広島7-1ロッテ。交流戦2カード連続の勝ち越し

Last Updated on 2017年12月3日 by wpmaster

対ロッテ第3戦は、中村祐太と佐々木千隼の先発。

中村祐太は、左足を曲げたまま、若しくは本塁に向け真下に膝を伸ばして

又は三塁側に左足首で蹴って引っ込めて

左足で弧を描かずにステップ。

股関節を二塁側に引いて左膝が直角に曲がり、いわゆるタメができている。

腕をテイクバックしたときに一、二塁間に手の平を向けている。

加藤ほどではないが、下半身のタメができているから骨盤の上に上体が乗ってラインもでき、

この前よりも三角筋も使え、胸の張りもできる。

テイクバックしたときに手の平が一二塁間に向けているから、トップを作ってから

手の平が外側に向き、正面に手の平の向きを変えている。

ボールにバックスピンがかかる。

腕は内旋するから縦回転がかかる。

今日は、フィニッシュのときに三塁側に体重が残ることが減り、

真っすぐだけでなく、フォーク、スライダーを投げるときも

左膝を軸に骨盤を使って回転し、一塁側に重心を移し、右足を左足の上を通過させることも多くなってきた。

只、カーブを投げたときの重心移動が今一つ。

カーブより簡単に習得できるので(既に投げられることは投げられるだろう)、チェンジアップを投げたらどうだろうか。

真っすぐが141~142キロ(Maxは145)なのに打者を抑えられるのは、

下半身のタメとテイクバックに秘訣がある。

故障者が続出して一軍の先発が不足したときに、

真っ先に他の二軍投手を抑えて一軍に引き上げられたことには理由があったのである。

中村は、2回表三木亮のところで、トップを作ったときに、右肩が下がる。

3回表角中のところで、トップを作ったときに右肩が下がり、手首が寝てボールを引っ掛ける。

下半身のタメができて、胸の張りもできてきており、

背筋を消耗せず、キレを維持しつつ球数を食える投げ方なので、

今日は98球で降板したが、

このままいけば、右肩の下がりがなくなっていき、試合での球数を増やしていくこともできるだろう。

Johnsonが戻ってからも先発ローテーションで入れて起用すればいいだろう。

佐々木の方は、ドラフト前に見たときは、サイド及びサイドに近いスリークウォーターだったが、

今日は、サイドからスリークウォーター、

更に、初回の菊池のところでは、オーバースローで投げていた。

佐々木は、左足首で三塁側に蹴って戻す、又は真下に左膝を伸ばしてステップ。

左足で弧を描かないが、着地したときのつま先が一塁寄りに向いているので、体が開いた上での横回転であることと

更に、フィニッシュのときに重心が三塁側に残るので、

腕を振りきることができておらず、球速ほどキレがなく一つも三振を奪うことができなかった。

丸に本塁打を含む3打点、エルドレッドにソロ本塁打を打たれた。

鈴木誠也の2本のセンターフライも鈴木誠也が勝手に自滅したもの。

鈴木は、内、外関係なく肘を伸ばして引っ張れるが、一本目は、カーブを待ちきれずに開きが早い。

三打席目のインローのフォークも同じ。

2本目もお辞儀したストレートを、ポイントが体の中心線より前すぎるので、

バックスピンを掛けたものの、曲げた膝がつま先よりも前に出て失速した。

二番手の左の土肥は、一塁側に右足で蹴って戻してステップ。

蹴り戻さずに膝が伸びたまま、右膝で弧を描くことがある。

バティスタは、昨日同様、ややヒッチしながら、ボールを引き付けて

ポイントは中心線より前だげ、左手主導でレフトスタンドに2ラン。

打ち方としては今日の方がいい。

神ってなんかいない。実力だ。

バティスタの本塁打でJackson、今村を温存することができた。

日ハム戦は、一軍で出場するだろうが、Johnsonが復帰する9日には入れ替わりで二軍に降格するのはバティスタの方だろう。

8回は、前々日32球投げた中田廉が登板した。

一岡は前日投げているし、佐藤祥万では、同点又はひっくり返されることもあり得る。

中田廉を出さざるを得なかった。

今村、中田、中﨑、一岡は技巧派寄りだ。

現状、僅差で投げるタフな投手(和製英語のタフじやないよ)はJacksonしかいない。

もう一人タフな投手が欲しい。

Johnsonが先発ローテに復帰したら、薮田自身の先発成績に関係なく、薮田を後ろ(リリーフ)に戻して欲しい。

8月の段階で後ろに塹江が加わり、大瀬良が後ろに回って先発ローテがJohnson、野村、岡田、九里、戸田、中村祐太

先発のサブが加藤、福井、中村恭平となれば、連覇は固くなるだろう。

今村、中﨑が万全ではないので、後ろをこれぐらい厚くしてもやりすぎということはない。

打撃そのものは、降格させるのは勿体ないのだが、後ろの投手は多いに越したことはないので、

外国人の一軍登録は、投手3:野手1が妥当だと思う。

打撃そのものの魅力はペーニャよりも感じるので、必要になるときはこれからもあるだろう。

また、一層、選手層が厚くなった。

僅差で投げないタフな投手のブレイシアの方は、4月に高評価をした安仁屋氏に酷評されていた。

今日は、スライダーの他に、パレイディスのところで、人差し指を少し曲げ中指との間から抜くチェンジアップのような

フォークのようなハードカーブのような球を投げた。

左足を最短距離でステップして着地しているが、このところ登板間隔を短く登板していることもあって、

大瀬良や岡田ほどではないが、三木を三振に取ったスライダーを始め

トップを作ったときに4月よりも右肩が下がってきたというのはある。

リリーフ投手としてヘーゲンズと天秤にかけられる立場が続くだろう。

8回には、トップスピンを掛けてしまい打撃そのものは良くないが、内野安打を打った野間が盗塁と悪送球で三進。

田中の二ゴロで7-1。

野間がベースランニングの速さは既に知っているから、

後は、今井、福地、赤松、巨人にいた鈴木尚のようにロースコアの接戦の終盤で盗塁を決められるかだ。

試合は、7-1で勝利。

チーム防御率も3.40とリーグ2位に浮上しました。

前カードに引き続き、今カードも勝ち越し、交流戦4勝2敗で貯金12

交流戦残り全敗でも勝率5割はキープできますが、

そんなレベルの低いことは言わずに、交流戦、その後の阪神戦も勝ち越しましょう。

[追記]

中村祐太は、二軍で投げ方の基礎を作ってきて、球速以上に球のキレがあるので、現在まで、一度も炎上なく、安定した結果を残しています。

これから打たれる試合が全くないかというとそうではありませんが、期待できる投手から、トータルでみれば、ある程度の結果を計算できる投手に変わりつつあります。

Johnson復帰後もローテーションに残していいと思います。