Angels大谷翔平に学ぶ瞬発力の乗った速いボールを投げるコツ

Last Updated on 2019年2月16日 by wpmaster

今回は、瞬発力が乗った速いボールが投げられるコツの右投手編とも言える内容です。

今季から、メジャーリーグで登板している大谷翔平ですが、他球団の投手から学ぶことも大切です。

カープの投手も大谷翔平から学ぶところも多いのではないかと思い、アップしました。

ユニフォームの襞(円内)が二塁方向に走っています。

右股関節が内旋できているということです。

これが、インステップを抑止したり、右膝から下を本塁とマウンドを結ぶ線に持ってくるのがトップを作る前に持ってこれる仕組みです。

速い球が投げられるコツの一つです。

左膝は、骨盤より上にあるので、瞬発力がやや、消耗しているかな、少し上げ過ぎに思います。

左膝を上げたときの右足の重心は、踵にあります。

上体を前傾させて右足と上体で「く」の字を作ります。

右膝を内旋させていますが、それほど極端なヒップファーストにもフットファーストにもなっていません。

骨盤も三塁側に滑っていません。

テイクバックのときの、左肩を右肩の高さを比べた場合の右肩の下がり具合は、丁度いいと思います。

右肩を今より下げて岡田明丈のような投げ方にすると、マウンドの傾斜により、左足を踏み出したときに、右肩が急に加速し、右肩に大きな負荷(トルク=肉体を回転させる瞬発力)かかかります。

右足のくるぶしを本塁に向けて、右足の踵を一塁線方向に引いて右膝から下を内入れしていきます。

右膝の曲げる角度も、右膝頭が右足のつま先から出ているので、ややタイトですが、カープの選手達ほどではないです。

大腿骨を骨盤に刺して右肘をつまみ上げていく過程です。

両肩もM字になっていません。

右股関節を内旋したまま固定しCアーチができています(円内参照)。

ヒップファーストが極端でなかったので、右膝が外旋(=内入り)せずに済んでいます。

これも瞬発力がボールに伝わる仕組みです。

左手は、グラブを後ろに引いていませんが、グラブを真下に落とした方が肩甲骨をぶつけて剥がして、リブダウンする投げ方ができるようになります。

トップを作ったときの画です。

ボールを持つ手を頭に近付けています。

手のひらも三塁方向に向けられているので、右肘が下がっていません。

右肘のコッキングの角度も丁度いいです。

右肘に負荷がかかりません。

よって、右胸の出が遅れていません(赤い円内のユニフォームの襞を参照)。

右足の拇指は蹴り上げていませんが、右股関節が内旋し始めています(青い円内参照)。

グラブを持つ手も肋骨の後ろに引き始めてしまっています。

右肘(厳密には、右腕前腕部の回外)→右胸の張り出し(=右肩関節の外旋)→左肩の順に半時計回りするところ、左肩の外旋がやや先行しています。

ボールを持つ手の手の平を一塁ベンチの方に向けると右肘の位置が高くなります。

左足は踵から着地し始めます。

ステップ幅が狭いので、右股関節の内旋の進行が止められています。

ステップ幅が狭いのも速い球が投げられるコツです。

トップを作ったときのコッキングの角度とも関係がありますが、インサイドアウトで遠心力を稼働させたので、右肘の出が加速されて、②(青い楕円のライン)と①(赤いライン及び、赤い円)の半時計回りの順が逆転しつつあり、①→②→③の順で半時計回りが始まる準備ができています。

右腕上腕骨の外旋がMaxの段階です。

右腕上腕骨を内旋します。

回転軸が一塁側へ傾いているので、トップの位置が頭よりも上にあります。

しかし、右肘は伸び切ってはいないけれども、伸びかかって、コッキングの角度は、スリークウォーター(45度)とオーバースローの中間ぐらいになっています。

右肘の出が左肩の外旋に間に合わなかったようです。

右腕前腕部の回外(右肘頭が外側を向いたらシュート回転していまいます。)とシンクロして左ハムストリングス、左内転筋、左膝の蹴り伸ばしが済んで左膝の壁ができています。

左股関節が前に出されません。

上体が一塁側に傾いているので、縦回転の球が投げられます。

日本の右投手で、このとき、左足が三塁側に傾いて、三塁側に傾いている投手がいますが、胸の張り出てくるのが、左肩の開きより大分遅れている投手で、右肘の位置が下がり、そういう投手は、左足に負荷がかかり続けて左膝の壁が崩れてしまいます。

右肘の位置が下がれば右肘が伸びるので瞬発力が逃げます。

両足をクロスさせて右足を一塁側にターンさせています。

この上体の一塁側への傾き、タンブルは、他の日本人投手には、見られません。

右足のターンも右股関節が閉じられています。

左膝の壁が崩れかけてグラブを持つ左腕の側に倒れていますが、他の日本人投手のように垂直に近いところまで曲がって崩れきったりはしていません。

大瀬良もこの過程に近いプロセスができていることがありますが、大部分の球を投げるとき、もっと左膝が折れ曲がって、三塁側に右足を着地させてしまっています。

只、昨シーズンの大瀬良は、上体を一塁側にタンブルさせたときに、左足をケンケンさせてしまいましたが、今季は、それがなくなりましたので、ハムストリングスは強化されつつあります。

腸腰筋の稼働域を広げるトレーニングをしているのでしょう。

むしろ、Mathiesonよりは、左膝の壁の崩れかけを抑えられています。

フォロースルーは、前腕部の内旋→リリースの後に、頭の上に右手が行くぐらいすると更に瞬発力がボールに伝わります。

右足のターンの完了です。

ここでも上体が一塁側に倒れられています。

他の日本人投手はもう少し上体が起きてしまっています。

大谷翔平は、全く投球動作に無駄がないかと言うと、そんなこともないのですが、それでも、162.7キロを記録しました。

それ相応の回転数の多い球が投げられていると思います。

ハムストリングスの強化、投球動作の修正次第では、更に瞬発力の乗ったボールが投げられるでしょう。

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