Last Updated on 2019年1月6日 by wpmaster
「投手は、やりがいを感じて投げる」、「監督、投手コーチの酷使によって潰されたと言われたら、その投手に失礼」「腕がちぎれても構わないと思って投げている」「俺をコキ使いやがってという投手はいねえっての」という旨の発言は、疎外労働をさせた資本の逃げ口上、実体のない後付けの方便に他ならず、はっきり言ってムカつきます。
野球選手も酷使されれば、他の仕事で酷使されている労働者と同じく文句も言うでしょう。
実際、私は、かつて、ベイスターズのファンから、佐々木主浩が、4連投を超えて連投させることはないと言っておきながら、5連投をさせた大矢の悪口を言っていたという話を聞かされたことがあります。
今オフもまた、多くの選手が引退し、自由契約になり、プロ野球を去ります。
新な戦力補強として、ドラフト以外の手段には、FA権を取得した選の獲得という手段があります。
人間の行動は、経済関係に基づいて行われます。
人間の行動が、誠意や意識といった実体のない観念に基づいて行われることはありません。
選手への経済上の利益の供与は、選手本人のみにとどまらず、配偶者や子、実家にまで及び、金銭という架空資本にとどまらず、現物支給、低廉譲渡、債務の肩代わり、債権放棄を始め一切のものが行われます。
広島は、FAの権利を取得した選手を引き留めたければ、その選手の労働をビタ一文買い叩かずに評価しろということです。
法人の取引は、資本は必ず存在します。
紙幣は、空想上(オンライン上)無制限に発行することができ、社会でそれが通用してしまっています。
金融資本の利益の土台は、人件費の圧縮によるものなので、会社は簡単につぶさせてもらえません。
もし、親会社を持たないから利益を出さないといけないからとか、銀行が金を貸さないから云々を言う奴がいたら、そいつは世間知らずです。
カープは、どの球団よりも丸や松山に高い年俸を提示することも可能です。
私は、石井や河田に、移籍後もすがりつくカープファンのことを批判していますが、石井と河田が金に釣られてヤクルトのコーチに就任したことについては批判していません。
私は、FAで移籍した江藤や新井に、”生きて帰れると思うなよ”、”死ね”という発言をしたカープファンのことをよく覚えています。
この手のカープファンは、新井がカープに移籍するや否や愛と憎しみは表裏一体であるかのように言います。
これは子供を虐待する親の逃げ口上と一緒です。
人は、やりがいに基づいて行動する、誠意を示せば働く、労いの言葉をかければ働くは、疎外労働をさせてきた資本の、後付けの逃げ口上です。
プロ野球選手も、その選手がした仕事の対価を割り引かない球団に行かなければダメです。
私は、江藤、新井、川口を始め、FAで移籍した選手を責めたことがありません。
丸が、今オフ、他球団から広島以上の評価を受けて移籍したとしても、丸のことを批判しません。
河田と石井がヤクルトに移籍した後も、私以外の大部分のカープファンが、”河田コーチ、石井コーチには感謝の気持ちしかない”、”河田ロス、石井ロス”、”河田イズム、石井イズムの承継”、”河田の教え、石井の教え”、”河田の遺産、石井の遺産”と散々キモいことを言いましたが、私は、丸に関して、移籍した後も、このようなキモいことは一切言いません。
移籍先の生え抜きの一選手と看做して、専ら技術面から対策を練るだけです。
巨人ブランド云々言う人がいますが、ブランドなんて実体のない観念上のもの。
全てのものには価値なんか備わっていません。
選手は、球団の好き嫌いで入団を決めるほど、ガキではありません。
工藤公康、高橋由伸を始め、巨人が嫌いだと公言しながら、巨人に入団した選手はいくらでもいます。
丸は、今が一番、自分を高く売れるでしょう。
私は、丸も松山もFA権を行使すると思います。
先ずは、丸がFAで移籍した場合、人的補償を受けることになりますが、カープは、どの選手を獲得したらいいでしょうか。
私の答えは、左右を問わず、オーバースローの本格派投手です。
Contents
丸佳浩が巨人に移籍した場合
篠原慎平
1990年6月13日生まれの28歳
右投げ右打ち
公称サイズ 186cm 93kg
今季一軍成績
7試合 10回 17安打 2四球 2奪三振 防御率 6.30
オーバースロー寄りにスリークウォーター、肩、肘の状態がいいときには、オーバースローで投げる。
私は、事件を起こす前の、開幕前からこの投手を評価しています。
リリースの瞬間に左足が突っ張り、投げ方が素晴らしい。
今村も一岡も登板過多であると考えます。
中田廉も今季は振るいませんでした。
いつどうなるかわからないので、右の本格派の中継ぎが是が非とも補強が必要。
フルチンになったのがどうだってんだ。
そんなん大したことないだろ。
第一、野球部出身で、人前でフルチンになったことがない奴なんているのかよ。
丸佳浩が阪神に移籍した場合
望月惇志
1997年8月2日生まれ 21歳。
右投げ右打ち
公称 190cm 92kg
来季は、4年目
今季成績
34試合 40回 41安打 16四球 40奪三振 防御率3.83
開幕前は、断トツで、才木が丸のFA移籍に伴う人的補償の筆頭候補でしたが、今季予想どおり、実績を残し、近い将来の阪神のエースになり得る存在にまでなりました。
2番目の候補であった松田は、後述しますが、ソフトバンクに移籍しました。
プロテクトに入るかどうかのボーダーラインどころか、能見や秋山を差し置いて真っ先にプロテクトされる存在になりました。
阪神投手のプロテクト候補は、才木、メッセンジャー、秋山、小野、藤浪、岩貞、岩田、ドリス、能見、藤川、桑原、岩崎、髙橋聡文、岡本、髙橋遥人、石崎が挙げられるでしょう。
阪神期待の投手の一人であり、また、岩田、能見がベテランなのでプロテクトから外れるかもしれませんが、阪神は、先発、中継ぎ、抑えと層が厚いので、望月がプロテクトから漏れることもあり得ない話ではないと思います。
望月は、ステップ幅が狭く、リリースの瞬間に左足が突っ張るので、ボールに瞬発力が伝わる。
この場を借りて言わせてもらえれば、今オフ阪神を自由契約になるであろうモレノを獲得してジャクスンと競わせるのも一つの案であると考えます。
カンポスは、夫人の出産に立ち会うと言って帰国し、再来日してからも登板がなく、帰国することが決まりました。
また、ヘルウェグは、俺の中では来季の構想外です。
丸佳浩がソフトバンクに移籍した場合。
まず、ソフトバンクのファームの選手の動画を見た中から、個人的に評価している選手として3人挙げておきます。
①小澤玲史
1998年3月9日
右投げ左打ち
公称サイズ 181cm 81kg
②中村晨
1997年8月8日生まれの21歳
来季は、4年目
右投げ右打ち
公称サイズ 185cm 93kg
③古谷優人
1999年2月19日生まれの20歳。
左投げ左打ち
公称サイズ 175cm 74kg
来季は3年目。
今季一軍登板なし。
小澤玲史は、テイクバックが大きく、リリースの瞬間に左足が突っ張らない。
一塁側に右膝の壁が崩れる。
※先日、ソフトバンクを自由契約になりました。
中村晨は、わずかにインステップして右足の一塁側へのターンが困難になる場合がある。
リリースの瞬間に右足に重心が残り、フォロースルーのときに左足の位置がズレて左膝の壁が崩れることがある。
※しかし、この投手は、育成選手です。
古谷優人は、コッキングの角度、左肘の高さ、体軸の倒れ方は、田口麗人、高橋樹也と同レベル、スリークウォータよりはオーバースロー寄りの投手。
古谷優人は、2018年のオープン戦3/24のカープ戦に投げているが、そのときの私は、今一つの評価を与えた。
しかし、その後のウエスタンの試合を見て、左股関節のタメができるようになった。
昨シーズンに引き続き、テイクバックが小さいのが素晴らしい。
リリースの瞬間に右足が突っ張っている。
上体を三塁側に倒して三塁側に左足をターンすることができている。
リリースの瞬間に右股関節が上手く使いこなせず、右足がクローズドして縦回転が損なわれていることがあるのが気にかかる点である。
左の指先に故障歴があるので、1試合当たり、それほど球数を投げさせられないので、リリーフ要員だろう。
最後に、阪神から移籍した松田遼馬。
1994年2月8日生まれの24歳。
右投げ右打ち
公称サイズ 184cm 91kg
今季一軍成績
2試合 3回 2安打 3四球 6奪三振 防御率 6.00
テイクバックが大きいのは修正点ですが、リリースの瞬間に左足が突っ張るので瞬発力がボールに伝わる。
ストレートと同じ投げ方で、カーブ以外の変化球を投げられる。
コッキングの角度、右肘の高さ、体軸の使い方は、オーバースロー。
ハムストリングスのスタミナが強化されていないので、先発登板のときは、右足を三塁側に着地してフォロースルーを止めていますが、リリーフ登板のときには、上体を一塁側に倒して右足を一塁側にターンさせてる。
起用するとすれば、リリーフだろう。
丸の人的補償として、松田、松山の人的補償として古谷といったところだろう。
オリックスに移籍する根拠は乏しいが、番外編として、榊原について考えてみよう。
テイクバックが小さいのは、いいところ。
リリースの瞬間に左足が突っ張らないので、瞬発力がボールに乗らない。
フォロースルーのときに両足をシャッフルしているのではなく、リリースの瞬間に右足に重心が残っているが故に、フォロースルーのときに、左足の位置が動く。
一塁側への上体の倒し方が小さく、右足のターンが左足の前を通過しない。
いわゆる手投げでフォロースルーも小さい。
同じ、2年目でも藤嶋や才木の方が上じゃないかなぁ。
丸佳浩は、FAでどこの球団に移籍するのが有力なのだろうか
丸がソフトバンクに移籍した場合、ソフトバンクでは、ライト上林、センター柳田で、丸はレフトになるだろう。
あまり対戦したことのないパリーグの投手との対戦になれば、投手の方が圧倒的に有利である。
セリーグ間の移籍であれば、カープの投手とは初対戦となるが、カープを除く他の4球団の投手とは、経験が全てではないとはいえ、対戦歴が豊富。
対戦歴が豊富な投手の場合、パリーグに移籍するよりは、労力が少なくて済む。
阪神に移籍しても3番センタで試合に出れる。
しかし、ネットが普及した現代でも、地方都市の西宮よりも東京の方が”できること”が多く、利便が高い。
巨人は、高橋由伸のときのように、既に、丸の実家、家族の経済関係を徹底的に調べ上げているだろう。
丸は、巨人に移籍しても陽岱鋼には、圧勝してセンターで出場できる。
マギーもゲレーロも今季限りだろう。
カープの投手と初対戦になるので、前年より少し成績を落とすだろうが、3番センターで出場できる。
メジャーが、丸の攻走守を是が非でも必要としているかというとそこまで必要としていないと思います。
丸がFAで移籍するとすれば巨人だろう。
FA宣言して広島に残留した場合は、広島が巨人、阪神、ソフトバンクよりも経済上の利益供与したからである。
丸が、メジャーに移籍すれば、丸自身が成長します。
丸が、仮に同一リーグのチームにFA移籍した場合、カープの投手の前に敵として立ちはだかり、丸を抑えることでカープの投手は自分のピッチングを鍛えられます。
FA宣言した丸に、”お願い、私達ファンを捨てないで”と横断幕をかかげることは、カープの投手たちの成長を阻害するのです。
丸と松山が移籍した2019年の広島東洋カープ
球団関係者の内野から外野からの転向は難しくないという発言は、松山と丸の移籍を暗示しているのかもしれません。
アマチュアとプロとでは次元が違うので、比較するのは適切ではないというのを認めた上で言わせてもらうと、投手と一塁、外野は掛け持ちできますが、セカンド、ショートと投手を掛け持ちすることは絶対に無理です。
それを踏まえると、内野から外野への転向は難しくありません。
FAで丸と松山が移籍するとなると、野間がセンター、西川がレフトにコンバートされます。
私は、丸と松山の両方が移籍しても、2019年以降もカープがリーグ優勝するとみています。
最後に丸と松山が移籍した場合の2019年のオーダーを掲げておきます。
下記に掲げるのは、私の予想ではなく、私見です。
(遊)田中広輔
(中)野間峻祥
(左)西川龍馬
(右)鈴木誠也
(二)菊池涼介
(一)バティスタ
(三)安部友裕
(捕)會澤 翼
菊池の今季の打率が低かったから、二番から外したのではありませよ。
私は、菊池が3割を打っているときから、一~三番を左打者で固める構想がありました。
私は、相手にⅠアウトをくれてやるバントは好きではありません。
ボールを見ているだけではタイミングは掴めません。
振らなければタイミングがつかめません。
ファウルできる球は、ヒットを打てる球。
ファウルを数多く打つと、ヘッドが遅れて出ます。
空振りは減りますが、ヘッドが下がるのでヒットは打てません。
できれば一振りで捕らえないとダメです。
私は、四球ではなく、打率で出塁率、OPSを稼げという考えです。
ヘッドを遅らせて逆方向に打つことを繰り返すと、ヘッドが下がり打撃を崩します。
ヘッドをボールの外側に入れてボールを引っ掛けて右方向に打てる左打者が2番打者としては望ましい。
ライト線を破れば、一、二番で1点が取れます。
一番から三番まで左打者で固めることを嫌う人がいますが、私は、一~三番は左打者で固めたい。
田中広輔は、右投げ左打ちで左肘が遅れて出るので、インコースのボールを引っ掛けて打つのがあまり上手くありません。
ボールを引っ掛けて打つのが上手い順に挙げると、西川>野間>田中広輔の順です。
西川は、100安打以上を打った上の3割ですから、3番を打たせていいでしょう。
西川は、来季は、.315 15本 80打点ぐらいはやってもらいたいね。
一方、巨人のスタメンです。
(遊)坂本勇人
(中)丸 佳浩
(二)浅村栄斗
(三)岡本和真
(一)ビシエド
(右)長野久義
(左)亀井善行
(捕)小林誠司
まぢ、受ける~な打線ですね。
ゲレーロは、今季の成績から自由契約。
ビシエド、丸、浅村を全部獲得できたら、マギーは解雇でしょう。
巨人なら、陽、田中俊太、吉川尚輝、重信を干すでしょう。
巨人は、先発ローテは、菅野と山口俊しか決まっていません。
田口、メルセデス、畠、今村信貴は、来季活躍するかと言うと、メルセデスは攻略されると思います。
菅野が10完投している現状、マシスンが故障明けで、何しろ、中継ぎ、抑えがいなすぎです。
マシスンがいない現在、まともなのは、澤村ぐらいでしょう。
菅野が投げている試合では、10-0で勝てるでしょうが、それ以外の投手が投げているときは、ルーズベルトゲームの連発でしょう。
打線だけ補強しても巨人の優勝はないでしょう。
西勇輝を獲得しても、あの昭和式の投げ方だと、巨人に来ても今季の野上程度の成績しか残せないだろう。
今シーズン途中、金石がバラしそうになったけど、岡田の右肩の凹みについては箝口令が敷かれているのかな。
岡田明丈は、フィジカル上、先発は、無理です。
猛は、2017年よりもテイクバックが大きくなったことを除けば、言い換えれば2017年までであれば、リリース前に脱力することができており、カープの投手の中で最も良い投げ方をしており、お手本になるような投げ方をしています。
カープが来季やることは、岡田のクローザー転向と、今村猛の先発テストです。
先発ローテは、ジョンスン、大瀬良、野村、 九里、高橋昂也、中村祐太。
今村猛が先発6番目に上手く入れるといいけどな。
ジョンスンも万全でないから、マイコラスレベルの外国人レベルの投手の先発の獲得も考える必要があるかもな。
中﨑ーフランスアー岡田の勝利の方程式は、上記の巨人打線でも打ち崩すのは至難の業でしょう。
阪神も、梅野が三塁タッチアウトになったときに、未だホームインしていなかった、攻走守どれも既に終わっている鳥谷の首に鈴を付けることができなかった阪神も優勝は難しいだろう。
大山が9月に9本塁打したといっても、来季もそのとおり活躍できるかというとわからない。
ヤクルトも山崎晃太朗の肩がディスられてるけど、青木も結構肩が弱い。
リリーフも石山と近藤だけ。
後は、一昨年、俺がカープにドラフト下位で獲れと言った梅野ぐらいかな。
何だかんだ言って、来季もカープが2位に6ゲーム差ぐらい付けてリーグ優勝するんじゃないの?。