大瀬良が立て直すことができなかったのと、広島打線が総じて良くなかったね。

Last Updated on 2020年9月4日 by wpmaster

中日との第2戦。

先発は大瀬良と大野

一昨年は大野をからっきし打てず、昨年は、誠也の加入で、ほぼフルボッコに近いぐらい大野を打ち込んだ広島打線。

大野がどのようなピッチングを見せるのか。

大瀬良は、スライドステップで投げ、フィニッシュで右足を左足の前を通過させ、一塁側に重心移動をして投げる。

大瀬良は、ビシエドに対する5球目、この日通算9球目にカットボールを投げて遊ゴロに打ち取るのだが、

トップを作ったときに、右肩がへこむ。

右肩の状態は良くない。

今日は、2回り目か3回り目で、やられるなと思った。

大瀬良は、初回京田の二塁打とビシエドの遊ゴロで1失点。

それでも、前述の重心移動をして凌ぐ一方で、フィニッシュで三塁側に重心が残る回数も増える。

谷沢氏は、池谷氏と同様に、最後の座りがいいと褒めていたが、それは違うのだ。

その”座り”という奴がが、「左膝を軸に最後まで腕を振り切ること」を妨げるのだ。

3回に、京田に対し、この日34球目で再び、トップを作ったときに右肩が下がる。

その後も53球目(4回 打者藤井)、55、57球目(5回 打者 堂上)、65、66(打者 京田)、

82(6回 打者 福田)、101、104(打者 松井佑介)、105、108、110球目(打者 京田)で、

トップを作ったときに、右肩が下がり、ボールを引っ掛ける。

低めに外れる。

目線から遠いので打者は振らない。

バックスピンもかからない。

109球目では、構えたときだけでなく、ステップするときも「く」の字に曲がっている。

左足で弧を描いていなくても、ステップしたときに頭がラインから外れ、前に倒れるので

シュート回転する。

105球目は、フォークが高目に外れ、すっぽ抜けない。

福田をインローの真っすぐでバットを真っ二つに折ったのもシュート回転したもの。

目線から近いところだから振ってくれた。

三角筋が使えなくなってきたので、背筋も消耗している。

大瀬良は、5回に堂上に真ん中高めのストレートを引っ張られ、

左の松井雅人にアウトローのカットボールの一、二塁間に引っ張られ、

エンドランを決められて一、三塁。

大野が送って一死二、三塁。

ニ塁走者も三塁走者もタッチプレー。

暴投と京田のライト前安打で2点追加。

大瀬良の暴投は今季7個目、肩痛と無関係ではありません。

6回は、一死から福田を四球で歩かせます。

藤井中飛の後、堂上が真ん中低めのストレートをセンター前

松井雅人がアウトローの真っすぐをセンター前で4点目

松井佑介がインローの真っすぐをライトへ二塁打。

ここは、骨盤の回転で作った瞬発力が伝わるので飛ぶコースなんですね。

これで5点目

京田がインローベルトの高さの真っすぐに差されて一ゴロ。

大瀬良はへばっているので、ヘッドスライディングの京田に負けてしまいます。

これで1-7。

大瀬良は、5回2/3 115球 10安打 3奪三振 1四球 自責7

ファンは、大瀬良に鞭を入れてはいけない。

大瀬良は、これまで、へばりかけては、前足を軸にした下半身主導の投げ方で修正してきたが、フィジカルの損耗、減耗が先立ち、立て直せなかったのだ。

先発に長い回を投げさせることによって中継ぎの負担軽減を提唱する考えがあるようだが、

とんでもない。

広島の先発投手陣に球数を放れる投手がいない。

5割勝たなくても優勝できるのだから、先発はファームから、

戸田、福井、加藤、中村祐太辺りを上げればいい。

先発から1人か2人後ろに回せばいいのだ。

京田を一塁に置いて代わった佐藤祥万から大島がレフトにフライのヒットを打ちます。

バティスタが三塁へ送球する間に、大島は二塁に進みます。

佐藤祥万は、今日も右足で弧を描いています。

右打者だけでなく、左打者も、目線からリリースポイントが遠いのでボールが見やすいのです。

ビシエドがライトフライで3アウト。

8回、9回は、ヘーゲンズが無失点。

スライドステップで、トップを作ったときに肩、肘が上がり、フィニッシュでの重心移動もできており、

悪くはなかった。

一方の中日先発の大野は、右足で弧を描いて投げる球がある。

三塁側に重心移動できている球もあるが、一塁側に重心が残っていることの方が多い。

三角筋を使って内旋できている球もあったが、

右膝にタメがなく、三角筋が使えず、しなりを作る(内旋)のが不十分でバックスピンが掛かりが良くない球があった。

會澤に投げた74球目を始め、ステップしたときに頭が下がり、トップを作ったときに左肩が下がりボールを引っ掛ける。

今季の広島打線であれば、KOできる出来だ。

にもかかわらず、目線から遠いアウトロー、真ん中低めの球に前に出され、引っ掛ける(手首の返しが早い、壁ができていない。)。

右打者が三併殺。

だからと言って、右足を引いてインサイドアウトで右に打てばいいってもんじゃないぜ。

それは、前の記事で書いたよな。

この試合は、菊池の本塁打の1点だけ。

ポイントは前なんだけど、ストロークが長い分と、フォローが大きい分、打球が飛んだね。

京田は、2本の内野安打を含む5安打。

人間には本能は備わっていません。

基本的なことですが、その方が速いです。

生活がかかっているので、全力疾走ができない打者走者がヘッドスライディングをする場合もありますが、

ヘッドスライディングを強いる、ロクでもないことを教えた奴がいるんです。

フルスイングのし損ないの場合、一塁へは駆け抜けましょう。

けがをしやすいというのもあるので、全ての選手にヘッドスライディングはして欲しくないですね。

この点、谷沢氏に禿しく同意します。

プロからしてみれば、お前に言われんでもわかっとるわという話ですが、

トップスピン(軟式ほどではないが弾むゴロの方)を掛けて安打を稼ぐのではなく、

フルスイングして安打を稼ぎましょう。

京田は、ボールを待つときに両膝が強く曲がっているので懐の深い打撃ができないのと、

インコースのベルトより上の球を打つとき、手首を動かしすぎるのと右足で弧を描くのとで差されるのがなくなれば、

遠くない将来、内野安打を量産しなくても3割を打てます。

京田の活躍を見てボールを弾ませたり、転がす打撃をしろというカープファンが沸いてきそうですので、

言っておきます。

広島の足の速い打者(野間、田中、菊池、丸、西川)も京田の第4打席、第5打席を真似してはいけません。

軟式野球じゃないんです。

きちんとフルスイングしましょう。

フルスイングは、コンタクト前から体に瞬発力による負荷をかけることじゃないぜ。

こんな試合、粘っても仕方ありません。

大瀬良の連勝が止まったことを騒ぎ立てる必要はありません。

別にこの日の負けは痛くも痒くもありません。

次の試合は別の投手が投げます。

明日につながるなんていうのは宗教の世界、何の根拠もありません。

西川のヘッドスライディングは不要です。

あそこで内野安打一本打ったところで安部には勝てないよ。

こんな試合、とっとと負けて寝ろや。

やけになって言っているのではなく、前の試合で延長12回をプレイして次の試合もあるし、移動もあるからだ。

ペナントレースは長い。

勝敗が決まった場面では、手を抜くことも必要だ。

クーラーを稼働させて睡眠を摂ることは、大切なことだ。

この試合、ポジれる要素を挙げるとすれば、勝ち継投の投手を投げさせずに済んだということだ。

次の試合の先発は、九里と八木。

トップを作るのが遅れないこと、頭が前に出されないことが大切。

ヒッチして上げる打法で八木を攻略して欲しいですね

[追記]

確かに、一塁ベースを走り抜ける過程で、地面の上に設置されたベースを踏む瞬間、ベースから降りる瞬間に、股関節、ハムストリングス、ふくらはぎ、アキレス腱、足首、つま先、踵に瞬発力による負荷がかかって故障することはあります。

ヘッドスライディングもベース近くから滑ると肩、頸椎、指先を故障します。

ヘッドスライディングは、けがをしない練習方法で、けがをしないヘッドスライディングのやり方を習得することはできますが、試合中は、相手の捕球~送球までの動作を見てダイヴする態勢に入るので、完全に故障を抑止するのは難しいと思います。

全力疾走は、常にベースランニングの練習をしていても、疲労の蓄積により、ベースを踏み下ろす際に瞬発力が負荷され、故障することはあります。

しかし、打者走者は、一塁ベースを駆け抜けるよりも、一塁にヘッドスライディングをする選手の方が圧倒的に少ないので、けがの割合としては、ヘッドスライディングの方が高いのではないでしょうか。

[追記2]

大瀬良、岡田は、テイクバックのときに瞬発力による負荷が三角筋、肩甲骨周辺の筋肉にかかり、これらの筋肉がロックされてしまい、トップを作る前に瞬発力が消耗してしまいます。

トップを作ったときに、肩甲骨周辺の筋肉を剥がすように、三角筋が後ろにルーズに稼働せず、頭が骨盤の上に乗らず、上下左右にブレたり、前に出されたりします。

右足→左足、三塁側の内臀筋→一塁側の内臀金への重心移動を円滑にしなければトップを作ったときに、これらの筋肉を前述のように可動できませんし、肩、肘も上がりません。

肩、肘が上がらなければ、腕を内旋して手首を外から正面に向きを変えられないのでバックスピンを掛けることができません。

打者の目線から遠いアウトローに外れるので、打者に見送られます。これが球数がかさむ原因の一つだと思います。

三塁側に座りがあれば、コーナーに制球しやすくなります。

しかし、フィニッシュのときに三塁側に重心が残ると腕が最後まで振り切れませんので、リリースポイントが打者の目線と遠くなりますので、打者はボールを見極め易くなります。

体感速度が遅く感じるので、膝を緩く使って引き付けて前後に懐の深い打撃、瞬発力による負荷をコンタクト直前にまでにかけずにフルスイングができます。

カットして粘ることもできます(広島打線には、カットできるぐらいなら前に飛ばして点を取って相手投手をKOして欲しいですが)。

打者のヘッドを回転させなければ審判の判定に翻弄されることになり、球数を要します。

前述の2つの重心移動により、アウトローよりもより打者の目線から近いところ、いわゆる甘いところに投げ込んでいかないと打者は振ってくれません。

前述の2つの重心移動ができれば、打者は始動が遅れ、瞬発力による負荷がコンタクト前からかかります。

打者が振ってくれなければ、フルスイングをし損なってくれません。

よって、少ない球数で打ち取り、イニングを食うことができません。

相手打者は、球数を投げさせて降板させて別の投手を出させるという作戦が採れます。

藪田のように、前述の下半身主導で、瞬発力を0から100へ持っていく投法が出来過ぎると、空振り三振が増えて球数が増えるという問題があります(この投げ方の精度を落として腕を止めますと打たれますのでそれもできません)。

1アウト当たりの球数を抑えてアウトが取れても、岡田、大瀬良、藪田は、実数が投げられない(厳密に言うと投げられることは投げられるが、フィジカルが消耗して球のキレを維持できない)ので、後ろの投手陣を厚くする必要が出てきます。

彼等よりも体感速度が遅いと打者をごまかし切ることができなくなり、試合終盤にひっくり返され、追加点が取られます。

岡田と同等レベルの体感速度が速い投手にブレイシアがいますが、ボールは引っ掛けないものの、ランナー二、三塁で三振が取れません。塹江は体感速度が速いですが、ボールを引っ掛けることがあります。

最もベターな手段としては、岡田、大瀬良、藪田のいずれかを後ろに回すことだと思います。

昨日の試合、同点とかで終盤まで行ったら誰が投げるんだろうと心配しながら見ていたのは私だけかもしれませんが、先発投手が5回とか6回で降板することが多い現状は何とかしないといけませんね。

7回かせめて6回投げてもらうには1イニングあたりの球数を抑えるしかありませんが、最近に限ったことではなくコーナーぎりぎりを突きすぎですよね。そしてその球があまり次の球を生かす布石になっていないような。それからインハイへの要求がほぼないのが非常に気になります。