日本ハム対西武7回戦
先発は、鈴木健矢と今井達也
試合は、9回表にクローザーの田中正義が長谷川信哉にソロ本塁打を打たれますが、同点に留めます。
延長戦に入り、延長12回表、杉浦の送球ミス及びベースカヴァーに入った中堅江越の送球後逸により西武に勝ち越されます。
杉浦、江越のしたミスは、日本で育ち、NPBの他球団でプレーしている選手、メジャーをフリーエージェントになって日本プロ野球でプレーしている選手でも生じ得ることです。
それは、何故かについて以下に書きます。
打球又は送球に触れる前は、グラブはバット
呉は、左手首を背屈してバントの構えをします。
左腕上腕部を外旋してトップを作り、左腕前腕部を回内してプッシュバントします。
杉浦は、左股関節を内旋、右股関節を内旋して背骨と打球の軌道を垂直に交わらせる。両足を揃え、両腕前腕部を回外してグラブを胸元に引ます。
両足が踵体重になります。
右肘を上げた後、右足の拇指球で地面を後ろに蹴ってしまいます。
サイドハンドで二塁に投げ、二塁ベースの一塁寄りのラインを送球が通過します。
二塁に入った上川畑がジャンプし、左肘を伸展してグラグを出しますが、送球がグラブの先に掠ります。
二塁ベースカヴァーに入った江越は、背骨を送球と垂直に交わらせます。右股関節を内旋、右膝を伸展、左股関節を内旋、左膝を屈曲します。左足を回転軸にしてフォアハンドシングルでグラブを出します。
右腕前腕部が回内し、右肘が左肩の方に入ります。
左膝を回転軸に左腕前腕部を回外します。
右腕上腕部の内旋運動、左腕前腕部の回外運動の回転半径が長く、加速距離が短くなります。
左肘が加速しないので、グラブで送球に触れることができる範囲が狭くなります。
江越は、右股関節を内旋、右膝を屈曲して右膝を地面に付き、フォアハンドシングルで送球にグラブを出しますが、トンネルします。
右腕前腕部を回内し、右手親指の爪の裏でボールを追いますが、ボールに触れることができません。
打球又は送球に触れる前は、グラブはバットです。
右投げの野手は、打球又は送球に触れる前は、左打席で打撃をするのと同じ関係になります。
杉浦も江越も右股関節を外旋、右膝を伸展して右足を回転軸に左腕前腕部を回外し、グラブを持つ左手の小指基節骨側で打者又は野手が転がしたボールを叩かないといけないのです。
過去に、打撃で左中間を破ることができなかった打者走者周東に、打球を処理した五十幡が二塁に向かって走られたケースでも書きましたが、五十幡も含め、杉浦も江越も打球又は送球に触れる前に回転軸とする足が逆なんです。
回転軸としなければならない足と逆の足を回転軸としてしまうことは、野球を始めたばかりの頃に指導者から右投げの野手は、左足を回転軸に右股関節を内旋して捕球する体の使い方に作られたことが原因です。
左手小指基節骨で打球を叩いた後、右肘が上がります。
左腕前腕部を回外した後、左股関節が内旋します。右股関節を外旋、右股関節を引っ込めることにより、左足の拇指球で地面を後ろに蹴らずに済みます。
右腕前湾部を回外すると、左股関節が外旋、左股関節が引っ込みます。
左足を回転軸に、右腕前腕部を回外し、ベアハンドキャッチすると共に、送球のトップをれます。
右足の拇指球で地面を後ろに蹴らずに済みます。
右腕前腕部を回内してボールを親指基節骨で叩く間ができます。
右肘が上がります。
打球又は送球に触れる前に回転軸とする足を逆にする動きに返ることは、自主トレ及び練習におけるウォーミングアップの中でベアハンドで行うペッパーを地道に続けていくことが必要となります。
攻撃面のロスが生じているか否か
日本ハム打線は、6回裏、江越のソロ本塁打
8回裏、無死一塁から江越が一塁線にプッシュバントして一死二塁
中島は、二塁ベースとの距離を詰めており、二塁ベースをオーバーランしている。
万波が差されて一邪飛を産む。
マキノンが一塁側席に腹側、フェアグルンドに背を向け、フォアハンドシングルで打球に触れる。
中島がスタートを切る。
マキノンがグラブを閉じ、右手親指の爪の裏でボールを抜いて右肘を上げる。
中島が二塁に帰塁する。
水野の引手主導であるが、中前安打で2-1と勝ち越す。
バックホーム後、捕手が二塁に送球する。水野はヘッドスライディングをするがタッグアウトとなる。
10回裏、二死一塁
カウント1-2から、一塁走者の中島は、江越がフライングエルボーをした後にスタートを切る(ディレードスチール)。
中島は、右膝を伸展、左膝を屈曲して二塁ベースを蹴った後、右股関節を内旋してドリルスライディングをする。
捕手からの送球がセンターに抜ける。
江越は、右肘を上げた後、左足がインステップしてストライドが広がる。
右腕前湾部を回外する間ができず、トップが作れない。
投球が球審にストライクという評価が付けられており、二盗の前に三振が成立し、無得点となる。
12回裏一死一塁、アルカンタラが二ゴロを打つ。
野村の代走細川は、右膝を伸展、左膝を屈曲して二塁ベースを蹴った後、右股関節を内旋してドリルスリディングをする。アルカンタラも減速せずに一塁ベースをオーバーランするが、4-6-3の併殺が成立する。
脚注
用語の意味に関しては下記の記事を参照