セパ交流戦日本ハム対巨人1回戦(東京ドーム)
先発は、鈴木健矢と横川凱
試合は、8-2で日本ハムが勝利
投手の立場から見て労働上、最もダメージの少ない点の取られ方は何でしょうか。
それは、シングルヒット4本打たれて1点取られることは何です。
投手にとって、労働上、最もダメージの大きい点の取られ方は右投げ右打ちの打者にパーフェクトインサイドアウトスイングでレフトスタンドに本塁打を打たれることです。
その次は何でしょうか?
無安打で点を取られることです。
ロースコアの接戦は走ることで風穴を開ける
ファウルで投手に球数を投げさせること
ファウルでは盗塁で進塁できない。ファウルを打って投手に球数を投げさせることは、安打待ち、四球ゲットの野球である。
①フォースボーク(走路の後ろで一次リードを取る)
②重盗
本塁から二塁までよりも本塁から三塁までの距離が短いので、同じ投球動作でスローイングした場合、三塁に到達するのが早い。
二塁走者は、投手がセットを解く前に首が投球肩方向に捩じれる投手や打者寄りの膝を骨盤の高さまで上げる投手でない限り、セットを解く前であっても、一次リードの位置からスチールするのは難しい。
言い換えれば、セットを解く前に首が投球肩方向に捩じれる投手、前膝を骨盤の高さまで上げる投手は、セットを解く前に一次リードの位置から盗塁を成功することができる。
③重盗(ディレードスチール)
一二塁のように塁が詰まっている場合には、先行する走者がディレードスチールをすることが難しい。しかし、できないわけではない。
一塁走者が挟まれることによって二塁走者がディレードスチールをする。
一塁走者が挟まれなくても二塁走者はディレードスチールをすることができる。根拠は下記のとおりである。
左腕前腕部を回外することにより、右股関節が外旋し引っ込むので、左足拇指球で地面を後ろに蹴ることを抑止できる。左足内踝と右足内踝をぶつけることができる。左股関節の内旋運動の加速距離が長くなる。左膝がニーアップする。加速距離が長くなる。
左打者の場合は、捕手が三塁に投げやすいので二次リードを取らず、一次リードからのスタートを取る。
しかし、左投手対左打者の場合は、左投手は一塁線に腹側を三塁線に背側を向けるので、二次リードを取って差し支えない。
リードを取った後は、左腕前腕部を回外、右股関節を外旋する。
左投手の場合、ゴロゴーは、一次リードからのスタートはセットを解く前、二次リードからのスタートは、打者がトップハンドの前腕部を回内して親指でグリップを叩き、ヘッドアップした後である。
4回表一死一二塁、打者鈴木健矢(右投げ左打ち)
横川はセットを解く前に右膝を骨盤の高さまで上げる。二塁走者アルカンタラは、横川がセットを解いた後、二次リードを進める。
2球目、鈴木健矢は、バントの構えからバントを空振りする。
横川が左腕前腕部を回内(リリース)後、スタートを切る。
捕手大城は、左腕前腕部を回外してフォアハンドシングルで捕球する。
右手親指の爪の裏でボールを押してグラブからボールを抜き取る。
左腕上腕部の内旋運動、右腕前腕部の回外運動の回転半径が長く加速距離が短くなる。
大城は、二塁に送球する。
二塁に入った遊撃中山礼都がバックハンドシングルで捕球する。
右手親指の爪の裏でボールを押してグラブからボールを抜き取る。
左腕上腕部の内旋運動、右腕前腕部の回外運動の回転半径が長く加速距離が短くなる。
中山は三塁に送球する。
アルカンタラは、三塁にヘッドスライディングする。
審判がセーフを宣告する。
一死二三塁、打者鈴木健矢、遊撃中山は、二塁走者の前、三塁走者の二次リード後の位置、二三塁間の走路とマウンドの中間の位置まで前進守備を敷く。
アルカンタラは、鈴木健矢がフライングエルボーをした後、スタートを切る。
鈴木健矢は、スイング後ヘッドが下がり、ヘッドアップしてしまう。
ハーフバウンドのゴロを産む。
横川はジャンプするが及ばず、中山が捕球して一塁に送球する。
アルカンタラが本塁に還る。
得点は、日本ハム3-1巨人となります。