無死一二塁における二塁走者の走塁[対楽天25回戦F3-2E]

日本ハム対楽天25回戦、先発は、加藤貴之と早川隆久
加藤は、24個のアウトを取り、2失点とロースコアの試合を作ります。クローザーをテストされた伊藤大海が9回表の1イニングを無失点に抑え、3-2で勝利します。
今回取り上げるケースは、帰塁するのが尋常でなく難しいケースですが、全ての野手の動きとの関係を確認することで今後類似のケースが生じた場合に対応することができます。
今回のテーマは、無死一二塁における二塁走者の走塁です。無死一二塁における一塁走者の走塁を扱ったコンテンツはこれまでプロアマ問わずリリースされていますが、無死一二塁における二塁走者に関してここまで細分化したコンテンツは、プロアマ通じて当記事が世界初でしょう。

無死一二塁における二塁走者の走塁

無死一二塁からバントで送って一死一三塁とすれば、無安打無盗塁で得点できます。
無死一二塁のケースでは、一塁走者及び二塁走者に進塁義務が生じます。一塁走者、二塁走者は2Wayリードを取ります。三塁ベース上、二塁ベース上はフォースドプレーとなります。塁が詰まっているので、二塁走者は、無死二塁の場合よりもディレードスチールのスタートが難しい。
バントをして飛球が小さいという価値が審判に付けられるとインフィールドフライの規定が適用されませんが、それ以外の飛球に関しては、インフィールドフライの規定が適用され、打者走者はアウトとなりますが、一塁走者、二塁走者は、リタッチしてから進塁して差し支えありません。インフィールドフライの適用されない場合も、一塁走者、二塁走者は、リタッチしてからタッグアップで進塁できます。
無死一二塁のケースでは、三塁側へのバントに関しては、投手は、三塁側にダッシュし、三塁手が三塁に入ります。一塁側へのバントシフトは一塁手が前進守備を採ります。一塁手は二次リードを大きく取れます。一塁手は打球がリリースされたらチャージします。二塁手が一塁に入ります。遊撃が二塁に入り、二塁走者が二次リードを広げるのを抑止します。三遊間が広がります。
一塁ベースに向かった二塁手が二塁に戻り、投手又は捕手が一塁又は二塁に牽制を投じると、二塁走者に三塁及び本塁に進塁されます。関係記事①
しかし、左投手の場合、三塁線に背を向けています。三塁方向にプッシュバントをすれば、三塁手がチャージをかけて三塁がガラ空きになります。
投手が投球をワンバウンドさせた場合、バウンドが浮き上がった後、捕手又は一塁手の何れかがグラブを持たない腕の前腕部を回外してその腕の肘をヒッチした後(=ヘッドステイバックした後)、二塁走者は、スタートを切ります。打者がワンバウンドを振った場合は、二塁走者はスタートを切る必要はありません。打者がインサイドアウトスイングの練習をしなくなるからです。一塁側に飛球を産み出した場合、打球がリリースされた後、捕手又は一塁手の何れかがグラブを持たない腕の前腕部を回外してその腕の肘をヒッチした後(=ヘッドステイバックした後)、二塁走者は左腕前腕を回外して二塁ベースにリタッチします。一塁手又は捕手の何れかがフォアハンド又はバックハンドでグラブを出した後、ホームベースに背骨を向け、フェアグラウンドに背を向けた後、二塁走者は、スタートを切ります。飛球の場合、ノーバウンドで捕球される前に走者がスタートしても、守る野手が審判にアピールし、審判がそれを採用しなければ、二塁走者をアウトにすることはできません。しかし、未だバウンドしていないというところが相違が大きいのです。二死を取られた後であれば、「帰塁不要、指揮官落球待ち」で構わないのですが、無死であるところも難しいところです。
6回裏無死一二塁、投手は左投手の鈴木翔天です。一塁手鈴木大地は前進守備、三塁手は、三塁線を空け、アンツーカーと芝の境目に左足をかけ、前進守備を採ります。二塁ベースは空けていますが、二塁手小深田は、二塁ベース寄り、遊撃手山﨑剛も二塁ベース寄りに守ります。二塁走者の五十幡は、両足共、アンツーカーの外側に出して一次リードを取ります。遊撃手山﨑剛は、五十幡の後ろに守ります。
鈴木翔天がセットを解いた後、一塁走者近藤、二塁走者の五十幡は、シャッフルしながら二三塁間の25%通過したところまで二次リードを取り、左腕前腕部を回外して走塁のトップを作ります。
上川畑は、バントの構えをして打席に入ります。左手人差し指の付け根にグリップを嵌め、左手親指のPIP関節が屈曲しています。鈴木翔天は、インバートWで左肘を摘み上げます。上川畑は、鈴木翔天が左手親指基節骨でボールを叩いた後、左手親指の指先でグリップを叩きますので、左肘が上がりません。左腕前腕部を回外する間が作れません。投手がトップを解除した後、バントをします。上川畑が左手親指の指先でグリップを押し、打球がバットからリリースされた後、捕手太田光と鈴木大地が右肘を上げる前、すなわち、右肘をヒッチした後、近藤、五十幡はスタートを切ります。五十幡は、左腕前腕部を回外して静止します。首が二塁ベースの方に捩じれます。左腕肩甲下筋が突っ張ります。右腕前腕部を回外する間が作れません。右股関節がバックステップできません。二塁ベースにリタッチすることができません。
一塁手の鈴木大地が、落下点の後ろで右肘を上げた後、左足を入射する前に五十幡はリスタートを切ります。鈴木大地は、左腕前腕部を回内してグラブをバックハンドで出しています。鈴木大地が左足のスパイクの外側から入射し、グラブの向きがバックハンドからフォアハンドに変わった後、近藤は、右腕前腕部を回外する間が作れず(=帰塁のトップは作れず)、右股関節が内旋します。一塁手の鈴木大地がホームベースに背骨を向け、マウンドに背を向け、スライディングします。鈴木大地は、左膝を地面に付けて、ノーバウンドでフォアハンドキャッチします。近藤は帰塁のスタートを切ります。鈴木大地は、三塁線に背を向け、ボールを右手親指基節骨で叩いて右肘を上げ、更にトップを作り、トップを解除し、二塁ベースに投げます。遊撃手山﨑剛が送球を受けて右足のスパイクの内側を二塁ベースの一塁寄りのラインに沿わせ、二塁走者の五十幡がフォースドアウトになります。二死一塁となります。

五十幡亮汰のバント

五十幡は、左手中指の付け根にグリップを嵌めます。左手親指のPIP関節が屈曲しています。左足内踝、右足内踝にウェイトをかけオープンスタンスでセットアップします。頸反射しています。ヘッドを45°にして担ぎます。
早川がフルカウントから左腕前腕部を回内した後、五十幡は、左手親指をグリップから外し、左手親指の指先をしならせます。早川が左肘をアクセレーションする前に左手親指の基節骨でグリップを叩きます。バントの構えに切り替え始めます。ヘッドが捕手方向に傾きます。左手親指のしなりが解け、早川がトップを解除した後、左手親指の指先でグリップを押します。右肘が左肩の方に入ります。左腕前腕部を回外する間が作れません。右肘を抜くと、左腕上腕部が内旋します。三塁側スタンド方向に飛球を産みます。

岡島豪郎の右翼守備

4回裏二死一二塁、谷内は、スクエアスタンスでセットアップする。左膝を伸展して右股関節を外旋し、右肘を上げる。左股関節をアウトステップし、左足のスパイクの外側から入射しヘッドを残し、右股関節を剥がし、右前に落ちる安打を打ちます。右翼手の岡島は、背骨の左側で捕球します。首が左肩の方に捩じれます。右手親指の指先でボールを押してボールを抜き取ります。右腕上腕部の肩甲下筋が突っ張ります。左足はスパイクの外側から入射しますが、左股関節が左足のスパイクの外側のラインからはみ出します。左肘を抜くと、右腕上腕部が内旋します。ノーカットで本塁に送球しますが、一塁線をボール1個分出たファウルゾーンで3回目のバウンドをします。地面の窪みに当たってバウンドが変わり、捕手の太田光が捕球できず、送球が三塁線を越え、バックネット方向の三塁席寄りに転がります。投手の早川がボールを追います。早川は、本塁に送球します。太田光は、背骨を三塁ベース方向に向け、両足を三塁線の外側、ファウルゾーンに出して構えます。一塁走者の上川畑は、左膝を屈曲、右膝を伸展してスライディングします。送球は、本塁の三塁寄りのコーナ一を通過します。太田は背骨の左側で捕球し、上川畑の右足にタッグしますが、上川畑の右足踵がタッグよりも早くホームベース上を通過しています。

茂木栄五郎の三塁守備

5回裏一死一塁、カウント1-0から、細川は、早川が左腕前腕部を回内した後、バントに切り替え、三塁線にバントする。茂木は背骨の左側でフォアハンドで捕球する。左肘を右肩の方に入れる。右肘を抜くと、右腕上腕部が内旋する。一塁ベースのマウンド寄りのコーナーの前でショートバウンドする。一塁ベースに入った二塁手小深田が落球する。

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