2018広島vs中日9回戦。鈴木誠也の本塁打で勝ち越し。Johnsonは、6回2失点。

Last Updated on 2019年2月18日 by wpmaster

試合のポイント

ルーズベルトゲームで勝ち越し本塁打を打つのではなく、ロースコアの接戦で勝ち越し本塁打を打つ。

これが4番の仕事。

ロースコアの接戦っていうことは、試合を作ったレベルの高い投手の中の一人から打つわけだからな。

メンタルは関係ないよ。

鈴木誠也の修正技術が高いから打てたんだよ。

鈴木誠也は、吉見からの2三振とインコースベルトの高さのシュート141キロを打ってバットを折られた打席は、いずれもステイバック(振り下ろし始める直前の形な)のときに頭が前に出されていた。

インコース膝元のシュートを空振りしたとき(上の写真)には、左肘を抜くときに、左脇が空いて左肘が上がっていた。

吉見がインコースに投げたこの球そのものは、ホームランボールで、吉見は、投げたときに三塁側に重心が残っていたから、瞬発力がボールに伝わり切れず、失速している。

鈴木博志も本塁打を打たれた球(インコースベルトの高さのストレート149キロ)を投げたときは、左膝の壁が崩れて右足のターンを途中で止めているんだけれども、鈴木博志の投げた球の方が、顔から近くて遥かに難易度が高いのよ。

しかし、鈴木博志から本塁打を打った打席ではステイバックのときに頭が後ろの骨盤の上に乗っている。

左肘、右肘先行のインサイドアウトで、コックした肘を肋骨に沿わせてスイング、左肘を抜くときも、左肘を肋骨に沿わせている。

吉見は、拇指球に重心をかけて右股関節を外旋して左膝を上げて、左膝をルーズに曲げて内入れしてステップ。

左足は、スパイクの内側から着地し、回転軸の一塁側の傾きは大きくなく、スリークウォーターで投げる。

得点圏にランナーを出すと踵着地に変えてオーバースローで投げる。

トップを作ったときに、右股関節、右の腰の筋肉が反時計回りして左肩、左膝が割れる。

トミージョン手術の前は、首を振って地面と平行になるぐらい、リブダウン(右肩甲骨を押し下げること)していた。

これが、ランナーを出してから最少失点の留めるピッチングで高い勝率を出した要因でもある。

吉見は、三塁側に右足を着地し、左膝の壁が崩れる。

重心が低く、下半身がロックされているから、ボールを外に出し入れしたり、インコースの出し入れが容易になる。

言い換えれば、手投げで、ボールを置きに行く投げ方だから、精密機械のような制球ができる。

しかし、左膝のタメと、この右足の三塁側の着地により、下半身の反時計回りにブレーキをかけるので、ボールに瞬発力が加速されないだけでなく、

右肩、右肘を故障してしまった。

手術後は、この試合も含め、リブダウンは、小さくなったが、相変わらず、右足は三塁側に着地している。

前日の記事でも書いたが、吉見も、三塁側に重心が残るので、ボールがシュート回転する。

右肩が凹んでワンバウンドした球が、112球中4球。

この試合、カープ打線が中盤まで吉見を打ちあぐねたのは、吉見の出来が良かったからではない。

カープ打線がヘボかったから。

6回表になって、漸く、田中がヘッドを残してインコースベルトの高さのシュート140キロを打ちレフト線に二塁打。

菊池がアウトコースベルトの高さのスライダーを壁を作って打ち、ピッチャー返しの安打。

松山が真ん中のシュート140キロをヒッチしてグリップを上げて壁を作って打って、左中間を破る二塁打で点は取ったけどな。

7回表は、庄司が、右足の探りで弧を描いてインロー(庄司から見ればアウトロー)のワンバウンドしたフォークを振り遅れて空振り三振、石原が真ん中フォークにヘッドが遠回りして中飛、エルドレッドが真ん中高目シュートに差されて中飛。

一方、この試合のJohnsonは、トップを作ったときに、右肩、右膝が割れる球がいつもより多く、左肩が凹んでワンウンドさせた球もあったが(116球中6球)、バックのミスもあったな。

5回裏、一死から、インコースのベルトの高さよりやや上にシュート143キロが外れて、京田に死球。

アルモンテは、アウトハイ(右打席のアルモンテから見ればインハイ)のカットボールを、ステイバックのときに頭を後ろの骨盤の上に乗せ、肘先行のインサイドアウトで、肋骨に沿わせるようにスイングするが、ボールの上っ面に当たり、地を這うゴロ。

田中は、二塁ベース寄りに守っており、この当たりがセンター前安打となる。

Johnsonは、ビシエドのところでも、トップを作ったときに、右肩、右膝が割れて、フィニッシュで右膝の壁が崩れる。

ビシエドが壁を作って打ったインローから真ん中低目(チェンジアップ)は、右腰の回転で産み出した瞬発力がバットに伝わるから打球が伸びる(厳密には、失速が遅れた)。

こんなことは、プロの選手なら誰でも知っていること。

ビシエドの打球があそこまで飛んだことは驚くに値しない。

野間は、フォアハンドで一瞬前に出てから、後方に走り、追いつけない。

知っているか知っていないかは実体がない。

これからは、内野手は、球種、コースのサインを外野に伝えるだけでなく、インローから真ん中低目を打つと打球が伸びることも事前に伝えないけん。

ビシエドの当たりで、京田がホームインの後、アルモンテも三塁ベースを回る。

その後の中継に入った菊池が、三塁に返球したのも、ありえねえプレーだな。

庄司が落球してアルモンテも生還。

漫才の世界だよ。

三本間の挟殺プレーなんて、そんな労力を要するプレーが必要があるのか。

三塁に還られたっていいじゃねえか。

本塁に投げろよ。

アルモンテが好走塁なんじゃなくて、あんなことすりゃ、誰でも本塁に走るよ。

この試合、誠也の一発が先輩のミスを救ったよな。

イニング詳細

1回表

田中は、3球目、インローのスライダーを打って遊ゴロ。

菊池は、7球目、アウトコースベルトの高さのスライダー132キロを空振り三振。

吉見は、11球目、インローのスライダー128キロをワンバウンドさせる。

吉見は、12球目、インハイにシュート136キロが外れて松山に四球を与える。

鈴木誠也は、17球目、インコースベルトの高さのシュート138キロを空振り三振。

1回裏

大島は、4球目、アウトコースベルトの高さのスライダー131キロを打って投ゴロ。

京田は、6球目、アウトハイのスライダー138キロを打って中前安打。

ジョンスンは、11球目、真ん中低目にチェンジアップ135キロををワンバウンドさせる。

アルモンテ(右打席)は、12球目、アウトコースベルトの高さのスライダー138キロを空振り三振。

ビシエドは、20球目、インローのナックルカーブ120キロを打って三ゴロ。

2回表

バティスタは、21球目、真ん中のスライダー133キロを打って左飛。

野間は、26球目、真ん中高目のスライダー131キロを打って左前安打。

庄司は、31球目、真ん中のストレート138キロを打って二ゴロ。

石原は、37球目、アウトハイのスライダー130キロを打って二ゴロ。

2回裏

福田は、26球目、アウトコースベルトの高さのスライダー131キロを打って遊ゴロ。

平田は、28球目、インハイのストレート144キロを打ってライト線に二塁打。

堂上直倫は、32球目、アウトコースベルトの高さのストレート142キロを見逃し三振。

ジョンスンは、36球目、アウトローにストレート141キロが外れて松井雅人に四球を与える。

吉見は、真ん中高目のスライダー138キロを打って投ゴロ。

3回表

ジョンスンは、41球目、アウトコースベルトの高さのストレート139キロを見逃し三振。

田中は、43球目、アウトローのフォーク132キロを打って二ゴロ。

菊池は、45球目、インローのシュート138キロを打ってレフト線に二塁打。

松山は、51球目、インローのスライダー128キロを空振り三振。

3回裏

大島は、40球目、アウトコースベルトの高さのスライダー128キロを打って遊ゴロ。

ジョンスンは、42球目、真ん中低目にチェンジアップ131キロをワンバウンドさせる

京田は、44球目、アウトコースベルトの高さのストレート145キロを打って三ゴロ。

アルモンテは、46球目、真ん中高目のスライダー135キロを打って遊ゴロ。

4回表

鈴木は、57球目、インコースベルトの高さのシュート141キロを打って二飛。

吉見は、61球目、アウトローにスライダー132キロをワンバウンドさせる。

バティスタは、62球目、アウトローのスライダー130キロを打って右飛。

野間は、67球目、インコースのシュート136キロを打って左飛。

4回裏

ビシエドは、49球目、アウトハイのスライダー135キロを打って中前安打。

福田は、55球目、真ん中のチェンジアップ133キロを空振り三振。

ジョンスンは、58球目、真ん中低目にチェンジアップ133キロをワンバウンドさせる。

ジョンスンは、59球目、アウトハイのスライダー136キロが外れて平田に四球を与える。

堂上直倫は、63球目、ジョンスンがワンバウンドさせた真ん中低目のチェンジアップを空振り三振。

ジョンスンは、70球目、アウトローにスライダー131キロが外れて松井雅人に四球を与える。

吉見は、71球目、真ん中高目のスライダー137キロを打って三ゴロ。

5回裏

大島は、73球目、アウトコースベルトの高さのスライダー130キロを打って一ゴロ。

ジョンスンは、78球目、インコースベルトの高さのシュートが外れて京田に死球を与える。

アルモンテ(右打席)は、81球目、アウトハイのスライダー138キロを打って左前安打。

ビシエドは、88球目、真ん中低目のチェンジアップ133キロを打って中越二塁打を打つ。

広島0-2中日。

福田は、93球目、インローのチェンジアップ133キロを空振り三振。

ジョンスンは、94球目、アウトローにスライダー130キロをワンバウンドさせる。

ジョンスンは、95球目真ん中低目のチェンジアップ133キロを投げてカウント2-0になってからボールを投げずに、平田に四球を与える。

堂上直倫は、103球目、インローのチェンジアップ132キロを打って投ゴロ。

6回表

吉見は、77球目、アウトローにフォーク134キロをワンバウンドさせる。

田中は、81球目、インコースベルトの高さのシュート140キロを打ってレフト線の二塁打。

菊池は、83球目、アウトコースベルトの高さのスライダー130キロを打ってピッチャー返しの安打。

松山は、86球目、真ん中のシュート140キロを打って左中間に二塁打。

広島2-2中日。

鈴木は、92球目、アウトコースベルトの高さのスライダー132キロを空振り三振。

バティスタは、95球目、アウトローのスライダー133キロを空振り三振。

野間は、97球目、インコースベルトの高さのシュート137キロを打って遊ゴロ。

6回裏

ジョンスンは、106球目、アウトローにストレート139キロをワンバウンドさせる。

松井雅人は、110球目、アウトハイのスライダー137キロを打って遊ゴロ。

吉見は、113球目、真ん中のナックルカーブ104キロを見逃し三振。

大島は、116球目、アウトハイのスライダー136キロを打って遊ゴロ。

7回表

庄司は、101球目、吉見がワンバウンドさせたインローのフォーク133キロを空振り三振。

石原は、103球目、真ん中のスライダー130キロを打って中飛。

エルドレッドは、106球目、インハイのストレート140キロを打って中飛。

7回裏

京田は、4球目、今村がワンバウンドさせた真ん中低目のフォーク133キロを空振り三振。

アルモンテ(左打席)は、9球目、インローのフォーク134キロを打って左飛。

今村は、11球目、アウトローにフォーク134キロをワンバウンドさせる。

今村は、15球目、アウトローにフォーク133キロが外れてビシエドに四球を与える。

福田は、21球目、真ん中のストレート144キロを空振り三振。

8回表

田中は、108球目、アウトコースベルトの高さのストレート139キロを打って遊飛。

菊池は、110球目、アウトコースベルトの高さのストレート138キロを打って遊ゴロ。

松山は、112球目、インコースベルトの高さのスライダー126キロを打って中飛。

8回裏

平田は、6球目、アウトローのスライダー140キロを空振り三振。

亀澤は、10球目、真ん中のスライダー140キロを打って中前安打。

松井雅人は、12球目、アウトハイのストレート143キロを投前にバントする。

藤井淳志(左打席)は、17球目、アウトコースベルトの高さのストレート153キロを空振り三振。

9回表

鈴木誠也は、1球目、真ん中高目のストレート149キロを打ってレフトスタンドに本塁打。

広島3-2中日。

バティスタは、2球目、真ん中のストレート151キロを打って右飛。

鈴木博志は、3球目、真ん中低目のストレート147キロをワンバウンドさせる。

野間は、10球目、アウトローのストレート150キロを打って二ゴロ。

鈴木博志は、12球目、真ん中低目にフォーク142キロをワンバウンドさせる。

庄司は、13球目、真ん中のストレート149キロを打って投ゴロ。

9回裏

大島は、3球目、インコースベルトの高さのストレート145キロを打って左飛。

京田は、9球目、アウトハイのフォーク135キロを打って二ゴロ。

アルモンテ(左打席)は、11球目、インコースベルトの高さのスライダー136キロを打って左前安打。

ビシエドは、16球目、アウトローのスライダー137キロを空振り三振。

試合データ

2018年5月17日 18:00 ナゴヤドーム

試合時間 3時間17分

勝利投手 Jackson 2勝1敗 0S

敗戦投手 鈴木博志 2勝1敗 0S

セーブ 中﨑 0勝0敗 12S

ホールド 今村

本塁打 鈴木誠也4号ソロ(9回表 鈴木博志)

盗塁 京田 1 ビシエド 1

対戦成績 広島4勝5敗