日本ハム対オリックス3回戦(京セラドーム)
先発は、根本悠楓とルイスカスティーヨ
根本は、2回被安打3安打与四球4与死球1、3失点で降板
試合は、3-6で日本ハムが敗戦
根本(左投げ)は、昨シーズンまで左腕前腕部を回内した後、左腕前腕部が背面に達する前に左腕前腕部を回外してテイクバックを止めていた。根本は、他の投手と比べてテイクバックは大きくない。
しかし、左腕前腕部が回内後、左肘が伸展してしまうことにコンプレックスが生じていたものと推察される。
一方、金村尚真(右投げ)は、右腕前腕部を回内後、右腕前腕部が右股関節を通過する前、右肘が伸展しない内に、右肘が屈曲したまま、右腕前腕部を回外、右腕前腕部を回内して右腕前腕部を右肩の高さに上げている。
なお、根本も金村尚真も投球肩の高さに投球腕の前腕部が上がる直前の両肩を結ぶラインがスタンダードWである部分は、一致している。
そこで根本は、金村尚真の動画を集めて、投球動作の改造に取りかかった。
テイクバックは、小さければ小さい程、投球腕前腕部の回外運動の回転半径が短くなり、加速距離が長くなるから投球肘のアクセレーションが進む。投球腕の小指基節骨の入射角がアナログ時計の1:00に近付き、投球する手首の背屈の角度(後述)が0°に近付く。投球腕上腕部の腱板が弛む。
リリースポイントが打者寄りになる。
投球腕前腕部の側副靭帯の前束、深層屈筋が突っ張るが、投球肘が畳まれる。
投球腕前腕部の回内運動の回転半径が短く、加速距離が長くなるから、投球腕前腕部の側副靭帯の前束、深層屈筋が弛む。
リリースポイントが高くなる。
根本の投球動作の改造の方向は正しいという評価を付けることができる。
根本の投球動作の改造が成功したかどうかに関し、結果からではなく、加速距離の面から見ていきたい。
根本悠楓と金村尚真を比較してみる
根本は、左腕前腕部を回内、左手親指PIP関節は、背屈している。
金村尚真は、右腕前腕部を回内、左手親指PIP関節を背屈している。
根本は、左手首を招き猫レベルで掌屈してセットアップしている。
金村は、右手首の背屈してセットアップしている。
根本は、左足内踝、右足内踝を地面に噛ませる。
右足拇指球で地面を蹴る。
金村は、右足内踝、左足内踝を地面に噛ませる。
左足内踝で地面を蹴る。
右足外踝にウェイトがかかる。
金村は、右腕前腕部を回外する。右肘が屈曲する。
右股関節を一塁方向に伸展する。右膝が一塁方向に引っ込む。
金村は、右足親指IP関節が底屈する。
右足の長母趾屈筋が弛緩する。
右腕前腕部の回内運動の回転半径が短く、加速距離が長くなる。
金村は、右腕前腕部を回内する。
金村は、右肩甲下筋が突っ張らず、右肘が浮き上がる。右脇が空く。
根本は、左腕前腕部を回外する。
根本は、左手親指基節骨でボールを押す。
根本は、左足親指IP関節が伸展(背屈)する。
左足長母趾屈筋が突っ張る。
左腕前腕部の回内運動の回転半径が長く、加速距離が短くなる。
根本は、左肩甲下筋が三遊間方向に反時計回りに伸展する。
根本は、左脇が閉じる。
金村は、右腕前腕部を回外してグラブからボールを抜き取る。
右手首の背屈の角度は、0°である。
金村は左股関節が一塁ベース方向に伸展する。右股関節が一塁方向に伸展し、右膝が一塁方向に引っ込む。
金村は、右手親指IP関節を背屈して左手親指基節骨でボールを叩いてボールをグラブに収める。
金村は、右足親指IP関節が底屈する。
金村は、右肩甲下筋が突っ張らず、右肘が浮き上がる。右脇が空く。
根本は、左腕前腕部を回外してグラブから抜き取る。
左手首が掌屈する。
根本は、左股関節が三遊間方向に反時計回りに伸展する。
左膝が三塁方向に引っ込まず、一塁方向に屈曲する。
金村は、右腕前腕部を回外してセットを解く。
金村は、右手首が背屈の角度が0°である。
手首の角度が掌屈か背屈かという評価を付す基準は、尺骨頭と橈骨茎状突起、有頭骨を結ぶライン(橈骨手根関節)で評価を付けるのではなく、手根間関節で評価を付けます。
素人さんは、外観上、橈骨手骨関節を見て掌屈していると評価を付けてしまいますが、実際には、背屈しているのです。
金村は、右肘がコックする。
右肘が落ちる。
右腕前腕部を回内後、右腕前腕部が右肩の高さに達する。
根本は、左腕前腕部を回内してセットを解く、
根本は、左肘が伸展する。
根本は、左肘が下がらずに上がる。
金村は、右腕腕前腕部を回内する。
金村は、左足首の背屈の角度を0°にして左股関節を外旋し、左膝のニーアップを止めた後、左膝を90°に屈曲したまま、左足首を底屈して(左足首を底屈すれば左股関節は内旋するが、左足親指IP関節が底屈しているので左股関節の内旋の進行が防止できる。三塁線方向への前のめりは防止できる)、右股関節を一塁方向に右股関節を伸展(=外旋)、一塁方向に右膝を引っ込めている。
金村は、再び、左股関節を外旋、左足首を背屈して左股関節の内旋を食い止めている。三塁方向への左膝の伸展を止めることができている。
金村は、左股関節、左膝を一塁方向に伸展する(左股関節は外旋)。
左足前脛骨筋が回内(外反)する。
左足首が底屈する。
ストライドが短いから右腕前腕部の回外運動の回転半径が短く、加速距離が長くなる。
右腕前腕部を右肘の上で回内した後(右肘のアクセレーション前)の段階から右足親指IP関節は屈曲しているけれども、右腕前腕部を回外後、右股関節が一塁方向に引っ込むから、左足親指IP関節が底屈する(右足長母趾屈筋が弛む=右腕前腕部の回転半径が短くなる)。左膝が二塁方向ではなく三塁線方向に張り出す。
右腕前腕部を回内、右股関節を内旋後、左股関節が一二塁間方向に伸展し、右腕前腕部の回内運動の回転半径が長く、加速距離が短くなる。ボールがリリース前される前に左膝が一二塁間方向に突っ張る(左膝頭が左膝裏方向に引っ込んで(左膝の背屈)左股関節から下から左足つま先にかけて左膝裏側が膨らむ曲線が形成される)。同じことはフォロースルー期に右腕前腕部を回内した後にも生ずる。
根本は、右股関節を外旋して右膝のニーアップを止めた後、右足首を底屈せずに、左股関節が三塁方向に伸展しないまま。左膝が屈曲したまま右足首の底屈を開始している。
左股関節が二塁ベース方向に編時計回りに伸展する。右股関節の内旋運動の回転半径が長く、加速距離が短くなる。右股関節が弛緩しない。右股関節の内旋を止められない。右膝が右股関節を跨ぎ、右足親指IP関節が伸展する。右股関節、右膝が一二塁間方向に伸展する。
右股関節の外旋運動、左股関節の内旋運動の回転半径が長く、加速距離が短くなる。左股関節が弛緩しない。
右足首を背屈して一塁方向への右膝の伸展を止める。
右足を入射した後の右足の爪先から左足の踵までの間隔は、短くても右股関節のストライドが金村の左股関節のストライドよりも長いので、左腕前腕部の回外運動の回転半径が長く加速距離が短くなる。
左腕前腕部を左肘の上で回内した後、左足親指IPが底屈した後、左足首が底屈してしまい、左足首の甲側が地面に着いてしまう。
左肘のアクセレーション後、左足首は背屈し、左足親指IP関節は底屈する。
根本は、左腕前腕部を回外後、左腕前腕部がレイバックした後、左手の掌が顔方向に向いてから左手首が掌屈するのではなく、、左手の掌が顔方向に向く前に掌屈する。煽り投げ(スナップスロー)になっている(打撃でいうと合せただけのバッティング。「差された」は、投球に掌方向に入られた状態だが、投球を受け切れずに手首がしおれた後の状態になっている。)。
左腕前腕部を回内後、レイトコッキングの角度がオーバーハンドであるが、左肘肘が左肩と同じ高さまで落ちるのを辛うじて止めている。スリークォーターの肘の高さを再現したが、左肘の高さがサイドハンドに近くなっている。
右股関節から下が右股関節の外側に張り出している。
左手中指第二関節からではなく、左手人差し指の付け根からボールが抜けている。
制球ができないし、且つ、バックスピンが増えないので、投球の軌道がヘロヘロになる。
- 左手首を背屈してセットする。
- 右股関節を外旋して右膝のニーアップを止めた後、右足首を底屈してから、右膝を地面方向に落す。
関係記事
2回以降は追加点を取れなかったか?
満塁に至るまでの一二塁及び満塁のケースで採れる手段は下記関係記事のとおりである。何れも2死からでもトライできる。
主なものをピックアップしてみる。
- 犠飛
- ランエンドヒット
- スクイズ
- プッシュバントランエンドヒット
- 重盗
2回表先頭上川畑が出塁する。上川畑が二盗、三盗、本盗すれば、以後の打者に安打が産まれなくても得点できる。
フライボールレボリューション、オーバーラン、Base Steal Aweepin’は、ユニゾンで行える。
二盗、三盗、本盗は、打者によるアシストがなくてもできる。
投手は、カスティーヨ(右投げ)、捕手は、森友哉(右投げ)
スティーブンスンに対する1~3球目にワンバウンドの投球が生じない。
カウント1-2からの4球目、スティーブンスンは、左腕前腕部を回内して左肘を上げた後、右体幹筋、右腕上腕部の腱板が左肩方向に捻転してワンバウンドの投球を空振り三振
打者郡司に対しては、1球もワンバウンドの投球が生じない(郡司は捕邪飛)
五十幡に対しては、2、4、5球目をカスティーヨは、ワンバウンドさせる。
4球目、捕手が二塁に偽投すると、上川畑は帰塁してしまう。
5球目、五十幡は空振りする。
上川畑は、スタートを切ってしまう。
6回表、二死から加藤豪将が出塁
投手は、カスティーヨ(右投げ)、捕手は、森友哉(右投げ)
加藤豪将が二盗、三盗、本盗すれば、以後の打者に安打が生じなくても得点できる。
特に、二死を取られた後は、投手を含めた野手に先方又は後方の塁に送球されても帰塁しない
投手が投球しても帰塁しない。
投手が投球腕上腕部の腱板が凹んだら、スタートを切る。
打者がワンバウンドを空振りした場合のみ帰塁する。
打者田宮は、ヘッドをホームプレートの方に倒して構える。
田宮に対する1~4球目にワンバウンドの投球は生じない。
カウンド1-2からの5球目、田宮は、ワンバウンドの投球を振って空振り三振
8回表二死満塁
投手マチャド(右投げ)、打者田宮(右投げ左打ち)
田宮は、ヘッドをホームプレートの方に倒して構えてしまう。
一塁走者中島卓也、二塁走者マルティネス、三塁走者万波
左腕前腕部を回内後、ヘッドが下がる。
左手首をコックしてヘッドアップ後、左腕前腕部を回内し左肘をカチ上げる。
一塁走者、二塁走者、三塁走者は、打球がリリースされた後、本塁に向かってスタートを切る(ギャンブルスタート)
打球が跳ねるが、二塁手ゴンザレスが一塁に送球し、無得点に終わる。
9回表二死一二塁
投手平野(右投げ)、打者五十幡(右投げ左打ち)
一塁走者郡司、二塁走者スティーブンスン
五十幡は、ヒッティングを行う。
打球がリリースされた後、二塁走者スティーブンスン、一塁走者郡司が本塁に向かってスタートを切る。
五十幡は、左飛で試合終了
守備
6回裏無死二塁
投手杉浦(右投げ)、打者森友哉(右投げ左打ち)
二塁走者セデーニョ
杉浦は、セデーニョの方に首を向けた後、右打席の内側のラインのバックネット方向に首を向け、左足内踝を右足内踝の上にぶつける。
右腕前腕部を回外してセットを解く。
セデーニョは、杉浦が右腕前腕部を回内後、二次リードを取る(シャッフル)。
杉浦は、右腕前腕部が右股関節が背面に達する前に右腕前腕部を回外する。
右腕前腕部が右肩の高さに達する前の両肩を結ぶラインはスタンダードWである。
森友哉は、左腕前腕部を回内後、右肘が突っ張る。左腕前腕部を回外後、左手小指の付け根が投球の軌道の内側に入射する。左腕前腕部を回内後、左手人差し指の付け根がグリップに被さる。
森友哉が産み出した打球は、ファーストバウンドが杉浦の肋骨の高さに跳ねる。
セデーニョがスタートを切る。
杉浦は、右膝をニーアップし、一塁側にターン、両足がクロスする前に右足を右肩の外側に着地させ、右足内踝を左足内踝にぶつける。
杉浦は、プレートの一塁側の端の右側(一塁寄り)のゴロに対し、ジャンプしてバックハンドシングルで触れる。
左手人差し指の付け根と左手親指基節骨で打球を挟む。左腕前腕部を回外する。
杉浦は、ボールを持ったまま、三塁方向にシャッフルする。杉浦は、右足を三塁方向にターン、両足がクロスする。
杉浦は、右股関節を外旋し、シャッフルしながら二塁に送球する。
杉浦は、三塁に走る。捕手田宮が続いて三塁に走る。
セデーニョは、ラインの内側(ラインより前=本塁方向)を三塁に向かって走っている。
二塁に遊撃の上川畑が入る。上川畑は、二塁ベースの三塁寄りのコーナーを蹴って左腕前腕部を回内後、左腕前腕部を回外して送球に触れる。
上川畑は、ボールを持ったまま、セデーニョより更にラインの内側に入り、セデーニョを追いかけながら三塁に送球する。上川畑は、右手首が掌屈する。
上川畑がラインの内側(マウンド方向)を三塁に走る。
三塁手郡司がラインの内側(マウンド寄り)に入る。
郡司は、右足の小指を三塁ベースの二塁方向の黒土と赤土の境界線のマウンド寄りのコーナーに沿わせている。
三塁送球がラインの外側(左翼方向)に逸れる。
郡司は、左手小指の付け根で送球に触れる。
二塁手の加藤豪将が左足の内踝を二塁ベースの三塁寄りのコーナーに沿わせ、右足の内踝を二塁ベースの右中間寄りのコーナーに沿わせ、二塁ベースを対角線上に跨ぐ
郡司がセデーニョを二塁方向に追い詰める。
セデーニョは、ラインの内側で三塁に向かう。
郡司は、セデーニョより更にラインの前を走りながら、グラブでセデーニョの左腕上腕部にタッグする。
郡司は、右腕前腕部を回内、左腕前腕部を回外してラインの内側から二塁に送球する。郡司は、右手首が掌屈する。
加藤豪将は、頭上の高さでフォアハンドシングルで打球に触れる。
打者走者の森友哉が右膝を伸展、左膝を屈曲して二塁に滑り込む。
加藤豪将が左腕前腕部を回内して森友哉の右足前脛骨筋にタッグする。加藤豪将は、左腕前腕部を回外する。
森友哉は、二塁ベースの右中間寄りのコーナーを右足で蹴った後、右股関節を内旋して二塁ベースのマウンド寄りのコーナーを蹴る(ドリルスライディング)。
二塁塁審が当該プレーに付した評価は、アウトで併殺が成立する。
footnote
用語の意味に関しては、下記記事参照