阪神石崎剛とロッテ高野圭佑のトレードが事実上成立

Last Updated on 2022年4月9日 by wpmaster

阪神・石崎剛投手(28)とロッテ・高野圭佑投手(27)の交換トレードが4日、成立し、両球団から発表された。

阪神石崎は、昨シーズン中盤、右肘を手術、今季復帰後登板したが、手術前の状態には戻っていないことからトレードに至ったものと思われる。

高野は、ロッテでは中継ぎを務め、阪神でも中継ぎでの登板が予定され、広島としても支配下選手登録、一軍登録されれば何度も対戦することとなるので研究が必要である。

今季は、2試合に登板、21球投げて1回1/3 2失点(自責同じ)防御率13.50

動作解析

高野圭佑は、右投げ右打ち

公称サイズは、178cm 76kg

2018年のストレートのMaxは、150km/h

高野は、右足のスパイクの外側の小指球に重心をかけ右股関節を外旋して左膝をレッグアップする。

左膝を内に入れ、「く」の字を作ったときに右足のスパイクの外側の踵寄りに重心を移す。
右腕前腕部を回内し右肩を左肩よりも下げている。上体は二塁方向にステイバックする。左足内転筋を内旋して右股関節を外旋している。右足前脛骨筋、右膝は前に倒れていなし、外にも逃げていない。左手は小指が上になっている。

テイクバックのときに右腕は骨盤の横まで引き、捻転差は横にやや大きい。

右肘をつまみ上げたときに、右足の小指球とスパイクの内側でエッジをかけている。右膝が真下に落ちる。左手は親指が上に切り替わり左肩が開く。両肩甲骨はほとんど接近しない。左足はスパイクの内側から着地する。

リリースの瞬間、左膝は突っ張らず、ややo脚になる。右足の外側の踝が三塁側に倒れ右膝がやや伸びる。右腕上腕部の付け根が凹む。

コッキングの角度、右肘の高さ、体軸との交わりから、石崎はサイドハンドに近いスリークウォーターであったのに対し、高野はオーバーハンドに近いスリークォーター。

上体は一塁線とホームベースの中間に倒れる。右足は三塁側に着地する。
フォロースルーのフィニッシュは頭のところまでくる。

各種指標

2018年は、甲子園、ズムスタでの登板はない。

京セラドームで、11球 打者3人 1回を投げて被安打0  奪三振0 無四球

まとめ

一連の投球動作からすると左足の着地から右肘が出てくるまでに間があることが推察され、実際にも間がある。

瞬発力を産み出す投げ方ではなく瞬発力がボールに伝わり切る投げ方でもない。

打者は、始動が遅れなければ間を作ってスイングすることができる。回転半径を小さくすればポイントを前に置いて変化球は泳ぐ、又はポイントを後ろに置くのどちらでも対応できるだろう。

しかし、フォークボールを投げるので、前肩の棘下筋を投手に向けないことが重要である。

探りが大きく着地が遅れて後ろ体重になるとフォークにヘッドが止まらなくなってしまうので、着地が遅れないことが重要である。