Last Updated on 2023年3月8日 by wpmaster
福山で行われたヤクルトとのオープン戦は、期待の若手、新外国人投手が揃って登板した見どころ満載の試合となった。
試合経過
先発 髙橋昂也
先発高橋昂也は、構えたときから、グラブを解き、リリースの直前まで脱力して投げていた。
この試合では、真っすぐの他に、カーブ、スライダー、シュート、フォークを投げた。
右肩を下げて反動をつけて左肘、トップの位置を高くして投げられていた。
テイクバックは背中に付くような大きなテイクバックではなく、逆L字型になることなく、後ろを小さく前を大きく投げられてきた。
コッキングの角度も85°から90°
昨年よりも右膝を下して右膝下を内に入れて本塁側に右膝を向ける動作が速くなった。
昨年よりも一段と胸の張りが大きくなった。
三塁側への上体の傾きも昨年よりも傾くようになり縦回転の球が投げられるようになった。
リブダウンもできており、左腕が良くしなる。
3回までは、全投球の8割でフィニッシュでの三塁側への左足のターンが出来ていた。
4回以降も要所では、三塁側への左足のターンができていた。
左肩をテイクバックで下げてトップを作ったときにコックした左肘が沈んだ関係で、リリースの直後に左肩が凹んだ球が3回以降3球あったので、左肩の状態はあまり良くないのだろう。
カーブを交えて左肘の高さ、トップの位置を修正しながら投げていた。
高橋昂也は、5回 89球 3安打 4奪三振 2四球 無失点
広島は、4回、由規の投げたアウトローのスライダーをトップの角度をキープして振り下ろし始めで右肩が下がらず、左肩も殆ど動かずに、両肘を三角形にしてから左肘で掃ってレフト超えの二塁打。
由規は、右足の踵に重心を残して右足の拇指球に重心をかけてヒップファーストでステップするが、右肘が逆L字になったときに左肩が開いていたね。
エルドレッドがインコースベルトの高さのスライダーをヘッドを残してショートの右を抜ける安打で先制。
由規は、右足のスパイクの内側に重心をかけてヒップファーストでステップするが、トップを作る過程で左肩、左膝が開いていたね。
西川を投げずに歩かせる。
石原は、真ん中のスライダーをヒッチして上げる打法で体が前に出されるのを抑止しましたが、出されてしまいました。
それでもセンター前に落ちる安打。
広島3-0ヤクルト
美間は、高めの球を打つとき、左脇が開いて左肘が上がるので、アウトハイ、インハイに弱点があるのを相手バッテリーに見破られてるな。
由規は、4回 74球 3安打 4奪三振 4四球 3失点(自責同じ)
5回裏ヤクルトは、左の寺島が登板。
テイクバックのときに右肩を高く上げて左肩を下げることで、左肘、左肩の高さを上げるオーバースロー。
左肘が高く上がり、胸の張りもいい、三塁側に回転軸、上体が傾いて回転数の多い球が投げられている。
右膝を本塁へ向けるスピードも速く、右内転筋、右膝も伸びる。
フィニッシュで一塁側に重心が残ることが残念なのと、球数が増えたときに、左肩が損耗しないかが懸案事項。
高めに外れて四球を出したのは差し支えがそれほどないが、テイクバックで左肩が下がり過ぎてトップを作るのが遅れてしまった。
先頭の堂林は、インコースベルトの高さの真っすぐを肘を畳んで、インサイドアウトで振り下ろし、左肘で掃う、これは上手く打った。
堂林、髙橋大樹が四球の後、
松山が真ん中高めスライダーを三塁ファウルフライ、上本が真ん中低めのフォークをグリップ、右肘の出が遅れて投ゴロ、新井が真ん中低めのフォークを三振でこの回無得点。
寺島は、1回 20球 被安打1 奪三振1 与四球1 無失点
6回表 アドゥワが登板
連投となったアドゥワは、スライドステップを交え、胸の張りも大きく、リブダウンできており、前の試合に比べ、フィニッシュでの一塁側へのターンもできるようになってきた。
只、カーブを始め、緩い変化球を投げたときに重心が三塁側に残る。
左膝を前方に落としてからつま先を蹴り戻して着地し、ヒップファーストが不十分なことにより、右肘をつまみ上げたときに左肩が開いてしまう。
広島3-1ヤクルト
アドゥワは、右足の踵に重心を残して、ステップ、右肘をつまみ上げたときに、左肩が開いたが、フィニッシュで右足を一塁側にターン
山崎は、空振り三振
山田哲人には、胸の張りを大きくして投げたが、その前に左肩が開いていて、インローの真っすぐ系を三遊間を破られる。
バレンティンのところでは、ステップの前に右足の踵が浮いて、右肘が逆L字になったときに、左肩が開き、頭が回転軸から外れる。
バレンティンは、アウトローの真っすぐ系をヘッドを残して壁を作ってライト前に落ちるヒットを打たれる。
畠山には、右肘をつまみ上げたときに左肩が開いていたが、インローの変化球で三ゴロ
二塁forced outの間に山田は三塁へ進塁。
鵜久森のところでも、右肘をつまみ上げたときに左肩が開いて、インローの真っすぐ系の球を左肘で掃ってレフト前に打たれる。
広島3-1ヤクルト
廣岡の初球、右肘をつまみ上げたときに左肩がわずかに開き、変化球が低目にワンバウンド。
廣岡は、ヘッドを残してアウトローの真っすぐ系を右飛
アドゥワは、胸の張りを大きくして投げているのだが、トップを作る過程で左肩が開いている。
アドゥワは、1回 27球 3安打 1奪三振 1失点(自責同じ)
6回裏、新人大下佑馬が登板。
左足は、スパイクの内側から着地するスリークウォーターの投手
左肩の開きが早いのともう少し胸の張りが欲しいところ。
フィニッシュで三塁側に重心が残る。
大下は、1回 9球 無安打 無四球 無失点
7回表は、カンポスが登板
カンポスは、左膝の高さは骨盤よりも下までしか上げないので瞬発力が消耗しない。
右肩をテイクバックで下げてその反動で右肘、トップの位置を高くして投げている。
左膝を内に入れヒップファーストで投げ始め、肩甲骨をぶつけて剥がして投げていた。
見てよ、この肩甲骨のぶつけ方。
ユニフォームに襞が入ってるよ。
胸を張ったときに剥がれていくわけよ。
胸の張りの大きさも相変わらずだ。
上体が一塁側に傾き、リブダウンして縦回転の球が投げられている。
全球、フィニッシュで右足を一塁側にターンしている。
ツーシームの握りで小さく曲がり落ちるスライダーとスプリットの握りで投げるドロップのように落ちるチェンジアップとがある。
何れも最後は、変化球で空振りの三振に取る。
カンポスは、1回 11球 無安打 3奪三振 無四球 無失点
7回裏に登板した梅野は、テイクバックのときに右腕が逆L字になって、トップを作るのが遅れる。
フィニッシュで左膝が折れ曲がり、三塁側に重心が残る。
梅野は、1回 11球 無安打 無四球 1奪三振 無失点
8回表は、藤井皓哉が登板
8回表、藤井皓哉は、先頭の山﨑に四球
トップを作る過程で両肩がM字になったことにより、トップを作ったときに左肩が開き、フィニッシュで左膝を伸ばしたにも関わらず、インハイに真っすぐが外れた。
バレンティンのところで、右足でエッジをかけたときに右腕が逆L字になったことにより、リリースのときに垂直にコックしてトップも高く頭の近くを通過するものの、直後に右肩が凹み、ボールを引っ掛けて暴投。
藤井皓哉は、左足は、踵から着地し、バレンティンを三振を取った球を始め、抑えたところでは、胸の張りも大きく、上体が一塁側に傾き、リブダウンもできており、フィニッシュでの右足のターンもできている。
藤井皓哉は、トップを作る過程で、両肩がM字型になったことにより、左肩の開いてしまい、上田にインコースベルトの高さの真っすぐを一二塁間にコースヒットを打たれた。
回跨ぎとなった9回、藤井は、打者廣岡のところで、トップを作る過程でM字型に両肩がなったことが原因で左肩が開き、真っすぐがアウトハイに外れ、四球を与える。
藤井亮太には、目線から遠く、スイングの結果ボールが長く見れるアウトローの真っすぐをトップの位置が高くして投げられていたが、フィニッシュで三塁側に重心が残り、手投げで且つ振り切れていないところをヒットを打たれた。
藤井皓哉は、1回1/3 35球 2安打 2奪三振 2四球 2失点(自責同じ)
8回裏に登板した田川は、左膝を骨盤より上に上げ、テイクバックのときに右腕をコックせずに、テイクバックは背中の方に持っていかずに、小さい。
胸の張りは大きいが、フィニッシュで三塁側に重心が残る。
リリースの直後に右肩が凹むことがある。
田川は、1回 13球 無安打 無四球 1奪三振 無失点
9回途中から登板した塹江は、ストッパーとしてのテスト。
塹江は、ストレートの他にカットボール、スライダーを投げた。
右肩を内旋させて右肩が開かずにリリースし、三塁側への左足のターンもきっちりできていたが、トップを作る過程で、両肩がM字型になっているので、これはルーズショルダーになりやすい投げ方だ。
インコースベルトの高さにスライダーを投げて出した四球も右肩の内旋もできているし、胸の張りもあり、フィニッシュでの左足のターンもできているが、やはり、トップを作る過程で両肩がM字型になる。
二ゴロで三塁に進塁した後、三塁走者が本塁へ向かう。
塹江は、プレートを外し、ボールを持つ手を解いてから本塁へ送球。
三塁走者が挟まれてタッチアウト。
塹江は、2/3 13球 1四球 無失点
9回、山中は、左足くるぶしを本塁に向けて、そのまま左足を落とし、リリースのときに三塁側に重心が傾く、すなわち左股関節、腸腰筋の外旋がオーバースロー、スリークウォーターよりも早く、ボールを持つ手が速く現れる。
インステップで着地するので、左膝の開きの幅も大きくなる。
フィニッシュで左膝が折れ曲がり、三塁側に重心が残る。
メヒアが空振り三振
メヒア西川は、振り出した後、右肘が上がり、西川は、右の骨盤も上がってしまい空振り三振。
坂倉は、右膝を内に入れ、トップの角度をキープしたときに後ろの足が後方に下がり踵体重になり、左肘の出が遅れ、バットがボールの軌道の下に入り、トップスピンがかかって一ゴロ。
三人共、状態は良くないな。
山中は、1回 11球 無安打 2奪三振 無四球 無失点
まとめ
高橋昂也は、フィジカル面と未だ投球動作の調整の必要はあるものの、結果は出した。
アドゥワは、今年1年は、もう一度、ファームで基礎から作っていった方がいいだろう。
カンポスは、セットアップ、クローザーどこでもいけるだろう。
藤井は、投球動作上の狂いがあるので、要調整だが、8回は、試合の中で立て直すことができた。
塹江も藤井も故障しやすい投げ方なのでその面からの投球動作の修正が必要だろう。
中継ぎは、どの投手も、フィジカル上、肩をクールダウンして戻していく回跨ぎはしない方がいいだろう。
藤井と塹江は、既に一軍レベルはある。
オープン戦で失敗と修正を繰り返し開幕に向かえばいい。
若い投手も、どの投手も高目に外れて四球を出すのは構わないのよ。
打者は、体から近いところは、打者が振ってくれることもあるから。
次の球からいかに修正するかだよ。
アウトローに外れたら、体から遠いから振ってくれないし、アウトローのストライクゾーンは、体から遠いから始動してからボールが長く見れるから打ちやすい。
アウトロー、インローに外れる四球はいかん。
コーナーピッチングなんか要らない。
ストライクゾーンの中へ、中へ、いわゆる甘い球を、いかに完成度の高い投げ方で、瞬発力の乗った、バックスピンのかかった球が投げることが大切。
タナキクマル、松山、新井、安部、….彼等もいい選手なんだけど、彼等だけだと、他球団の打線と差をつけられない。
誠也とエルドレッドがいるといないとは大違いなんだよな。
この2人は、守と走の貢献は期待できないが、打つ方も、フィジカル上万全ではないが、その中で打つ方をいかに仕上げていけるかだな。
[追記]
福井がウェスタン教育リーグに登板し、3回をパーフェクト。
福井は、右足の足裏全体でプレートを踏み、前傾させた上体と左足が垂直に交わり、ヒップファーストでステップ。
右肘をつまみ上げたときに左肩、左膝が開かない。
左膝を伸ばし、右足を一塁側にターン。
球数を投げる毎に胸の張りも大きく、リブダウンも大きくなった。
打者は、ヘッドが遅れ、打球が悉く逆方向に飛ぶ。