昨季中盤から先発ローテーションに定着した笠原祥太郎のピッチング

Last Updated on 2024年4月1日 by wpmaster

走るバスタブ、服を脱ぎたくなる時計

大の大人が会議を開いてこんな下らないことを話し合っていた昭和。

で、バスタブに入って野球観戦て、

いくら監督がメグだからって、こりゃねえだろ。

一体、何がしたいん?

尤も、一生のうち、どうあがいても数回しか広島を訪れることがないであろう東京都民にとっては他人事だけどな。

ところで、高橋昂也が、左ひじ関節内側側副靱帯再建術、尺骨神経剥離術、いわゆるトミージョン手術を受けることになった。

フランスアは別格として、チームの左投手の中で俺が最も期待していた投手。

チームとしては、現状、大きな穴ではないが、高橋昂也個人のことについて言えば、とにかく、残念だし、悔しい。

担ぎ投げ故、トップを作ったときに、左腕前腕部が回外して左肘が沈んでしまうところだな。

じっくりと治して、戻ってきてからは、しっかりと一連の投球動作の乱れを修正しないとな。

とにかく、手術前よりもハイレベルで、スケールの大きい投手になってもらいたいね。

さて、今回は、セリーグの左投手の中では、数少ないオーバーハンドの投手で、昨季、広島打線が完封を食らった投手。

昨季の成績(2018)

2年目の昨季は、開幕ローテーション入りしたが、4月25日の巨人戦で1アウトも取れずに6失点し、さらに5月13日の巨人戦で1回2/3を5失点で降板、翌日、登録抹消になった。

再昇格後の6月以降は、13試合で83回1/3を投げて6勝2敗、被安打率0.175、防御率2.70。

2018年9月7日、対広島東洋カープ22回戦(ナゴヤドーム)、3安打5奪三振3四球でプロ初完封を達成している。

動作解析

笠原は、左足の踵に重心をかけて右股関節を内旋して右膝をレッグアップし、左足のスパイクの外側に重心をかけてヒップファーストで右足を踏み出す。

テイクバックのときに、左肩を右肩よりも下げる。

これをしないとヒップよりも右肩が先行するショルダーファーストになってしまう。

テイクバックは、アーム式で横に小さい。

しかし、テイクバックのときに、左腕前腕部を回内した左腕が背中の方に入ることがある。

テイクバックのときに左肩を右肩よりも下げた関係で、左肘をつまみ上げたときに、右肩が外旋し始めることがある。

そのとき、右膝がクローズドしているので瞬発力が下半身に吸収されてしまう(右肘と右膝が並進しない)。

右足はスパイクの内側又は踵から着地する。

トップを作る過程で、右膝が内に入り、右肩がクローズド、右足がインステップする。

臀部が沈み、上体が三塁側に反るので、右足の着地から左肘の出までに間ができてしまうことがある。

投球によっては、右足が着地したとたんに左肘が出てくる(間が短い)。

トップを作ったときに左腕前腕部が回外して左肘が沈む。

トップを作った直後に左腕上腕部を外旋する。

基本は、担ぎ投げのオーバーハンドの投手である。

右肩の外旋(右足はクローズド)に左肘の出が遅れ、リリースの瞬間に左肘の位置が下がることがある。

リリースの瞬間に右股関節の外旋が間に合わずに右膝がクローズドしているので、ボールに横回転が加わることがある。

リリースの瞬間に右足は突っ張らないので、瞬発力が下半身に吸収されてしまう。

リリースの瞬間に右肩を下げるが、左腕上腕部が凹むことがある。

フォロースルーで左手を頭の高さまで持ってくるが(フォロースルーが大きい)、左足を一塁側に着地しているので、左足を軸にタスキ掛けのラインを内旋を完結させて瞬発力をボールに乗せることができず(一塁側に重心が残る)、更に、下半身の負荷を解くことができず、手だけで投げてしまっている。

左足を三塁側にターンさせても、右膝の壁が崩れる。

右足を踵から着地して投げるので、右足の位置を固定するのが難しい、柔らかいマウンドである横浜(防 5.89)、地方球場(同前橋 99.99)での成績が良くない。

傾斜が急で硬いマウンドは、スウェイを抑えるのが難しく、また、右膝を右肘を並進させる投げ方ではないので、東京ドームでの成績(防 6.23)が良くない。

ナゴヤドーム(硬い急勾配)での防御率は、1.71、マツダ(硬いが年度で掘れ易い)での防御率は、4.50である。

右足の着地から左肘が出てくるまでの間が短いので、打者は、レッグアップを早目で(笠原が右膝をレッグアップしたとき)、且つ、骨盤より低くし、ステップ幅を狭くしてトップを早く作る必要がある。

その上で、ボトムハンドの方の肩が内入りしてロックされて上体がホームベースに被さってチェンジアップを空振りしたり、スウェイしてフルスイングできなくなることを避けなければならない。

そうすることで、体軸の使い方に横回転が加わったときや、緩い変化球にもスウェイすることなくフルスイングできる。

各種指標(2018)

コース別成績

右打者

左打者

球種配分

対戦成績

年度別通算成績

NPB