ヘッドスライディングでもオーバーランはできる!
一塁走者が二盗のスタートを切った場合、二塁手又は遊撃手が二塁ベースに入りますが、プロの三塁手でも必ずしも三塁ベースを蹴れる位置に守っているとは限りません。
従来、スライディングは、ベースに近付くにつれ減速し、停止する手段であると説かれてきました
が、二塁ベースで停止したら勿体ない。
オーバーランをしなかったら、アイキャッチに「いらすとや」を貼っている奴等と同じです。
”永遠にワンオブゼムです”
他チームの選手を出し抜いてペナントレースのトップに立てません。
すなわち、セオリー化した野球指導を打破するのがこのサイトのコンセプトなのです。
既にポップアップスライディング(スタンダドアップスライディング)をすることによって、オーバーラン更には三塁ベースに向かってスタートを切ることができることは述べましたが(①)(②)、ヘッドスラディングでもオーバーランはできるんです。
メジャーリーグの選手は既にやっていることですが、NPBでもそれがオープン戦日本ハムファイターズvsソフトバンクホークス戦の8回裏に(エスコンフィールド22/03/2023)実現しました。
動画も貼りますが、パリーグTVは、進行中のシーズンを含め10シーズンを超過すると閲覧できません。Youtubeに貼ってもロスチャイルドに利潤を産み出す正義マンに動画を削除されてしまうこともあり得るので、私の解説も付けておきます。
[メジャーの技が上陸]アルカンタラのヘッドスライディング
アルカンタラは、カウント1-0からロッテからソフトバンクに移籍したオスーナが投じたアウトコース(左打席の入ったアルカンタラのインコース)ベルトより上を通過するカッターを引っ張ります。一塁ベースに当たらなくても右前に確実に到達していたでしょう。
動画のタイトルは、「驚きのタッチ回避術」ですが、私が注目して欲しいのは、引っ込めた左手首ではなく、右腕前腕部の方です。左手を引っ込める前に右手でベースを叩いているんです。以下にそのプロセスを敷衍していきます。
アルカンタラは、右腕前腕部を回内する。
左腕前腕部が回外する。
右足内転筋を内転して左足の内踝にぶつける。
右股関節を内旋、屈曲し、右膝を屈曲する。
左足首を底屈する。
右腕前腕部を回内する。
左足のスパイクの外側から入射する。
左膝を伸展、右膝をニーアップする。
右膝を伸展、左膝をニーアップする
右足親指IP関節を底屈して右股関節の内旋を止める。
左股関節を伸展する。
左足親指IP関節を底屈して左股関節の外旋を停止する。
右腕前腕部を回外する。
右股関節が外旋する。
右手小指基節骨が二塁ベースの最も左中間寄りのコーナーを叩く。
右手小指基節骨が二塁ベースを通過する。
左腕前腕部が回内する。左腕上腕部が内旋する。
左手首が背屈する。
左股関節が引っ込む。
右腕前腕部の回外運動、すなわち、”右肘の推進が加速する”
右膝がニーアップする。。立ち上がって三塁に走る「準備」ができる。
二塁ベースカバーに入った二塁手の三森がアルカンタラの右腕前腕部の掌側の小指側にタッグする。
アルカンタラは、右腕前腕部を回内する。
アルカンタラは、右手親指基節骨で二塁ベースの左中間寄りのコーナーを叩く。
右股関節を内旋する。
あと一本はでないもの!しかし、タフな投手からも得点はできる!
結果として、アルカンタラは、二塁手にブロックされて停止していますが、三塁にスタートは切っているんです。
走り打ちで打球を転がして内野安打で出塁し、バントで送るのがスモールベイスボールではありません。
二死を取られてからも、一塁走者が二塁ベースをオーバーランし、以降ヒットが産まれなくても得点できるのがスモールベイスボールです。
何?二死三塁からだとヒットが出ないと得点できないだと!?
二死三塁からでも、本盗やフォースボークで得点はできるんしゃ、ボケ!