ロッテとの三連戦に関し、1、2回戦を落とした日本ハムは、3連敗だけは何が何でも阻止しなければならないところです。
先発は、加藤貴之と佐々木朗希
佐々木朗希に対しては、高めのボール球に対して次のことをした上でフルスイングしないと出塁できるようにはなりません。
①レッグアップをスモールステップに留める。
②捻転差を作らない(神主打法の禁止)
③カーブ対応で大根切りでヘッドステイバックする
捻転差を作ると打球が失速します。引手の上腕部の内旋運動、トップハンドの前腕部の回外運動の回転半径が長くなるからです。
佐々木朗希から唯一出塁したのは、他の投手に対しても神主打法をせずにスモールステップを実行してきた万波です。
トップを作った後もスイングした後も深層屈筋が弛緩しています。
高目をフルスイングできないと、ベルト寄り上のコースのファストボールにも差されることができないということです。高目をフルスイングできないとワンバウンドの投球を振ってしまいます。
試合は1-6で敗れ、ロッテにスイープされますが、敗因は何でしょうか?
佐々木朗希に対し、走者を一人しか出せなかったことでしょうか?
確かに走者を一人出塁させれば、一点を取れます。
しかし、1-0で勝つのはハードモードですから、全く正鵠を得ていないわけではありません。
しかし、他の試合で他の投手に対し、神主打法をしている奴等が、佐々木朗希との対戦でヘッドを45°にしてスモールステップで挑んだところで出塁できるほど、甘くはありません。
ロースコアの接戦になることは確実です。
日本ハムは、ロースコアの接戦で点差を広げられてから逆転するという横綱相撲が取れるほど強くありません。
敗因は、上川畑、野村、加藤貴之です。
牽制悪送球のこと?、そんなん誰でも指摘できるよ
いいえ、違います。
無死一二塁でやってはいけないこと
野手が、一塁及び二塁に送球すること
三塁手は、三塁ベースから離れること
前進守備
無死及び一死一二塁では、3-4-3、3-6-3、4-6-3、6-4-3、5-4-3、5-6-3の併殺を完成させることよりも二塁走者を三塁でアウトにすることを優先しなければなりません。
4回裏無死一二塁、左打者のポランコは、三遊間のゴロを打ちます。
野村は、打球を追って遊撃定位置まで走ります。三塁がガラ空きになります。
上川畑は、右股関節を内旋、右膝を伸展して左膝を屈曲して両手で捕球します。
二塁に送球できる体勢を作っています。
二塁走者は三塁に走ります。
一塁走者を二塁でアウトにしますが、二塁走者に三塁に進塁されます。打者走者の走者も審判にセーフと評価されて一死一三塁となります。
一死で三塁に走者を進めれば無安打で得点できます。
一死一三塁からしてはならないこと
走者一塁三塁のケースでは、フォースボーク、偽装スクイズ、重盗を攻撃手段として用いてきます。野手が二塁に送球すれば、三塁走者がスタートを切ります。
走者の前に守る前進守備シフトを敷けば三塁走者は投手がセットを解いた後にスタートが切れます。
バントは、前進守備シフトを敷かず、ボールがバットからリリースされた後、三塁側のバントは投手がチャージをかけ、一塁側のバントは一塁手がチャージをかけます。ベアハンドのフォアハンドシングルで捕球し、本塁に投げます。
しかも、加藤貴之は、左投手です。
腹側を一塁側に背中を三塁線に向けています。
三塁走者は、投手がセットを解いた後にスタートを切れます。
更に、茶谷は、右打者ですから、捕手にとって壁となります。
捕手は三塁に送球するのが難しくなります。
左投手にアウトロー(右打者のインロー)に投げさせれば、三塁走者にタッチをするのが難しいだけでなく、右打者がインステップしなければ本塁打が打てるコースです。
加藤貴之は、プレートの三塁側にスパイクの外側を沿わせます。
グラブは、背骨の左側、ベルトの逆さにセットします。
右足内踝から右足踵が左足踵からはみ出しています。
左股関節を内旋、左股関節を外旋します。
左股関節をバックステップします。左足踵にウェイトがかかります。
右足拇指球で地面をタップします。
右膝は左股関節の下まで上げます。
左腕前腕部を回外してセットを解きます。
右股関節を外旋、右膝が伸展し始めます。
左腕前腕部を回内します。
右足前脛骨筋が回内(外反)します。
左腕前腕部を回外します。左腕前腕部は背中から出ません。
プレートから左足を外さずに左腕前腕部を回内して左肘を上げます。
左肘、左手首が左肩の高さに達した後、右腕前腕部は回内しています。
右腕前腕部を回外します。
右足はスパイクの内側の踵寄りから入射します。
左肘のアクセレーション前に頸反射しています。
右足首が底屈します。
一塁牽制が逸れたことが問題を生じさせたのではありません。
進化した万波中正の守備
万波は、7回裏無死走者無し、茶谷が右翼へゴロを打ちます。
万波は、ハーフバウンドのところで、フォアハンドシングル(左手小指基節骨側)で打球を叩きます。フォアハンドシングルで叩いた位置は背骨の前の胸の高さです。
その後、右手親指基節骨でボールを叩きます。
万波は、テイクバックせずに右肘を上げます(右腕前腕部が回内)。
右肘を上げた後、右腕前腕部を回外してから右手親指基節骨でボールを叩いて右腕前腕部を回内します。
右腕前腕部を回外して右肘を加速させた後、右腕前腕部を回内して右手親指基節骨でボールを叩き、一塁へノーバウンドで送球します。
アウトにはできませんでしたが、スタンダードWで送球しています。
結論
プロ野球選手は、プロ野球の球団資本と契約して野球を初めてやるわけではありません。
守備走塁に関してここで挙げたことは、プロでのキャリアが浅いからは言い訳にできません。
上川畑は、素手で左手小指基節骨でボールを叩くペッパーを試合前にやる。
一三塁で投手が一塁に牽制を投じたら、内野手は、誰も一塁に入らずに牽制をスルーする。それで試合に負けることが一塁に牽制を投じなくなる手段です。
経済面で投手自身に損失を生じさせないと一三塁で牽制を投じることをやめさせることはできません。
脚注
各野球用語の意味に関しては下記参照