広島東洋カープの選手は、11-3と大勝し、連敗を止めました。カープファンの大半は、投手九里の打撃、戦力外長野をつなぐ打撃してくれたと大喜びしたことでしょう。
カープファンって、下手したら、孫がいるような大人になっても、どうしてこんなに幼稚なんでしょう。
2回表、ベイスターズの投手は、左投げの坂本裕哉。先頭の坂倉は右翼への二塁打で出塁。松山のニゴロで坂倉は三塁に進塁、菊池涼介が四球で出塁。一死一三塁、打者は、林。
広島は、2021年7月6日のベイスタース戦、同じ一死一三塁のケースで、投手は、同じ左の坂本で、三塁走者小園、一塁走者が坂倉、打者は同じく林でした。三塁走者の小園がスタートを遅らせディレードスチールを行う。林が空振りで重盗をアシストしたか、エンドランのサインが出ていたのにもかかわらず林が空振り。捕手の伊藤光が二塁に送球してくれました。坂倉は一二塁間に挟まれましたが、ボールを持ったベイスターズの野手が本塁送球に切り替え、小園は本塁タッグアウトになりました。
林晃汰の現在の打撃
今回のベースターズ戦に話を戻します。林は、トップを入れ替えるときにヘッドが下がりません。左肩関節が残りません。
いかなる投手が、いかなる投球をしても、リリースの瞬間に投球腕の前腕部を回内しますので、必ず、シュート回転します。投球の軌道が垂れます。
林は、トップハンドのグリップを人差し指の付け根でグリップを押し込んだ瞬間に、ヘッドが下がります。すなわち、逆波のスイングをします。
昭和の野球指導者の立場に立って言うと、林の投球の軌道と水平にヘッドを入れ、トップハンドのグリップを人差し指の付け根で押し運んでいくスイングです。ヘッドが下がるのは止む無しで、トップハンドの手首のラインよりもヘッドが下がらなければ及第点とされてきました。
トップハンドの人差し指の付け根でグリップを押し込んだ瞬間にヘッドが下がれば、新井さん(新井貴浩)ぐらいまでの世代は、手首を返してヘッドの下がりを戻していましたが、林を始め、現代の選手は、トップハンドの手首をコックしてヘッドを擦り上げます。
林のような逆波のスイングをすると、インコース全般と真ん中低めの投球には、差されてボテボテの三ゴロ、遊ゴロを打ちます。
唯一、アウトローの投球に対しては、三遊間及び三塁線にゴロの安打を打ったり、ヘッドをボールの外側に引っ掛けて一二塁間に地を這うゴロを打つこともできます。
真ん中ベルトの高さより上のコース、アウトコース全般の投球に対し、手首をコックさせてヘッドアップさせ投ゴロ、若しくは二ゴロ又は一ゴロを打つか、投球の軌道にトップハンドの人差し指の付け根を合せて一三ゴロ、遊ゴロを打ちます。
一死一三塁のケースでは、相手投手がヘボくて、自分のチームの打者が沢山点を取れる場合には、二塁手と遊撃手は併殺シフトです。地を這う投ゴロの場合のみ本塁送球です。攻撃側の三塁走者は、無死の場合は、投ゴロバック、一死の場合は、投ゴロゴー、二ゴロゴー、遊ゴロゴーをします。1-2-3、4-2-3、6-2-3の併殺を阻止して一点を取ります。一塁手と三塁手は、打者が投球の外側にヘッドを引っ掛けて地を這うゴロを打ったときには本塁送球です。
相手投手が弱く打線が点を取れる場合には、自分のいるチームが同点又はリードしているケースでは、相手打線にスモールベイスボールをさせてアウトカウントを稼ぐ野球ができます。対する相手チームは、同点又はビハインドの場面では、指揮官は打者にトップハンドの小指で、インサイドアウトで振らせて強攻させ、アウトカウントを増やさせない野球をしていかないと勝てません。
ソトが背骨の左側捕球で、3-4-3、3-5-3、3-6-3ができない。にも関わらず、ソトに前進守備のシフトを敷かせます。牧は、プロ入り投手は、背骨の左側捕球であったが、練習でそれを克服、背骨の右側で捕れるようになった。遊撃の森敬斗は、左手の小指で打球を叩き、右手で捕球できる。緩いゴロは、ベアハンド捕球もできる。宮﨑は、バックハンドのときも、フォアハンドのときも、左手小指で打球を叩き、背骨の右側までグラブで打球をスイープします。牧、森、宮﨑は、どこへでも投げられるんです。毒者の皆は、この4つを頭の中に叩き込んでここから先を読んで下さい。
無駄に負けず嫌いな河田くんは、7月6日に本塁タッチアウトになった小園が憎くてしかたがありません。林は、合せただけの遊ゴロかハーフバウンドの一ゴロを打ってくれる。河田は、林に打球方向は問わないゴロゴーのサインを出します。
三塁走者にワクチンを打たせた河田采配
一死一三塁においては、どの走者も進塁優先だが、三塁走者に進塁義務は生じない。
遊撃の森敬斗、二塁手の牧、一塁手のソトには、二塁に送球させたい。二塁送球の間に三塁走者の坂倉を本塁に生還させたい。坂倉がエンドラン又はゴロゴーでスタートすると、内野手が本塁に送球、坂倉が三本間に挟まれて三塁ベースに追い詰められてしまいます。坂倉に左股関節を三塁ベース方向に外旋させ、スタートをエンドラン、ゴロゴーよりも遅らせるサインを出します。しかし、実際には、左股関節を外旋すれば、右股関節も戻り、左肩関節が左足小指はインサイドアウトで”前に”蹴れます。左肩関節が残ります。よって、左股関節を内旋、左足内転筋を内転しても、左足拇指球で地面を後ろに蹴りません、よって、スタートは早く切れます。よって本塁には間に合うというギミックなんです。
坂倉に課せられたミッションは、三本間に挟まれて二三塁のケースを産み出すことではなく、内野手に二塁に送球をさせて、併殺にトライさせ、その間に本塁に還ることです。併殺崩れの間に点を取る昭和の野球に調整を加えた応用バージョンなのです。
林は、アウトローのカットボールに対し、手首をコック、ヘッドアップして一ゴロを打ちます。
三塁走者の坂倉は、スタートを遅らせます。ソトは二塁に送球してくれず、本塁に送球。
小園は、三本間に挟まれずに本塁でタッチアウト、坂倉は三本間に挟まれた。ソトの捕球、送球の動きを把握していなかった河田は、セイバー野郎なんです。
捕手の山本祐大は、三塁走者の坂倉を、本塁からは遠い三塁ベースに追い詰めます。
ベイスターズの投手の坂本以外、内野手は、全員右投げです。送球後、右回りで三塁ベースに入ります。
イチローが智辯和歌山の選手に伝授した、一塁走者が二塁ベースの内側のコーナーを左足で蹴ってオーバーランするメジャー式のベースランニングが使えません。
内野手の誰かが送球後、三塁に入るのを怠れば、三塁ベースが空きます。一塁走者が二塁ベースを蹴って三塁に走り、二三塁のケースが作れます。確かに、二三塁になればいずれの塁もタッグプレーになりますが、点が入らずにアウトカウントだけが増えたという事実が変わりません。これは、一二塁のケースを産み出したのと同じく副産物です。
河田は、坂倉に”ワクチン”を打たせたのです。ワクチンを打たせたら、坂倉、打者走者の林、一塁走者の菊池涼介の3人の肉体が崩壊してしまったのです。
結論
髙橋慶彦と河田は先輩後輩で、同じ期間に同じチームでプレーしており、現在も交流があります。そのことを以て、河田をヘッドコーチに推す肥えもあります。女同士は、腹の底では大嫌いでも表向きは共感し合いますが、男は、友達同士でも、意見が食い違えば本人の前でディスります。髙橋慶彦は、現役時代はボテボテの遊ゴロを打って内野安打を稼いでいました。髙橋慶彦は、古葉竹識に足だけでもメシが食えるとは言われましたが、実際には、足だけでメシが食えなかったので、人一倍素振りをしました。
慶彦さんは、「打撃の土台」を作ることを大切にする人、後ろ肩関節を残さず逆波のスイングで合せただけのゴロ、ヘッドアップしてボテボテのゴロを打って打者走者がドヤ顔をしようものなら、禿しく怒ります。右股関節の手術をした髙橋慶彦の現場復帰はもうありません。
河田が行った采配は、インサイドアウトで投げられる投手を集め、投手陣を強化し、相手に大量点を取らせない野球、相手投手からインサイドアウトスイングで点を取って一点でもリードを作れていないとできません。ヘッドコーチは、松田元を遮って選手を獲得し、ロスチャイルドの手先と交渉できる人間でないといけません。松田元の言いなりで、ロスチャイルドに利潤を産み出すことに貢献している佐々岡、河田、朝山ではダメなのです。
河田は、三邪飛を打った林には、「せめてバックネット方向にファウルをしてくれないと」と苦言を呈する一方で、羽月、野間には当て逃げを推奨し、林が逆波のスイングでした失敗を右投げの野手が背骨の左側で捕球してくれることを期待するダブルスタンダードです。こんな奴にヘッドコーチをやれせれば、選手の成長の妨げになります。