広島4-6楽天,早川隆久6回2失点

広島ー楽天3回戦は、広島先発が高橋昂也、楽天早川の試合でスタート。早川については、ドラフト直前に投球動作を分析したが、プロに入ってからはどのように進化したのか試合前から注目していた。

早川隆久のピッチング

早川は、中指と人差し指をくっつけて中指基節骨でボールを握る。左腕前腕部を回外してセットアップ 右足小指球で地面を蹴る。左肘をヒッチ、左足踵で地面を蹴る。左腕前腕部は骨盤の手前で止める。左肘をつまみ上げたとき右腕前腕部を回外する。 左足のエッジのかけ方はアウトエッジ、Cアーチができている。インステップは小さい。左腕上腕部を外旋したとき両股関節がフランスア並みにぶつかる。リリースの瞬間右膝が突っ張らない。右膝が完全に突っ張るのは左腕前腕部を回外したときである。ブロッキングを見るとセーブして投げていることが看て取れた。

高橋昂也 逆Lを経て左肘をつまみ上げる ランナーがいるいないに関係なく、脱力してクイックで投げられている。投球によっては、0ポジションでリリースできていた。右足を軸に左足をターンしている。結果は4回3失点だが、左肘は回復しつつある。ワンバウンドの投球は、80球中3球(カーブ、フォーシーム、カットボール各1)

5回裏一死満塁、小園は、左手小指で打球を叩き、右手で捕球 新庄ばりに右股関節を剥がして本塁に送球

プロ初の一試合3安打した林晃汰、代打で三振の中村奨成

林は、田中将大から本塁打を打ったときは、インステップしながらもストライドが狭く、両足つま先をクロスしてスイングしていたが、早川と対戦したときは、トップポジションで前肩関節が背骨の方に入るのはこれまでと同じだが、加えて右足で弧を描きながら着地位置を探る。ストライドが広い、インステップも大きい。骨盤が横回転する。田中将大から本塁打を打ったときと同じく、人差し指の付け根でグリップを押しながらバットコントロールしている。小園は、前肩関節が前後左右に動かず、バナナカーブも急なので、.333以上で閉幕を迎えるが、林は、昨シーズンの堂林と同じペースで3割を割る。本塁打率も昨シーズンの堂林と同程度だろう。
宇草もインステップが大きい。プロ初本塁打を打ったときも早川と対戦したときもバナナカーブが小さい。インサイドアウトスイングの完成度が高くない。
クロンは、ボールの内側がグリップ付近に当たる、差されながらもボールを縦に擦れている。

5回裏 中村奨成 右打者にとっては、インローのホームランボール 代打として送り出した側としては仕留めてもらいたいボール。トップポジションに入ったときからトップを入れ替える直前にかけて左肘が突っ張る。左肘で掃うか左腕前腕部で弧を描くか左腕前腕部を回外するかしないとトップを入れ替えることができない。だから振れない。振らないのがいけない。こんなんだから結果を出しても次の試合にスタメンで使ってもらえない。佐々岡、河田、朝山が中村奨成を嫌っているだなんて実体のないこと、根拠のないこと言うんじゃないよ。