内海哲也の西武移籍と人的補償

Last Updated on 2019年1月9日 by wpmaster

巨人がFA宣言をした炭谷を獲得したことによる人的補償として内海の西武移籍が決まりました。

かつて、定岡正二は、近鉄への移籍を拒否して29歳で引退しました。

しかし、人的補償として、FA権を行使した選手が元いた球団に行くことが決まれば、それを拒否することができません。

移籍を拒否すればその選手は、資格停止となり、人的補償を受けることとなっていた球団には、金銭による補償が行われます。

引退してしまえば、資格停止になっても関係ないでしょうから、引退後も遊んで暮らせるだけの金を得た選手は、引退してしまうでしょう。

プロテクト枠の28人から漏れた選手は、在籍した球団から、事実上、戦力外通告されたこととなります。

内海は、15年間在籍した巨人を一旦去ることになりますが、入団したときの経緯なんて関係ありません。

栄養費を支給させたり、プレミアム分を付けて逆指名させて入団させても、労働力として原状回復させることができなくなれば、資本は搾取できないので戦力外になります。

内海は、脇谷のように選手として巨人に戻ってくるかはわからない。

球団は、将来、監督コーチにする選手を現役最後の数年間を他人の窯の飯を食わせるということでプロテクトから外していることもあり得る。

人間の行動を規定するものは金ですから、自分を自由契約にした球団にコーチとして契約する選手は沢山います。

原が内海を人間的に使いにくくでも、原も雇われの身で結果により年俸が変わるので、内海が一軍レベルの野球の動きができれば、メンタル上の理由で内海の戦力外を打診することはしません。

内海は、今季は、完投1完封1を含む5勝を挙げましたが、巨人は、来季以降は今季ほど通用しないと踏んでいるのでしょう。

または、現状回復できないような故障があるのかもしれません。

巨人にとっては、内海を他球団に獲られても、ダメージは大きくないからプロテクトから外したのです。

また、FA権を行使して最も金をくれる球団と契約する選手も、故障が大きく、後何年もできないから、すぐに引退しても、引退後一生遊んで暮らせるだけの金をくれるからという理由で、経済上の条件が最も良い球団と契約するのです。

大金をもらってプレッシャーを感じる必要はありませんし、感じる奴なんていません。

給料泥棒呼ばわりされても、給料泥棒は、資本の方なのですから、涼しい顔でいればいいのです。

去られることのダメージとして数多くのコメンテーターから挙げられるのが、「内海が精神的主柱の役割をしていた」「優勝経験豊富な内海」の経験値というものがあります。

また、FA権を行使した他球団にいた選手と契約することで、プロテクトから外れながら人的補償の対象にはならずに残留した選手との間に不協和音が生まれるというものもあります。

しかし、チームの勝敗を握る鍵をメンタルに求める論者は、野球部に在籍したことのある私に言わせれば夢を見すぎです。

メディアに洗脳されすぎです。

どこの野球部にも、選手間、選手と監督、コーチ、部長との間には、否、どこの職場においても、必ず、仲の悪い組み合わせがあります。

資本及び資本の御用聞きと労働者は、利害が対立するので、仲が良くなるわけがありません。

金属バットで殴る、フルチンで歌を歌わせたり芸を強要する、一晩中正座させて説教する、暴走族、チーマー、ギャング、半グレ、朝鮮高校と喧嘩させる、ステッカーやパーティー券を売らせる、カツアゲさせる、女を輪姦せと言われる、洗濯機の中に自分を入れる、布団にくるまれて階段を転がす監督、コーチ、先輩を好きな奴なんていません。

やられた方は、裏では、呼び捨てで監督、コーチ、先輩の陰口も言います。

縦社会においても、先輩と後輩、監督と選手が殴り合いの喧嘩をするなんて普通にあります。

社会で評価されて立派な肩書をお持ちの方でも、裏で労働者にクズみたいなことをする奴はいくらでもいます。

チームに和がなくても、個々の選手にモチベーションがなくても、金を使って実力のある選手を集めれば、チームは勝てます。

肉体の稼働の源泉となるのは、金です。

栄養費をもらっているから、学費を免除されているから野球を続けざるを得ない。

野球をやめたら学校や会社を辞めなければならない。

プロになれずに野球を辞めたら、野球しかやってこなかった自分は、鑑別、少年院上がり、元受刑者、引きこもり、リストラされた中高年、外国人と混じって低賃金の町工場で働くしかありません。

元野球選手は、ガタイが良く、スタミナ、瞬発力があるから女にモテる。

お子様な、社会で仕事をしない女に股を開かれてガキができたら粘着されて仕事をやめることができなくなる。

プロに入ることができても、かつて自分をいじめた先輩とチームメイトになることがある。

プロにおいても、レギュラーと試合に出れない控え選手がいます。

ベテラン選手について、「まだいんのかよ、あんな奴とっとと辞めちまえ」と思っている選手も必ずいます。

5連投させられたり、勝ちパターンの投手が敗戦処理をさせられれば監督、コーチの陰口も言います。

チーム一丸なんてことは100%ありません。

何度もいいますが、労働の源泉は、金です。

メンタルが肉体の稼働をコントロールすることはできません。

こういうことを言うと、あえてメンタルの存在をなかったことにしているとの反論があります。

しかし、プレーが行われた後にメンタルが形成されても、次のプレーに入る前にメンタルをリセットしなければ、一瞬の内に難解な打撃、守備、走塁、投球の動作ができません。

ボールをよけることができません。

メンタルで脱力はできません。

要らない動作を省かないと脱力できません。

少し、泥が着いた位でボールを交換されると、ボールが動かないので、投手にとっていい迷惑です。

次の投球動作に入りかかっているのに、エラーした位でマウンドに謝りにこられたり、四球を出したぐらいでマウンドに来られて投球動作を止められたら故障します。

投球動作に入ってから打席を外されると、ぶつけてやりたくなります。

※私は、ぶつけませんがそのまま投げてしまいます。

ファウルを連発する奴は、ヘッドが遅れて出ているので、怖くありません。

別にセーフティーバントを決められても、シングルヒットですから、”こいつチビだから俺の球を打てないんだな”プぷぷぷプです。

しかし、引っ張られてレフトスタンドに運ばれれれば、”チビのくせに生意気な”となります。

菅野が田中広輔に2本ホームラン打たれたとき(どちらも逆方向でしたが)は、確実にそう思っていたでしょう。

投手にとって事後に最も嫌だと感じるのは、フルスイングする打者です。

打者にとって最も嫌なのは、変則投手ではなく、フランスアのようなオーバースローのピッチャーです。

野球をやったことのない奴は、これがわからないので相手にどうすれば事後にダメージが与えられるかがわかりません。

プレー前、プレー中はメンタルは関係ありません。

経験値の高い選手にプレー前に声をかけられてもプレーをするのは、グラウンドでプレーをする選手です。

経験値の高い選手も試合に出れば、プレー前にメンタルはリセットされます。

彼の源泉となっているのは、金、土台となっているのは練習、実戦での肉体の稼働の積み重ねです。

内海を獲った西武側は内海に精神的支柱になることを求めていません。

戦力として試合で使うことを前提にして獲っています。

先発で、休ませながら使って出た試合に活躍してくれればいいというスタンスでしょう。

私は、2018年シーズン前、上体のタンブル、ターンを採り入れて再生し、2017.9.7の広島戦で3回無失点の榎田を放出した阪神を嘲笑しましたが、内海は、クイックでも重心を高くしてクイック以外のときと差異のない球が投げられる投手なので、4勝ぐらいはするでしょう。

カットボールは広島には通用しませんでしたが、ロッテ、楽天あたりには通用するのではないでしょうか。

山川や中村剛也と対戦しなくて良かったね。

炭谷と内海を天秤にかけると、西武の方がやや得をしたのではないでしょうか。

モチベーションがなくても和がなくても、個々の選手に実力があれば、利害が対立していても勝ちます。

労働者は、債権者でありながら実体のない債務をユダヤ金融に背負わされているので、死ぬことができません。

人は、ロスチャイルド家に生まれない限りは、仕事を続けざるを得ない。

仕事を辞めてもまた別の仕事をせざるを得ない。

金で他球団の選手を集める読売のやり方は、チームを勝たせるという経済関係上からすれば、間違っていません。

賃金を搾取しておいて、後から道徳、やりがい、チーム愛を宣伝して洗脳する球団よりはずっと益しだ。

只、資本から運営を委託されている傀儡たる金を貸し付けられているフロントが、野球を知らないから、チームのどこが弱いか、どの選手を獲得すればいいかがわかっていない。

元プロ野球選手をフロントに入れても、過去の経験にのみ基づき、引退後に野球を勉強をしていなければ、野球の素人をフロントに入れたのと同じ結果になる。

資本にしてみれば、金を貸したことにして搾取できればチームが勝とうと負けようとどうでもいい。

だから、トンチンカンな選手を集める。

金の使い方が下手なのだ。

だから、勝てなくて嘲笑されるのだ。

阪神は、能見がリリーフに回ってドリスとも再契約。

リリーフには、望月もいる。

先発ローテがメッセンジャー、秋山、才木、ガルシア、小野、岩貞。

藤浪が先発控え。

西が岡本洋介と共に谷間の先発と敗戦処理。

ピッチングスタッフは、セリーグナンバーワンだよ。

それとゴールデングラブの梅野。

打てなくても、来季、阪神の2位があるんじゃないの?

来季の巨人の先発ローテは、菅野、メルセデス、山口俊、田口、今村、畠。

先発控えが野上、吉川光夫、ヤングマン。

リリーフは、マシスン、澤村だけ。

アダメス、クックは、勝ちパターンでは使えない。

岩隈、上原は一軍での登板なし。

菅野以外は計算できない。

巨人は、事実上、補強は丸のみ。

中島は、一軍の試合に出られない。

巨人は、中日と最下位争いもあるんじゃないの?

シーズン中から、巨人、西武、広島の代表が、丸、炭谷の巨人と契約すること、人的補償として広島、西武に誰が行くのかが打ち合わせが行われているだろう。

プロテクトから外れた外れた左投手の内、広島が先に吉川光夫を獲ることを西武に通達して残りの左投手の中から内海を選ばざるを得なかったというシナリオができていたのかは、公表されないのでわからない。

シーズン中から巨人の投手は、いやと言うほど見ているが、中川、池田、戸根、田原、谷岡、大江、髙田、高木京介は、第二の一岡にはならないよ。

上記の投手は、何れも、フィジカル上、試合での登板間隔を短くして少ない球数を投げる方が瞬発力の乗ったボールを投げられるからではなく、フィジカル上、技術上先発ができないから中継ぎをやっている投手。

個人的には、巨人の若手、ベテランには魅力がないので、広島に来るのが、丸と同年代の即戦力の吉川光夫、宮國、桜井のどれかであって欲しいというのが本音である。

桜井は、ファームの成績を踏まえ巨人のOBや巨人ファンから酷評されているが、一か所直せば東を抜き返せる。

ハムストリングスを強化して左膝の壁が崩れるところが修正できれば即戦力になる。

ところで、會澤は、公表数字上、9,200万円で契約更改。

會澤は、単年契約であることから既に広島と巨人との間で話は着いているのだろう。

會澤の年俸を抑えると會澤がFA権を行使したときに人的補償で選手が獲れなくなり得るので1億は少なくとも超えているよ。

菊池は、2.4億で契約更改したが、これだけ見ればもっと貰っていてもいい選手。

中﨑の1億6,000万も、これ以外に貰っていなければ、山﨑康晃の2億5,000万(これ以外に貰っていなければ)に比して安すぎる。

その菊池涼介がポスティングで来メジャー挑戦すると宣言した。

160センチ台の彼にとっては瞬発力が肝。

現段階でも、膝、腰、股関節と満身創痍で守備走塁面で現段階でも劣化している。

来季試合に出れば出るほど肉体は更に損耗する。

メジャーはどこも手を挙げないんじゃないかな。

再来年、巨人で再びタナキクマルが結成されるんじゃないかな。

タナは広輔だよ。

走れない100三振トリオ。

岡本も入れるとカルテットか?

巨人は、数年後、衰えた元広島の選手の吹き溜まりになるんじゃないの?

冗談抜きに。

(三)田中広輔

(二)菊池涼介

(中)丸

(遊)坂本

(一)岡本

(右)長野

(左)外国人

(捕)會澤

とか、現実にあるだろうな。

田中広輔をセンター、西川をセカンド、小園をショートを早急に再構築しろって、アホかオメエは。