対DeNA戦勝ち越し

DeNAの石田は、ストレートは、148キロから130キロ台とフォームが固まっていないのかバラツキがあり、全投球の約半数がボール球の発展途上の投手なのであるが、それゆえにカープの打者の始動が遅れ、甘い球を見逃したり、振り遅れていたりしていた。福井は、内角寄りのやや甘い低めの真っ直ぐ(失投というほどではない)を戸柱が上手く巻きつけてライトスタンドに持っていき、6回になってストレートが高めに浮き始めたところ、筒香に外角に逃げる高めのシュートを当たった瞬間、追うまでもなくホームランとわかる一発を打たれ、0-3。この段階で、8、9回は、三上(その前に場合によってはワンポイントで田中)、山﨑でDeNAに逃げ切られると思っていた。

ストレートでしかストライクをとれなかった石田も変化球でストライクが取れるようになってきました。

ところが、6回ルナに2塁打を打たれたところで、DeNAは、94球の石田から長田にスイッチ。エルドレッドに死球、新井に四球で満塁。天谷の場面でも長田は続投。DeNAは、ラミレス監督や投手コーチを始めとする現場に権限があまり与えられていないのか、実際の監督が他にいるかのような投手起用であった。天谷の四球で押し出しで1-3、會澤のタイムリーで3-3の同点。

ルナは、前日の新井と共に前の打者の攻め方をよく見ています。

7回表には、6-4-3のダブルプレー。菊池が素手でキャッチして併殺を完成。打者走者が一塁を駆け抜ける前に一塁ベースから足を離した新井も上手かった。

オスカルは、左打者のインコースのストレート(この日の最速は参考までに147キロ)、インコースから曲がるシュートの制球が良く、初戦よりも内容が良かった。

7回裏には、前進守備を採らないDeNAに対し、ルナが強い打球でない三塁ゴロを打って最低限の仕事をして4-3。エルドレッドも甘すぎる真ん中の球を二塁打で続いて5-3。エルドレッドは、リーチが長すぎるので内角高めのストレートが裁けず、外角低めは他の選手が届かないところでも届く。空振りを抑止しなければならないのは、外角のスライダーではなく、むしろ内角の高めであり、内角高めのボール球に対しバットを如何に止め、外中心に攻めざるを得なくさせるかがコンスタントに打てるかの鍵となります。

8回、ジャクスンが決め球がないのかアウトを楽には取れませんでしたが、何とか0で抑えます。

8回には、小杉から西川がプロ初安打の三塁打の後、田中がセンター前に落とし6-3で追加点。菊池の安打で一、三塁。丸の投ゴロで一アウト一塁、二塁。

ランナー1、2塁で安部の当たりは、緩いゴロやフライが落ちてのヒットではなく、ライナーでのセンター前安打であったこと、6ー3でベンチが勝てると確信したのかどうかはわからないが、二塁走者の菊池は本塁へ走らせず三塁で止まらせた。この試合、守備での前後の動きは本来の菊池の動きではなかったし、前述の7回表のセンター前に抜けかけたゴロも田中が捕球し、膝の故障が悪化する前までは、菊池の守備範囲であった。前日の内野ゴロでも一塁ベースを駆け抜けることなく、頭から滑り込んでいたところを見ると、故障は、未だ良くなってはおらず、無理して出ているのではないかと気にかかるところではある。

野間を一塁方向へ引っ張ってゴロを打たせたのは、作戦としてはオーソドックスな攻め方で、ランナー一、三塁でこれをやりたかったところ。

9回中﨑が、良くないながらも右打者にはスライダー、左打者にはシュートを多投して凌ぎ2セーブ目。今は力をセーブしながら夏以降状態を上げてくれればいい。

対DeNA戦は、2勝1敗で勝ち越し。この試合、相手の継投の拙さにも助けられたが、前年のカープであれば、0-3で負けていた試合。

中日戦は、若松、濱田、大野?(前回116球投げているので,この時期、中5日は流石にないか。)

カープは、横山、野村、ジョンスンが予想される。

カープの投手、野手は、中日の選手からみたカープの選手の弱点をルナから聞いていると思うが、すぐに結果は出ないだろうが、果たしてどういう対応を示すか見ものである。