18/06/2021広島7-4DeNA,一流と三流を分けるものは何か

Last Updated on 2021年6月19日 by wpmaster

私は、小学生のとき、右投げ右打ち、レフトスタンドにホームランを打って、沢山金をもらって美味しいものを沢山食べたかった、欲しいものを何でも買えるようになりたかった。だから本格的に野球を始めました。インハイだろうとインローだろうと、アウトハイであろうとアウトローであろうとレフトスタンドにホームランが打ちたかった。ストライクゾーンに速い球、変化球を投げ込んで完全試合がしたかった。これは、中学(軟式)のときにやったことがあります。しかし、軟式ではちっとも珍しくありません。
自分がホームランを含む3安打を打ってチームが負けるのと、自分が無安打でチームが勝つのとどちらが嬉しかったかというと、圧倒的に前者です。
自分が7回無失点に抑えながらリリーフが打たれてチームが負けるのと、5回までに10安打打たれて4失点しながらも味方打線が7点取ってくれて勝ちが付けられたのとどちらが嬉しいかと言うと、圧倒的に前者です。
センター返しだとか逆方向に打つ練習はしませんでした。差されてセンターから右に飛んだことは何度もあります。神宮球場の左中間の深いところには、軟球でも硬球でも本塁打を打ったことがあります。金属バットですが。因みに高校卒業のとき、東京ドームは未だできていませんでした。しかし、インローしか本塁打を打てませんでした。
さて、試合は、濵口の一人相撲で勝たせてもらったわけで、濵口を打ち崩せたわけではありません。しかし、小園、林が打ち、玉村が試合を作って勝った。何もこんなときに若手にダメ出しすることねえじゃないかと思うでしょうが、私は言います。

二試合続けてQS達成玉村のピッチング

玉村は、左肘をヒッチした後、左腕前腕部が骨盤を越える。後ろ肩関節が残らない。左腕上腕部を外旋する前は、スタンダードWであるけれども、そこに至る過程で、左手親指基節骨でボールを叩いて左手首を頭の高さに持って行ってから左肘をつまみ上げるのではなく、左肘からつまみ上げる。左腕上腕部から前腕部のラインが弓なりになる。右腕前腕部を回外すると右肘が落ちて右肩甲骨が左肩甲骨にぶつかる。高橋昂也、フランスアは、左腕上腕部を外旋したときに左肩甲骨が右肩甲骨に最も接近するが、玉村は、左肩甲骨と右肩甲骨が最も接近するのが、左腕上腕部を外旋するよりも前である。右肩関節が開くのが早い、左肩関節が残らない。左打者のインコースよりベルトの高さより上のファストボールを投げた場合、アウトハイに同じボールを投げた場合よりもトップスピン、バックスピンが共に弱くなる。左肘側副靭帯、肩関節の損傷の進行が進む。トップを入れ替える間が十分にできない。トップを入れ替えた段階では、まだ右膝が屈曲している。玉村は、セットアップのときは、左手中指の基節骨でボールを握れていたが、トップを入れ替えた後は、手首の上に人差し指の付け根が被さり、左腕前腕部が突っ張ることがある。高橋昂也、フランスア、山本由伸、森浦と比べると僅かにストライドが広いが、登板する毎に、頭寄りに右足を落とせている。左手親指でボールを叩くときに右膝の屈曲が格段に浅くなった。ここが大きな進歩である。

一流と三流を分けるものー外のボールをポイントを前にして速い打球を打てるか

2回表一死一二塁、打者は、8番宇草。次打者が投手の玉村、ベイスターズの玉村を歩かせるということはない。投手だってバットを持っている。振れれば安打を打つことが全くないわけではない。ベンチとしては、宇草が、一塁走者、二塁走者を共に進めてあわよくば菊池涼介に回したい。
宇草は、アウトハイのパワーカーブを一二塁間にゴロを打ち、二塁走者を三塁に進める。日本の野球においては、ユダヤ人に洗脳された指導者によって、アウトハイのボールは、ポイントを後ろにして逆方向に打つことがセオリー化されている。この打ち方だと、トップポジションの過程で前肩関節が開かなければ、後ろの肩関節が残る。トップを入れ替えるとヘッドが立つ。逆方向に速い打球が飛ぶ。実際、林も逆方向に速い打球が打てるようになった。しかし、林は、予備動作でコックするから、左肘をヒッチしたときに左手親指基節骨でグリップを叩く間がない。前肩が後ろの肩よりも下がってトップの位置が頭の高さに達っしてグリップが後ろの肩関節に嵌るのではなく、後ろの肩の高さにまでしか達しない。この打ち方だと、ヘッドステイバックが小さく、後ろの肘が伸びてトップハンドの人差し指の付け根でグリップを追っ付けていくスイングになる。トップハンドの小指が加速しないからポイントは背骨の後ろになる。インローはポイントを前にしてトップハンドの人差指の付け根でグリップを持ち上げ、インハイは、トップハンドの人差指の付け根でグリップの外側をフォローして順方向にバットコントロールする。
インコースを打つときのスイングでアウトコースを振るとヘッドが投球にかすらず、アウトコースを打つときのスイングでインコースを打つと差される。
私は、投手が投球肘をヒッチするのよりも先に、打者は、トップを入れ替えてトップハンドの肘をヒッチして、トップハンドの親指基節骨でグリップを叩いてトップハンドの手首を頭の位置まで持っていき、再度、トップを入れ替えトップハンドの肘をヒッチ&ヘッドステイバック、トップハンドの小指を走らせて背骨よりもポイントを前にしてトップハンドの基節骨でグリップを叩くことを推奨してきた。トップを入れ替えたときにヘッドが下がるのは構わない。上から振り下ろしているからである。セットアップのときにグリップをトップハンドの中指の基節骨で握っていないと、両腕前腕部、手の平の伸筋、屈筋が突っ張ってヘッドが走らなくなる。トップハンドの親指基節骨でグリップを叩けばヘッドは上がる。トップハンドの小指を走らせていく過程で両股関節はぶつかっていくから、外に逃げていくボールにヘッドが当たらない。トップハンドの親指の基節骨でグリップを叩いて両股関節を剥がす、ヘッドをしならせて再びトップハンドの小指を加速させていく。逆方向に打つときは、再度後ろの股関節をぶつけず、順方向に打つときは、再度両股関節をぶつける。
これでは、前足の着地位置を探って打つのと変わらないのではないか?いや、全く違う。
引手の肘を突っ張らせて割れを作る打者は、前足の着地位置を探るのでストライドが広がる。股関節をぶつけて剥がす打者は、ストライドが広がらない。引手の肘を突っ張らせて割れを作る打者はトップを入れ替える前に割れができる。股関節をぶつけて剥がす打者は、トップを入れ替えた後に割れができる。インハイ、インローであろうとアウトハイ、アウトローであろうと始動を早めてヘッドステイバックしてゆっくりとトップを小指が投手方向に向くまで入れ替えていく、インハイであろうと、インローであろうとアウトハイであろうとアウトローであろうとポイントを背骨より前に打てる打者に対して一流打者であるという価値を私は付けている。すなわち、2度打ち(ルール上は、2度打ちはファウルだから、二度バットがボールに当たるということではなく、2度振るということな)ができるかどうかということだ。小園、鈴木誠也は、このスイングができる。前足が頭の下に落ちる。鈴木誠也は、成績が下降している現在もできている。西川も昨シーズンのスプリングキャンプまではできた。
宇草は、トップポジションに入ったときに、右肩関節が背骨の方に入る。左足の外踝より踵寄りにウェイトがかかり、一塁ベンチ方向に左足踵が滑る。トップを入れ替えていく過程(スタンダードWからインバートW)で左足拇指球で地面を後ろにわずかに蹴る。トップを入れ替える間ができない。後ろ肩関節が残らない。大根切りになる。インステップした右足を開いていくのに遅れて左手小指を投球にぶつけていく。左手親指基節骨でグリップを叩く間ができない。左股関節が右股関節から剥がせない。ヘッドが下がる。左手首をコックしてヘッドアップする。バウンドが高く弾む。
林の左中間を破る二塁打も、宇草との違いは、手首を返したり、手首をコックしなかっただけの違いしかない。林は、グリップの外側に左手人差し指の付け根を沿わせてヘッドを上げている。
宇草は、速いゴロが打てないから、ソトは打球を人差し指の付け根で受けない。背骨の右側でバックハンドトスをして右手で捕球、二塁ベースに送球。尤も、先の塁に投げることは松山や田中広輔にはできないプレーだけどな。打者走者の宇草が一塁に残る。
松山は、トップポジションの過程で右肩関節が背骨の方に入る。左肘がヘッドの外側に張り出させる間ができない。右腕前腕部を回内して右肘が突っ張る。トップポジションの左足の爪先は捕手方向に向けており、地面を後ろに蹴っていないが、右足を一歩前に踏み込んでいる。両肩関節を結ぶラインが地面と水平に併進している。トップを入れ替えられない。これは、田中広輔、中村奨成にも当てはまる。四球の取り方も鈴木誠也とは全く違う。
坂倉は、この試合に関しては、右肩関節が背骨の方に入らず、四球を取った。

結論

松山だとか田中広輔は、私の中では、ずっと前から戦力外なので、今更、修正してくれとか何も言いません。
「若手の活躍は、長続きしないから、若手の打撃が崩れてきたときには、ベテランがカバーしてやらなければいけない、ベテランが必要となる」とカープファンは、言います。しかし、小園は、コンスタントにハイレベルを維持できます。田中広輔や松山を使うと、若手が田中広輔、松山のミスを取り返し支えてやらなければならない。若手にとってお荷物でしかない。小園と全盛期の田中広輔は、小園の1年目の後半の段階で既に、王貞治と山本功児、吉村と岡崎同じくらいスイングに振る力に差があります。
小園は、日本で言うと、前田智徳(この人、前足をほとんど上げないが、左肘をヒッチしてヘッドステイバック、後ろの手の親指の基節骨でグリップを叩き、トップの位置が古田、和田よりも高くて浅い。だから頭の下に前足が落ちる。本人は、右手でリードしてスイングしていると言うが、モロ、ガイドハンド主導で、どのコースも左手小指で投球を叩いている。後ろ足が軸であると言いながら、古田、和田の誰よりも前足を軸に振っている。自分の動きを正確に言葉で説明できていない)、メジャーだとバリーボンズとかと同じくらい本物のスラッガーで、レアな存在。小園のスイングは、柳田悠岐、松井秀喜よりも上です。
野球記者に釣られて田中広輔の方が小園よりも上であると言っていた人は、恥じて下さい。
林や宇草に小園のようになれとは言いません。只、松山や田中広輔のようにはなるなと言いたい。