開幕までに残された課題は、戦術編成面を含め山積。

Last Updated on 2017年12月12日 by wpmaster

3月5日前田健太がダイヤモンドバックス戦で2回28球1安打無失点と、メディカルチェックでは故障が見つかったのではと思われていただけに、試運転ですが、まずはメジャーデビューに向けてまずは、第一歩を踏み出したことで、ひとまずは安堵しています。

国内のプロ野球を向けても黒田が西武とのオープン戦で2回6安打3失点。ストレートは140台前半で調整段階といったところ。メヒアの打球を受けて一塁はアウトにしましたが、降板。本人曰く軽症を装っていますが、本人は次回以降も開幕に向けて調整していくとのことで、投球への影響は、次回の登板を見てからですが、離脱しないことを願うしかありません。

打者では、天谷が久しぶりに存在価値をアピールし、開幕スタメンは濃厚かもしれません。鈴木誠也が戻ってからも、松山、野間を押しのけて先発出場する試合も増えるかもしれません。現時点では、岸の140キロに力負けしている野間に丸をレフトに追いやるだけの打力はなく、また、鈴木は、力みが抜け、故障で戦列を離れても崩れないだけの打撃の形を作ってきたので、ライトという居場所があるでしょうから、レフトの1枠を巡って野間、松山、天谷が争うことになると思います。

天谷は、平凡なフライを落としたり、盗塁成功率が低いこと、打撃が狂い下降線を辿ると再浮上できないなどから、レギュラー定着を逃し、丸にレギュラーを取られましたが、低反発球時代に、岩本と共に勝負強い打撃で(一時は2人共、.320~.330打っていました。)借金10を返済したことは記憶に残っているところです。

天谷は、かつては、ダルビッシュが広島で最も対戦したい打者として挙げられたアベレージヒッターで、長打力もある。四球を取れるところ、盗塁失敗が多いものの、二塁からシングルヒットで還れる走力はあるので、第2の一番打者として6番レフトが適任でしょうか。オフからキャンプに入るまで相当振り込んできた跡があり、野村監督時代よりも内容が良くなっているので、もしかしたら、今シーズンは、野間や松山よりも打席に多く立つかもしれません。

ベテランにさしかかる天谷が外野のポジション争いに加わることで、天谷は、巨人の中堅、ベテラン、カープの田中のようなソツのない野球、状況に応じた野球はできないが、選手層が厚くなるので、チームにとっては明るい材料だと思います。

外国人打者は、ルナが調整段階とはいえ、日本の投手への対応ができることは実証済みであるのに対し、プライディは内角のさばき方が窮屈で、日本の投手に対応するのは難しいかもしれない(守備も上手くない)。外国人打者は、エルドレッドとルナでスタートするだろう。

一方、チーム全体を総合的にみると、丸と菊池が不在とはいえ、例年より仕上がりが早いとはいえ、岸に対して4回ノーヒット(前年まで岸に対してカープは7勝0敗)。いい投手に当たると相変わらずの無策。いい投手がそれなりの投球をしたら抑えられてもやむを得ない面はある。

問題は、DeNA石田から4回7安打を浴びせながら無得点であったのに続き、先日は、5回5安打8四球の中日濱田から1点(自責0)しか取れない打線。ショートに打って併殺、そのまま打って打たせて打ち上げるなど、ストレート系も遅くチェンジアップも抜けずに高く、どうぞKOして下さいといっているに等しい内容の右投手(10点取られてもおかしくない内容)に対してこの有様。勝利投手をプレゼントしている。残塁いくつだよ、ヤバすぎだろ。弱すぎだよ。

昨年までと比べても何の進歩もしていない。タイムリーを打った磯村も力をつけてきているが、會澤とはまだ攻守とも差がある。エルドレッドは、ここまで4本塁打打っているが、今年もエルドレッドの一発頼りの大味な野球をやるのだろうか。こんなことをやってたら、また今年も阿部や谷繁に舐められる。

投手陣も、ジャクスンがこれまで欠点を露呈しなかったが、西武戦で、2四球を出し、畝コーチ曰く、クイックが遅いとのこと、この点については正鵠を得ている。セットポジションになると球威も落ちる。ペルドモのような野手投げで制球も課題が残る。結果的に抑えたが、リードした場面での8回、セットアッパーとしての起用は当方も困難であると思う。昨年までいたヒースの方が実力は上。ストレートが球威不足のスライダーピッチャーで高めに入り制球も安定しないヘーゲンスとの争いには勝つだろうが、同点又はビハインドの6~7回を投げることになるのではないか。

ただ、その後のコメントが、今村、中田に頑張ってもらうしかないと、評論家みたいなことを言っている。のんびり構えすぎである。

Jacksonの実力、リリーフとしては終わっている今村や中田だと(一岡もキレが戻っていない。)、中﨑が回跨ぎをこなしながら90試合ぐらい投げさせるはめになる。今からでも、岡田と薮田をリリーフ一本に絞った調整をさせた方がいいと思うのだが。大事には至らなかったが、岡田はバントが上手くない。打席に立たないリリーフの方がいいと思う。メディアも岡田と横山がローテーションに入って云々と煽らないでもらいたい。