Last Updated on 2020年2月17日 by wpmaster
広島東洋カープは、2020年スプリングキャンプ3試合目の対外試合は中日が相手
先発は床田寛樹と山本拓実
フルスイング=粗いではない。
オープン戦は、野球の動きの土台ができている選手は、フルスイングできるだけのフィジカルを作っていけばいい。
うかうかしてられるのである。
競争を勝ち抜かないといけない選手は、野球の動きをアピールして使用者側を見返さないといけない。
試合後、山口翔、ケムナ誠、中村奨政、メヒアの二軍降格が決定
当落線上の選手で振るい落とされる選手は、どこがダメなのか。
お答えしよう。
Contents
投手陣の調整の進捗度
床田くんは、うかうかしてられる選手
床田は、右膝をレッグアップしたとき左足踵に体重が乗る。上体が三塁側に反る。左足拇指球に体重を戻すから左股関節の外旋ができずに左足のスパイクの内側でエッジをかけて右足を踏み出す。両股関節をぶつけると右膝の壁が崩れる。ストライドが狭いけれども右足で右足の着地位置を探っているのである。左肘は担げていて体軸と左腕の交わりはオーバーハンドであるけれども、左の股関節の外旋→内旋で瞬発力を産み出さていないから回転数の多いボールが投げられていない。
昨年までの課題がクリアできていない。
ここから先はアピールしないといけない選手
山口翔は、左膝を上げたとき、右足は踵体重であるが、二塁ベース方向にステイバックする。右足の踵でもスパイクの外側でも小指球でも二塁ベース方向に地面を蹴らずに右膝がタイトに折れて右足の拇指球に体重が移る。すなわち、右股関節の外旋する間がないのである。右股関節のタメがないから右腕が遠回りして右肘の推進より先に左肩が開く。ほとんど全ての投球でダブルプレーン投球になっている。リリースの瞬間、両股関節をぶつけたときに左膝が屈曲する。
投球の基礎ができていないから、開幕における先発6番手争いからは脱落だろう。
ケムナは、左膝を上げたときに右足の踵に体重をかけて二塁ベース方向にステイバックする。しかし、右肩を左肩よりも下げる幅が非常に小さいので右股関節で地面を二塁ベース方向に蹴らずに大腿骨を骨盤に突き刺している。体軸が前に突っ込んで両股関節をぶつけると左膝の壁が崩れる。右股関節を使った瞬発力が産み出せず左膝の壁を作って前足を軸に骨盤が回せない。右足のターンができない。回転数の多いボールが投げられない。
昨シーズンのプロ初登板のときとは別人が投げているかのようである。推測だが、不勉強なOBに説教されて昭和式の投げ方に変えさせられたんだろうな。
陳腐化したOBの指導は、右から左へスルーして元の投げ方を発展させていけば必ず良くなる。大卒三年目であるが、オスカルや飯田とは違う。一昨年の中村恭平のときと同様、今季結果が出なくてもクビにしたらダメだ。
打者の調整の進捗状況
まずは、うかうかしてられる人達から。
鈴木誠也は、4回表山本拓実は真ん中高目に投じたフォーシーム、左肩を下げてインサイドアウトスイング、差されてスライス回転がかかりすぎて失速。左膝で地面を蹴ることを高めていく作業をしている段階
右膝が内に入るのが早いが、ストライドも狭く右肘のヘッドの外側に張り出して押手主導で打てている。
西川は、1回表、左打者のインハイのフォーシームを本塁打
ストライドを狭め、右膝を突っ張らせ右足を軸に回転半径を狭く骨盤をV字回転、立ち投げならぬ立ち打ちとでも言ったらいいかな、フリー打撃で森下から右翼席に打ったスイングを完コピしたようなバッティングだね。
山本拓実は、左膝を二段モーションで上げたときに背骨が一塁側に反る。右肩を下げ右足踵で二塁側に地面を蹴った後、骨盤が前傾する。左膝で地面を蹴る間ができるから左膝が突っ張って右肘が左股関節の前に出ていく。打撃で言うとヘッドがしなる。
田中広輔は、左打者のアウトハイのストレートに対し、ストライドが広がって手首がダウンロールする。そこからスイングの軌道修正して骨盤が浮いて空振り三振
しかし山本拓実は、西川のところで、二段モーションの後、右足拇指球に体重が移って左足を踏み出す。右肘をつまみ上げる過程で引手が親指が上になる。よって右肘の推進より左肩に開きが先行する。
安部も、4回表、真ん中高目のスライダーを、V字スイングでカチ上げて右翼席に本塁打。ヘッドステイバックの角度もいい。
次からは、使用者側の価値付けを変えていかなければいけない選手達
三好は、5回表、阿知羅の投じたインローのホームランボールを、左膝で地面を蹴って前足を軸に振り、ボールの外側を打つ。ヘッドステイバックの角度もいい。
野間は、5回表の一二塁間の安打(真ん中低目の縦カット)に関しては、ヘッドステイバックの角度もいい。押手の親指でグリップを押し込む。骨盤を前傾させたところから骨盤を縦に回す。ヘッドをボールの外側を打つ2018年の打撃
坂倉は、8回表、福が投じたインハイのシンキングファストボールを右膝で地面を蹴って骨盤を横にズラす「うねり打法」でバナナカーブを作る。右翼席に本塁打
メヒアは、一回目のステイバックをしたときには、右肘で日本人の打者よりも大きくスクラッチしているけれども、右股関節で地面を蹴らずに左足の着地位置を探手いるから左足の着地位置の探りの過程で右肘がヘッドの内側に入る。ヘッドが寝てヘッドが頭から離れる。骨盤が横回転しているから大振りしているように素人には見えるかもしれないが、サイドハンドのピッチャーとメカニズムが同じでヘッドの稼働域は狭い。すなわち、ヘッドがしならない。
宇草も中村奨政も一回目のステイバックのとき、背中が投手に向くぐらい前肩が内に入る。
ロッテ福田秀平、巨人中島宏之、陽岱鋼、炭谷と共通する動きではあるけれども、宇草と中村奨政も極端すぎる。押手の肘より先に前肩を開いてやらないと押手の肘が出ていかないから、頭とボールの軌道が逆を向く。ドアスイングになる。投手の動作の精度の調整が進んでいない今は打てても開幕したら一軍の投手を打てない。
中村奨政は、バッティングに関しては、秋季キャンプでは成長の跡を示していただけに非常に残念である。
中村奨政は、盗塁を一つ刺したが、左足がインステップ、左膝を開かないと右肘が出ていかない。左肩も右肘の出よりも先に開いて送球腕が遠回りする。郡司の足が遅いからさせただけ。
スローイングの課題も修正されていない。
あんなマン振りでボールに当たんのかよと言う人がいるが、後ろの股関節の外旋という野球の土台ができていないと両股関節をぶつけたとき後ろの膝が真下に落ちない。野球の基礎ができていないとマン振りができない。だから、私は、田中広輔ではなく小園を143試合フルイニングで起用しろと言っているのだ。小園は、うかうかしてられる選手だけどさ。
で、崇司だけどさ、コイツ、2年前、シート打撃で、右打席に入ってヘルウェグのインハイを軽々とレフトスタンドに持っていってるのよ。
だから、今回の本塁打を見ても全く驚かない。
上本も、今回5回表に本塁打を打ったときは(投手阿知羅、カウント3-1インハイのフォーシーム)、右足のスパイクの外側に体重を乗せる間が足りずに右膝が内に入ったが、それでも右足底屈ギリギリまで右肘がヘッドの外側に張り出している。
両肘を畳んで前肩が開かない。骨盤が前傾してヘッドが立つ。左膝で地面を蹴って左足踵を支点に左足首を背屈。ヘッドステイバックの大きさ(どの選手もファロースルー期のMaxのとき)は、西川龍馬や吉田正尚よりわずかに小さい程度。村上よりも大きい。右では鈴木誠也や山田哲人と同じぐらいの角度。身長は違うけどさ笑笑。
上本は、グリップを押しての親指で押し込んで、上体も骨盤も縦に回している。両股関節が後ろに引っ込めているから押手の肘が後ろの股関節よりも前に出る。押手の肘の推進が後ろの股関節の外旋が解けるよりも先行する。
ヘッドの稼働域が広いから加速距離が長い。ヘッドが走る。だから飛距離が出る。
後ろの股関節の外旋という野球の土台ができていないとヘッドステイバックを大きく作ることができない。
上本は、左足の着地位置の探りの前に右足の小指球からスパイクの外側、踵でブレーキをかけている。
上本も今回、本塁打を打つ前に(阿知羅がカウント1-0から投じたボール)、両股関節をぶつけて右膝が地面に付くマン振りができているのよ。最後は尻もちをついたけど、ここ笑うとこじゃない。両股関節をぶつけた瞬間以外は、脱力できている。左足首底屈のときにヘッドが立って右肘がヘッドの外に張り出している。ストライドも狭く回転半径が極狭。ヘッド左膝が突っ張って左足首が背屈、ステイバックも大きい。前足を軸に回っている。
それでいて全く力感のない素晴らしいスイング。
ナイス空振り!
阿知羅は、右肘をつまみ上げるときに、菊池保則同様、両肩がM字になる。ルーズショルダーや右肘側副靭帯損傷をしやすい投げ方をしている。
右打ちは、投げるときと軸足移動、ガイドハンドが同一だから右投げ左打ちの打者よりもマン振りできる打者の数は多いから、左打者間よりも競争が激しい。
右打者でヘッドが寝る奴なんてのは、真っ先に落ちこぼれる。
何でメヒアが結果を出しているのに二軍に降格するの?と言っているけど、明確な根拠があるのである。
崇司は、選手層が厚い広島だから菊池涼介や小園に勝てなくて試合に出れないだけで、阪神とか打線の弱いチームに行けば試合に出れる。冗談抜きに近本と同じか近本以上の実力はある。
崇司は、経済面で自分より強い人間に媚びているからクビにならないのではない。
お笑い芸人とは仮の姿。そこらへんのクズ芸人とは違う。
崇司は、ムードメーカーだからクビにならないのではなく、芸ができるからクビにならないのである。
総括
オープン戦は模擬試験のようなもの
誠也や西川は、簡単な問題(ボールの軌道)を出されると100点満点を取れる。難しい問題(ボールの軌道)を出されると60点(差されて逆方向にスライス回転の打球を打つ)が取れる。
堂林、髙橋大樹は、簡単な問題が出されると60点から85点が取れる。上本は、70点から90点取れる。メヒアは60点しか取れない。堂林や高橋大樹は、難しい問題を出されると赤点を取る(ドアスイング、ヘッドアップ、ヘッドの内側を打って合わせただけのバッティングをする、ストライドが広がって振れない)。上本は赤点を免れる。
一流と3流を分けるのはそこである。
両者を分けるものは、パーフェクトインサイドアウトスイングができるか否かである。
レギュラーが約束されているフランスア、ピレラ、小園は、”とりあえず名前を書きました”
本番になったらきちんと合格している。
小園は、左足で地面を蹴って左足に重心を残さずに前足を軸に振る動作を確認している。彼等は、野球の動きの土台、股関節の外旋運動を確認している段階