は、ヤクルト先発スアレスから長野の6号ソロ、大盛のプロ初本塁打となる3ラン、二番手中澤から松山の7号2ランと三本の本塁打で6得点を上げる。更に、広島は、8回表には、菊池涼介の三塁打、坂倉の二塁打で上げた得点を含め、7得点。広島が13-2と大勝した。
今季7勝目森下暢仁のピッチング
投手は、1球投じる毎に、肩、肘だけでなく、後足の股関節も使います。肩、肘の損耗について採り上げる論者は数多くいますが、1球投げる毎に股関節の損傷も進んでいきます。股関節の損傷が進んだことにより、労働力が再生産できなくなって、野球をやめた後で歩行っ困難になる投手もいます。これは、打者にも当てはまります。鈴木誠也もスイングを積み重ねていますので、シーズンが進めば進むほど、労働力の再生産が難しくなります。投げ終えた後、振り込んだ後は、休養、リハビリを完全に行っていく必要があります。仮病を使って肉体を休ませることも必要なことです。生活をかけて野球をするのですから、道徳に洗脳されてはいけません。折下の現段階のレベルからすれば、休んだところで、他の投手が森下のポジションを奪うことはできません。大瀬良が離脱する前から、既に大瀬良ともそれぐらいの格差が付いています。
後ろの股関節の損耗が進むと、後ろの股関節を外旋して前足を地面から浮かせることができません。前足で地面を蹴って前膝を上げ、その動作を借りて後ろの股関節を外旋するようになります。
後ろの股関節の外旋する間が十分に取れないと、右腕前腕部の回内する間が作れませんので、アーム式(例、現在のクリスジョンスン、過去のジェイジャクスン)に近付きます。
前膝を地面を蹴る間ができないので、前足首を背屈することができません。前膝が前の股関節の前に出るので、指先がしなりません。右腕上腕部を外旋(=右肘を推進、前肩を後ろの肩より下げる)した後で後ろの股関節を外旋を解いた後、一塁側に後足をターンすることによって後足に体重を残しません。よって、右腕前腕部を2回目に回内して投球する方の手の親指でボールを押し込んだ瞬間からは、一塁側に背骨を傾けて前足から頭までは一塁側に流れなくてはいけません。
しかし、投球肘を前に出す瞬間に後ろの股関節の外旋ができていないと、その瞬間から前肩が開いて一塁側に背骨が傾いてしまいます。一つ一つの投球動作は全て連関しています。
森下は、数字では菅野に負けていますが、個々の動作、個々の動作を総合したところで、価値を付せば、投球動作によって産み出したサービスは菅野を上回っています。実力そのものは、現段階でもセリーグのエースです。広島の場合、黒田、ルイス、前田健太と各シーズン、セリーグを代表するエーズが在籍しているのですが、2016年を除き、先発投手の層が薄い。
先発投手は、一シーズン2,000球から3,000球投げます。森下は、プロの打者を相手にこれだけ投げるのは初めてですから、投球数が増えれば、投球動作が崩れてきます。これは打者にも当てはまります。
プロ初本塁打大盛穂の打撃
大盛は、スアレスが投じたチェンジアップを打って右中間出来にプロ初本塁打。しかし、大盛は、前足で地面を蹴ってから左の股関節を外旋。その後、前足の着地位置を探っているんです。スアレスが、前足で地面を蹴ってから後ろの股関節を外旋し、前膝で地面を蹴っても投球腕の前腕部を回内する間が作れなかったのと、大盛が探ってから背骨の方に引き基さずにスイングした分、ボールの軌道にバットの起始が間に合った。
プロ初打席林晃汰のバッティング
プロ初打席の林は、左足のスパイクの内側でエッジをかけ、ヘッドをホームースの方に倒して構える。よって前足で地面を借ると前肩が背骨の方に入る。前膝を上げてから、後ろの股関節を外旋していくが、外旋する間ができず、又、手首が後ろ肩に達する前に前膝を下ろす。後足にウェイトが残る。ヘッドが走らずフルスイングできない。空振り三振と全くスイングできない三振。達川曰く村上レベルの選手になれると言うが、現段階のままでは、打撃のいい右投げ右打ち、左打ちの投手のバッティングのスイングに負けている。