中村奨成がドラフト1位指名内定。そんなに手放しで喜んで大丈夫か?

Last Updated on 2017年12月6日 by wpmaster

オーナーは、新聞各紙に向けて中村奨成を指名すると発表したという。

新聞発表をそのまま信じるなんて、いい大人が、ちと世間知らずじゃねえか?

契約は撤回できるし、変更できるんだぜ。

それに未だ、契約すらしてねえんだぜ。

ドラフト当日は、違う選手が指名されることだってあるんだぜ。

仮に、中村奨成を新聞報道のとおりに1位に指名したとしよう。

他球団と競合して交渉権を獲得できなかったらどうしようだ?

皆さん、マスコミに洗脳されて絶賛しているわけじゃないよね。

本当に見て言ってるよね?

俺は、カープの将来が不安だよ。

と言えば、煽りすぎかな。

暗くないのは、坂倉がいるからだよ。

そう、この中村奨成。

一言でいうと、”固い*

堂林とは、また違った意味で”固い”(堂林は、膝がタイトに曲がる。)

昔、否、今も現役だけど、白濱ってゆう捕手がいたのよ。

彼も城島の再来とか言われて、伸び悩んで、出場試合が毎年わずかしかないのだが、

白濱は、まだ、”柔らかい”のよ。

政治力云々じゃなくて、白濱ってのは、数字の割に野球の地力があるのよ。

だから、中々、自由契約にならない。

同じく同郷の岩本も出番が少ないけど、柔らかいのよ。

今年の8月の唯一の安打も、足踏み程度のスライドステップでグリップも高い位置にあって、肩と耳の辺りからバットを出している。

中村奨成の場合、天谷と同様(天谷の方がスクエアに近い)、オープンスタンスで構えたときに両肘がロックされている。

ふくらはぎとハムストリングスが張っている。

だから、股関節が瞬時に回らない。

白濱は回る。

中村奨成は、トップを作ったとき、岡本、山本泰寛を始め、巨人の二軍選手同様に臀部が沈むのよ。

だから、ボールを追いかけるし、インコースのベルトより上の球は左膝が伸びて差される。

ヘッドが残ってヒットは逆方向に飛ぶ。

プロの投手相手にではなくて、高校生の投手を相手にだよ。

将来、會澤から坂倉が正捕手を奪ったとして、

坂倉と中村奨成を、捕手をやらない方をファーストにして使い分ける?

無理、無理。

故障でもない限り、坂倉が120試合位、マスクを被るよ。

坂倉の獲ってからの送球の速さを見たことあるのかな?

二軍での盗塁阻止率は、.298だけど、カープの投手がクイックが遅い投手が多いからだよ。

高3の段階の比較でも、坂倉の方が全然上だよ。

鈴木誠也クラス?

冗談じゃない。

今年の高校生に限っても、俺がここまで高くない評価をしてきた清宮の方が数段実力は上だ。

それじゃ、打者としてはどうかというと、天谷や堂林のように伸び悩むんじゃないかな。

でも、この2人は、一瞬でも輝いた期間があった。

中村奨成は、輝くことなく終わることもあり得る。

高校生に厳しすぎないか?

高校生に完璧を求めすぎてないか?

完璧は求めていないよ。

でも、基礎ができてないとな。

前述した位、厳しく見て欠点が皆無に等しくなってやっと、プロの一軍として通用するんじゃないかな。

否、俺の見方でも甘いだろう。

黄金期が長期にわたるかどうかは、1年1年の積み重ねだ。

悪いことは言わない。

ドラフト1位は投手で行け。

候補は、きちんと考えてある。

近々、記事にする。

[追記]

上記指名を公言されながら、実際には、指名されなかった例として、

古くは、星野仙一(巨人)、元木大介(巨人)、前田智徳(ダイエー)、最近ですと、長野(巨人→一浪後巨人に指名される。)。

他にも、探せば、いくらでも出てくるのではないでしょうか。

言ってみれば、ダミーでしょうか。

[Q]

中村奨成に感じる“固さ”。

かつて前田智徳がオールスターの解説でエルドレッドの打撃見ながら「バットがしならないねぇ」とニヤつきながら喋ってたのを思い出した。

もちろんバットが“しなる”のは感覚的な話だし、錯覚なんだけど確かに前田のバットは身体に巻きつく様な“しなり”が見えた。

エルドレッドや堂林にその“しなり”を感じた事は無いし中村の打撃も近い。と言うよりそれを感じた打者は落合とかそのクラスくらいなので超一流がゆえ、なのかもなぁと思うんだけどそこんとこ技術的な見解だといかがでしょうか?

[A]

インハイを例にバットをしならせて打つのプロセスを説明すると次のようになります。

1.骨盤の上に頭を乗せ、緩く前傾させる。

2.両肩と膝から瞬発力により体重の負荷を解く。

3.投手が足を下した瞬間にトップを後ろ足よりも後方、背中の辺りまで深く入れ、ヘッドを立てる。

4.両股関節の内旋してから外旋する。後ろの内殿筋が連動して外旋、大腿骨を浮かせて肩甲骨周辺の筋肉をぶつけて剥がす、肋骨周辺の筋肉がスライド。(体は前に出されない。後ろの膝は伸び切らない)。

左足が着地したときに、トップの角度がキープできている。

この内旋→外旋の運動がヘッドのしなり(ピンストライプがピッチングの三角筋の役割。実際は走り、加速してミートポイントが前になる)が産み出されているように思われます。

5.ヘッドを肩と耳の間から出す。

6.左の脇を締めてグリップを肋骨に沿わせて三塁側に引く。

7.コンタクトの直前で左肘でボールを掃う。

ヘッドがわずかに遅れてコンタクトの直前でボールの下にバットが入り、コンタクトの直前でヘッドが後方に引っ張られた錯覚がするのではないでしょうか。

ポイントを後ろにしてグリップを前方に引っ張ってヘッドを残して打つ(ヘッドが大幅に遅れて出てくる)とセンターから逆方向に飛びます。例:落合、石嶺、マギー、中村奨成。

中村奨成の根本原因は、膝、肘が固い。

グリップを肋骨に沿わせるとグリップが先方に引っ張られるのを抑止できて引っ張れます。

耳と肩の間からヘッドを出して巻き付くようにスイングしても6のところで、左脇が空くと落合、堂林、昨年までのエルドレッドのように逆方向に飛び、前の脇が空かないと前田智徳や鈴木誠也のように引っ張った打球が増えます。

4のところで、右足のエッジが甘く、グリップが前に出てトップの角度がキープできず、体が前に出されてヘッドがグリップよりも前に出されてバットが遠回りし、新井、堂林はしなりがないように見えるのだと思います。新井は、更にバットが下から出して手首の返りが早いので三塁方向のゴロになります。

堂林の場合、根本原因は、膝が固くてトップを作るのが遅れる。

[追補]

3.のところに次の一文を追加します。

後ろの膝は、ルーズに曲げておきます。

[追記]

カープは、現状、投手が足りません。
捕手に1枠割けば、投手が一人獲得出来なくなります。

やはり、一人でも多く投手を補充しなければなりません。

[追記]

捕手は、肩の強さよりも捕ってからの速さ、きちんとした動作で野手が捕球しやすい球、タッチしやすい球が投げられるかだと思います。

捕手をやるにしても、その他のポジションを守るにしても、守備、走塁は練習して試合で裁けばさばくほど上手くなりますが、守備、走塁が同レベルであれば、打撃のいい方を使います。

使わないのなら、投手を獲った方がいいと思います。

中村奨成が甲子園で清原の本塁打記録を抜いたのは、紛れまなく実力ですが、その本塁打を打った打席を含め、各打席の打ち方の一挙手一投足をどう評価するかです。

直近の成績でなく、直近の打ち方に進化があったというのであればいいのですが、高校生相手で逆方向に打球が飛んでいますからね。

守備の動きも坂倉の方が数段俊敏に動けますので、仮に入団が決まるとなったら、攻守ともファームで相当やることが多いでしょう。

打ち方の問題点は、私のような素人でもわかることなので、現場は、ファンやマスコミと同様に、果たして10年に1度の逸材と評価しているかどうか。

現場は即戦力投手を要求したが、経済上の力関係で、経営側に折れたのだと思います。

メディアの評価、スカウトの評価、現場の評価は、いずれも異なりますので、実際のところは、昨年のドラフト1位を凌ぐ投手がいたのかもしれません。

レギュラーになれば、毎日のように見れるでしょうが、大田泰示も9年目で初の規定打席。

ドラフト1位で入団すれば、由宇では、他の新人選手に比べ打席が与えられるでしょう。

しかし、層の厚いカープで一軍のレギュラーは、9年目でも獲れるかどうかと言われると難しいかもしれません。

[追記]

ステップするときに前足で弧を描く投手、前の膝又は両膝が開く投手、一方又は両方の肩が開く投手は、150キロの球が投げられても、160キロの球が投げられても、左打者は打ちます。

ドラフト候補に有力な投手がいるかどうかについては、近日中に記事にします。