オープン戦広島0-13日本ハム。クリスジョンスンが連打を浴び、矢崎九里、中田廉も打たれる。

Last Updated on 2019年3月15日 by wpmaster

各投手とも、打たれたことは責めないが、開幕までに修正していかないと今季も先発ローテ、リリーフとも厳しいものとなる。

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ジョンスンは、今季、テイクバックのときに(またはトップを作る直前に)左肩を下げ、最大外旋位も以前より大きく投げるという試みはいいと思う。

しかし、ジョンスンは、インステップしてから右足踵、スパイクの外側へと重心が移り、リリースの瞬間に右膝は伸びるが、O脚になっており、壁が作れていないから、右足を軸に上体を三塁側に倒せず、又は、倒すのが遅れ、体軸が横回転になっている。

私が床田がシーズンに入ってから打ち込まれるという根拠もそこにある。

日本ハム打線もヘッドが内に入り、ボールを引っ掛けて打てたヒットというのは少ないが、ジョンスンは打ち込まれた。

オープン戦は、巨人の打線が下がっていないのか、日本ハムの打線より巨人打線のレベルが更に低いのか抑えられたが、相手が打撃の基礎ができつつあればあるほど打ち込まれるということが立証された。

また、ジョンスンは、投球によっては、テイクバックがその他の投球よりも横に大きいときがある。

これも横回転を助長する動作である。

ジョンスンは、トップが浅く、トップを作ったとき又はトップを作る前に左膝が内に入るので、左腕前腕部が回外してリリースの瞬間に右腕上腕部が凹んで右肘が下がってワンバウンドさせてしまう。

特にクイックで投げるときに一旦左股関節を外旋させてから投げているが、右膝がトップを作る前に入ってしまう。

矢崎と中村恭平は、トップを作ったときに、投げる方の腕の上腕部を外旋することは縦回転を作る上で必要なことだが、外旋のときに重心移動前の軸足の膝がタイトに折れ曲がり、上体が反ってしまっているので、投げる方の肘の出が遅れ、ステップする方の足が着地してから投げる方の腕の肘が出てくるまでの間が長い。

また、矢崎は、トップを作ったときに回内できているが、投げる方の腕の上腕部の外旋のときに後ろの足の膝がタイトに曲がって上体が反ることは、リリースの瞬間に肘の位置が下がってワンバウンドさせる原因の一つである。

よって、打者は懐の深い打撃ができるし、ボール球にはヘッドが止まる。

矢崎は、リリースの瞬間に投げるときの軸足が突っ張れているが、中村恭平は垂直に曲がっており、瞬発力が下半身に吸収されてしまう。

島内は、右肘をつまみ上げたときに右膝が内に入っていたことがリリースの瞬間に右肘が下がってフォークをワンバウンドさせた原因だ(トップを作って右腕上腕部を回外したときに右腕前腕部を回内できていた)。

九里も中田もリリースの瞬間に左膝が突っ張ることができて投げているボールもある。

しかし、九里と中田は、トップを作る過程で、右膝が内に入り、右腕前腕部が回外する。

右肘の出が遅れてリリースの瞬間に右肘が伸びてしまっており、右肘がロックされているから手投げになる。

打者は懐の深い打撃が可能になってしまう。

九里は昨シーズン並み、中田は日本シリーズのとき並み。

しかし、九里は、チーム内の競争を勝ち抜いて先発ローテーションに入るだろう。

守備では、坂倉が体の近くでグラブを出し、待って捕れるようになったからハンドリングも良くなった。

逆球を後ろに逸らさなくなった。

KJが投げた39球目、69球目のワンバウンドは、手首を返しているからその分、左腕前腕部がロックされてハンドリングが遅れ捕球できない。

手首を返すという動作は、打球を横に逸らしやすい。

送球の際にも再び、手首を返すから盗塁も阻止が難しい。

坂倉は、レフトで出られることはほぼなくなったので、今日のように捕手でフルイニング出場させて成長させることが重要。

リリーフ捕手を出したら、成長できない。

9回のセンターライナーの後逸は、打者がヘッドをボールの外側に入れて壁を作って打った(手首を返さなかった)から、トップスピン(失速)が少なかった。

打撃の専門家の西川龍馬なら、数をこなせば、打者の打撃の動きに応じた守備ができるようになるだろう。

外野に転向したての西川遥輝、福地、福留も最初は、ボールを持ったまま走って内野に返球していたが、そこは修正しないといけない。

ただ、ライトスタンドに背を向けて打球を追っているところは、体位を入れ替えずに送球できるので、評価できる。

試合経過

1回表

⑧西川遥輝 左足の踵を浮かせ左足を前に運ぶ

ヘッドをボールの外側に入れてヘッドの下がりを抑える。

インローのスライダー140キロを打って右前安打

②鶴岡 アウトハイのストレート144キロを打って中飛

③中田翔 ヘッド立つが頭が前に出されてフルスイングできず。

KJ リリースの瞬間、右足突っ張る。

アウトローのストレート147キロを見逃し三振。

Ⓓ近藤 右肩が内に入る。

アウトローのストレート146キロがボールの判定で四球

⑨大田 踵体重だが、ヘッドはボールの外に入る。

真ん中高めのストレート148キロを打って遊ゴロ

田中広輔は、これを捕球できず。

KJ 左腕前腕部が回外

⑤横尾 左肩が内に入る。スウェイ ヘッドが遅れる。

アウトハイのナックルカーブ119キロを打ってニゴロ

1回裏

⑥田中広輔 踵体重 ヘッドがボールの内側に入る。

④菊池 上体がスウェイ 左足の着地が遅れる。ヘッドは立つ。

マルティネス トップを作った直後の右腕上腕部の外旋が大きい。

⑧西川龍馬 踵体重 右肘を抜くのが早い。

左肘の出るのが遅れる。

アウトローのカットボールを打ってニゴロ

2回表

⑦浅間 右足の着地が遅れる。ヘッドは立つ。

ヘッドがボールの内側に入る。

KJ トップが完成しないまま左肘を推進

リリースの瞬間 右足o脚

真ん中高めのストレートを打って左前安打

④谷内 スパイクの外側に重心をかけてバントの構え

KJ 左腕前腕部外旋し始めのとき、左腕前腕部は回内 左膝が内に入る。

リリースのとき、右足は突っ張るが、左腕上腕部が凹む。

右足のつま先にアウトローのナックルカーブが当たる。

⑥中島 インローのストレート145キロを左足のスパイクの内側に重心をかけてバント

KJ 送球のとき、トップを作る過程で右足の位置がズレる。

内野安打

⑧西川遥輝 踵体重

KJ リリースのとき、右足o脚

インコースベルトの高さのシュートが外れて押し出しの四球

②鶴岡 レッグアップしてステイバック 左足の着地が遅れる。ヘッドはボールの外側に入る。泳ぐ

KJ トップを作った直後の左腕上腕部の外旋が大きい。

真ん中低目のシュート145キロを打って左中間に二塁打

③中田翔 右足の踵を浮かせて左足を軸 ヘッドをボールの外側に入れる。 左足の踵に重心を移す。

アウトハイのストレート146キロを打って中犠飛

Ⓓ近藤 右肩が内に入る。踵体重 振り下ろし始めに左肩が下がる。

左足を運ぶ 左足の拇指球に重心をかけて軸足を右足に移す。

ヘッドがボールの内→外  ヘッドがしなる(実際にはしならない)

KJ 右足はインステップし、右足踵に重心がかかる。

トップを作ったとき、左股関節にタメがある。

リリースの瞬間、右膝が伸びるが、スパイクの外側に重心が移り、右足がO脚になる。

リブダウンが大きい。

真ん中のストレート144キロを打って左前安打

⑨大田 左肩が内に入る。 踵体重 ヘッドが遅れて出る。

スライス回転が打球にかかるが、ヘッドはボールの外に入る。

ヘッドの下がりを抑えて打つ。

KJの投球動作の問題は、このイニングの打者近藤のときと同じ。

アウトコースのベルトの高さのストレート148キロを打って中前安打

⑤横尾 左肩が内に入る。コックした右肘が張る。

頭は骨盤の中心線より前 ステップ幅狭い ステイバックでヘッドが立つ。

ヘッドがボールの内に入る

KJ リリースのとき、右足がO脚

三塁側に地面と平行になるぐらい上体が倒せている。

インコースベルトの高さのシュートを打って右前安打

⑦浅間 ヘッドがボールの下に入る スライス回転のゴロ

KJ トップを作ったとき、左腕前腕部は回内しているが左肘が沈む。

④谷内 左肩が内に入る。踵体重

KJ テイクバックのとき左肩を右肩よりも下げるが、テイクバックが横に大きい。

ワンバウンドしたアウトローのチェンジアップ134キロを空振り三振

3回表

⑥中島 インハイにフォーク136キロが外れて四球。

矢崎 トップを作ったとき右腕前腕部が回外。トップを作った直後の外旋が大きい。

一塁側へのタンブルが地面と平行になるぐらい大きい。

⑧西川遥輝 ヘッドがボールの内側に入る。

矢崎 リリースの瞬間に左足が突っ張る。

真ん中低目のストレート148キロを打ってショート内野安打

②鶴岡 左肩が内に入る。スウェイ ヘッドがボールの外に入る。

ヘッドの下がりを抑える。手首の返しを遅らせる。

スライス回転するが打球の失速が遅れる。

矢崎 右肘をつまみ上げたときに右膝が内に入る。

トップの角度が浅い。右腕前腕部が回内→回外

Cアーチが遅れてできる。

真ん中高目のスライダー132キロを打って中越三塁打

③中田翔 振り下ろし始めに左肩が下がる。かち上げて打つ。ヘッドがボールの内に入る。

真ん中高目のストレート147キロを打って右中間に二塁打。

矢崎 右肘をつまみ上げたときに右膝が内に入る。

リリースのとき、左足が突っ張らない。

島内に投手交代

Ⓗ田中賢介 スウェイ ヘッドはボールの外側に入る。

アウトローのストレート142キロを打って二ゴロ

⑨松本 左足の着地が遅れる。

島内 テイクバックのときに右肩を左肩よりも下げる。

左足の着地から右肘が出てくるまでの間が短い。

インハイのストレート142キロを打って捕ゴロ

⑤横尾 左肩が内に入る。

島内 トップを作ったときに右膝が内に入り、右腕前腕部が回外し右肘が沈む。

左肩、左膝の割れに右肘の出が遅れ、左足の着地から右肘が出るまでの間がある。

リリースの瞬間に左足が突っ張る。

カットボール132キロが裏返りインハイに外れて四球

⑦浅間 ヘッドがボールの下に入り、スライス回転のゴロ

島内 最大外旋位が大きい。しなりがある

右腕上腕部が凹まなければ0ポジション