日本ハム対西武20回戦
先発は、上原健太と與座海人
試合は、4-3で日本ハムが勝利
野球は、出塁させた走者の数だけ得点できていなければ、攻撃にロスが生じているということである。
12安打を産み出しながら4得点しかできず、残塁が12に上った原因を個別具体的に分析しなければならない。
二死満塁における守備
ゴロを打った場合、進塁義務が生ずる。
打者走者は、帰塁する塁が存在しないので、触球によりアウトにするのが慣行化されているが、フォースドプレイではない。
打者走者がアウトになる前に三塁走者が還れば得点が成立する。
一塁手が走者の走路より前に出てゴロに触れない。二塁手が一塁に入るまで一塁ベースがガラ空きになる。三塁走者が本塁に生還できてしまう。
一塁手は、一塁ベースを蹴らずに走路の後ろから本塁にノーバウンドで投げる。内野安打は、OK
2回裏二死満塁、投手上原(左投手)、打者平沼(右投げ左打ち)、一塁走者源田、二塁走者古賀、三塁走者蛭間
平沼は、スイング後、ヘッドが下がる。ヘッドアップしてカチ上げる。
一塁側にゴロを打つ。
一塁手野村は、一塁走者の走路より後ろで打球に触れる。
右足の爪先で一塁ベースを蹴る
無死一二塁におけるケース打撃
4回表無死一二塁、投手與座(右投手)、打者王(右投げ左打ち)、一塁走者野村、二塁走者上川畑
上川畑は、打球がバットからリリースされた後、一塁線に腹側を向け、二塁に帰塁し始める。
野村は、打球がバットからリリースされた後、電車バックで一塁に帰塁を開始する。
王は、2塁ベース寄り後方、外野芝のところに飛球を打つ。
王は、二飛、一死一二塁となる。
特に、ゴロを打った場合、進塁義務が生ずる場合には、ゴロゴーをさせず、ディレードスチールのスタートをさせる。すなわち、全球ランエンドヒットをかける。打球が外野の前に落ちれば、一塁走者も生還できる。
4回表一死一二塁、打者古川(右投げ左打ち)、一塁走者野村、二塁走者上川畑
上川畑は、投手がセットを解いた後、シャッフルして二次リードを取る。
打球がリリースされた後、スタートを切る。
三塁ベースを蹴ってオーバーラン後、左股関節を内旋(インエッジ)、右股関節を外旋、両膝を屈曲し、ファウルゾーン黒土と赤土の境目の本塁寄りのコーナーで停止する。
古川は、三遊間にライナーを打つ。三塁手平沼がジャンプするが及ばず、左前に打球が落ちる。
左翼手岸が打球に触れた後、上川畑は、帰塁を開始する。
古川は、左前安打、二塁走者上川畑は、本塁に還れない。
8回表一死三塁、投手平井(右投手)、打者五十幡(右投げ左打ち)、三塁走者古川
古川は、ラインの内側で一次リード後、停止している。
五十幡は、左腕前腕部を回外(フォロースルー)後、ヘッドを投球の軌道の外側に引っ掛けて二ゴロを打つ。
二塁手外崎は、内野芝と一二塁間アンツーカーの境目で両膝を屈曲して臀部を落とし、両腕前腕部を回外、右手をグラヴに添えて打球に触れる。
サイドハンドで一塁に送球してしまう。
古川は、外崎が右腕前腕部を回内(スローイン)し、左肩を一塁に向けた後、帰塁を開始してしまう。
五十幡は、二ゴロ、三塁走者古川は本塁に還れない。
無死一三塁におけるケース打撃
得点手段は、下記のとおり
フォースボーク、重盗、偽装スクイズ及びこれら合わせ技
ランエンドヒット
犠飛
スクイズ
二盗のみをして二三塁のケースを創るだけではガキの使いである。偽装スクイズは、二三塁のケースを創るだけではガキの使いである。
一塁走者は、オーバーランする。
二盗は、犠走であるから、アウトになってかまわない。成功しなければならないのは本盗である。
本盗は、捕手が二塁に投げなくてもできる(①、②)。
7回表無死一三塁、投手クリスキー(右投手)、打者野村(右投げ右打ち)、一塁走者上川畑、三塁走者松本剛
松本剛は、ラインの外側で左腕前腕部を回外、右股関節を外旋し、三塁ベースのアンツーカーと芝の境目に左足のスパイクの外側を引っ掛け、停止している。
カウント1-0から上川畑は、二次リードを取り、二塁ベースとの距離を詰める。クリスキーが右腕前腕部を回内(スローイン)後、スタートを切り、二盗塁を仕掛ける。
古賀は、二塁に送球する。
松本剛は、古賀が右腕前腕部を回内(スローイン)後、右股関節を内旋し、スタートを切るが、左腕前腕部を回外、右股関節を引っ込め停止する。
上川畑が二塁ベースアンツーカー内の黒土の部分に入った後、クロスステップしながら帰塁を開始する。
二塁手外崎が二塁ベースの一塁寄りのラインの前に入る。
上川畑は、左膝を伸展、右股関節を内旋してスライディングする(ドリルスライディン)。
外崎が上川畑の左腰にタッグし、上川畑は、二塁タッグアウトという評価が審判に付される。
外崎はボールを握ったまま、マウンドに歩み寄る。
古賀は、背側をマウンドに、腹側をバックネットに向け、汗をぬぐう。松本剛は、本盗をしない。
無死二塁及び無死三塁におけるケース打撃
7回表無死二塁、打者上川畑、二塁走者松本剛
上川畑は、トップを作った後、スイングしない。
クリスキーは、投球をワンバウンドさせる。
上川畑は、一塁に走る。
古賀が後逸する。
上川畑は、一塁ベース手前で減速し、フェアゾーンをオーバーラン後は、一塁ベースのアンツーカーから出ない。
松本剛は、三塁ベースをオーバーラン後、左腕前腕部を回外、右股関節を内旋し、ラインの外側、アンツーカーと芝の境目に左足のスパイクの外側を引っ掛け停止する。
クリスキーが本塁を蹴った後、帰塁を開始する。
無死一三塁に留まる。
上川畑は、二盗に失敗する。松本剛は、本盗しない(前掲)。
7回表無死三塁、投手クリスキー(右投手)、打者野村(右投げ右打ち)、三塁走者松本剛
クリスキーが右腕前腕部を回内(スローイン)後、腱板が凹んだ後、スタートを切らない。
投手は、投球をワンバウンドさせる。
野村は、ハーフスイング
野村は、一塁に走る。古賀が野村の背側にタッグする。
審判は、野村が右腕前腕部を回内して右肘を上げた後、トップを作って止めた(右腕前腕部の回外した)との評価(スイングしていない=ボール)を付ける。
脚注
用語の意味に関しては下記記事参照