東出輝裕一軍野手総合コーチの打撃理論

広島東洋カープの来季の一~三軍のスタッフが同広報部から発表されました。佐々岡監督の留任は既に決定済、河田雄祐は、ヘッドコーチ据え置きで、外野守備走塁コーチという肩書も付され三塁コーチャーを担当します。また、東出二軍監督が一軍野手総合コーチに昇格しました。一軍野手総合コーチですから、打撃、守備、走塁と全ての面において、個々の選手に手を加え、価値を付ける作業を行い統括することとなります。その上で、攻撃面の作戦を監督に提案します。
打撃理論は、自身がさせられてきた肉体の稼働(労働)及び他者との経済関係を更新しながら作り上げていきます。コーチは、選手が作り上げてきた肉体の稼働、労働力の再生産を確認して、自身の理論と照合しながら選手を弄っていきます。選手によって肉体の稼働の枝葉の部分の相違は、生じても差し支えありませんが、骨格となる部分は、全ての野球選手において当てはまります。コーチの選手に対する価値の付け方次第で、個々の選手の体の動きに手を加えなくても、スタメン起用、個々の場面での起用が異なってきます。

どのコーチも、土台、根本となる体の動くメカニズムを正確に理解した上で選手を弄ったり起用しないと、選手は産み出すサービスはアップしません。試合の中で肉体を稼動させるのは選手です。コーチの助言で、肉体をコントロールして産み出すサービスをアップさせることはできません。メンタルが肉体の稼働をコントロールすることはできないのです。しかし、弄られた選手は、”春、夏、秋と駆け抜け、離ればなれの冬がくる、5分だけでもいいから俺の話を聞いてよ、別れ(自由契約)の電話取り消せよ~”となってしまいます。
広島東洋カープの野球は、三連覇中から下記のとおりである。田中広輔がカットしてファウルを連発し、トップを固めてスウェイして四球を取る、田中広輔が走路を膨らませて盗塁失敗を重ね、菊池涼介がバントで送る。又右股関節の損傷が進んでいなかった菊池涼介が右股関節を剥がして逆方向に打つ。丸がトップを固めてスウェイして四球を取る。新井が単打を打って4人がかりで一点を取る各駅停車の野球してきました。鈴木誠也、エルドレッド、バティスタの連続長打でワッショイ、ワッショイの野球をしてきました。スモールベイスボールの面では、他球団と比べて抜きん出ていたかというとそうではありません。

これをロスチャイルドメディアの使用人が「つなぐ野球」「石井、河田の教え」という価値を付け連呼します。私は、田中広輔、丸の四球の取り方を批判してきました。足を先に上げてボールを待てという石井琢朗の打撃、ボールを見るという練習方法、朝山の背骨の正面からトスを上げさせてファウルを打つ練習方法、河田の前進守備を含む体の使い方に関し、批判してきましたが、私以外のカープブロガーは大資本メディアの使用人に洗脳されました。
カープファンの大部分は、佐々岡、河田、朝山の残留、既存のメンバー間のシャッフルの大部分には反対します。マリーンズ打撃コーチをしていた慶彦に、遊撃小窪に方向に打てのサインを出され、庄司の次に足が遅かった小窪を一軍守備走塁コーチに就任させたことに関しては、カープファンは、他球団にいた期間がわずかであるにも関わらず、他人の飯を食ったとして賛成し、実体のないキャプテンシーという観念によって選手を動かせるいう唯心論に基づいて賛成する者が多数です。野球選手は、OB以外に経済関係が全くないかというとそうではなく、他球団のOB、監督、コーチ、オーナー、スポンサーとの経済関係をフィクションし、ゴマを摺ってコーチを渡り歩く奴がいます。池谷や達川のように複数の球団のコーチを務めてもトンチンカンなことを言う奴もいます。
監督、コーチが決まった以上は、「素人は信頼して見守るしなない」、「応援するしかない」と言う奴がいますが、選手、監督、コーチの実績がご立派でも間違った体の使い方に改造する奴がいるのでとてもじゃないが信頼できません。口を出さずにはいられないのです。
私は、緒方政権最終シーズン一軍打撃コーチであった東出の打撃のプロセスについては批判してきましたが、私以外のカープファンが貧打という結果のみだけを捉えて東出をディスりました。しかし、私以外のカープファンは、攻撃面の更新に関し、何の根拠を説明できずに東出の一軍野手総合コーチの就任には、期待を寄せます。守り勝つ野球について”物知らぬ阿呆ども”と罵る方も、右に倣えで東出に期待を寄せます。この人は、小園がプロ2シーズン目のスプリングキャンプのときも田中広輔が小園よりも上であるという価値付けをしていましたからね。
アマチュアの監督には、バントとキャッチボールしか再現できない監督がいます。それしかできない監督は、ノックは選手にやらせます。それでも野球選手は、監督、コーチからも、走塁における2ウェイリード、バックステップ、フロントステップ、シャッフルに関しては、練習方法が妥当か、実際に使いこなせるかどうかは兎も角、アマチュアのときから例外なく叩き込まれます。広島東洋カープにおいて走塁面でバックステップができている選手は、現段階では、中村奨成、宇草、大盛、上本、曽根、菊池涼介、小園、坂倉、林といます。しかし、河田は、緒方孝市と同様、ケース走塁は、フロントステップ派です。守備面でバックステップができている選手は、菊池涼介、小園、捕手、三塁での坂倉、捕手中村奨成しかいません。メジャーと契約するであろう鈴木誠也も守備面ではバックステップできていません。
しかし、小園、上本以外は、打撃が課題です。菊池涼介、坂倉も143試合スタメンで起用できるほど、インサイドアウトスイングの完成度は高くありません。それ以外の選手は、守備、走塁面のプラスでマイナスを埋め合せることができないほど、打撃動作におけるマイナス面が大きすぎです。前肘が張りヘッドステイバックが小さく、後ろ肩が残らないドアスイングの修正は、茨の道です。労働力が再生産できなくなる前にこれを完全に修正できた選手は未だかつていません。
東出には、打撃のマイナスを修正できないと足が速いだけではスタメンで使ってもらえません。東出が選手個々の打撃にいかにインサイドアウトスイングの完成度の高低の価値を付けるかによってスタメン起用、代走、守備固め起用が変わってきます。

「受ける」と「差される」

「受ける」の意味(価値の付け方)は、”まぢ、受けるぅ~”の「受ける」ではありませんよ。
人間の体は、トップハンドの中指、小指のMP関節を内旋すると、トップハンドの手首がアウトサイドから垂直、インサイドへと変わっていきます(トップハンドの肘のアクセレーション)。トップハンドの手首の角度が垂直になったときトップハンドの手首の背屈の角度が最大になります。よって、ヘッドが下がります。ここで投球の軌道とトップハンドの掌がぶつかることに「受ける」という価値が付けられます。
トップハンドの中指、小指のMP関節を180°内旋し終えると、トップハンドの中指、小指が立ちます。すなわち、ヘッドが立ちます。トップハンドの手首が底屈します。すなわち、トップが緩みます。トップハンドの親指の外旋が最大になります。すなわち、トップハンドの親指の伸展(しなり)が最大になります。蓬莱氏は、トップハンドの肘がヒッチすることに付する価値を小さくします。しかし、トップハンドの中指、小指の内旋を180°することができないと、ヘッドが立ちません。よって、蓬莱氏が付ける価値を低くしている、トップハンドの親指でグリップを押したときにヘッドが下がる”逆波のスイング”になります。
堂林、中村奨成、髙橋大樹、林は、セットアップを解くときに、トップハンドの肘をヒッチしないから、トップハンドの親指先がしなりません。親指先の加速距離が短いので、トップハンドの手首が後ろ肩より高く上がりません。トップハンドの肘も上がりません。後ろの肩関節又は、トップハンドの肘を持ち上げないとトップハンドの手首を首より上に持っていけません。後ろの肩関節又はトップハンドの肘を持ち上げると、トップハンド側の腹横筋が突っ張ります。故に、脱力できません。
メヒアはトップハンドの肘ではなくトップハンドの手首を、前足裏を浮かせてからヒッチするので、前肩関節が背骨の方に入ります。更に、ボトムハンドの手首が後ろの手首を捕手方向に押し込んでいき、前肘が突っ張ります。トップハンドの親指を屈曲して手首を持上げたときに”限って言えば”
、何れの者も後ろの肩関節は残すことができます。メヒアは、ヘッドが下がりますが、トップハンドの中指、小指の内旋が停止したときにヘッドが立ちません。堂林、中村奨成、髙橋大樹、林は、メヒアほどヘッドは下がりませんが、前肘を抜かないとヘッドが立ちません。
前肘を抜けば、トップハンドの中指、小指を180°内旋する間ができないので、トップハンドの人差し指の付け根でボールを受けます。
「トップハンドの手首が背屈した状態でボールを受けて差されているから内野手の頭を越えない」というのは正鵠を得ています。しかし、トップハンドの手首を底屈してトップハンドの人差し指の付け根でグリップを押す、追っ付ける打撃をすれば、ファストボールに負けない、差されても内野の頭を越えるといのは、誤りです。トップハンドの人差し指の付け根でグリップを押すというのは、一旦は、トップハンドの人差し指の付け根で投球の軌道に合わせボールを受けます。よって、合わせただけの飛球になります。
すなわち、トップハンドの中指、小指のMP関節を180°内旋してトップハンドの親指をしならせるというプロセスを産み出せていないから、ファストボールに負けるのです。
東出は、小園のトップハンドの手首を後ろ肩関節の高さに留める打撃に改造し、小園は振れなくなりました。その後、小園は、トップハンドの肘をヒッチしてヘッドステイバックした後、トップハンドの手首を頭の高さに持っていく元のスイングに戻して打撃が回復しました。

インサイドアウトスイングは、ボールの内側を叩くことではない

インサイドアウトスイングは、トップハンドの親指の基節骨でグリップを叩いたときが、スイングの始期です。インサイドアウトスイングに関し価値を付けるとすれば、スイングの始期にヘッドが投球の軌道の内側の、自身の背骨よりも捕手寄りに入れるということです。
トップハンドの人差し指の付け根でグリップを押していく逆波のスイングは、ミートポイントが背骨の後ろになります。よって、第三者は、ボールの内側(捕手寄り)を叩いているので、インサイドアウトで打っていると錯覚するのでしょう。
ミートポイントは、イコールスイングの開始ではありません。ミートポイントは、トップハンドの前腕部の回外期ですからフォロースルー期です。後ろの股関節は外旋します。前の股関節は戻ります(内旋)。インサイドアウトスイングにおいては、ミートポイントは、ヘッドは、前の股関節よりも前、投球の軌道の外側(投手寄り)に入れます。ミートポイントは、逆方向に打つ場合も順方向に打つ場合も投球の軌道の外側、前の股関節の前です。
そこから、順方向に打つ場合には、再度、トップハンドの親指の基節骨でグリップを叩いて後ろの股関節を内旋し、前股関節にぶつけていきます。続いて前の股関節を外旋していきます。

スイングをするときの軸足は、前足か後ろ足か

人間の体は、トップハンドの手首が首より上に持ち上がれば、ボトムハンドの肘がヒッチ(ボトムハンドの前腕部が回外)します。この瞬間から、前股関節から後ろ肩関節を結ぶラインが回転軸になります。前足と後足のウェイトのかけ方は、前足100:後ろ足0となるとするのが、私の価値の付け方(私見)です。東出は、後ろ足にもウェイトを残すとします。
人間の体は、トップハンドの親指基節骨で投球を叩けば、後ろ足の内転筋が内転します。東出の言うように、トップハンドの手首の最高到達点以降、後ろ足にもウェイトをかけていると、後ろ足の内転筋を内転したときに後ろ足の拇指球にウエイトがかかります。後ろ足の拇指球で地面を後ろに蹴ってしまいます。前股関節がスウェイして前膝が折れます。後ろ足の外踝を前に蹴れません。すなわち、両股関節をぶつけることができません。後ろの股関節を剥がしたとき(=前の股関節を戻したとき)、後ろの膝が地面方向に落ちません。
後ろ足にもウェイトが一部かかるというのは、フォロースルー期になってからの一瞬です。順方向に打つ場合は、ここから再度、前足踵に100%に達するまでウェイトを移してから(後の股関節、前の股関節とも内旋)、更に前の股関節を外旋していきます。

結論

東出は、守備走塁が秀でていて打撃に課題が山積みの選手を起用しても負け続けても簡単に監督、コーチをクビにならないでしょう。しかし、東出に支給される栄養費に付けられる価値は、松田元に下げられます。打てなければ、いくら走塁守備が秀でていても使われないでしょう。よって、セイバー指標が高く付された選手を起用して後付けで逃げ口上を作るので、東出がヘッド格のコーチ及び監督になったところでスモールベイスボールは実現できないでしょう。また、選手の動きを彼の理論に照らしてインサイドアウトの高低の価値を付けて起用しても、少ない人数で得点を取ることはできないでしょう。

デイレードエンドラン、重盗、飛球又はゴロで2つ以上走者を進塁させる野球は、その前に最低、一人は、出塁しないとできません。走塁、守備においてバックステップ、シャッフルができる選手の内、小園以外の選手、走塁においてバックステップ、シャッフルができる選手の内、上本以外は、インサイドアウトスイングの完成度の高い投手に対しては、インサイドアウトスイングで安打を打つことができません。小園、上本以外の選手は、インサイドアウトスイングの完成度の高い選手に対し、出塁する手段は、現状では、①カットしてファウルで粘り、トップを固めスウェイして四球を取る、②ゴロを転がして走る「当て逃げ」③人差し指の付け根でグリップを押してバントするの3つしかありません。しかし、このやり方では、打撃が上達しません。バントもヘッドステイバックしてバントしないとインサイドアウトスイングが崩れます。よって、この2つしか出塁手段がない選手をスタメンで起用しないというのは、選手の起用法としては正しいと思います。現在、いる選手で2人がかりで一点を取る野球をするのであれば、インサイドアウトスイングのレベルを上げるしかありません。相手投手にヘッドが届かないところに投げさせる鈴木誠也のような四球の取り方をしなければいけません。東出のアドバイスでは、インサイドアウトスイングの完成度を高めることはできません。東出が選手の体の動きに手を加えたところで、インサイドアウトスイングの完成度は上がりません。トラックマンやホークアイを労働者に作らせ設置させてもインサイドアウトスイングの完成度は上がりません。野球選手は、投球の軌道を目で追わないからです。完全に一部始終を目で追えないからです。目で追える距離を長くするとストライドが広がりトップハンドの手首が固まります。人間には本能が備わっていません。脳からの指令は実体のない観念です。脳からの指令が肉体の稼働に先立つことはありません。意思は後付けの観念です。肉体を稼動してから感知するからです。トラックマン、ホークアイを購入してもインサイドアウトスイングの完成度が上がらない根拠は、過去の投手の投球動作に合わせて振れば、その投球動作に対するスイングが、その打者のスイングのMaxになるからです。無人で行う素振りは、限界を設定することができません。肉体の稼働の先立つのは、自身の肉体を含むフィクションされた経済関係です。個々の選手自身が、既存の練習を複数試しながら、既存の練習方法にアレンジを加えて振り込んでいくしかありません。

東出が一軍野手総合コーチになったとしても、現在のメンバーでは、ドアスイングの投手から大量点を取って勝ち、それ以外の投手に対しては、4人ががりで一点を取る野球で、2人で一点を取る野球にも、ワッショイベイスボールにも屈するということが繰り返されるでしょう。

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