打者走者を出塁させてからのエンニーロメロのピッチング[対ロッテ8回戦F1-3M]

Last Updated on 2023年3月10日 by wpmaster

野球ファンは、やたらと「適性」という言葉を使います。しかし、人間には、予め性質は備わっていません。人間は、トライ&エラーを繰り返し、投球動作を削り、加え、更新していき、目標ではなくノルマに対応させていきます。
新庄剛志は、監督一年目は、一二軍の入れ替えを頻繁に行い、支配下登録されている選手の殆どを試合で全ての打順で使い、スモールベースボールに対応できるかだけでなく、インサイドアウトスイングでフライボールを産み出す”振る力”もテストしています。テストによって、選別を行っています。具体的には、オフにクビにする選手、クリーンアップで使う選手、機動力野球で使う選手、バントで送る選手、強化選手にカテゴライズする作業を行っています。投手に関しては、先発、リリーフをシャッフルし、全てのケースで登板させ、クイックでインサイドアウトスイングで振る、すなわちギアを上げて投げることができるかをテストしています。その上で、オフにクビにする選手、クローザー、セットアップで使う選手、僅差のビハインドで使う投手、敗戦処理で使う選手、先発で使う選手の選別を行っています。

先発伊藤大海

伊藤は、右足のスパイクの外側を一塁側に沿わせ、左足のスパイクの内側でエッジをかけ、左肩、左膝をオープンスタンスにしてセットします。頸反射しておらず、首は、左打席の内側のラインの捕手寄りを向きます。左腕前腕部、右腕前腕部を回外、右足外踝から踵寄りににウェイトがかかります。左股関節、左膝を屈曲し、左足首を底屈しています。頸反射はしていません。左肩が左打席の中心線(実際にはそんなもん敷いてありません)を向きます。

左腕前腕部を回内すると右足踵にウエイトがかかります。左足首が背屈します。左肩が左打席の中心線(実際にはそんなもん敷いてありません)を向きます。首は左打席の外側のラインを向きます。左足踵は一塁線方向を向き、左足の外踝がホームベース方向に向きます。左股関節は外旋しています。左足裏をホームベースに向けることができていません。右腕前腕部を回内すると右膝が折れます。右肘は伸展したところで停止します。左股関節、左膝が伸展します。頸反射はしていません。首は、再び、左打席の内側のラインの捕手寄りに向きます。右足小指球にウェイトが移ります。二段モーションで投げると、クイックで投げた場合よりもこれら動きが顕著になります。

右腕上腕部を内旋して右手首を下にして右肘を屈曲させます。右手親指の腹でボールを叩いて右腕前腕部を回内します。右肘を逆Lにしたところで停止するスパンは短いですが、インバートWで右肘をつまみ上げます。

左腕前腕部を回外します。右足拇指球で地面を荷重し、後ろに蹴り始めます。頸反射はしておらず、両肩を結ぶラインの内側に埋没します。左肩は左打席の中心線を向き、首は、左打席の内側のラインの捕手寄りを向きます。左股関節は外旋しています。右手親指を完全にしならせる間が作れません。

最大背屈位から右手親指のしなりを解いていきます。リリースの直前の左膝の屈曲は、135°より浅くできています。しかし、リリースの瞬間、右腕上腕部が凹み、右腕と背骨が垂直に交わらず、両肩を結ぶライン上に肘があるとするSSEラインが崩れます。バックスピンが完全にはかからないので、ボールの軌道が吹き上がりません。右手親指の腹でボールを叩いた直後、右手人差し指の付け根が被さった上で、右手中指の第二関節からボールが外れます。ボールがふけてしまいます。フォロースルーで右手中指の第二関節にボールが引っかかりません。
伊藤は、107球を投げて6イニングスを食い、3失点で降板します。

先発ロメロ

ロメロは、走者がいる場合、マウンドの頂点に左足のスパイクの外側を沿わせ、右肩、右膝をスクエアスタンスにしてセットアップし、完全にスタンダードWで左肘をつまみ上げます。トップを作る間が作れます。左手の親指がしなります。左肘が上がります。バックスピンを産み出すことができます。

ロメロは、走者がいないときは、三塁側に左足のスパイクの外側を沿わせ、右膝、右肩をクローズドスタンスにしてセットアップし、左肘を伸展してから、左腕上腕部を内旋して左手首を下にして左肘を屈曲させます。左手親指の腹でボールを叩いて左腕前腕部を回内します。左肘を逆Lにしたところで停止するスパンは短いですが、インバートWで左肘をつまみ上げます。右足の入射は、走者の有る無しに関係なくスパイクの外側から入射します。

野村は、右肘をフライングエルボーをさせる間を作り、左翼席にソロ本塁打を打ちます。

既に走者が出塁している場面では、清宮は、ロメロ、ゲレーロの投球に対し、左手の親指が屈曲して左手人差し指の付け根がグリップに被さります。グリップが指の付け根からふけていきます。右肩がホームベースに被さります。左手親指のしなりを解く前に右肩が開きます。空振り三振します。

松本は、ロメロに対しても、益田に対しても、ストライドが広がり、ヘッドを立てる間が作れません。トップを作る間もできないので、右手親指の腹でグリップも叩けません。ロメロに対し、スイングできずに三振します。益田には遊ゴロを打たされます。

アルカンタラは、トップハンドの親指のしなりを解いた後、中島卓也がファウルを打つときよりはストライドが狭い分ヘッドが立っています。ヘッドが立った上で投球の軌道の下に入るのであればまだしも、トップポジションでヘッドが寝たところから、ヘッドが完全に立っていかず、投球の軌道の下にヘッドが入ります。逆波のスイングになっています。スライス回転を産み出してファウルしていますが、ロメロの投球の軌道とスイングの軌道に誤差が生じています。5回裏二死二塁、二塁走者石井は、初球、三塁に向けてスタートを切ります。しかし、アルカンタラは、左飛に終わります。

石井一成は、トップポジションの過程に入る前のヘッドを立てていく前にストライドが広がり、首がホームベースの方に入ります。

鈴木健矢のピッチング

サイドハンドから打者に投球する場合、左足のスパイクの内側の踵寄りから入射する。
一塁牽制を投じる場合は、左足のスパイクの外側から入射する。
髙部は、鈴木健矢が右手親指でボールを押した後、右肘がつまみ上がる前にスタートを切る。右足のスパイクの内側から入射する。左足は、拇指球から入射する。左足拇指球で地面を蹴ると右足がO脚になる。アルカンタラにタッグされてアウトになる。

総論

日本ハムの各打者は、昨シーズンまでより振る力がアップしています。打者走者を出塁させてからのエンニーロメロと対すると、振る力が落ちます。

打撃の源泉及び土台

ロッテ

1回裏、ロメロは、20球目、清宮に対し、アウトローにスライダーをワンバウンドさせる(ボール)。
1回裏、ロメロは、24球目、清宮に対し、アウトローにスライダーをワンバウンドさせる(空振り三振)。

ロメロは、右足の拇指球で地面を蹴ってから首を左打席の外側のラインを一塁線が交わるポイントに向ける。右膝は左股関節の下、左膝頭の上でアウトサイドの角度で屈曲する。右足首が背屈する。左腕前腕部を回内後、左手首は両股関節を結ぶラインは越えるが、背中からはみ出ない。右足の前脛骨筋が回内(外反)する。左腕前腕部を回外する。左足の小指球にウェイトが移り、左足踵が浮く。左足の左手親指基節骨でボールを叩く。左肘のアクセレーション前に頸反射しない。右股関節が外旋している。リリース直後に左腕上腕部棘下筋が凹む。

3回裏、ロメロは、48球目、アルカンタラ(右打席)に対し、インロー(右打者のアウトロー)にスライダーをワンバウンドさせる(ボール)。
4回裏、ロメロは、62球目、野村に対し、アウトロー(右打者のインロー)に対し、スライダーをワンバウンドさせる(空振り)。

5回裏、ロメロは、73球目、万波に対し、インロー(アウトロー)にスライダーをワンバウンドさせる(ボール)。

ロメロは、左足のスパイクの内側、右足のスパイクの内側でエッジをかけ、プレートの三塁側に左足のスパイクの外側を沿わせる。グラブは背骨の左側で首の高さにセットする。右膝は、左股関節の高さでインサイドの角度で屈曲する。右足首は背屈する。

左腕前腕部を回内後、左手首は両股関節を結ぶラインは越えるが、背中からはみ出ない。右足の前脛骨筋が回内(外反)し、右足の裏が立つ。インバートWで左肘を摘み上げる。左肘のアクセレーション前に左足の拇指球にウェイトが移り、右股関節が外旋する。頸反射している。リリースの直後に左腕上腕部棘下筋が凹む。

7回裏、東條は、13球目、宇佐見に対し、アウトロー(左打者のインロー)にシンカーをワンバウンドさせる(ボール)。

日本ハム

2回表、伊藤大海は、21球目、レアードに対し、アウトローにスライダーをワンバウンドさせる(ボール)。
3回表、伊藤大海は、43球目、エチェバリアに対し、アウトローにスプリットをワンバウンドさせる(ボール)。
3回表、伊藤大海は、45球目、エチェバリアに対し、アウトローにスプリットをワンバウンドさせる(ボール)
3回表、伊藤大海は、58球目、山口航輝に対し、アウトローにスライダーをワンバウンドさせる(ハーフスイング、ボール)。

9回表、西村は、4球目、エチェバリアに対し、インローにスプリットをワンバウンドさせる(空振り三振)。

西村は、背骨、首を三塁線に向け、右足のスパイクの外側を三塁線に沿わせる。左足の親指の付け根から踵が右足の踵からはみ出ている。グラブを首の後ろに持ってくる。グラブを帽子のひさしの上に持ってくる。首を左打席の中心線に向ける。左足の拇指球で地面を蹴る。グラブが首の高さで背骨の右側に入る。リリース直後に右腕上腕部棘下筋が凹む。

エチェバリアは、右足のスパイクの内側拇指球寄り、左足の拇指球でエッジをかけ、スクエアスタンスでセットアップする。骨盤と両肩を結ぶラインを平行にしてニュートラツポジションを作る。頸反射はしていない。両手首を耳より上の位置に持ってきてグリップを右手中指の付け根に嵌める。右手親指PIP関節を屈曲して右手親指の内側のラインをグリップに当てる。ヘッドの角度を45°にしている。

9回表、西村は、11球目、髙部に対し、アウトロー(左打者のインロー)にスプリットをワンバウンドさせる(ボール)。

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