先発投手として復活した山井大介のピッチング

Last Updated on 2022年4月12日 by wpmaster

2007年9月に登板5試合で4勝1敗、防御率3.00の成績を上げ、自身初のセ・リーグ月間MVPを受賞する。
同年日本ハムとの日本シリーズ第5戦(ナゴヤドーム)に登板し、8回まで1人も走者を出さない完全試合としたが、9回に降板し、抑えの岩瀬仁紀が三者凡退で抑えたことで、レギュラーシーズン中も含めてNPB史上初の継投による完全試合を達成した。

2012年、1年で先発、中継ぎ、ロングリリーフ、抑えと1人4役をこなし、初めてシーズンを通して一軍に帯同。自己最高の56試合登板、防御率1.43、15セーブ、13ホールドを記録した。

2013年6月28日、対横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム)で、NPB史上77人目(88度目)のノーヒットノーランを達成(3奪三振、4与四球)。

2014年8月に初めて国内FA権を取得。9月6日の対阪神戦(ナゴヤドーム)で7イニングを6安打2失点で、自身初の10勝目を達成し、シーズントータル13勝を挙げ、阪神のランディ・メッセンジャーと共に最多勝、また単独で最高勝率のタイトルを獲得した。なお、36歳で初めて10勝を記録したのはNPB史上最年長記録であり、また、規定投球回をクリアしたのもこの年が初だった。オフに国内FA権を行使せず中日に残留した。

2015年開幕投手に指名され、開幕戦の3月27日の対阪神戦(京セラドーム大阪)で7回を投げ3安打1失点ながら、チームは同点に追いつかれたのちに延長サヨナラ負けを喫した。8月25日の対DeNA戦(横浜スタジアム)で中継ぎで登板し、NPB史上341人目の1000投球回数を達成した

2017年8月31日の対DeNA戦(ナゴヤドーム)では先発で6回0/3を投げ3安打1失点で、802日ぶりの先発勝利をあげた[。また、9月12日の対ヤクルト戦(明治神宮野球場)でも先発で6回を投げ5安打1失点に抑え2勝目をあげた。

2018年は、5月22日に一軍昇格。同日の対DeNA戦に先発し、プロ野球史上9人目の40代での完封勝利を達成した。

動作解析

オーバーハンドに近いスリークォーター

山井は、右足の踵に重心を置き、左膝をレッグアップしたときに右股関節を外旋し、左足を踏み出すまでキープしている。

クイックで投げるときも、右股関節を外旋してからステップする。

右足のスパイクの外側に重心をかけてステイバック。

テイクバックのときに右肩を左肩よりも下げる。

クイックで投げるときは、両肩が水平で、右肩関節を外転する前に右肩を下げる。

テイクバックのとき、右腕前腕部を回内しているが右腕を背中の方に引いているのでテイクバックは横に大きい。

右肩関節の外転のときに、右膝が内に入る。

右肩関節の外転のときに、コックした右肘を一塁側に引かない(肩甲骨の稼働域は広くない)。

左膝はスクエアだが、左肩が開く。

左膝を「く」の字に曲げて左肘と左膝を並進し、左足の着地位置の探りが短い。

左足はスパイクの内側から着地する。

右肩上腕部を外旋してトップを作ったときに、右腕前腕部が回内し、右膝が内に入ることがある。

右腕前腕部を回内するときに、ダブルプレーンになることがある。

左足の着地から右肘が出てくるまで間がある。

各種指標

球種配分

球場別成績