デビューから2打席連続本塁打を放ったXavier Batistaの打撃の課題

Last Updated on 2021年3月11日 by wpmaster

2017年6月2日に、広島東洋カープと契約期間6年の支配下選手契約を結ぶと、翌3日にペーニャに代わって出場選手登録。

同日のロッテとの試合で、代打で、プロ初打席初本塁打。

翌日の同カードでの代打で、通算2打席連続の本塁打。

昨シーズンは、一軍でトータル11本塁打を打って優勝にも貢献した。

一軍登録選手枠の問題もあるので、今季もコンスタントに一軍の試合に出場するのは難しいが、必要とされる場面は必ずくるので、打撃に磨きをかけていく必要がある。

それでは、バティスタのバッティングを分析してみましょう。

バティスタのバッティング

一軍デビューして間もない頃のバッティング

バティスタは、投手によって、打席によって、オープンスタンス又は、スクエアスタンスで立ち、一時期、クローズドスタンスで打席に立つこともありました。

オープンスタンスで打席に立ちます。

投手(ソフトバンク嘉弥真)が左足踵に重心を残し、右足を上げたときに、バティスタは、左足を上げ始めます。

グリップの位置が肩の位置より上にあります。

これだと仮に、ボールに当たったとしても、瞬発力がボールに伝わりません。

トップの角度もできていません。

左肩が内に入り、右脇が締まっているので、肘が先に通過していかないので、インコースのベルトより上の球が打てません。

投手が一塁側に回転軸を傾け、右足を踵から着地させ、トップを作ったときに左足を下し始めます。

トップが深く入らず、ステイバックできていません。

始動が遅れたことと関係しています。

バティスタは、左足は、踵を含むスパイクの外側で着地

トップの角度は、キープできずに、振り下ろし始めている。

この後、体が前に出されて空振り三振します。

よりよいパフォーマンスを産み出すことができつつあるバッティング

バティスタは、グリップエンドにボトムハンドである左手の小指を引っ掛けてバットを長く持って構えます。

ややオープンスタンスに近いスクエアスタンスで立ちます。

鈴木誠也同様に、右脇を空けて打席に立つようになりました。

投手が重心を落とし始め、右肘をつまみ上げ始めるときに、足を上げてトップの角度を作ります。

左膝の高さを前の画よりも高く上げたときに、グリップの位置を下げます。

ボールの出所が正面に現れかけたときに、左足を下し始め、ステイバックしていきます。

バティスタは、左足は、足裏全体、拇指寄りで着地します。

右足は、スパイクの内側でエッジをかけており、

トップの角度もキープできています。

振り下ろし始めたときに右肩がやや下がりますので、インコースのベルトより上の球を打ちこなすのは難しいでしょう。

左足の重心をスパイクの外側に移して左足で壁を作ります。

バットが背中に付くぐらいフォロースルーも大きいです。

今季の成績

主要成績

61試合 125-32 .256 11本 26打点  二塁打 2 犠飛2 四球15 死球1 三振 44 併殺2 失策1

出塁率 .336 長打率 .560 OPS .896

得点圏 .409

2ストライクを取られてからの打率 75-14 .187 3本

8回の打率 19-2 .105

代打成績 31-7 .226

空振り率 11.61%

コース別成績

右投手

左投手

始動の遅れと振り下ろし始めに右肩が下がることから右投手、左投手が投げたインハイは打てていない。

球種別成績

ストレート    62-19  .306  6本 18振

スライダー      21-4  .190  1本   6振

カーブ               7-3   .429   1本   6振

シュート          10-3   .300           2振

チェンジアップ  7-2  .286   2本  4振

フォーク           14-1  .071   1本 10振

カットボール      2-0  .000              1振

シンカー             2-0   .000             1振

始動が遅れて、体が前に出されているので、フォークは打てていない。

スイングの結果としてボールが長く見れていないといこと。

打球方向

左方向  77-20  .260   9本

中方向      32-6  .188    1本

右方向      18-6  .333    1本

主な投手との対戦成績

マイコラス 3-2  .667  2点

田口         7-1  .143        1振

中川            3-0  .000       3振

畠            1-0  .000  1点 1振

Mathieson  1-0  .000           1振

小川    3-2    .667   1本   1点

石山    1-1  .1000

原樹里 4-2   .500       1点 1振

秋吉    2-0   .000                1振

石川    2-0   .000                1振

ルーキ    1-0    .000

パットン   1-1   .1000           1点

今永       5-3      .600   2本   4点

エスコバー 5-3   .600 2本 2点 1振

ウィーランド   4-2  .500                 1振

砂田               2-1  .500

石田               3-1  .333                1振

加賀               3-1  .333  1本   2点

井納              1-0  .000                 1振

小笠原        4-2  .500  1本   1点   1振

笠原           6-0  .000                   2振

谷元             3-0   .000                  1振

鈴木翔太   2-0   .000                  2振

田島          1-0   .000                 1振

大野       2-0    .000                2振

又吉         2-0    .000              2振

桑原            1-1  .1000   1点

能見     2-1  .500  1本   2点 1振

山本翔也     2-1   .500

藤川            2-0   .000          1振

石崎            2-0   .000          1振

ドリス               1-0   .000

メッセンジャー   1-0   .000    1振

岩貞                  2-0   .000    2振

髙橋聡文           1-0   .000   1振

斎藤佑樹 2-2 .1000  1本 2点

加藤貴之   3-0   .000

松永          1-1  .1000  1本   2点

土肥          1-1  .1000  1本   2点

吉田一将   1-0    .000

嘉弥真      1-0    .000                  1振

美馬          3-0   .000                   2振

岸             2-0   .000

松井裕樹     1-0   .000                   1振

※文中データは、データで楽しむプロ野球を基に作成しています。

まとめ

バティスタの打撃は、一軍デビューの頃に比べると、始動を早めて右足でエッジをかけトップの角度をキープできるようになりましたが、まだまだ、一にも二にも課題は、いかに始動を早くするかでしょう。

振り下ろしのときに、全く右肩を下げないということは難しいですが、今の下がり方では、インハイへの対応は厳しいかもしれません。

スタンスを変えたり、右脇を空けたりと試行錯誤が続いていますが、課題は、インコースベルトより上の球への対応でしょう。