日本ハム対楽天7回戦、先発は、加藤貴之と田中将大
走者一二塁からの攻撃手段
5回裏一死一二塁、打撃中の打者がゴロを産んだ場合には、一塁走者、二塁走者とも進塁義務が生ずる。一死であろうが、二死であろうが、走者が詰まっているので、二塁走者はディレードスチールが難しいように思われる方もいるだろうが、左腕前腕部を回外し、左股関節をバックステップした後、踵体重になって左足の拇指球で地面を後ろに蹴らずに両内踝をぶつければ、左股関節の内旋運動が加速する。ディレードスチールができないわけではない。二塁走者がスタートを遅らせ、一塁走者がシャッフルして二塁との距離を詰め、打者がゴロを産んだ場合はオーバーランすれば、一死であろうが、二死であろうが、安打が産まれなくても得点できる。
産み出した飛球が浅くても、一塁走者が帰塁を遅らせれば二塁走者はタッグアップで進塁できる。
投手は、二塁走者の首を向けた後、前足で地面を蹴る又はセットを解いてから首を打席の方に向けると、グラブが投球肩の方に入る。投球腕の前腕部の回外運動、上腕部の内旋運動の回転半径が長く、加速距離が短くなってしまう。
田中将大は、二塁走者の石井の方に首を向けた後、首を打席方向に向けてから静止し、左足拇指球で地面を蹴ってセットを解く。石井は、二次リード後、左股関節をバックステップしてからスタートを切るが、炭谷は二塁に投げず、三塁に送球し、三振併殺が成立した。
8回表一死一二塁、ヌニェスが三ゴロを打って三塁手が三塁ベースを踏んでフォースドアウトになる。打者走者のヌニェスは一塁でセーフとなる。
参考資料
日本ハム
1回表、加藤は、10球目、小深田に対し、アウトローにスライダーをワンバウンドさせる(ボール)。
4回表、加藤は、59球目、鈴木大地に対し、アウトローにフォークをワンバウンドさせる(ボール)。
7回表、加藤は、86球目、鈴木大地に対し、アウトローにフォークをワンバウンドさせる(ボール)。
7回表、加藤は、91球目、田中和基に対し、インロー(右打者のアウトロー)にフォークをワンバウンドさせる(ボール)。
楽天
1回裏、田中将大は、3球目、中島卓也に対し、アウトロー(左打者のインロー)にスプリットをワンバウンドさせる(ボール)。
2回裏、田中将大は、23球目、石井一成に対し、アウトロー(左打者のインロー)にスプリットをワンバウンドさせる(ボール)。
6回裏、田中将大は、68球目、今川に対し、アウトローにスプリットをワンバウンドさせる(ボール)。
7回裏、田中将大は、86球目、近藤に対し、アウトロー(左打者のインロー)にスライダーをワンバウンドさせる(ボール)。
8回裏、田中将大は、108球目、今川に対し、アウトローにスプリットをワンバウンドさせる(ボール)。
8回裏、田中将大は、109球目、今川に対し、アウトローにスライダーをワンバウンドさせる(空振り三振)。
9回裏、松井裕樹は、9球目、淺間に対し、アウトローにカーブをワンバウンドさせる(ボール)。