対阪神3連勝。リリーフ陣の登板過多を緩和できるといいけどな。

Last Updated on 2017年12月14日 by wpmaster

07/09/2017 23回戦 広島6-4阪神 マツダスタジアム

今シーズンのジョンスンには、中5日はやっぱり無理だったな。

フィニッシュで三塁側に左足を送れたのは、29、37、55球目と数えるほど。

大半の球を投げたとき、Johnsonは、フィニッシュで一塁側に重心が残っている。

故障が完治していないし、新しい投げ方も完成していないんだな。

Johnsonは、4回 75球 5安打 1奪三振  4四球 4失点(自責同じ)

続いて、九里は、3球ほどトップを作ったときに右肩が下がり、肩の状態は良くない。

重心も三塁側に残っている。

しかし、1イニングス目の3アウト目のカーブ、2イニングス目の中谷の二球目真っすぐ、4球目のシュート、

上本への4球目のシュートを投げたときは、フィニッシュで右足を一塁側に送っている。

右足も緩く(≠弱く)蹴れている。

先発のときもこの投げ方をしてくれよ。

コーナーピッチングをしなければ抑えられることがわかったかな?

九里は、2回 21球  無安打  2奪三振  無失点

7回は、一岡が、12球 1安打 無失点

8回は、今村が、12球  無安打 1奪三振  無失点

9回は、中﨑が、18球 1安打 1奪三振  無失点

一方の先発秋山は、以前よりリリース前に瞬発力を体にかけず脱力している。

テイクバックしたときに右腕と両足~骨盤~頭のラインの間に空間ができるので制球がいい。

しかし、膝を曲げたままのステップは、着地する前に静止する。

ステップのときに左膝が三塁側に伸びてロックされている。

左膝が伸びているときは、弧を描くことになる。

瞬発力がリリース前に消耗してしまう。

弧を描いていなくても膝が開く。

ボールがシュート回転して失速する。

打者の目線が遠くなる。

秋山は、真っすぐ投げるときは、概ね、フィニッシュで右足を一塁側に移動しているが、

半速球を投げるときは、一塁側に重心移動できているときと、三塁側に重心が残ることがある。

緩い変化球を投げるときは、三塁側に重心が残る。

右肩が開いてシュート回転する。

これらの動作は制球のいい投手に見られる。

それと、秋山はテイクバックのときに両肩がM字になる。

これは、肩に瞬発力により体重がかかって肩を損耗するからやめた方がいい。

カープ打線は、秋山に0で抑えられることはないだろう。

秋山は、71球目、73球目(5回)でトップを作ったときに右肩が下がり、ボールを引っ掛ける。

秋山の肩は限界に達した。

広島打線はそこを捕えた。

會澤は、ヘッドを残して、重心を後ろに残して右中間へ二塁打。

菊池のところで、再度、トップを作ったときに右肩が下がり、ボールを引っ掛ける。

ボールは目線から遠いインロー。

ここは、振らないね。

丸は、右足をスライドステップしたとき、ヒッチして上げてトップを作りグリップが高く上がっていた。

始動は遅れていないね。

ヘッドは少し寝ていたが、インローの球を肘で掃ってライト線へ。

松山はヘッドを遅らせて壁を作って犠飛

安部の左中間の当たりは、トップが浅く始動が遅れてているが、秋山の左足首が弧を描いている分、始動の遅れを最小限に留められた。

安部は前の打席では、右膝が右のつま先より前に出されながらも重心が後ろに残し、壁を作って(手首の返しをこらえて)ライト前へ打っている。

西川は、インハイのカットボールを右肘で上手く掃ってライト線へ持っていった。

秋山は、5回 101球 8安打 被本塁打1 奪三振2 四球2 6失点(自責同じ)。

田中は、トップを作ったときヘッドが立っていて、重心が後ろに残っていたので、引っ張って本塁打することができた。

秋山の限界が来るまでに1点差に詰め寄ることができたという点で、攻撃面では、この一打が決めてになったと言えるだろう。

野間は、トップを作ったときにヘッドが寝ていて、始動が遅れるから、逆方向にしか打球が飛ばない打ち方。

8回西川は、レフトとショート、セカンド間に落ちる安打を打ったが、二塁まで走らなかった。

これは残念なプレーだ。

今日は送球エラーもあったし、攻守とも三塁争いは、安部に軍配が上がったかな。

阪神は、7回から9回の3イニングを、榎田が、42球 2安打 3奪三振 2四球  無失点

試合は、広島が6-4で勝利。

勝利投手は、九里で、7勝5敗

セーブは、中﨑で、4勝1敗 5S

敗戦投手は、秋山で、12勝5敗

対戦成績は、広島の13勝9敗1分け。

まとめ

Johnsonに完投は無理

残り試合5割に満たなくても優勝できるとはいえ、

序盤で7点差以上付けられない限り捨て試合にはできない。

野手も生活がかかっているから、打つなとは言えない。

僅差のビハインドであっても、益してや、僅差のリードであれば、

勝ち継投の投手を投げさせざるを得ない。

優勝は、確実ではあっても、未だ架空の事実。

勝ち越したら勝たなければいけない試合。

裏が攻撃の本拠地の試合なので、

7回に1~2点取られても攻撃イニングが3イニングあるが、

8回はその後の攻撃イニングが2イニング、9回は、裏の攻撃しかない。

ブレイシアとJacksonは、投球動作が安定していないので、具体的には一塁側に回るのが早いことがあるから、

7回を投げさせることはできても8~9回は難しい。

一点差又は同点になることはあり得るから、8,9回は今村、中﨑は投げさせざるを得ない。

佐藤は、体が開く投げ方なので、阪神打線を抑えるのは無理、2点リードは確実にひっくり返される。

昨日ブレイシアは、29球投げているから、この試合に投げさせることは難しい。

8日に九里を投げさせる案は廃案にせざるを得なかった。

Jacksonを7回に投げさせて一岡の登板を回避することはできても

試合前から今村と中﨑の登板を回避するのは難しかったのではないか。

筆者は、月に1度あるかない先発が序盤で炎上する試合に備えて、最低中3日程度空けざるを得ないロングリリーフに1枠を割くのは反対の立場。

九里の球数21球で交代は妥当だと思う。

既に決まってしまったが、8日の先発を中5日で藪田を先発させるのは反対だ。

岡田の中5日も反対だ。

藪田に100球を超えて投げさせるのは難しい。

イニングが食えても6回。

7回ブレイシア、8回Jacksonだとしても、

一岡、今村、中﨑の3人の内、1人は投げさせざるを得ない。

岡田の投げる試合は、前日のブレイシア、Jacksonの球数次第では3人プラスブレイシア、Jacksonのどちらかも投げさせざるを得ない。

藪田は、直近の登板で110球投げている(岡田は86球)。

110球が大したことないだ?

だったら、お前、投げてみろやと言いたくなる。

100球投げると毛細血管が相当数切れると言われる。

数字上でない実際の錯覚はどうか。

これは投げたことのある奴にしかわからない。

個人差はあるが、間隔を開ければ、肘の稼働は回復するが、肩と腰の動作は回復しない。

自分の経験だけで語って申し訳ないが、

一試合に100球投げて6日相当休む(厳密に言うと3日休んで次回登板まで2回40球程度の調整投球をする。登板前日はノースロー。)よりは、毎日試合で15球程度(ブルペン12~13球)投げた方が体に優しいように思う。

プロに入ってきている投手は、全て肩、肘の状態が良くない。

でも投げなければならない。

瞬発力をリリースの瞬間以外は、かけない投げ方をして肩、肘の負担を軽くし、更なる損耗を遅らせることで

対処している。

しかし、これには限界がある。

既に故障しているのだから、故障したらどうするんだということを論じるのは意味がないかもしれないが、

球数を投げれば、更に故障が悪化するわけだから、生活上、それは避けなければならないのだ。

先発もリリーフも球数の累計を減らすと共に、どこかで試合又はブルペンでノースローの日を入れる必要がある。

リリーフ投手は、ブルペンで捕手を立たせての投球をやめる。

捕手を座らせての投球も、試合で投げるよりもリリースの際にも体に瞬発力を極力かけずに手抜きしているだろうが、更に手抜きすることが必要。

その上で捕手を座らせての投球数も減らす。

何連投まで大丈夫か回跨ぎしても大丈夫かは、

本人の肉体(特に下半身、膝、股関節)の鍛え方とこれまでの損耗の程度、投げ方にもよるから何とも言えない。

個人的には、試合で連投はしたことがない。

プロとアマではレベルが違うと言われればそれまでだが、

個人的には、投球練習は、3日連続までは大丈夫で、4日連続は体が言うことをきかなかった。

この試合の一岡は、3球目と4球目でトップを作ったときに右肩が下がっている。

トップを作ったときに静止して、右肩~右足のラインに瞬発力により体重が負荷される。

リリース前に瞬発力が消耗してしまっている。

今村は、フォークを投げるときは、トップを作ったときに肩、肘が上がる。

真っすぐ系のときは、トップを作ったときに右肩が下がり、右肩が開いてシュート回転して失速する。

真っすぐ、変化球共に、リリース前は脱力してフィニッシュで一塁側に右足を送ることで、凌げている。

中﨑は、2球目でトップを作ったときに右肩が下がり、肩の状態は良くない。

フィニッシュでは、三塁側に重心が残っている。

ハムストリングス、腰の状態は良くない。

素人目から見て、一岡の三連投は無理、今村、中﨑は辛うじて投げれれるといったところだろう。

今から言っても遅いが、阪神に一つ勝った段階で、

8日(更に言えば7日、手続き上可能であれば6日)は佐藤祥万を先発させて、3回10失点、

高橋樹也を登録して残り5イニングを投げさせればよかったのだ。

今回の3連戦から学べたことは、勝ち続けたゆえに、勝ち継投のリリーフ投手がいずれも登板過多の場合には、

先発ローテーションが谷間の試合は、頭から後ろへ、最も弱い投手から順に投げさせていくこと。

それと、大瀬良は、10日に登録可能だが、

まさか一軍帯同でナゴヤに連れていかないよね?

指名練習なんかやっていないよね?

頼むから中3日で先発させるようなことはしないでくれ。

山内や澤﨑のような使い方はしないでくれ。

※昨年は、ヘーゲンズを中3日で先発させている。

阪神はMaxで勝っても14勝5敗

カープは後、3勝で優勝できる。

1996年に広島は最後の12試合で2勝10敗、巨人は10勝2敗。

今年の阪神に10勝2敗を当てはめても、まだ広島が1.5差で首位に立っている。

広島はその他の試合で1勝2敗で優勝できるが、

阪神は、5勝2敗しなければ優勝できない。

しかし、今の選手層から言ってそのようなことは発生しないだろう。

より現実的に言えば、カープは、もう既に優勝している。