2019年新外国人投手レグナルトのピッチングを解析します。

Last Updated on 2018年11月23日 by wpmaster

丸は、迷ってなんかいないよ。

丸の中では、一年以上前から決まっている。

丸のFA権行使に関する最終交渉は、読売との交渉が最後。

何度も言うけど、後出しじゃんけんができるのは、ユダヤ金融の預金準備率と同じ。

球界における経済上の力関係が看て取れます。

カープファンは、実際にも、ファン感謝デーで「行かないで~」のプラカードを出して叫んだようだな。

そんなころしても無駄だぜ。

ぷーくすぷーくすぷぷぷぷぷーっだ。

さて、今回のお題は、新入団選手の話です。

広島東洋カープとの契約が内定したレグナルトのプロフィール

広島との契約が内定し、2019年から広島でプレーすることとなったKyle Regnault(カイルレグナルト)。

契約金は、12万5,000ドル(1,400万円相当)

年俸は、40万ドル(4,500万円相当)+出来高

1998年12月13日生まれで、来季は、30歳。

左投げ左打ち。

公称サイズは、188cm 103kg

ストレート系のMaxは、公称152キロ、平均148キロ。

変化球は、カットボール、スライダー、カーブ、チェンジアップを投げる。

今季は、メッツ傘下でPCLに加入しているラスベガスで、48試合に登板。

60回1/3を投げて、被安打62

25四球 1死球 82奪三振。

Whip 1.44 BB9 3.7

防御率3.77

4勝1敗 3S

2017年は、34試合に登板して5勝0敗  防御率3.28

Whip 0.95 BB9 2.7

Scottdale他3A通算、82試合、9勝1敗、防御率4.10

メジャー歴はなく、マイナー通算で、165試合に登板し、先発は、内4試合のみ。

16勝5敗 12S 防御率 3.18

Whip 1.24 BB9 3.3

レグナルトのピッチング

殆どの投手のWhip(一イニング当たりに出す走者の数)が1.00以上である現状に鑑みれば、投手にとって、走者を出した場面での投球が全投球数の2/3以上を占めると推察される。

投手は、全投球の内、7割前後をクイック、スライドステップを含むセットポジションでの投球を行うことになる。

二段モーションを行った段階で、それはクイックやスライドステップとは言わないから、二段モーションが事実上使える場面というのは限られてくる。

昭和の大投手やオールドファンが好む力感あふれる投手というのは、プロの打者にとって、スイングした結果としての体感速度というのは大したことがない。

投手も野手も、動作が一つ加わる毎に肉体を稼働させ、負荷をかけるから瞬発力を消耗させる。

脱力した投げ方は、無駄な動作が省かれた投げ方であり、力感溢れる投げ方というのは無駄な動作が多いからだ。

無駄な動作としては、ワインドアップ、ノーワインドアップ、テイクバックのときに投げる方の腕を背中の方まで引く、トルネードが挙げられる。

実際、野茂のストレートは落合に酷評され、山内泰幸は良く打たれた。

ヒッチも二段モーションも、左肩の内入りを避け、左肩、左膝の割れを遅らせ、スウェイを避け、ドアスイングを防ぐ。

しかし、ヒッチは、下げる→上げるのみだが、二段モーションは、上げる→下げる→上げる→下げるとプロセスがヒッチよりも多いのでその分瞬発力を消耗する。

してみると、二段モーションにより大瀬良のピッチングが激変したという指摘は、やや正鵠を得ていないとも言える。

大瀬良のピッチングが向上した原因は、むしろ、テイクバックを小さくし、ステップ幅を狭くしたことによって左足が突っ張るようになったことの方が大きいとみている。

現代野球では、いかに、スライドステップやクイックで瞬発力の乗ったボールを投げられるかが重要となる。

それでは、レグナルトのピッチングを見てみましょう。

左足の拇指に重心をかけて右足をスライドステップで踏み出す。

テイクバックのときに、左肩を右肩よりも下げるので、この点だけ見れば、縦回転は作れる。

テイクバックは、クイックでないときよりも若干横に小さい。

外国人投手としては、重心が低く、下半身がややスウェイしている。

左股関節のタメはあるが、左膝が内に入る。

右足はインステップするが右肩はスクエアになっている。

トップを作ったときに、左腕前腕部が回外し、左肘が沈んでいる。

リリースの瞬間もインステップしているので右股関節を俊敏に使えていない。

リリースの瞬間に右足が突っ張れていない。

右腕上腕部の付け根が凹み、前方も上方も0ポジションが作れていない。

上体を三塁側に倒して左足を三塁側にターンさせる。

クイックでないときは、始動(レッグアップの開始)のときに、ややヒールアップして投げる。

それにより大腿骨を骨盤に刺し、ヒッチ同様にスウェイを防ぐことができる。

只、ヒールアップした後、踵から着地しないと縦回転の体軸の使い方が難しくなる。

右膝は骨盤よりも上にレッグアップするので、これも瞬発力を消耗させる動作である。

クイックのとき、同様、左股関節の内旋はしない。

テイクバックは、左腕が背中と並んでいるので標準ぐらいである。

右足は、踵から着地し、インステップする。

右肩はスクエアになっている。

トップを作ったときにに左膝が内入りするので、左肘が右肩、右膝の割れ、腸腰筋の外旋よりも遅れる。

左腕前腕部が回外し、右肘が沈んでいるので、これも、左肘が遅れて出る原因の一つを構成している。

リリースの瞬間、クイックのときよりはインステップしていないが、右膝がクローアウドしているので瞬発力が吸収されてしまう。

リリースの瞬間、クイックのときよりは右足が突っ張れている。

リリースの瞬間に右腕上腕部が凹み、上方も前方も0ポジションが作れていない。

上体を三塁側に倒して左足を三塁側に倒してフォロースルー。

テイクバックのときに、2016シーズンよりも左腕を背中よりも後ろまで引いている。

右足はスパイクの外側から着地している。

右足はインステップし、右膝がクローズドしている。

一方、右肩は割れている。

トップを作ったときに左腕前腕部が回外し、左肘が沈む。

リリース瞬間に、クイックときよりは右足が突っ張れている。

コッキングの角度が45度に近付き、左肘の高さが2016シーズンよりもスリークォーターに近くなっている。

上体の三塁側へのタンブル(倒し)は、2016よりも大きくなっている。

テイクバックの仕方は、横に大きくないので、縦回転が作れていたが、テイクバックも以前より大きくなった。

コッキングの角度、左肘の高さは、オーバースロー寄りのスリークウォーター。

インステップ右股関節を俊敏に使えていなかったことが、体軸の縦回転の使い方を損なっている。

投げ方からすると連投は難しく、先発でも球数を多く放れるわけではない。

実力(到達しているレベル)としては、総合的に見て、ブレイシア≧カンポス≧ヘーゲンズ>モンテージャ≧レグナルト>ヘルウェグ。

フランスアはブレイシアを超える。

元阪神モレノは、ブレイシア以上フランスア未満。

他球団の外国人投手とレグナルトを比べると、ハフ、ジーと同程度。

起用法としては、戸田同様、先発で60球~80球投げさせるという起用法がベター。

個人的にはあまり期待していないが、先発で1勝でもしてくれればよく、ヘーゲンズぐらいの結果を残してくれれば上出来といったところであろう。