[日本ハム]エスコンフィールド開幕戦F1-3E [基本に還れ!]

日本ハムは、開幕戦、1-3で敗れ、エスコンドームで行われる初の公式戦を勝利で終えることができませんでした。

それでは、敗れた原因は、何でしょう?

田中将大からヒットが打てなかったからですか?

いいえ、違います。

それは基礎ができていないからです。

この記事を最後まで読んでいただければ、何故、勝てなかったのかという疑問が完全にクリアになります。

先発は、加藤貴之と田中将大

それでは、結果論を使わずに野球の基本に立ち戻ってフィードバックしていきます。

バックで守る野手が投手に対してできること

野手が投手に対してできること
前進守備を敷かないこと

一二塁のケースでは投手、若しくは捕手は一塁及び二塁に牽制を投げない

一三塁のケースでは、投手、捕手は、一塁及び二塁には牽制並びに送球をしない

出塁させた走者が一人の場合、牽制球を受けた野手はすぐに投手に返球しないこと

帰塁した走者が立ち上がる過程で走者にタッグする。

6回表、左打者の小深田は、左手親指を耳の高さにセットする。
グリップは左手人差指の付け根に嵌める。
左手親指第一関節を屈曲し、左手親指の爪の内側でグリップを押す。
ヘッドの角度を85°にする。

左足内踝、右足拇指球でエッジをかけ、オープンスタンスでセットアップする。
左足内踝の中心から左足つま先が右足つま先から出ている。
左腕上腕部を外旋して左手首をコックする。
左腕前腕部を回外して左肘がヒッチする。

小深田は、投球に泳いで二右間の飛球を産みます。

右投げ左打ちの万波は、右膝を伸展し、右足に回転軸を作ります。左股関節を内旋して左膝を屈曲します。フォアハンドシングルでグラブを出します。体の使い方は間違っていません。

打球は二塁と右翼の間に落ちます。

これはOKです。

投手がバックの野手を助ける手段

日本ハムの選手は、内外野とも投手を助けるという水準にまで到達していません。投手が守りのミスを救う必要が多々生じます。

投手がバックを助ける手段

①全球セットポジションで投げる

②前膝を上げない

③二段モーションの禁止

伊藤裕季也は、右手首を首の高さにセットします。
右手親指の第一関節を屈曲し、右手親指の爪の裏でグリップを押します。
グリップを右手人差し指に嵌めます。

ヘッドの角度を45°にして三遊間方向に向けます。
オープンスタンスで構えます。
頸反射はしていません。
右足拇指球から右足つま先が左足つま先から出ています。

右肘をヒッチしします。
左足拇指球で3回地面を蹴ってスモールステップします。
左足首を底屈します。

右肘をコックアップします。
右足のスパイク小指球寄りから入射します。

確かに、伊藤裕季也は、ベイスターズの頃に比べると打撃の動きが進歩してはいます。

加藤貴之は、二段モーションを採用します。首は左肩の方に捩じれません。しかし、二段モーションは投手にタメを産みますが、打者にもヒッチ、フライングエルボーする間を長く与えます。

伊藤裕季也に右打者のアウトハイの投球をして本塁打を打たれます。コースは間違っていません。

しかし、これは防げた本塁打です。左投手はセットを左腕前腕部を回外して解けば、左股関節を外旋できます。

加藤貴之は、フランコに対し、クイックでフランコのインハイにカッターを投げてます。

フランコは、右手首を右脇の高さにセットします。
ヘッドの角度を45°にしてスクエアスタンスでセットアップします。
頸反射はしていません。
右腕前腕部を回外し、右肘をヒッチします。
スモールステップで本塁打にします。

これは防げない本塁打です。

加藤貴之は試合を作ることができたかというとできなかったと言えます。

しかし、3点ビハインドは、追い付き追い越せない点差かというとそうではありません。

誰も出塁していないケースでできること

誰も出塁していないケースからできること

①一人ランエンドヒット=フライボールレボリューション(神主打法の禁止)

②二塁ガッツポーズの禁止=二塁ベースオーバーラン

5回一死から清宮が神主打法で左中間塀直撃の打球を産み出します。

神主打法をしなければ本塁打です。

神主打法をした分、右肘、右肩が左肩の方に入ります。右腕上腕部の内旋運動、左腕前腕部の回外運動の回転半径が長く、加速距離が短くなります。

左腕上腕部の外旋運動の加速距離が短くなれば、左腕上腕部の内旋運動が加速しません。

すなわち、ヘッドが加速しないからです。

清宮は、9回裏、神主打法で松井裕樹が投じたワンバウンドのフォークを振って三振しています。

清宮は、右足のスパイクの外側で二塁ベースの一塁寄りのラインを蹴った後、ガッツポーズをせず、右股関節を内旋してオーバーランしています。

6回一死未出塁から松本剛が左中間を破る打球を産みます。

松本剛は、右足のスパイクの外側で二塁ベースの一塁寄りのラインを蹴った後、ガッツポーズをせず、右股関節を内旋してオーバーランしています。

二死一二塁からしなければならないこと

フェアゾーンの内野フライ、外野フライ、ファウルフライを捕球された段階で攻撃終了である。
二死一二塁からしなければならないこと
①一人ランエンドヒット(神主打法の禁止)

②全ての走者は、リタッチ(帰塁)不要
④一塁走者、二塁走者はオーバーランする。

一塁走者マルティネス、二塁走者清宮は、シャッフルしながら二次リードを進め、田中将大が右腕前腕部を回内してトップを解除した後、スタートを切る。

宇佐見は、左肘をヒッチして左肘をコックアップ、左腕前腕部を回外してトップを作ってスイングする。捕邪飛を産む。

捕手の安田がバックネットに腹側を向け、フェアグラウンドに背を向けて捕球する。無死及び一死であれば、各走者は、リタッチ後、進塁&オーバーランができる。

一死満塁からできること

一死満塁からできること

①一人ランエンドヒット(=神主打法の禁止)

②バックハンドで打球に触れたら一塁走者、二塁走者もタッグアップで進塁すること&オーバーランすること

③落下地点の後ろで野手が打球に触れる位置が定位置より浅ければ、一塁走者はリタッチしない→一塁に送球させ、審判にアピールしている間に三塁走者が本塁に還る

打者は、ワンバウンドの投球をするのは厳禁です。各走者は、投手が投球肘の前腕部を回外した後(トップを作った後)にスタートを切ります。

野村は、2ストライクを取られた後も神主打法をします。

結果は、相手がスリークォーターの田中将大であってので空振りせずに中飛を産みましたが、神主打法を続けていれば、捻転差を作らずに上から投げてくるパワーピッチャーに対した場合、空振りしたり、投ゴロを打ってしまいます。

現実に、野村は、9回裏、松井裕樹が投じたワンバウンドのフォークを振って三振します。

楽天の中堅手辰己は、野村が産み出した中飛を背骨の左側でバックハンドシングルで捕球します。左腕前腕部を回内して右手親指でボールを押さないと、右肘をコックアップできません。左肘が右肩の方に入ります。左腕上腕部の内旋運動、右腕前腕部の回外運動の回転半径が長く、加速距離が短くなります。

一塁走者の石井は、リタッチ後、スタートを切ります。右膝を伸展し、左膝を屈曲してスライディングします。右足で二塁ベースを蹴った後、右股関節を内旋し、オーバーランします。

辰己と二塁ベースの三塁寄りのラインを結ぶ線上の外側(右翼寄り)に入った二塁手の浅村は、二塁走者の方に首を捩じります。右肘が左肩の方に入ります。右腕上腕部の内旋運動、左腕前腕部の回外運動の回転半径が長くなり、加速距離が短くなります

二塁走者の上川畑も右足で三塁ベースを蹴った後、右股関節を内旋してオーバーランします。

二死二三塁からできること

二死を取られていますので、帰塁は不要です。

二死二三塁からできること

①フォースボーク

②二塁走者のワンウェイリード(→ダブルスチール)(左投手の場合は三塁走者は投手がセットを解いた後スタートを切る)

③2ランスクイズ

④打者走者は、神主打法をしない

⑤打者走者は、ゴロ、フライを打ったら加速を緩めず、一塁ベースを駆け抜ける

6回裏二死二三塁、打者は、左の清宮です。投手は、右投手の田中将大から左投手の鈴木翔天に代わります。

二塁走者の石井は、シャッフルしながら二次リードを進めます。進塁オンリーのワンウェイリードをしています。投手又は捕手からの二塁牽制を誘発します。

三塁走者の上川畑はワンウェイリードを取ります。フォースボークを誘発します。二次リードは取りません。

鈴木翔天が左腕前腕部を回内してトップを解除した後、上川畑、石井の順にスタートを切ります。

左投手は、一塁方向に腹側を向け、三塁線方向に背中を向けます。三塁走者は、投手がセットを解いた後、スタートを切ることができます。

鈴木翔天は、セットを解く前に左腕前腕部を回内、回外してグラブの中でボールを出し入れしています。厳密にいえば審判はボールと評価することができます。

しかし、ボークに該当するか否かに関しては、リクエストを申告する権利はルール上認められていません。

打者走者は、加速を緩めずに一塁ベースをオーバーランします。スリーアウトを取られるのを遅らせます。打者走者は、一塁ベースをオーバーランしてファウルゾーンに駆け抜けたら右股関節を内旋して二塁に向かってスタートを切ります。

清宮がニゴロを打ってチンタラ走ります。二塁手が一塁送球して攻撃が終了します。

一死一塁からできること

見出しタイトル

①二次リードを進める

②二塁ベースをオーバーランする

③打者が飛球を産んだ場合、一塁走者は帰塁しない→野手が一塁送球して審判にアピールしている間に二塁走者が離塁、進塁する。

7回裏、投手は、右投手の宋です。宇佐見は、三遊間の打球を産みます。

三塁手の伊藤裕季也がダイヴして捕球後、二塁に送球します。

一塁走者のマルティネスは、二次リードを進め、二塁ベースとの距離を縮めています。

右膝を伸展、左膝を屈曲してスライディングをして右足で二塁ベースを蹴った後、右股関節を内旋して二塁ベースをオーバーランします。併殺を崩すとともに、三塁に走れる状態を作っています。

一塁走者の仕事としてはこれでOKです。

二死一塁、打者は、左の五十幡です。

2ストライク後、宋がセットを解いた後、一塁走者の宇佐見がスタートを切ります。

五十幡は、左肘をコックアップ後、ストライドが広がります。スイングできずに、三振します。

結論

敗れたと言っても1/143です。

野球は、出塁させた人数=得点できる点数です

日本ハムは、この試合で合計6人出塁させています。6点取れなければ攻撃面においてロスが生じているということです。

野球は、安打を多く打てばそれに比例して必ずしも得点できるわけではありません。

しかし、上に掲げた子供の頃からやってきたことを実行すれば、実績の乏しい若手でも、投打に勝るチームの選手に勝てるのです。

子供の頃からやってきたことを実行すれば、ファイターズの選手は、ソフトバンク、オリックスに勝ち越してリーグ優勝できます。

本文中で江越を代走に出せと言わないのは、江越の存在を忘れているわけではありません。リーグ戦は長期戦です。若手にどんどんトライさせて若手のベースランニングをレベルアップしていかなければならないからです。