鈴木誠也は、停滞しているように見えて実は進化しているよ。

Last Updated on 2022年3月25日 by wpmaster

変化球が打てても、体感速度の速いストレートを打てない選手は大成しない。

体感速度の速いストレートのが打てる選手は大成する。

これが鈴木誠也が大成するという根拠の一つだ。

第二打席、石川のカットボールは、インハイの脇の近くの球。

球速表示は、132キロだが、フォーシームよりも、終速は落ちない。

先日の菅野のワンシーム150キロとほぼ同じ高さ、コースだが、シュート系の球はフォーシームよりも手元で失速する。

頭は投手の方に向き、骨盤の上に上体を乗せ、体全体に負荷を掛けずに、膝をルーズに曲げて>字(≠クラウチング)に構える。

両膝、どちらかというと前膝で速度を評価。

左膝を骨盤よりも遥か下にまでしか上げていない。股関節に負荷がかかっていない。

テイクバックも肩を内に入れずにトップを深く入れる。

後ろの膝も柔らかく曲がっている。

左足はテイクバックせず、ノンストップで弧を描かずに落とすだけ、着地する足の位置の探りを省略している。

よって、始動が遅れない。

耳を肩の間からヘッドを出し、割れを作らずに、肋骨付近の筋肉をスライドさせる。

加速していく瞬発力、重心移動を消耗させない。

足を上げて、上げた足をテイクバックしなくても遠くに飛ばせる。

ボールの下にバットを入れる。

前の膝だけでなく後ろの膝も緩く曲がっているから、インパクトのとき重心が前足に移っても後ろにも重心が残っている。

インパクトまで頭が動かない。

左肘を締め、左肘を肋骨に沿わせて、左肘で掃ってレフトスタンド上段に持って行った。

フォロースルーもヘルメットに当たるほどのフルスイング。

歴代の大打者と呼ばれる人は、インハイを打つとき、前の肘が空いたり、

肘を窮屈に畳んだり、

グリップが体の近くを回ったりと、どこかしら欠陥がある。

しかし、それがない。

何で、目線に近いあの球を完璧に、それでいてゆとりをもって打てるのに、

目線から最も遠いアウトローのボール球を振るの?

始動がインハイを打つときと同じなんだよ。

それと始動のときに肘に負荷がかかっている。

だから、体が前に出されて、バットがボールを追いかける動きになって泳ぐ(曲げた膝頭がつま先より前に出てバットの先にボールが当たる)。

フルスイングできない。

空振りする。

どうしたらアウトローのボール球にバットが止まるのか。

逆方向に打たなくたって止まるよ。

もう答えは出てるじゃないか。

後ろの膝の曲げと、前足を骨盤よりも下までしか上げず、前足で弧を描かずにスライドステップする(着地、インパクトのときは膝は曲がる)。

そうすれば、バットを放り投げれば芯に当てられるアウトローを待ってボールの下にバットを入れて引っ張れる。

打撃は完成していないが、昨年よりは進歩している。

ファンの皆さん、心配は要らないよ。

ところで、本日の試合は、8-2で広島の勝利。

藪田は、無駄のない投げ方でストレート、変化球とも圧倒的すぎて、

打者が差される(フルスイングできない)以前にバットに当たらない。

フルスイングできずフェアゾーンに飛ばない。

被安打率も低い。

三振が多くなり、ゴロアウトの比率が高くない。

球数も多くなる。

今日の薮田は、7回 124球 3安打 11奪三振 3四球

イニングが食えない。

先発、救援別のデータを見ただけでは、先発に適しているとは言えないのだ。

今日は大差がついていたからいいけど(今村を準備させてしまった段階で良くないか)、

チームナンバワンのタフな投手である薮田の降板後に、

藪田よりタフでない投手が出てくることになるのだ。