Last Updated on 2022年4月5日 by wpmaster
広島東洋カープは、新外国人投手として、ジョニーヘルウェグ(Johnny Hellweg)投手(29歳)と契約する旨を発表しました。
公称サイズは、身長200cm 体重106キロの右投手。
球種は、フォーシーム、カットボール、スライダー、シンカー(シュート回転のボール)、チェンジアップ。
契約金の評価は、5万ドル(約500万円)、年俸30万ドル(約3,300万円)(いずれも推定)とのことです。
2013年ブリュワーズで8試合に登板(内、先発7試合)し、1勝1敗 防御率6.78(通算も同じ)
2014年に内側側副靭帯の故障をしている。
今シーズンは、ピッツバーグ傘下の3Aインディアンスで24試合(全て中継ぎ)に、登板し、1勝1敗 11S 防御率1.33
3Aでは、通算55試合(内、先発27試合)に登板、14勝9敗 11S 防御率3.22の成績を残している。
27イニング、25奪三振 13四球 whip1.15人/イニング
それでは、ヘルウェグの投球動作(2017年Jackals)を見てみましょう。
ヘルウェグは、右足踵に重心をかけて、右股関節を内旋して左膝を上げます。
テイクバックは、背中の近くまで、深く入り、右肘が伸びるアーム式の投げ方です。
左足を踏み出す前に右足の拇指球に重心を移します。
左足は、踵から着地します。
トップを作ったときに、右腕上腕部が外旋、前腕部は、回外しかかり、右手の掌が自分の頭、更には、打者に向きかかっており、コックした右肘が沈んでいます。
右腕前腕部、右肘は、背中の方に傾いています。
右股関節、右腸腰筋が外旋し、左肩が割れています。
右膝が内に入っているので、瞬発力が逃げます。
この段階で、右肘の出が、左肩、左膝の割れに遅れることが確実です。
右腕上腕部の最大外旋位のときに、打者の正面に両胸、両骨盤が向いています。
ここに出てくる一連の画像は、フォーシームを投げたときの画ですが、変化球を投げたときも、打者の正面に、両胸、両骨盤が向きます。
この動作は、メジャー(2013年)の段階においても、見られます。
これは、致命的です。
リリースポイントに至る過程で、ハムストリングスが伸び、左足が突っ張っています。
ここは、瞬発力をボールに伝えられる動作です。
回転軸が右に傾いていますので、スリークウォーターの投手です。
フォロースルーの段階では、右足を一塁側にターンして上体を一塁側に倒して投げており、左膝の壁は崩れません。
フォーシームは、152キロ、変化球は136キロ前後ですが、瞬発力が逃げる動作があり、打者は、バットとボールの軌道の距離が取りやすいので、炎上必至でしょう。
特に、リリーフでは使いたくありません。
総合してみると、カープの外国人投手の中で、実力は、最も下でしょう。
ヒースやデラバーのような例外もありますが、
今の段階で獲得できるとすれば、このレベルになってしまうのも仕方がありません。
ジョンスン、ジャクスン、カンポス、フランスアとの競争を勝ち抜いて外国人の一軍投手枠3人に入ることは無理でしょう。
ほぼ100%一軍で1試合も登板することなく、今シーズンオフに帰国するでしょう。