日本ハム対楽天7回戦
先発は、加藤貴之と田中将大
試合は、2点を先制された日本ハムが7回裏に同点に追いつき、8回裏に4点を追加し逆転勝ちした。
得点経過だけを追えば、横綱相撲で勝ったと錯覚するであろうが、実体は、横綱相撲で勝ったという評価を付けることができないのだ。
前進守備を敷くとフォアハンドシングルで打球に触れるのが難しい。
引手(グラブを持つ手)の上腕部の内旋運動、送球腕の前腕部の回外運動の回転半径が長く加速距離が長くなる。
走者の進行方向の塁に送球できない。
一塁走者、二塁走者は、投手がセットを解く前又は解いた後にスタートが切れる。
特に左投手の場合、一塁方向に腹側、三塁線方向に背側を向けるので、三塁走者は、セットを解く前又は解いた後にスタートが切れる。
一死二三塁からしてはいけないこと
前進守備
左投手の場合、一塁方向に腹側、三塁線方向に背側を向けるので、三塁走者は、セットを解く前又は解いた後にスタートが切れる。
三塁走者が本塁に走る。
投手の一塁送球又は三塁送球がボークであると評価されれば、1点が入る。
内野手が一塁に送球すること
7回表一死二三塁、打者浅村、投手加藤貴之
二塁走者小深田、三塁走者山﨑剛
打者浅村のカウントは、2-1
三塁手の野村は、三塁ベースを囲むアンツーカー内であるが、二塁と三塁を結ぶラインの前、即ち、二塁走者の前に守る。
二塁手アルカンタラ、遊撃手の上川畑は、芝とアンツーカの境目に守る。すなわち、上川畑は、二塁走者よりも前、アルカンタラは、一塁に走者が出塁をしていた場合の一塁走者の走路よりも前に守る。
浅村がフライングエルボーをした後、三塁走者の山﨑剛がスタートを切る(ギャンブルスタート)
浅村は、右腕前腕部を回内(スイング)後、ヘッドが下がり、右手首をコックしてヘッドアップする。
打球は、三塁線を切れてファウルとなる。
打者浅村のカウントは2-2
三塁手の野村は、三塁ベースを囲むアンツーカー内であるが、二塁と三塁を結ぶラインの前、即ち、二塁走者の前に守る。
一塁手の万波は、一二塁を結ぶラインの前に守る。
二塁手アルカンタラ、遊撃手の上川畑は、芝とアンツーカの境目に守る。すなわち、上川畑は、二塁走者よりも前、アルカンタラは、一塁に走者が出塁をしていた場合の一塁走者の走路よりも前に守る。
浅村は、二ゴロを打つ。
アルカンタラは、背骨の前でフォアハンドで打球に触れ、右腕前腕部を回外してグラブに添える。左手親指の爪の裏でボールを押し、グラブからボールを抜き取る。
左腕上腕部の内旋運動、右腕前腕部の回外運動の回転半径が長くなり、加速距離が短くなる。
本塁に送球するが、三塁走者の本塁生還を許す。
前進守備(走者の前に守ること)
捕手又は投手が一塁に送球すること(一塁牽制)。重盗、フォースボーク及びそれら合せ技で得点されるからである。
三塁走者に本塁に走られる。
一塁又は三塁への送球動作がボークであると評価されれば得点が入る。
内野手が一塁又は二塁に送球すること
5-4-3、6-4-3、4-6-3、3-4-3、3-6-3の併殺
7回裏一死一三塁、打者島内、投手加藤貴之
一塁走者浅村、三塁走者小深田
三塁手の野村は、三塁ベースを囲むアンツーカー内であるが、二塁と三塁を結ぶラインの前、即ち、二塁に走者が進塁していた場合の二塁走者よりも後ろに守る。
一塁手の万波は、一二塁を結ぶラインの前に守る。
遊撃手の上川畑は、二塁に走者が進塁していた場合の二塁走者の走路よりも後ろに前に守る。
アルカンタラは、一塁走者の走路よりも後ろで守る。
アルカンタラ、上川畑が前進守備を採らないことは妥当である。
島内は、左腕前腕部を回内(スイング)後、ヘッドが下がる。左腕前腕部を回外、左手首をコックしてヘッドアップする。
島内は、ハーフバウンドの打球を産むがアルカンタラは、チャージをかけ、ショートバウンドのところで捕球し、一塁に送球する。
総合
ロースコアの接戦、特に0-0の同点の場合、走者を出塁させた後に無安打で得点できるチーム選手は、勝利を積み重ねられる。
ロースコアの接戦、特に0-0の同点の場合、走者を出塁させた後に無安打で先制点を与えてしまうチームの選手は、僅差で敗れる。
捻転差を作らずに投球肘をオーバーハンドの高さに上げることができる先発投手、リリーフ投手に対しては追い付き追い越すことができない。
故に、弱いチームであるという評価を付けることができる。
この繰り返しによりペナントレースから脱落するのである。
脚注
用語の意味に関しては下記記事参照