インステップ(クロスステップ)の原因とその克服

Last Updated on 2023年1月3日 by wpmaster

前足の拇指球でボールをリリースする方に地面を蹴ると、後ろ足の足首が底屈します。後ろ足の膝が屈曲し、踵が浮き上がります。トップハンドの上腕部が内旋します。前膝を骨盤よりも上げると、後ろ足の股関節が外旋します。後ろ足の踵で地面を荷重します。トップハンドの肩甲下筋が横に突っ張ります。トップハンドの親指の指先がしなりません。トップハンドの上腕部の内旋運動の加速距離が短くなります。前足の股関節を外旋すると前膝が落ちます。後ろの足首が底屈し、後ろ足の踵が浮き上がります。地面が反力を産み出したのではありません。トップハンドの肩関節の内転、トップハンドの上腕部の内旋、トップハンドの前腕部の回内しないとトップハンドの肘が上がりません。トップハンドの上腕部の内旋運動の加速距離が短いので、トップハンドの側副靭帯の前束、前腕部の深層屈筋、上腕部の棘下筋が緩みません。トップハンドの肘が上がりません。トップハンドの肩甲下筋が突っ張ります。首、前肘、前肩がトップハンドの肩関節の方に入ります。ボトムハンドの上腕部が内旋し前肩がホームベースに被さります。トップハンド側の腹横筋が突っ張ります。・・・A
トップハンドの前腕部を回外すると、トップハンドの上腕部棘下筋、側副靭帯の前束、前腕部の深層屈筋はの張りが緩和されます。背骨よりもトップハンド側の胸がトップハンドの肩関節よりも前に出ます。トップハンドの肘がトップハンドの肩関節より前に出て下に落ちます。トップハンドの肘が落ちることを「ヒッチする」と言います。トップハンドの側副靭帯の前束が張ります。後ろ足の股関節は外旋しますが張りはMaxまでは生じません。トップハンドの親指の指先がしなります。但し、トップハンドの前腕部の回外運動が完結する間が作れないと、トップハンドの親指の指先がしならず、トップハンドの親指でグリップを押してしまうので、トップハンドの手首がトップハンドの肘より下がります。手首をコックすれば、トップハンドの前腕部の回外運動をする間ができず、首、前肘、前肩が入る間が生じます。
トップハンドの前腕部の回外運動を完結できれば、トップハンドの親指基節骨でバットのグリップやボールを叩けます。トップハンドの肩関節の内旋運動の加速距離が長くなり、トップハンドの小指が立ちます。トップハンドの前腕部を回外するとトップハンドの上腕部の外旋運動の加速距離が長くなり、トップハンドの人差し指の付け根ではなく、中指基節骨の上の第二関節と下の付け根にグリップやボールを嵌めることができます。トップハンドの親指の指先がしなり、トップハンドの親指基節骨でグリップやボールを叩けます。トップハンドの前腕部の回外運動、上腕部の内旋運動の加速距離が長くなり、トップハンドの肘がトップハンドの肩よりも高く上がります。トップハンドの前腕部の深層屈筋、側副靭帯の前束、上腕部の棘下筋、肩甲下筋が緩みます。腹横筋が緩みます。前足の拇指球で地面を蹴らないので、踵体重になりません。上半身が背中の方に捻転しません。トップハンドのフライングエルボーの前でも後でも後ろ足の拇指球で地面を蹴らずに、両内踝をぶつける(シャッフル)することができます。よってインステップしません。・・・B

バックネット裏のファウルはホームランと紙一重なのか

トップハンドの肩甲下筋が突っ張ってトップハンドの肘が上がらないと、ボトムハンドの肘が落ちずに、ボトムハンドの肩甲下筋が突っ張り、前足のスパイクの内側から入射します。前足の股関節が伸展(=外旋)し、両股関節の間隔が広がります。前足の内踝がインステップします。前膝が屈曲し、前股関節が前膝を荷重してしまい、前足に回転軸を作ることができません。トップハンドの前腕部を回外する間が作れず、トップハンドの上腕部が内旋したままトップハンドの人差し指の付け根から入射するかトップハンドの前腕部の回外運動の中途で小指の付け根から入射します。
・・・A.
Aの場合よりもトップハンドの前腕部の回外運動が進行してトップハンドの小指の基節骨から入射した場合、Aの場合よりも小指の入射角が水平よりも遠く、垂直に近くなります。後ろ足の股関節が外旋し、前足首が背屈し前の股関節が引っ込みます。・・・B.

Bの場合、Aの場合よりもトップハンドの親指の指先がしなります。トップハンドの親指基節骨でグリップを叩けますので、トップハンドの上腕部の内旋運動の加速距離が長くなります。後ろ足の股関節の内旋運動の加速距離が長くなります。バナナカーブが垂直に近くなります。両股関節のストライドが狭く、回転半径が短くなります。後ろ足の股関節の内旋運動が縦回転を産みます。Aの場合よりも後ろ足の股関節の加速距離が長くなります。トップハンドの親指でグリップを叩いた後、Aの場合よりもトップハンドの肘が上がり、トップハンドの小指が立ちます。トップハンドの深層屈筋、側副靭帯の前束、棘下筋が緩みます。打球にバックスピンが加わります。
トップハンドの前腕部を回外後(フォロースルー後)、ボールの下を空振りした場合でも、ボールを擦った場合でも、Aの場合よりも投球の軌道の投手寄りで、トップハンドの小指基節骨の入射角がAの場合よりも水平から遠く、垂直に近くなりボールを擦ることができます。ファウルの角度が垂直に近くなります。
打球にスライス回転がかかって、バックネット裏にファウルを打っても、ファウルの角度が水平に近ければ、本塁打と紙一重ではありません。惜しくも何ともありません。
白人、黒人が生まれつき腹横筋が強いから飛距離を産み出せるのではありません。トップハンドの肘をヒッチすることによってトップハンドの肩関節の内旋運動の加速距離を伸ばしているから飛距離を産み出せるのです。日本人で中距離打者に留まっているという価値が付される打者、投球の失速が大きいという価値が付けられる投手は、ヒッチを否定し、前膝を骨盤よりも高く上げているのが原因です。インステップをすれば、股関節の回転半径が長くなり、トップハンドの前腕部の回外運動、上腕部の内旋運動の回転半径が長く、加速距離が短くなります。投球又は打球にジャイロ回転が加わるから飛距離を長く産み出せなくなるのです。

インステップの克服手段

ヒップファーストで前足を入射すれば、前足のスパイクの外側から入射できますが、ボトムハンドの肩甲下筋が前後に突っ張ります。両股関節のストライドを狭くできません。インステップも修正できません。
投手又打者は、トップハンドの前腕部を回外した後、トップハンドの小指基節骨を垂直に立ててトップハンドの手の甲がネットに掠るか掠らないかの位置に、背骨の前にネットを建て、又はネット方向に自身が移動してネットを両肩を平行にして立ち、素振りをする練習をします。トップハンドの前腕部の回外運動の加速距離が長くなり、トップハンドの前腕部を外旋運動の加速距離も長くなります。ネットと背骨の距離を狭めた位置での素振りにより、打者は、構え遅れが生じなくなります。コックしなくなります。
その後、ボトムハンドをトップハンドにして、この素振りを行います。ボトムハンドの前腕部の回外運動の加速距離が長くなり、トップハンドの外旋運動の加速距離が長くなります。ボトムハンドの肩甲下筋が外側に突っ張らず、ボトムハンドの肘が真下に落ちます。
前足の内踝がインステップせず、後ろの股関節から近い距離で、前足首が底屈し、前足のスパイクの外側から入射できます。

Aのスイングでも、Aの投げ方でストライドを広げ、低目のコーナーを突く投手に対しては、ファウルを連発できます。一方、トップハンドの前腕部の回外運動ができないかできても完結せずトップハンドの肩関節が内旋しているので、コーナーギリギリやワンバウンドを投げられると審判からスイングをしたという価値が付けられます。Aの投げ方で、捻転差を大きくして高目に投じられるとフライングエルボーをする間が作れず、ど真ん中にカーブを投げられると、Aの打者は捻転差が大きくなり、トップハンドの前腕部の回外運動をする間が作れなくなります。
打者のベルトよりも高い投球の軌道に対し、ストライドを広げずに、回転半径を短くして加速距離を長く、引っ張ってフライボールを産むスイングをすると、ヘッドが届く範囲が広がります。結果として空振りをしたり、ファウルをしたとしても、相手投手は、ストライドを広げて低目のコーナーギリギリに投げてきません。右投手は、プレートの三塁側に、左投手は、後ろ足のスパイクの外側を沿わせ、前肩を入れたり、インステップして捻転差を作って投げてきます。BでスタンダードWで投球肘を上げる投手も、フォロースルーの後、投球腕上腕部の内旋運動を一回加え、バックスピンを産み出してきます。肉体が損耗するので、ヘッドが届かないボールゾーンに投げてきます。相手バッテリーから四球をもらえます。Aの場合よりも四球による出塁が増えます。

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