Last Updated on 2019年1月2日 by wpmaster
この試合の勝敗を分けたポイントは、川端のバッティングだろう。
①川端は、右投げ左打ちで、右利きの選手。
②右膝を高く骨盤より高く上げて右足の探りのとき、始動（トップを作る）し、ヒッチはしない。
③よって、右肩、右肘が内に入り、上体がベースの上に被さる。
④トップハンドである左手主導で、グリップ先行のヘッドを残す打ち方をする。
俺がキャッチャーならアウトコース（aka左打者のインコース）のベルトより上に投げさせる。
中﨑の投げたボールは、インローのストレート。
野球に詳しくない人は、川端の右肩が内に入っている分、インコースの膝元いっぱいのコーナーを通過する、厳しいボールと、錯覚してしまうだろう。
しかし、実体は、ボトムハンド主導の左打者若しくはトップハンド主導の左利きの左打者であれば、ホームラン打者ではない、一寸打撃のいい投手でもスタンドに持っていけるホームランボールであり、試合をひっくり返されていたところだ。
川端は、左利きのトップハンド主導の打者でもなければ、ボトムハンド主導の右利きの打者でないことに加え、ステイバックの過程で、右肘がへそに付くぐらい、右肩、右肘が内に入っている。
右肘とヘッドが前に出ていかない。
これでは、左打者から見たインローであっても、バットとボールの軌道との距離が取るのが難しい。
川端のような打ち方だと、シュート回転するボールを投げる左投手が投じるインコース以上に、シュート回転が抑えられた右投手が投じるアウトコース（左打者から見ればインコース）を打ちこなすことが難しい。
中﨑は、トップを作ったときに、右腕前腕部が回外し、投じたボールの軌道からすると失投だが、リリースのときに、左足が突っ張っていたことがシュート回転を抑えた原因だ。
中﨑は、上の画のような最後に右足を三塁側で四股を踏んで着地させることがなくなれば、更に瞬発力がボールに伝わり、簡単にアウトを取ることができ、右肩、右肘、腰にかかった負荷を逃がして肉体の損耗を食い止めることができるだろう。
中﨑が川端を抑えられたのは、偶然ではない。
物事には偶然は存在しない。
前述のような根拠がある。
しかし、いいですか、オールドファンのオッサンたち！
石原の好リードではありませんよ。
あの場面で最もいけないのはホームランを打たれることですから。
石原は、絶対に投げてはいけないアウトコース（左打者のインコース）の膝元に構えてますから。
前の肩が内に入る選手にとっても、インローはインコースのベルトよりバットと
ボールの軌道の距離が取りやすいですから。
右肩が内に入る打者であっても、更にバットとボールの距離が取りにくい、ベルトより上の高さに投げさせなければいけません。
結果として勝ち切りましたが、詰めが甘いですね。
Johnsonのピッチング
1回表
西浦は、6球目、インローのチェンジアップ135キロを空振り三振。
山﨑は、10球目、アウトローのスライダー134キロを空振り三振。
ジョンスンは、15球目、アウトローにスライダー133キロをワンバウンドさせる。
山田は、16球目、アウトローのストレート149キロを見逃し三振。
2回表
バレンティンは、18球目、インローのナックルカーブ119キロを打って遊ゴロ。
ジョンスンは、20球目、アウトローにスライダー133キロをワンバウンドさせる。
坂口は、23球目、アウトローのストレート148キロを見逃し三振。
ジョンスンは、25球目、アウトローにナックルカーブ124キロをワンバウンドさせる。
畠山は、28球目、インハイのチェンジアップ137キロを打って二ゴロ。
3回表
川端は、32球目、真ん中のストレートを打って遊ゴロ。
中村悠平は、34球目、インローのシュートを打って一ゴロ。
ブキャナンは、38球目、インローのチェンジアップ136キロを空振り三振。
4回表
西浦は、40球目、インローのチェンジアップ134キロを打って三ゴロ。
山﨑は、44球目、アウトローのスライダー135キロを空振り三振。
山田は、45球目、インローのシュートを打って遊ゴロ。
5回表
バレンティンは、48球目、アウトハイのスライダー132キロを打ってレフト線の二塁打。
坂口は、50球目、インハイのカットボール141キロを打って捕邪飛。
ジョンスンは、54球目、インローのシュート149キロが外れて畠山に四球を与える。
ジョンスンは、55球目、アウトローにナックルカーブ126キロをワンバウンドさせる。
川端は、61球目、アウトローのスライダーを空振り三振。
二塁走者バレンティンが盗塁失敗。
6回表
中村悠平は、63球目、アウトハイのチェンジアップ134キロを打って中前安打。
三輪（右左）は、67球目、アウトハイのスライダー134キロを見逃し三振。
西浦は、68球目、アウトローのナックルカーブを打って投併打。
7回表
荒木は、74球目、インコースベルトの高さのスライダー133キロを空振り三振。
山田は、79球目、インコースベルトの高さのスライダーを打って遊ゴロ。
ジョンスンは、80球目、インローにナックルカーブ124キロをワンバウンドさせる。
ジョンスンは、83球目、アウトコースベルトの高さのストライクゾーンにストレート148キロを通過させた後、ワンバウンドさせる。
バレンティンは、84球目、アウトコースベルトの高さのストレートを打って三ゴロ。
Johnsonは、立ち上がり、一塁側に左足を着地し、手投げになっていましたが、3つ目の三振を取った辺りから、脱力してトップを作り、左足を三塁側にターンさせ、上体を三塁側に倒して、肩、肘、腰にかかった負荷を逃がして投げるようになってきた。
リリースの瞬間に右膝が突っ張るようになってきた。
7回終了までは、テイクバックのときに、左肩が、オーバースローの投手並みに、球によっては、オーバースローの投手の平均よりも、右肩に比して下げて投げていた。
しかし、ボールを引っ掛けた球が、特に80球を超えてから増え、107球中8球ワンバウンドさせる。
総合すると。2015~2016年のレベルよりも2017年のレベルに近いかな。
7回終了の段階で、完封は、無理だと思っていたよ。
8回表
坂口は、87球目、アウトコースベルトの高さのスライダー135キロを打って投ゴロ。
ジョンスンは、88球目、アウトローにスライダー141キロをワンバウンドさせる。
畠山は、92球目、真ん中のチェンジアップ133キロを打って左飛。
ジョンスンは、98球目、インローのツーシーム147キロが外れ、川端に四球を与える。
中村悠平は、99球目、インコースベルトの高さのシュートを打って投ゴロ。
ブキャナンのピッチング
1回裏
ブキャナンは、初球、三塁側に右足を着地させてフォロースルーを止めてボールを置いたところを、田中が、真ん中高目のストレート143キロを、ヘッドを残して壁を作ってボールを擦り、バックスピンをかけてレフトスタンドに初球を本塁打。
ブキャナンは、トップを作って右腕前腕部が外旋したときに、右腕前腕部が回外しかかり、右肘が沈んでいた。
左肩が割れ、右肘が左肩の割れに遅れて出た。
菊池は、5球目、アウトコースベルトの高さのカットボールを、ヘッドをボールの外側に入れて左中間へ二塁打を打つ。
丸は、7球目、インハイのチェンジアップを、ヘッドをボールの外側に入れてボールを引っ掛けて打ち、センター前ヒット。
広島2-0ヤクルト
ブキャナンは、10球目、アウトローにシュート回転したツーシームをワンバウンドさせる。
ブキャナンは、11球目、右肘が沈み、リリースポイントを経る前に右肘が伸びてインハイにストレート147キロが外れ、鈴木に四球を与える。
無死一、二塁から松山は、19球目、インハイのチェンジアップを、ボールの下からヘッドを返して投ゴロ。
野間には、ヘッドをボールの外側に入れて引っ掛けて一、二塁間に打って欲しいところだったが、21球目、インローのチェンジアップ131キロを壁を作って打ち、中飛。
山崎は、肩が強くないので、タッチアップで本塁に向かっても面白いぞと思ったが、丸は、三塁に戻る。
西川は、23球目、インローのチェンジアップを、ヘッドを残して打ち、遊直。
初回は、2点に留まる。
その後、ブキャナンは、右足を一塁側にターンさせ、上体を一塁側に倒して投げていた。
2回裏
石原は、26球目、アウトハイのカーブを打って二ゴロ。
ジョンスンは、33球目、アウトコースベルトの高さのカットボール145キロを打って二ゴロ。
田中は、38球目、アウトコースベルトの高さのカットボール146キロを打って二ゴロ。
3回裏
菊池は、40球目、インローのシュートを打ってサードへの内野安打。
丸は、42球目、インローのカットボールを打って左飛。
鈴木は、46球目、アウトコースベルトの高さのストレート148キロを見逃し三振。
ブキャナンは、50球目、インローのシュート146キロが外れ、松山に四球を与える。
野間は、53球目、アウトコースベルトの高さのカットボール146キロを打って二ゴロ。
4回裏
西川は、54球目、真ん中のシュートを打って遊ゴロ。
石原は、59球目、真ん中低目のストレート147キロを空振り三振。
ジョンスンは、62球目、真ん中のカットボールを空振り三振。
5回裏
田中が、68球目、アウトコースベルトの高さのストレートを、ヘッドを残してレフト前ヒットを打つ。
これをバレンティンが後逸して田中は、三塁に進塁。
菊池は、69球目、インコースベルトの高さのシュートを打って二飛。
丸が、71球目、アウトローのカットボールを、ヘッドをボールの外側に入れてヘッドの下がりを抑えて打ち、一、二塁間を破り、広島3-0ヤクルト。
鈴木誠也が、73球目、真ん中のカットボールを、ヘッドを残してセンター前ヒットを打って、広島4-0ヤクルト。
松山は、74球目、真ん中高目のストレートを打って遊ゴロ。
野間は、77球目、インコースベルトの高さのチェンジアップ133キロを打って二ゴロ。
中継ぎ、抑え投手のピッチング
6回裏、昨年10月に右肘を手術した星（右右）が今季初登板。
星は、右足踵に重心をかけて右股関節を内旋して左膝を上げる。
左足は踵から着地し、右足を一塁側にターンさせてフォロースルー。
トップを作ってから右肘が沈むから、左肩、左膝の割れに右肘が遅れて出る。
12（真ん中ストレート149キロ、ファウル）、19球目（アウトローのボール球のストレート148キロ）、リリースポイントを経る直前に、右腕上腕部が凹む。
星は、3球目、アウトローにフォーク135キロをワンバウンドさせる。
西川は、6球目、インハイのストレート150キロを空振り三振。
石原は、11球目、アウトローのストレート150キロを空振り三振。
二死から、ジョンスンが、13球目、真ん中のストレートを、ヘッドをボールの外側に入れて引っ掛けて一、二塁間を破るヒットを打つ。
星は、17球目、トップの位置が下がり、手首が寝てアウトローにアウトレート147キロが外れて田中に四球を与える。
星は、22球目、アウトコースベルトの高さにストレート147キロが外れ、菊池に四球を与える。
丸は、インローのフォークを、ヘッドをボールの外側に入れて引っ掛けて打つが、二ゴロ。
7回裏
鈴木は、1球目、インコースベルトの高さのスライダー128キロを打って左飛。
松山は、5球目、真ん中低目のストレート141キロを空振り三振。
中澤は、9球目、アウトローにスライダー132キロをワンバウンドさせる。
野間は、10球目、真ん中高目のストレート140キロを空振り三振。
8回裏
西川は、3球目、インハイのシュートを打って遊ゴロ。
風張は、4球目、アウトローにストレート145キロをワンバウンドさせる。
風張は、9球目、アウトローにストレート141キロが外れて石原に四球を与える。
ジョンスンは、10球目、インハイのフォーク135キロを打って二ゴロ。
9回表
雄平が、100球目、真ん中低目のナックルカーｂを、ボールの下からヘッドを返してスライス回転のゴロを打ち、西川は、一塁に投げられない。
西浦が、102球目、インコースベルトの高さのチェンジアップを、ヘッドを残してセンター前ヒットを打つ。
Johnsonは、103球目、リリースに至る過程で、左肘の位置が下がり、ボールを引っ掛けることが増え、石原がワンバウンドしたナックルカーブ124キロを後逸。
荒木は、106球目、真ん中のスライダーを打って遊ゴロ。
ジョンスンは、荒木の遊ゴロで1点返される。
ジョンスンは、山田に、107球目、インコースベルトの高さのシュートを、ヘッドを残してライト前にヒットを打たれ、一死一、三塁のところで中﨑に交代。
バレンティンが、3球目、インハイのシュート139キロを、ヘッドをボールの外側に入れてボールを引っ掛けて打ち、中﨑は、Johnsonの出した走者を一人返される。
坂口は、8球目、インコースベルトの高さのスライダー137キロを空振り三振。
中﨑は、畠山のところで、13球目、手首が寝てボールを引っ掛けてストレート149キロがアウトローに外れ四球を出す。
しかし、最後は、川端を、18球目、アウトローのストレート147キロで、見逃し三振に取り、4-2でゲームセット。
どうでもいいけど、観客は、白人と黒人を除いて、どいつもこいつもハチ張りだらけで、カシューチャ似合わないねぇ。
ギャグでしかない。
集団公開処刑やな。
試合データ
12回戦
2018年7月4日 18:00 マツダスタジアム
勝利投手 Johnson 5勝2敗
敗戦投手 ブキャナン 6勝5敗
セーブ 中﨑 0勝0敗 21S
捕手（ヤ）中村悠平 （広）石原
本塁打 田中広輔4号ソロ（ブキャナン）110m
盗塁死 バレンティン（5回表）
走塁死 鈴木（5回裏）
残塁（ヤ）5 （広）9
併殺打 （ヤ）0 （広)2
暴投 Johnson（9回表）
失策 バレンティン（5回裏）
試合時間 2時間38分
対戦成績 広島9勝3敗（通算864勝811敗 78分）